【過去レコ】焼岳 山座同定の楽しみを知る
- GPS
- --:--
- 距離
- 6.4km
- 登り
- 843m
- 下り
- 842m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2004年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
その他周辺情報 | ひらゆの森で入浴 http://www.hirayunomori.co.jp/ 新平湯温泉「游」で宿泊 https://www.yuu-web.co.jp/ |
写真
感想
夏前から会社のST先輩と計画を立てていた焼岳.当初は9月18日〜20日の3連休のどこかで行く予定であったが,16・17日に年休を取り,1泊でのゆとりある計画となった.焼岳へのルートは上高地・中ノ湯・中尾温泉と3つあるが,今回は最短路でかつ,マイカー利用が可能な新中ノ湯ルートとした.
ST先輩宅の出発が午前1時.岐阜各務原ICから東海北陸道で飛騨清見ICへ.ここからは国道158号線で岐阜・長野の県境である安房峠へと向かう.深夜だけあって,高速すらほとんど車が走っていない.途中,高山市内で少し迷ったが,先輩のトークのおかげで眠たくなることもなく,登山口に到着した.着いたのが4時過ぎでまだ辺りは真っ暗.車から降りて空を見上げてみると,満天の星空.ものすごい数の星が輝いている.金峰山で天の川を見たときも感動したが,それを上回る星空だ.空が白んできた後,先輩が沸かしてくれたお湯で紅茶&サンドイッチの朝食を摂り,準備完了.
元登山部の先輩に着いていけるか心配していたが,杞憂であった.歩き始めてすぐにバテ始めた先輩.度々の小休止があるので,こちらとしては少しスローペースなくらいだ.最初は倒木が多数ある土と石が混じった道だ.新しい登山道だが,よく整備されている.中ノ湯温泉のご主人に感謝!やがて,下堀沢出合の少し手前に達すると,火山ガスを出している焼岳の秀麗な姿が見えてくる.天気が良く,空が澄んでいるので,格別に美しい.ここで,休憩を兼ねて写真撮影.東には穂高連邦も良く見える.
下堀沢出合から少し上がると,森林限界に達する.ここからは岩がゴロゴロした道に変わる.要所要所で岩に白のマーキングがしてあるので道を失うことはない.山頂から硫黄の臭いも漂ってきた.
コバルトブルーの火口湖が見えると,いよいよ山頂が近づいてくる.すさまじい火山ガスの中を通って歩を進める.1箇所ではなく,複数の穴から火山ガスが噴出しており,ここが活火山であることを改めて思い知らされる.
結局,誰にも会わないまま山頂へ.おそらく今日の1番乗りだろう.山頂は360度の大パノラマで素晴らしい展望だ.穂高・槍・笠・乗鞍と先輩が順番に解説をしてくれた.山頂で食事をしていると,単独行のおじさんが二人やってきた.ともに中ノ湯から上がってきたと言う.ほどなく雲がやってきて,笠・乗鞍をおおってしまった.本当にいいタイミングで山頂に辿り着いたようだ.風も強くなり,肌寒い(11℃)ので,早々に下山することとなる.
下りは往路を戻る.予告どおり,先輩の右膝が悲鳴を上げている.本当につらそうで,ゆっくりゆっくり降りていく.僕も膝には不安があるのでちょうど良いペースだ.ところどころに丸太製のベンチがあり,休憩にはもってこいだ.登山口に近づくと,次第に汗ばんできた.それもそのはず,気温25℃で,太陽にまともに照らされてしまった.先輩も何とか下山.
旅館のチェックインまではまだ随分と時間があるので,平湯温泉の「ひらゆの森」で汗を流した.バスターミナルの近くのそば屋で昼食を摂った後,本日の宿である新平湯温泉「漩」へと向かった.部屋数も少ない旅館だが,小洒落た感じで,細やかなサービスも随所に感じられた.辺りには何にも無いので,風呂に入って,ご飯を食べただけだったが,疲れた体にはちょうど良かった.夕食の漩山鍋(飛騨牛のしゃぶしゃぶ&焼肉)にも大満足.次の日の好天を祈り,ST先輩の大いびきを子守唄に就寝.
今回の焼岳は,天気&同行者に恵まれ,素晴らしい山行であった.これほど「もう一度登りたい」と思わせる山は初めてだ.是非,来年は紅葉の季節に中尾温泉から登ってみようと思う.
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