【単独・低気圧・アウター忘れ】白馬五竜遠見尾根テン泊ピストン


- GPS
- 08:12
- 距離
- 7.8km
- 登り
- 589m
- 下り
- 597m
コースタイム
【1月14日】6:00起床→7:51出発→8:27小遠見山通過→10:00アルプス平着
天候 | 【1日目】快晴無風、夜から雪 【2日目】雪微風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
雪庇がそれなりに発達しています。 雪庇の方向は小遠見山までは唐松岳と反対方向に、小遠見山から中遠見山までの間は左右それぞれあります。 森林限界以下なので低木があるところを歩いていれば心配ありませんが、一部痩せている雪のナイフリッジのようになっているところがあるので、気にせず踏みつぶして歩くといいです。 |
写真
感想
三連休なら多少天気が悪くても泊りで登山でしょ、ということで行ってきました遠見尾根。
事前準備が十分でなかったので、今回は冬の北アルプスの眺望を堪能するために白馬五竜スキー場からのアプローチで楽々スノーシューin遠見尾根ということになりました。
当初の目論見では、朝日に輝く唐松・五竜・鹿島槍を特等席から堪能するはずだったのですが・・・、連休最終日の14日は大型の低気圧がやってくるとのこと。
これじゃあ朝焼けの北アルプスは望むべくもなし。
しかあし!雨男のワタシが低気圧ごときで予定を変更などはしないのです。ということでホントに天気が悪くなったら日帰りで逃げ帰ることも視野に入れて出発。
【第1の試練(アウター忘れ)
】
13日の3時に自宅を出発し、順調に長野入り。
最後のトイレ休憩で松代PAに立ち寄った際に異変に気が付きました。
「あれっ?そういえばアウターシェル持ってきたっけ?」
案の定、忘れてます。ううっ・・・、いかに私が真冬でもTシャツで登るといっても、持って行かないなんてことはあり得ないわけで、
弱い私「いっそ中止に・・・、そんでもって高山の雷鳥屋さんにでも遊びに・・・」
強い私「いやいや、何を言っている!たかがアウターシェルがないくらいで、登山を諦めるなど言語道断!それにトゥルーパーセット持って来てないから高山徘徊できないじゃん」
などと自問自答しつつスキー場へ到着
幸いにも帰り用の着替えとしてジャージの上着をたまたま持って来ていたので、それを着ることにして出発!
【第2の試練(低気圧)】
スキー場からのアプローチなので序盤は楽々です。
テレキャビン往復3,600円也を支払い、スノーボーダーと一緒に乗り込みます。
今日は強風のため一番上のリフトが動いていないので、誰もいないゲレンデを一人で上がっていきます、今日の一番乗りのようです。
途中、パトロールとしばし会話し情報収集、向こうも「お気をつけてね」って感じで送り出してくれました。
登り始めてすぐに、というかやっぱり暑くなってTシャツに。
あとは一日Tシャツでした(ちなみにファイントラックのインナーは着ています。あれは冬は絶大な威力を発揮しますから)。
天気は快晴、気持ち良いスノーハイク日和です。
ゆっくり景色を堪能しつつ中遠見山まできました。
時間的には余裕があったので、大遠見山まで行こうと思えば行けたのですが、明日天気も悪「そう」だし、ここらでだらだらテントサイトでも作りこもうかな、と考え、ゆっくり昼食を取った後、テントサイト作りに
本当は雪洞も作りたかったのですが、良い場所がなかった(見つけられなかった)ので、スノーブロックで風よけを作ります。
私が持っているBDのTグリップはコンパクトでカッコ良いのですが、ブロック作りには向きません。
ブレードが湾曲しているので、きれいな直方体が切り出せないのです。
ブロック作りだけなら、LIFELINKのDグリップロングバレルが良いと思われます(いや、買いませんよ今さら)。
とはいえ無事に高さ1.7mくらいの風よけが完成。しゃがんでみると完全に無風状態となりました。昨日テント泊をしたグループから夜に風が強かったと聞いていたので、気合入れて作りました。これで今晩風が吹いても安眠できそうです。
早めの夕食(ペペロンチーノ&きつねうどん)をとり、さっさと寝る私。
ところがというか当然というか、夜から天気が悪化。
パタパラと外張りを叩く音・・・、え?雨?
どうすんだ!?アウターシェルないぞ!真冬の装備にカッパなんてあるわけもなし、もし明日も雨だったら、濡れるのか俺?
そうなったら恐ろしいので、体力温存のためにぐっすり寝ることにしました。
でも、夜明け前、テントの上に積もった雪で左右から押し込まれ、エイッ!とばかりに内側から蹴っ飛ばしたらパウダースノーだったので一安心。
でも、一晩中雪が降ってたんだし、これから良くなるわけでもないのだからさっさと撤収しよう、ということで夜明けを待って下山。
下山路は来た道を帰るだけですが、トレースは埋もれてしまっています。
視界はほぼ100m以内といったところ。ホワイト・アウトではないですが、全行程の中の自分の位置が掴みづらいです。
40cmくらいふかふかのパウダースノーが積もっているので斜面の下りではスノーシューはうまく効きません。いっそアイゼンでツボ足のほうがイイかも。でもめんどくさいのでシューのままズルズルと下りる私。
でも頻繁にGPSを確認した結果、道をロストすることもなく、無事下山しました。
今回はスキー場から近いということもあり、テントの中でネットに接続できました。
初めて実況もどきを体験しました。
アルプス平に下山した時にらいちょうさんから「何かあったらすぐにかけつけられるように用意してたよ」とのメールをいただき、感激ひとしおでした。
後半の天気はイマイチでしたが、おおむね良い山行だったと思います。
【第3の試練(渋滞)】
山では気が付かなかったのですが、今回の低気圧、けっこう日本中に影響があったらしく、高速道路は軒並み通行止めとなってました。
おかげで、白馬から軽井沢経由で長野県から脱出するだけなのに、12時間もかかりました。
2時間で移動が500mなんてこともありました。
観光バスが臨時停車したコンビニはおにぎり、弁当、パン類は全く空っぽ、トイレは長蛇の列。まるで難民の移動みたいでした。
あまりに暇だったので、mixiにつぶやきまくりでした。
暇つぶしに付き合ったいただいた皆さんありがとうございました。
結局、15時間かかって自宅に帰りつきました。
総じて、ネタ満載の山行となりました。
おもしろかったです
心配しておりましたが
前日は、こんな素敵な
景色が見られたんですね!
何はともあれ
お疲れ様でした〜
本当にご無事で何よりです!
天気予報では、相当な荒れ模様のように伝えて
居ましたけれど、初日は、随分景色を堪能された
様ですね!
本当に、お疲れ様でした
らいちょーさん こんばんわ
天気が悪い時に行くべきではないことは百も承知の上で、今回はどうしても行きたかったんです。
ご心配をかけてしまってごめんなさい。
でも、初日はとても良い天気で北アルプスの景色を満喫しました。
朝焼けの姿が見れなかったのが残念です。
あと、あの日は新月だったので月夜の北アルプスも見れなかった・・・
umetyanさん こんばんわ
帰って来てみて、関東の大混乱を知りました。
それ以前に長野でも大混乱(大渋滞)でしたが。
渋滞にはまった最長記録更新です
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