白毛門から蓬峠まで 谷川岳馬蹄形を半周

- GPS
- 31:16
- 距離
- 24.7km
- 登り
- 1,973m
- 下り
- 1,971m
コースタイム
- 山行
- 8:17
- 休憩
- 2:01
- 合計
- 10:18
- 山行
- 5:44
- 休憩
- 0:50
- 合計
- 6:34
| 天候 | 晴 |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2020年10月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
一度やってみたかった谷川岳馬蹄形に行ってみた。白毛門から入り、清水峠か行ければ蓬峠で幕営を考えたが、やはり大変で、五十肩も痛み、蓬峠までで下山した。しかし天気に恵まれ、紅葉も素晴らしく楽しい山行となった。
2020年10月2日(金)
深夜1時に白毛門登山口の駐車場に着いたときは3台目だった。朝5時半過ぎに起きるとその10倍くらいに増えていた。天気はいい。メロンパンをかじって6時15分くらいにスタート。10年前の5月の残雪期以来の白毛門だ。
出だしからずっと急登が続くが、樹林帯を抜け眺望が良くなると気分が盛り上る。2時間くらいで松ノ木沢の頭に。白毛門の頂上を眺めて気合を入れる。頂上までは岩場のトラバースなど気をつけないといけない。残雪期は大きな雪壁がありフロントポイントを効かせて登った記憶があり、この辺りだったかと想像しながら登っていると、頂上に着いた。天気も良く素晴らしい眺めだ。谷川岳方面とこれからの縦走路に目が行く。武尊や赤城はシルエットだった。小休止してコンビニおにぎりで朝飯とした。腹が減っていたので美味しい。
いったん下って笠ヶ岳に登り返す。熊笹を分ける稜線上の路は明瞭に見え、ワクワクする。思った以上にしんどい登り返しをこなすと1時間くらいで笠ヶ岳頂上だ。ここの眺めも素晴らしいものだった。朝日岳や新潟方面の眺めが開け、稜線上に清水峠の避難小屋もよく見える。山の北側が紅葉しており、ここからずっと紅葉を楽しみながら歩くことができた。
次は朝日岳に向かう。下ったところの笠ヶ岳避難小屋のドアを開けるとムッとした熱気が出てきた。避難小屋の先で、一緒に登ってきた男性グループが測量を行っていた。聞くとヘリでの防災訓練のためだということだった。
朝日岳までの稜線を登ったり下ったりしながら紅葉を楽しみながら歩いた。1時間半くらいで朝日岳頂上に。ここで小休止。半年以上悩まされている五十肩のせいで左肩が痛む。先月の五色ヶ原の時以上に痛い。時間的にも今日は清水峠での幕営に決めた。ずっと一緒に歩いてきた男性二人組は避難小屋泊とのこと。この感じだと明日も辛いと考え、蓬峠まででの下山を決めた。60過ぎだし無理はしなくていい、と言い訳しながら。
清水峠まで基本下り基調だ。途中ジャンクションピークの先から暫くの間、両側が切れ落ちているようなところがあり注意が必要だ。清水峠の避難小屋がすぐそこに見えてからが長かった。道を間違えたか、と思った。3時前に避難小屋に着いた。一瞬迷ったが、中を見ると暗くて気が滅入りそうなので、避難小屋の裏の鳥居の横にテントを張った。芝生の上で超快適だ。テントを設営後、先の男性二人組に教えてもらい、水を汲みに行く。土合方面に10分くらい下ったところにいい沢があった。テントに戻って5時過ぎに夕食を摂るともうすることもない。5時半にはシュラフに潜る。避難小屋は5人になったようだ。
暗くなった途端に猛烈な風が吹き出した。その前まで全くの無風だったのに。しばらくして外を見るとガスで真っ白。朝までずっとそうだった。夜中テントを直しに外に出てみると雲の奥で満月が輝いていた。ラジオやデジタルオーディオを聞きながら起きていたのか眠ったのかわからない夜を過ごす。
2020年10月3日(金)
朝5時に外を見ると風は収まったがガスで真っ白。もう少し寝ていよう。5時半過ぎに起きて撤収の準備をする頃には少しガスが薄くなってきた。6時半に出発。JRの避難小屋前でテント撤収中の人と話をする。この人も同じく白毛門から馬蹄形の予定だったが、大変なのであきらめて、ここから直接土合に下りるとのこと。そういう人が多いのかもしれない。
視界もはっきりしてきた。今日はまず七ツ小屋山へ。熊笹の中の一人分の登山路だ。振り返ると先ほどまでいた清水峠が美しい。最初の小ピークに立つとこの先の気持ちの良さそうな縦走路が目の前に開ける。花の写真を撮りながら歩を進め、本日唯一の頂上の七ツ小屋山頂上。素晴らしい眺め。これまでの縦走路が一目。谷川岳方面は少し霞んでいるが、新潟方面の眺めが開け、湯沢の街やスキー場のゲレンデもよくわかる。またスキーに行きたいものだ。名残惜しい眺めだが、先に進む。
蓬峠までも気持ちのいいトレイルだ。途中、女性のトレイルランナーが軽やかに追い抜いていった。馬蹄形を1日で上り下りするというのはホントにすごいと思う。蓬ヒュッテ横で小休止する。やはり左肩が痛んでつらい。イヤホンでNHKラジオを聞きながら歩いていたが、ヒュッテでも小屋番さんが聞いていたので、「山カフェ」がステレオで聞こえた。そのうちガスがかかってきて周りは真っ白になった。
後は下るだけ。歩き出してしばらくするとガスは晴れた。見上げると歩いてきた白毛門からの山々。
蓬新道は明瞭だが、所々崩れていたり、小さな沢を横切る箇所がけっこうあり、滑らないよう、十分に注意が必要だ。湯檜曽川沿いは上高地の梓川沿いに似ていて気持ちのいい路だ。肩も痛んで最後は結構辛かったが、駐車場に戻ってきた。駐車場は満杯だった。
上牧温泉の風和の湯で汗を流して帰った。来年また残り半分を歩きたい。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する













いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する