大岳山
- GPS
- --:--
- 距離
- 11.3km
- 登り
- 1,112m
- 下り
- 1,119m
天候 | 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
写真
感想
大岳鍾乳洞入口バス停8:55〜高岩山10:48〜大岳山13:00/13:20〜鋸山14:25/14:40〜奥多摩駅17:00
昨夏に鼠径ヘルニア(脱腸)の手術をしてから予後が良くない。一日みっちり歩けるかのテストを兼ねた計画である。
サルギ尾根は、神社の中からのスタート。のっけからの急登に乳酸がたまる。ようやくなだらかになると岩や広葉樹が出てきてホッとする。高岩山は名のとおり岩峰っぽさがあり気分が良い。樹間を透かして御岳山から日の出山の稜線や、大岳山のキューピー頭が望まれる。一旦下り、上がって稜線のような所に出てからがキツい鉄砲登り。すっかり消耗して展望台に辿り着いた。1年以上トレーニングから遠ざかり、家事に追われていたので覚悟はしていたが、予想以上に体は衰えていた。御岳からの道を合わせるにつれて道は良くなるが、脚はいよいよ重くなる。大岳山荘までの巻き道がうんざりするほど長い。メインストリートは往来する人が増えて、真剣に「感染」が気になるほどだ。休日であることを考えると計画ミスだったか。大岳山荘のトイレの案内地図に、予定している鋸山ルートが「健脚向き。滑落事故多数」と書かれているのを見ていささか不安になってしまう。戻って鍾乳洞ルートにするか、頂上に行って決めることにして、力を絞り出して登る。が、その間にあまりのすれ違いの多さに辟易して、ここを引き返すのも嫌だなという気になってきた。
大岳山の頂上は中学生のとき以来。御前山の方は白く霞んで良く見えない。日暮れまでには下山できると計算して、予定どおり行くことに決め、急いでカップ麺をすする。40年以上の時を経て、鋸尾根に踏み込む。最初の急下降を過ぎると、意外に平坦な歩きやすい道となりホッとする。頂稜部だけだが自然林もきれいだ。静かになった山を、やっと自分らしく味わいながら歩く。所々あるコブも巻いてくれるので助かった。
鋸山は巻くつもりでいたが、悔いが残りそうなので頑張って登る。頂上に展望はないが、先が見えて気持ちは楽になった。ここからの下りは長かったが、途中に小岩峰の連続があり変化に富んだコースではある。やがて下からバイクのエンジン音が聞こえてくるが、なかなか里は見えない。膝も痛くなってきてスパートをかけるどころではない。しかし、ようやく終わりは近づき、左右に集落が見下ろせるようになる。薄暗くなった杉の植林帯を抜けると林道に出る。楽な方に気は惹かれるが、二度と来るか分からないので、愛宕神社まで最後の登り。記憶にかすかな長い階段を下り、棒のような足を引き摺ってキャンプ場前の車道に降り立った。
何とか歩き通せたが、このハイキングコースが限界という現実を突きつけられた。行きたい山はまだまだあるが、挽回の道は遠い。
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