伊豆山稜線歩道 天城峠〜三蓋山〜猫越岳〜仁科峠〜魂の山〜船原峠〜達磨山〜だるま山高原レストハウス〜もみじ林前
- GPS
- 08:08
- 距離
- 40.7km
- 登り
- 2,119m
- 下り
- 2,525m
コースタイム
- 山行
- 7:15
- 休憩
- 0:53
- 合計
- 8:08
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
JR東海道新幹線 東京駅>三島駅 伊豆箱根鉄道 三島駅>修善寺駅 東海バス 修善寺駅>天城峠 <復路> 東海バス 梅林口>修善寺駅 伊豆箱根鉄道 修善寺駅>三島駅 JR東海道新幹線 三島駅>東京駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
場所によって落ち葉の堆積多く、踏み跡が不明瞭。崩落により通行止め区間あり。 |
その他周辺情報 | 修善寺の銭湯「筥湯(はこゆ)」が有名かも。時間なく、今回も入浴できず。 |
写真
装備
個人装備 |
RUSH 30L
ハイドレ2L
LAKEN1L水筒
上下着替え一式
ヘッ電
予備バッテリー
カメラ
MHWパンツ
MHW長袖T
C3fit5本指ソックス
モントレイルFKT
雨具上下
ミズノ・ブレスサーモ・ダウン
Garmin GPSMAP 62s
地図
食料+行動食
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感想
2020年10月25日(日)、天候は予報では曇り。雪がない山で長い距離を歩きたくなり、伊豆山稜線歩道を歩くというよりも走ることにした。
伊豆山稜線歩道は、昨年の4月以来の2回目の訪問になる。
前回は、季節外れの融雪地獄に行く手を阻まれ、標準CTを巻くことができず、船原峠でタイムアウトとなり完歩を断念した。
さて、今回も天城峠まで電車とバスを乗り継いでアプローチする。
東京駅から三島駅まで東海道新幹線に乗り、三島駅から修善寺駅までは伊豆箱根鉄道で移動。その後、東海バスに揺られて天城峠バス停に到着したのは、09:00頃になった。
天城峠バス停で降車したお客さんは、5組程度と少ない。09:10頃には準備をして、バス停を出発する。
CT通り行くと、天城峠バス停からゴールのもみじ林前までおおよそ13時間45分、距離43Kmの道のりとなる。
バス停を出て最初に出てくるのは、旧天城トンネルと公衆トイレ。まっすぐ続くトンネルと擁壁の石のはめ込み具合の職人技が本当に見事で素晴らしい。
先へ進み、高度を少し上げると天城峠に到着する。
先行するトレランのカップルに追いつきそうで追いつかない微妙な距離を保ちながら前へ進む。
この日は、ハイドレ2Lにスクイーズボトル1Lの水、菓子パン3個、柿ピー小を5袋、乾パン1缶、全身着換え、ヘッ電2個、予備バッテリー、カメラ、スマホ、GPSを装備した。
お店にピットインできるのは、ずいぶん先の「だるま山高原レストハウス」になるので、水分及び食料は多めに用意した。
朝スタート時の天気は晴れていたので、富士山見たさにペースを上げて進む。
気温は、高い。おそらく20度はあったと思う。長袖T1枚で丁度良い気温で動くと汗ばむ陽気だ。 時折吹く冷たい風が心地良い。
二本杉峠(旧天城峠)で先行するトレランのカップルに追いつき、ひと言声をかけて先に行かせてもらう。
登山開始直後だし、気温も低めで気持ちが良い。誰もいない中なので、CTを意識して走る。
前回融雪地獄となった三蓋山(みかさやま)あたりからは、登山道が急速に狭くなり、スピードダウンする。
登山道がV字に細く、深くえぐれている箇所が多い。雨だと悲惨な状況になるだろうから、曇り空には感謝だ。
所々、落ち葉の堆積が多く、踏み跡が見えないややトリッキーな路面も出てくる。
そもそも狭い登山道なので、大きくコースアウトすることはないが、ふと方向を見失うことが時々あった。
最初のお楽しみポイントの仁科峠展望台に到着するが、なんと富士山は雲の中。
左手には駿河湾、右手には富士山をイメージしていただけに、ガッカリだ。残念な景色を前に菓子パンを食べてエネルギー補給をする。
仁科峠へ降りると、ここからが本日のハイライトとなる草原歩きが始まる。
進行方向左手には相模湾、前方には黄緑色の熊笹草原が広がっており、富士山が見えないのは残念だが、絶景が広がる。
宇久須峠(うぐすとうげ)の東屋は健在で、ビバークする場所としては最高かもしれない。そんなパンダの放牧場は、魂の山(こんのやま)まで続く。
遠くに見える魂の山は、小高い丘という感じで、宇久須峠からなだらかな上り基調が続く。魂の山から先は、再び樹林帯の中を歩くことになる。
登山道と平行する車道に出たり入ったりを繰り返す。
途中、崩落による登山道通行止め区間が現れ、強制的に車道を歩くことになるが、南無妙峠(なんみょうとうげ)で再び登山道へと誘導される。
前回の終着点の船原峠(ふなばらとうげ)では、車道を横断する。船原峠から上り基調の樹林帯を抜けると、再び車道歩きが始まる。
車道と熊笹草原のコラボなので、見通しが良いのがせめてもの救い。
伊豆トレイルジャーニーのスタッフと思われるお兄さんと出会った以外は、歩行者はゼロ。
歩道というよりはゴミの堆積する車道のわきを小走りする中、隣をバイクと車が爆音で走り抜けていく。
西伊豆スカイラインの土肥駐車場からの駿河湾の眺めは、まさに絶景でキラキラ光る海面が眩しい。
既に夕刻を感じる陽射しの中、伽藍山(がらんさん)と古稀山(こきやま)を通過する。そして遠くから眺めていたラスボスの達磨山(だるまやま)が近づく。
全面熊笹で覆われたお椀をひっくり返したような山容は、周囲と比べてとても大きく、貫禄は十分。
達磨山(だるまやま)頂上へと続く登山道を登り切ると、眼下には駿河湾、目の前には雲に巻かれた富士山が見える。
雲さえ無ければ最高の景色ではあるが、終バスの時刻があるので先を急ぐ。
伊豆山稜線歩道後半の最高地点が達磨山頂上になるため、小達磨山(こだるまやま)を除けば、残りの区間はほぼ下り基調となる。
小達磨山の下りは、木道を再整備するために掘り返されていた。泥だらけの登山道に難儀する。
小達磨山を降りた後は、戸田峠(へだとうげ)の駐車場わきで長めの休憩を入れて、最後の菓子パンを食べる。
戸田峠に自販機がないため、冷たいコーラを求めて道中唯一のピットイン場所である「だるま高原レストハウス」へ立ち寄る。ここからの眺めも素晴らしい。
コーラを1本イッキ飲みした後、トイレを拝借してゴールのもみじ林前を目指して出発する。
途中通過する「だるま山高原キャンプ場」では、山稜線歩道がテントサイトのど真ん中を通っていて、オートキャンパー達の自慢の装備を遠巻きに眺めることがてきた。サイトそれぞれに特色というかオーナーのこだわりを垣間見ることができて、見ているだけでも楽しい。「だるま山高原キャンプ場」で1泊する山行も面白いかもしれない。
古民家が立ち並ぶ梅林公園エリアに近づくと、夕闇はすぐという時間帯に突入する。
人っ子一人いないほぼ真っ暗に近い公園は、かなりスプーキーで自然とスピードも上がる。ゴールのもみじ林前もいつの間にか通過する始末w
公園バス停にさしかかるも終バス到着まで少し時間があるので、欲張ってひとつ先の梅林口バス停まで歩き、終着点とする。
仲間に下山報告をし、真っ暗闇の中、バスの到着を待つ。5分ほど到着の遅れたバスに乗り、修善寺駅に到着したのは18:00頃になった。
公共交通機関を利用したアプローチゆえに、終バスの時刻に追われる山行となった。
平地と下りの大部分は、走った気がするが無事に予定時刻内にゴールできたのは素直に嬉しい。
10月下旬でも温かい気温の中での伊豆山稜線歩道は、アップダウンも少なく、吹く風の涼しい最高に気持ちの良い山行となった。
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