羽束山〜有馬富士

2013年02月11日(月) [日帰り]

• GPS: 04:52
• 距離: 13.9km
• 登り: 664m
• 下り: 658m

コースタイム

10:54 有馬富士共生センター駐車場
11:01 県道49号線
11:14 花山院方面分岐（〜約5分程度ロス）
11:41 県道37号線
11:50 三田スケート跡地
12:13 木器地区、羽束山登山口
12:45 羽束山・宰相ヶ岳　鞍部
12:56 羽束山山頂　〜休憩・散策
13:25 出発
13:34 六丁峠
13:52 香下寺駐車場
14:00 県道68号線
14:05 香下公会堂
14:39 県道37号線
14:45 有馬富士公園入口
15:09 有馬富士山頂
15:56 有馬富士共生センター駐車場

天候

はれ時々くもり　一時雪
最寄のアメダス観測点『三田』当日の気温
朝の最低気温 -4.4℃ (07:27)
日中最高気温 6.5℃ (10:59)

アクセス

利用交通機関：

自家用車

有馬富士公園休養ゾーン『有馬富士共生センター』駐車場利用（無料）
☆館内にトイレ、自動販売機有

■有馬富士公園
http://www.hyogo-park.or.jp/arimafuji/
■有馬富士共生センター
http://www.city.sanda.lg.jp/kyosei/kyousei.html

コース状況／危険箇所等

三田市街東部の羽束山と有馬富士。短時間で登れる手軽な山として個別に登られる事が多い山ですが、各々半日コースとしても物足りない程度の行程。ならば、それ程遠い山でもなく合わせて歩く事に。極力車道を避け、里山周りの散策、主に新旧の生活道路を歩きました。

■有馬富士公園〜市之瀬地区
有馬富士側の尼寺地区よりは、地図上溜池のある地点まで、市之瀬地区側も墓所より舗装路と、未舗装区間は約500m程度、ピーク感のないなだらかな峠道です。近年積極的に利用されておらず荒れ模様ですが、ルートそのものは明瞭に付き冬場に限れば歩くのには困らないでしょう。
尼寺側より溜池の東側、花山院方面へは軽車両通行可の道が続き、結構明瞭な分岐ですが道の格差が大きく、良路に釣られないよう要注意。

■市之瀬地区〜木器地区、羽束山登山口
県道37号線は市之瀬地区を外れると歩道が整備されておらず要注意。三田スケート跡地より東は県道南に集落への生活道が続きます。
古い農村が部分的に宅地化されておりルートが解り難く、道標等もありません。地図等による確認が必要です。

■登山口〜羽束山山頂
近年治山工事が行われており、本年3月25日迄の工期にて法面保護工事が行われているようですが、当日は土日祝だからか工事が休みでした。昨年？新たに2ヶ所の砂防ダムが建設され、古い登山道は迂回路へ付替えられているようです。
工事区間を過ぎると倒木は目立つものの明瞭な登山道が続きます。道標等はほとんどありませんが、ルートそのものは明瞭。但し、地形図上のルートは解らず、踏み跡は羽束山・宰相ヶ岳鞍部へと続きます。
どちらの山へもルートは明瞭ですが勾配は強め。羽束山へは2ヵ所ロープの設置された岩場があり注意は必要ですが、難易度は高くありません。

■山頂〜香下寺　登山口
山頂を東巻きに整備された参道もありますが、今回は南へ下るルートを選択。山頂南側の切立った崖の西側に巻き道があり、ルートは六丁峠まで直線的に下ります。途中数ヶ所の岩場がありますが、慎重に歩けば下りにも利用できるレベル。特に難所もなく、少々勾配は強めですがロックガーデン中央尾根程度？の岩場との印象です。
六丁峠よりは自然石を利用した古い石段が続きますが、急勾配も多く不規則で歩き難い階段です。のんびり丁石でも観察しながら歩くのがお薦めです。

■香下寺〜志手原
県道68号線は交通量は多目ですが、歩いた区間は歩道整備も行届いており、特に危険も感じず歩けます。香下地区より志手原地区へは山を抜けるルートを選択しましたが、未舗装区間も軽車両なら通行できる良路、特に危険はありません。コースの大半は舗装された農道ですが、のどかな田舎の風景が楽しめます。

■有馬富士登山口〜山頂〜有馬富士共生センター
整備された遊歩道が続きますが、階段整備ヶ所は好き嫌いが分かれるところでしょうか？
有馬富士山頂手前の『わんぱく砦』はかなり急登の岩場、距離は短いもののこのコース一の難所ですので要注意です。


【過去の記録】
有馬富士公園　縦走コース?2012年04月12日
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-181795.html

写真

2/11 11:01

真直ぐに伸びる農道の先に目指す峠。

2/11 11:06

振り返って左端が有馬富士。

2/11 11:07

集落の外れ、道端に祠。お稲荷さんのようです。

2/11 11:09

養魚池？　何を飼っているのか、今も飼っているのかは共に不明。。

2/11 11:11

地図上は無名ですが、工事名に『不動谷川』と書かれていました。

2/11 11:14

真直ぐがルートですが、左の明瞭な道についつい引き込まれ…

2/11 11:18

2分程で間違いに気付く。。花山院方面へのルートでした。

2/11 11:21

向かうべき峠へのルートは荒れ模様。

2/11 11:25

山道としては幅は広く、近年までは生活道として利用されていたようです。

2/11 11:27

峠…ピーク感はなし。

2/11 11:32

市之瀬地区近くに大きなワナ。

2/11 11:35

墓所の隣より舗装路へ。

2/11 11:39

道端の石碑。

2/11 11:42

県道37号線。市之瀬集落付近は歩道も整備されています。

2/11 11:47

妙法寺付近は歩道もなく要注意。

2/11 11:49

道路南側に工事用のフェンスが続く。

2/11 11:50

この地が『三田スケート』跡地。

2/11 11:51

奥がスケートリンク跡か？　来た事はありませんが、関西圏の方ならTVCMはご存知のはず？

2/11 11:56

山田バス停より南へ。

2/11 11:59

県道に平行する生活道路。

2/11 12:05

左は養鶏場、木器集落内へ続く道。

2/11 12:10

木器荘苑住宅地を羽束山方面へ登る。

2/11 12:13

程なく右へ新たに作られた道が山中へ。

2/11 12:13

工事期間ですが、当日は休みでした。

2/11 12:14

木器地区を振り返って。

2/11 12:17

工事用の綺麗な道、ゲートがあるものの徒歩はフリーパス。

2/11 12:21

登山道を指す矢印は下り方向…無視して谷筋を登る。

2/11 12:25

真新しいダムに阻まれるも左に巻く…結構急。。

2/11 12:28

古いルートがダムの向こうにも続くも、迂回路が整備されている様子、先程の矢印か？

2/11 12:34

道端に古い道標有、山道へ。

2/11 12:35

ルートは明瞭…

2/11 12:42

…但し、障害物多し。

2/11 12:44

鞍部へ。直前は急登。

2/11 12:45

羽束山・宰相ヶ岳を示す小さな私設道標。

2/11 12:45

羽束山へは山腹を南へ進む。

2/11 12:47

結構な斜面。

2/11 12:50

ロープの設置された岩場その1。

2/11 12:52

立派な氷柱。

2/11 12:52

ロープの設置された岩場その2。

2/11 12:55

山頂付近もルートは明瞭。

2/11 12:56

山頂、お堂の脇に出ます。

2/11 13:00

釣鐘、自由に付けます。賽銭箱に気持ち程度。。

2/11 13:01

羽束神社？　手前は元旦登山の際の焚火跡でしょうか？

2/11 13:01

山頂より南西方向。遠くは雪で見えず。。

2/11 13:25

危険！ですが、この先は絶景スポット＾＾;

2/11 13:18

山頂部、南の崖には石仏が。南東方向、布見ヶ岳方面。

2/11 13:18

六甲山方面を眺めるも、空は雪で白く曇り遠望は無理。

2/11 13:26

南へ尾根を下るルートはお助けロープが目印。

2/11 13:27

岩場を下りますが、勾配はそれほどではありません。

2/11 13:30

眺望の広がる南斜面。

2/11 13:33

結構急ではありますが、楽しめる程度かと？

2/11 13:34

六丁峠。ここからは参道を下山。

2/11 13:35

六丁を示す丁石。山頂方面へりルート。

2/11 13:38

麓へは自然石を利用した石段が続く。左端に七丁を示す丁石。

2/11 13:45

石段は急な部分もあり、結構疲れます。

2/11 13:45

麓へ近付くと整備状態は良？

2/11 13:47

十一丁を示す丁石。

2/11 13:48

石段はなだらかな坂道へ。

2/11 13:49

登山口付近の八王子神社。

2/11 13:50

石碑？

2/11 13:52

香下寺前の駐車場。羽束山登山の際にはよく利用される駐車場です。

2/11 14:00

正面左の円錐形の山が宰相ヶ岳、右が羽束山。

2/11 14:00

県道68号線。こちらも立派な歩道有。

2/11 14:05

県道沿いに佇む香下公会堂。古そうですが最近の建物です。

2/11 14:11

特徴的な石垣。よく見ると碾き臼等の日用道具を利用されているようです。

2/11 14:18

香下集落より、正面中央が羽束山。

2/11 14:19

志手原方面への山道へ。

2/11 14:21

未舗装ながら車両通行可レベルの良路。

2/11 14:22

峠…道路には空気弁の蓋が？水道管が埋設されているルートのようですはてな？

2/11 14:25

遊歩道のような雰囲気。

2/11 14:27

志手原集落へ。正面は有馬富士。

2/11 14:35

農道を進むと川、川床近くに角材で橋が掛けられていました。懐かしい光景に出会ったような気分。

2/11 14:39

天候は回復し、抜けるような青空…ですが5℃、まだ冬です。。

2/11 14:41

とりあえず？有馬富士を目指す。

2/11 14:45

有馬富士公園の入口？

2/11 14:50

花山院方面へ山腹のルートもあるようです。

2/11 14:51

登山道へ。

2/11 14:55

ルート脇に古墳の石室！

2/11 14:58

森の中を雰囲気のいい遊歩道が続きます。

2/11 15:02

山頂近くの案内看板。

2/11 15:03

山頂直下はかなりの急登。

2/11 15:05

わんぱく砦…子供向き？な名前と裏腹に、距離は短いものの荒地山並の岩場です！

2/11 15:09

有馬富士山頂。南側に少し下れば眺望が広がります。

2/11 15:10

宅地・農地・里山のパッチワーク、奥が六甲の山並…絶景です☆

2/11 15:11

正面左寄りが羽束山、右奥は大峰山・中山方面。

2/11 15:13

北への下りも急ですが、わんぱく砦に比べれば安全。

2/11 15:21

北へと続く尾根道より有馬富士を振り返る。

2/11 15:30

昨年も階段整備されていましたが、結構疲れる階段が続きます。

2/11 15:34

遊歩道としては並みの整備レベルでしょうか？

2/11 15:40

奥が千丈寺山の山並。

2/11 15:40

山麓部は里山の雰囲気。

2/11 15:45

遊歩道入口。要所に看板が設置されています。

2/11 15:46

有馬富士共生センター

撮影機器：

EX-H20G CASIO COMPUTER CO.,LTD.

感想

inakabus

羽束山は山頂には神社や釣鐘堂があり、丁石の見られる参道が整備され、毎年元旦登山も行われている地域では身近な存在山。有馬富士は県立有馬富士公園のシンボルであり、山麓には遊歩道が整備されており週末は家族連れで賑わっています。
いずれも自家用車利用を前提とすれば、駐車スペースより1時間足らずで山頂へ登れる手軽さと、眺望の素晴らしさから人気の山です。
しかし、いずれも歩く距離は短いものの、羽束山は急勾配の階段が続く参道、有馬富士は山頂直下の岩場or急勾配の上り坂…運動不足や山道に不慣れな方には少々厳しい？ルートでしょうか？？

今回歩いた羽束山山域と有馬富士公園以外のルートは、地形図上破線となっている峠道から近年整備された県道まで整備状態には大きな差がありますが、いずれもが地域の生活道路として利用されている、あるいは近年まで利用されていたであろう道です。多くが舗装されており、あまり好まれないルートだとは思いますが。。

里山とその周りの里を合わせて歩く事は、その地域の風土を知る近道であり、楽しみにも繋がることだと感じます。
古くから登られてきた山は現在も人を引き付ける魅力に溢れており、時代と共に人々の生活が変化し、その価値は変われど自然を身近に感じる事の出来る場所であり続けています。