記録ID: 268505
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積雪期ピークハント/縦走
奥多摩・高尾
【雪の奥多摩三山】 御前山避難小屋泊まりでのんびり縦走
2013年02月10日(日) ~
2013年02月11日(月)

- GPS
- 27:50
- 距離
- 28.0km
- 登り
- 2,158m
- 下り
- 2,455m
コースタイム
2月10日(日)
御嶽平(朝食)10:25→10:45御嶽神社10:55→水場11:25→芥場峠11:45→12:35大岳山頂12:40→大ダワ14:05→鞘口山14:40→クロノ尾山15:05→避難小屋分岐15:45→15:48御前山避難小屋
2月11日(月) 建国記念の日
御前山避難小屋06:05→御前山山頂06:15→惣岳山06:35→06:45[1,250壇庫消]06:55→小河内峠07:28→08:04月夜見第二駐車場08:16→風張峠駐車場08:57→09:51鞘口峠10:03→三頭山東峰展望台11:03→11:18三頭山西峰11:24→鶴峠分岐11:44→ヌカザス山12:22→イヨ山13:03→奥多摩周遊道路13:36→14:09小河内神社バス停
御嶽平(朝食)10:25→10:45御嶽神社10:55→水場11:25→芥場峠11:45→12:35大岳山頂12:40→大ダワ14:05→鞘口山14:40→クロノ尾山15:05→避難小屋分岐15:45→15:48御前山避難小屋
2月11日(月) 建国記念の日
御前山避難小屋06:05→御前山山頂06:15→惣岳山06:35→06:45[1,250壇庫消]06:55→小河内峠07:28→08:04月夜見第二駐車場08:16→風張峠駐車場08:57→09:51鞘口峠10:03→三頭山東峰展望台11:03→11:18三頭山西峰11:24→鶴峠分岐11:44→ヌカザス山12:22→イヨ山13:03→奥多摩周遊道路13:36→14:09小河内神社バス停
| 天候 | 2月10日 快晴でした。風もなく暑いくらい。 2月11日 晴れ時々曇り。朝10時過ぎ頃までは風が強く寒かったです。 |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2013年02月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
JR常磐線勝田駅05:39発〜上野駅〜神田駅〜立川駅〜09:18着JR青梅線御嶽駅 ここからバス(270円)で滝本へ。さらにケーブルカー(片道570円)で御嶽山駅へ。 【復路】 小河内神社バス停14:41〜15:11奥多摩駅15:26〜神田駅17:08〜上野駅17:30〜18:53勝田駅 |
| コース状況/ 危険箇所等 |
◆ 御嶽平〜大岳山 ・ 出発時間が遅かったので,御嶽平まではケーブルカーを利用しました。歩けば1時間のところ,滝本駅10:00発のケーブルカーに乗り,御嶽山駅には6分ほどで到着。標高差は424mだそうです。駅を出たところの御嶽平からは都心方面の展望が広がっていました。 ・ 御嶽平で遅めの朝食をとり,10:25に歩き始めました。御嶽神社までは舗装された参道を歩きます。 ・ 神社で今回の登山の安全を祈り,大岳山へのルートへと右折すると,解けた雪がアイスバーン状態になっていて転倒注意。ここで今回の秘密兵器,ゴム製のスパイクソールを装着しました。ソール部分にスパイクが付いていて凍結路でもグリップが効き,滑りません。結局,奥多摩湖下山まで,アイゼンは使用せず,スパイクソールで歩き通しました。雪が深くない限り,アイゼンより歩きやすいです。 ・ 長尾平分岐からは,水場の状況を確認するため,奥の院はパスしてトラバースルートを選択。この時期でも水は十分な量が出ていました。 ・ 綾広の滝との分岐にある休憩舎を過ぎると,傾斜が増して九十九折れの雪道となり,20分ほどで芥場峠に到着。その先,最初は南斜面沿いの雪がほとんど溶けた道を歩きますが,すぐに日影の中の雪の岩場となり,滑落注意の看板やクサリ場なども出てきます。でも,正直なところ,ちょっと大げさな感じ。特に危険は感じませんでした。 ・ その先は南斜面となり,雪のない岩場を下り,そこから登り返すと,休業中の大岳山荘が見えてきて,大岳神社の鳥居のところに到着。南側には公衆トイレがありました。鳥居からは少し傾斜がきつくなりますが,大岳山頂までは15分ほど。山頂には12:35に到着。歩き始めて2時間10分ほど。ざっと30人くらいの登山者が,小広い山頂で思い思いに休んでいました。南側には富士山の絶景が広がっています。風もなく穏やかでしたが,モヤで遠望が効かなかったのが残念。 ◆ 大岳山〜御前山避難小屋 ・ 大岳山頂から先は,登山者の数もめっきり減り,北西方向に大ダワまで緩い下りの静かな登山道が続きます。道はとても良く整備され,危険なところはありません。左手に御前山を眺めながら,快適な歩きが楽しめます。積雪も少なく,日当たりの良いところでは,完全に雪が消えています。途中で15分ほど昼食休憩を取りました。 ・ 避難小屋にできるだけ早い時間に到着したかったので,鋸山との分岐は山頂を巻くトラバースルートで大ダワへ。大ダワは鋸山林道の峠に当たるところで,立派な公衆トイレがあります。登山道は一旦車道に出て,トイレの裏手から鞘口山へと登り返します。なお,地形図に記載のある避難小屋はすでに取り壊されてなくなっています。 ・ 鞘口山への登りの途中で,ヤマレコメンバーのmorocha514さんとすれ違い,御前山避難小屋の混み具合について質問したところ,「利用者は一人だけ見かけた」との答えだったので,ホッと一安心。小屋が満員だったなら,持参したツエルトでのビバークを覚悟していましたので。 ・ 鞘口山には,大ダワから30分少々で到着。さらに25分でクロノ尾山。ここから少し下って雪道を登り返すと,15:44避難小屋分岐に到着。避難小屋はそこから右に3分ほどのところにありました。 ・ 御前山避難小屋は,ログハウス風のきれいな避難小屋で,トイレも併設されています。収容人数は12名くらいでしょうか。南側がガラスのサッシになっているので,開放的で昼間はとても室内が明るいです。 ・ 避難小屋の先客は,女子会3人組と単独男性のみ。いずれも,登山が目的ではなく,この避難小屋で酒を飲むのが目的だったようで,皆さんよく飲んでいました。私もさっそく持参したビールで一息。さらにサンマの蒲焼きをつまみに純米酒の熱燗。午後5時頃の室内温度は4度ほどでしたので,熱燗が胃にしみて旨かったです。〆は鍋焼きうどん。これまた熱燗と共に戴きました。皆さん,マナーが良くて夕方6時にはシュラフに潜り込み,午後7時前に消灯。ダウン量900グラムの厳冬季用シュラフだったので,まったく寒さを感じることなく,熟睡することが出来ました。 ◆ 御前山避難小屋〜御前山〜三頭山 ・ 翌朝は午前5時前に起床。皆さんお休み中だったので,静かに湯を沸かし,朝食を摂って最後にドリップコーヒー。トイレを済ませたのち,パッキングをして午前6時に屋外へ。小屋前で朝焼けの風景を写真に撮り,06:05に出発。気温は-5度。意外に暖かかったです。 ・ 小屋から御前山山頂までは10分ほどでした。周囲は灌木が茂っていて,それほど展望は良くありませんが,それでも北には特徴ある鷹巣山や石尾根が望めます。 ・ 御前山からは少し下って登り返し,15分で惣岳山。ここで指導標に従って小河内峠方面に左折です。尾根道を下っていくと,途中で左側に斜面を下るルートが出てきますが,ここは登り方向に直進です。すぐに標高1,250辰療庫消呂謀着です。 ・ ここからの眺めが,今回の縦走で一番の見所でした。尾根の連なりの先に三頭山。そしてその左奥に朝日に染まった富士山。雄大な眺めです。露出を変えながら何度もシャッターを切ります。さらに,望遠レンズに交換して富士山のアップ。モヤがかかっていてクッキリとは撮れませんでしたが,それでも思い出に残る写真が撮れました。 ・ この1,250壇庫消呂らの下りは急です。登山地図では危険マーク。また,下り終えてからの痩せた馬の背状の尾根道は,右手が切れ落ちた急斜面となっており,転落したら戻れそうにありませんので,慎重に歩きました。ストック必携です。 ・ 危険箇所を過ぎれば,その先は良く整備された登山道が続きます。小河内峠までは緩い下り道。峠から先は,アップダウンを繰り返しながら最後は月夜見第2駐車場へ雪の登りとなります。 ・ 月夜見第2駐車場には,08:04に到着。奥多摩周遊道路の駐車場です。雪で通行止めかと思っていたら,軽貨物が駐車していて4名の方が作業の準備に取りかかっていました。今から,登山道の杭やロープの補修作業をするとのこと。「寒い中,ご苦労様です。」と声をかけました。 ・ 駐車場で15分ほどエネルギー補給の休憩をした後,風張峠へと向かいます。指導標に従い,まずは周遊道路を200辰曚豹覆爐函し醋觚山への登山道標識がありますので,そこから急勾配の登山道を登ります。10分ほどで山頂に到着,そこから少し下るとまた,周遊道路に出ます。風張峠へは少し道路を歩いてまた北側の登山道に合流するのですが,登山道は風が強く雪も深くて寒いので,峠まではそのまま道路を歩きました。クルマはまったく走っていませんでした。 ・ 風張峠からはまた登山道に合流し,1時間弱で鞘口峠に到着。エネルギー補給のため10分ほど休憩しましたが,ここは風が強くて,一番寒かったです。インナーグローブだけだったので,指先が痛くなりました。 ・ それでも,三頭山の登りは日当たりの良い南斜面なので,登っているうちに指先も暖かくなり,三頭山東峰展望台に到着したときには,風が収まってぽかぽか陽気となりました。展望台からは,歩いてきた大岳山から御前山の尾根道が良く見えます。 ・ さらに西峰に向かうと,こちらは富士山の素晴らしい展望台。モヤがかかってクッキリとはいきませんでしたが,目の前の富士山の姿をカメラに納めることができました。 ◆ 三頭山〜ヌカザス山〜小河内神社バス停 ・ 三頭山からの下りは,最初は傾斜が緩く,気持ちの良い雪原の中の下りですが,鶴峠分岐を過ぎ,入小沢ノ峰を越えると,ものすごく急な傾斜になります。トラロープを頼りに下りましたが,この道は下りより登りで歩いた方が安全だと思います。地図に「オツネノ泣坂」と表示されていますが,なるほど泣きたくなる気持ちもわかります。 ・ 泣坂を下ると,今度はヌカザス山への急な登り返しです。そしてその先はまたも急傾斜の下りとなり,何度かアップダウンを繰り返してイヨ山へはまたも急な登り返し。かなり疲れました。 ・ イヨ山からは傾斜が緩くなりますが,そのぶん距離は長いです。特に,車道に出てから浮橋への取り付き道路までの距離が0.9辧い修海ら浮橋までも結構な距離があるので,登山地図のバス停までのコースタイム50分は,ちょっと無理があると思います。避難小屋泊まりの重装備とはいえ,私の足で66分かかっています。バスの時刻に間に合うよう,時間には余裕をもって歩きましょう。 ・ 浮橋は以前から歩いてみたいと思っていたので,天気の良い日に歩けてラッキーでした。結構揺れますが,湖面の上を歩くので,なかなか新鮮な感じでした。ただし,強風の時は通行止めになるという表示がありましたので,ご注意を。 |
写真
撮影機器:
感想
・ 以前から登山者の少ない雪の季節に歩いてみたいと思っていた,奥多摩三山を縦走してきました。
・ このコース,日帰りで歩く方もおられるようですが,カメ足の私にはとても無理。JR利用だとスタートも遅くなるので,御前山避難小屋泊まりの1泊2日でのんびりと奥多摩の山を楽しんで来ました。
・ 御嶽山から大岳山まではさすがに登山者が多く,賑わっていましたが,大岳山を過ぎるととても静かで良い雰囲気ですね。登山道も良く整備されていて歩きやすかったです。
・ 今回は,御前山避難小屋に泊まることと,惣岳山の先,1,250壇庫消呂ら朝の富士山と三頭山を望むことがメインテーマでしたが,良い天気に恵まれ,とても満足です。
・ また,三頭山からの富士山も迫力ありますね。そのうち秋晴れの時にでも来てみたいと思いました。
・ 一方,ヌカザス尾根の急な下りや登りはきつかったです。特に雪の季節は足下が滑りやすいので,注意しましょう。
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コメント
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りきまる



















rikimaruさん
はじめまして。2/10の14時頃大ダワの手前でお話したと思います。御前山の避難小屋はログハウスみたいでいいですよね。一度泊まってみたいと思いながら私はなかなか機会がありません。5人で宴会なんてすばらしい!楽しそう。出会いも山の楽しみの一つですね。。。
morocha514さん、こんばんは。
ちょうど、私のほうは大ダワを過ぎ、鞘口山へと登っている途中でお会いしましたね。
御前山避難小屋が混雑していないか心配だったので、「利用者は一人だけ見かけた」との情報にホッとしました。「混雑時は持参したツエルトで寝るしかない」と思っていたので、小屋が混んでいないとわかって安心しました。ありがとうございました。
それにしても、あの時間、あの場所でどこに向かっているのか心配しましたが、なるほど、鋸尾根だったんですね。納得しました。
またどこかの山中でお会いすることがあると思いますが、これからもよろしくお願いします。
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