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Yamareco

記録ID: 2693222
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
八幡平・岩手山・秋田駒

乳頭山〜大白森〜八瀬森〜三ツ石〜滝ノ上温泉◆.マに出会ってしまいました

2020年10月31日(土) ~ 2020年11月01日(日)
情報量の目安: S
都道府県 岩手県 秋田県
 - 拍手
体力度
7
1~2泊以上が適当
GPS
16:10
距離
39.7km
登り
2,461m
下り
2,456m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
6:06
休憩
0:43
合計
6:49
距離 15.3km 登り 1,176m 下り 772m
9:10
9:12
46
9:58
27
10:25
10:48
5
10:53
16
11:09
11:11
59
12:10
67
13:17
17
13:34
13:36
40
14:16
14:30
38
2日目
山行
8:39
休憩
0:33
合計
9:12
距離 24.5km 登り 1,286m 下り 1,688m
5:37
50
6:27
50
7:17
62
8:19
15
8:34
8:43
2
8:45
20
9:05
9:07
113
11:00
11:01
45
11:46
14
12:00
5
12:05
18
12:23
12:36
35
13:11
2
13:13
23
13:36
19
13:55
14:03
46
天候 2日間とも穏やかな天気でした
過去天気図(気象庁) 2020年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
田代平〜大白森湿原まで泥濘箇所多数。刈り払いが行われており、7月より藪の箇所は少なくなりました。関係者の方々、ありがとうございます。
出発 3週前に続き右回り2回目、計3回目 懲りないものだ
2020年10月31日 08:13撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
2
10/31 8:13
出発 3週前に続き右回り2回目、計3回目 懲りないものだ
気持ちよく進みます
2020年10月31日 08:41撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
10/31 8:41
気持ちよく進みます
白沼
2020年10月31日 09:04撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
3
10/31 9:04
白沼
右から 岩手山 大松倉山 三ツ石山 
2020年10月31日 09:22撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
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10/31 9:22
右から 岩手山 大松倉山 三ツ石山 
木道は滑るので気を付けて
2020年10月31日 09:30撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
10/31 9:30
木道は滑るので気を付けて
いいお天気です
2020年10月31日 10:05撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
6
10/31 10:05
いいお天気です
岩手側・乳頭 秋田側・烏帽子 どちらも言い得て妙です
2020年10月31日 10:11撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
10
10/31 10:11
岩手側・乳頭 秋田側・烏帽子 どちらも言い得て妙です
乳頭山頂 後ろは笊森山 
2020年10月31日 10:26撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
5
10/31 10:26
乳頭山頂 後ろは笊森山 
今日は秋田駒ケ岳と田沢湖もしっかりと見えます
2020年10月31日 10:27撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
4
10/31 10:27
今日は秋田駒ケ岳と田沢湖もしっかりと見えます
これから歩く縦走路方向
2020年10月31日 10:27撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
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10/31 10:27
これから歩く縦走路方向
岩手側 右から 犬倉 大松倉 三ツ石  
2020年10月31日 10:45撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
1
10/31 10:45
岩手側 右から 犬倉 大松倉 三ツ石  
あちらの山頂も結構な人がいると思います
2020年10月31日 10:45撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
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10/31 10:45
あちらの山頂も結構な人がいると思います
手前は田代平 向こうが大白森湿原 確かに“カッパの頭”
2020年10月31日 11:04撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
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10/31 11:04
手前は田代平 向こうが大白森湿原 確かに“カッパの頭”
最深部の曲崎山 左から上り、右肩から降りて八瀬森に向かいます
2020年10月31日 11:04撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
2
10/31 11:04
最深部の曲崎山 左から上り、右肩から降りて八瀬森に向かいます
田代平山荘
2020年10月31日 11:11撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
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10/31 11:11
田代平山荘
お日様を浴びながらの湿原歩き 気持ちいい
2020年10月31日 11:22撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
2
10/31 11:22
お日様を浴びながらの湿原歩き 気持ちいい
“逆さ乳頭” なんてね!
2020年10月31日 11:24撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
8
10/31 11:24
“逆さ乳頭” なんてね!
ブナハリタケでした
2020年10月31日 11:57撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
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10/31 11:57
ブナハリタケでした
登山路の真ん中にクリタケ
2020年10月31日 12:22撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
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10/31 12:22
登山路の真ん中にクリタケ
小白森湿原
2020年10月31日 13:35撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
10/31 13:35
小白森湿原
泥濘 7月よりまだまし この後、クマとカッチンコしてしまう
2020年10月31日 13:39撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
3
10/31 13:39
泥濘 7月よりまだまし この後、クマとカッチンコしてしまう
岩手山 三ツ石〜左のとんがってるのが小畚 しかしクマのことが頭を離れず景色も100%堪能できず
2020年10月31日 14:14撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
5
10/31 14:14
岩手山 三ツ石〜左のとんがってるのが小畚 しかしクマのことが頭を離れず景色も100%堪能できず
大白森湿原 今日も独り占め
2020年10月31日 14:17撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
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10/31 14:17
大白森湿原 今日も独り占め
とんがりの右:小畚 左:畚
2020年10月31日 14:24撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
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10/31 14:24
とんがりの右:小畚 左:畚
真ん中が乳頭山
2020年10月31日 14:34撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
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10/31 14:34
真ん中が乳頭山
またこの構図ですが、絵になるので撮ってしまいました
2020年10月31日 14:38撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
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10/31 14:38
またこの構図ですが、絵になるので撮ってしまいました
太陽高度も低く影が長くなってきました 冬が近づいてます
2020年10月31日 14:41撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
3
10/31 14:41
太陽高度も低く影が長くなってきました 冬が近づいてます
大白森山荘が見えた 安堵
2020年10月31日 14:57撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
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10/31 14:57
大白森山荘が見えた 安堵
水場ですが、3週前より水は細かった
2020年10月31日 15:00撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
10/31 15:00
水場ですが、3週前より水は細かった
なんとかとることができました
2020年10月31日 15:04撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
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10/31 15:04
なんとかとることができました
5m下にもう一つ水場がありました
2020年10月31日 15:20撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
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10/31 15:20
5m下にもう一つ水場がありました
独り占め 快適な夜でした
2020年10月31日 16:15撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
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10/31 16:15
独り占め 快適な夜でした
ヘッデンつけて歩いてきた 明るくなってきました
2020年11月01日 06:01撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
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11/1 6:01
ヘッデンつけて歩いてきた 明るくなってきました
曲崎山
2020年11月01日 06:31撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
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11/1 6:31
曲崎山
霜がおりた葉 初冬を感じます
2020年11月01日 06:47撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
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11/1 6:47
霜がおりた葉 初冬を感じます
曲崎山登り手前の小湿原 ミズバショウの根を食べたのか?
2020年11月01日 06:54撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
11/1 6:54
曲崎山登り手前の小湿原 ミズバショウの根を食べたのか?
曲崎山登り途中から振り返る 秋田駒と越えてきた大白森湿原 遠くは和賀山塊?
2020年11月01日 07:07撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
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11/1 7:07
曲崎山登り途中から振り返る 秋田駒と越えてきた大白森湿原 遠くは和賀山塊?
鳥海山がうっすらと見えました(写真ではわからない?)
2020年11月01日 07:14撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
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11/1 7:14
鳥海山がうっすらと見えました(写真ではわからない?)
急登を経て曲崎山頂上 右進行方向を見ると…
2020年11月01日 07:17撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
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11/1 7:17
急登を経て曲崎山頂上 右進行方向を見ると…
なんとかなり大きい足跡が…  この後、数百メートル続いてました
2020年11月01日 07:17撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
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11/1 7:17
なんとかなり大きい足跡が…  この後、数百メートル続いてました
八幡平方面と畚岳
2020年11月01日 07:23撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
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11/1 7:23
八幡平方面と畚岳
岩手山と三ツ石〜小畚の稜線
2020年11月01日 07:25撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
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11/1 7:25
岩手山と三ツ石〜小畚の稜線
大深から畚への稜線
2020年11月01日 07:25撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
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11/1 7:25
大深から畚への稜線
気持ちのいい下り でもホイッスル吹きまくり
2020年11月01日 07:38撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
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気持ちのいい下り でもホイッスル吹きまくり
八瀬森頂上 標識が散乱
2020年11月01日 08:17撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
11/1 8:17
八瀬森頂上 標識が散乱
八瀬森山荘が見えてきた
2020年11月01日 08:28撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
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八瀬森山荘が見えてきた
7月に泊まり今年3回目
2020年11月01日 08:28撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
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7月に泊まり今年3回目
大休止です
2020年11月01日 08:32撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
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11/1 8:32
大休止です
霜でこごえたナメコ
2020年11月01日 08:34撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
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霜でこごえたナメコ
水場 水量は7月と変わらず安定していました
2020年11月01日 08:43撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
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水場 水量は7月と変わらず安定していました
八瀬森の湿原を振り返ります
2020年11月01日 08:47撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
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11/1 8:47
八瀬森の湿原を振り返ります
関東森 木の杖は昨日、クマに出会った直後から音出し(木や笹をたたく)も兼ねて持ち歩いています
2020年11月01日 09:05撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
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11/1 9:05
関東森 木の杖は昨日、クマに出会った直後から音出し(木や笹をたたく)も兼ねて持ち歩いています
三ツ石〜小畚の稜線も近づいてきた
2020年11月01日 10:09撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
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11/1 10:09
三ツ石〜小畚の稜線も近づいてきた
真ん中も「大白森」だが越えてきたのは右奥の大白森 地形図を見ると大白森は2箇所あるようです
2020年11月01日 10:11撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
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11/1 10:11
真ん中も「大白森」だが越えてきたのは右奥の大白森 地形図を見ると大白森は2箇所あるようです
右奥の大白森をズーム
2020年11月01日 10:12撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
1
11/1 10:12
右奥の大白森をズーム
クマの痕跡はなくなった 笛や吠え声、音出しからようやく解放された
2020年11月01日 10:27撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
1
11/1 10:27
クマの痕跡はなくなった 笛や吠え声、音出しからようやく解放された
湿原も最後だろう
2020年11月01日 10:32撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
3
11/1 10:32
湿原も最後だろう
分岐の標識が見えた!
2020年11月01日 11:00撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
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11/1 11:00
分岐の標識が見えた!
ようやくメイン縦走路に合流 あとは全く気が楽です
2020年11月01日 11:01撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
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11/1 11:01
ようやくメイン縦走路に合流 あとは全く気が楽です
左:源太ヶ岳 と岩手山
2020年11月01日 11:03撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
2
11/1 11:03
左:源太ヶ岳 と岩手山
小畚から岩手山の稜線
2020年11月01日 11:06撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
1
11/1 11:06
小畚から岩手山の稜線
小畚岳頂上 今日は展望が効く
2020年11月01日 11:45撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
3
11/1 11:45
小畚岳頂上 今日は展望が効く
左奥:大白森 右:曲崎山 あそこを歩いてきたんだな
2020年11月01日 11:45撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
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11/1 11:45
左奥:大白森 右:曲崎山 あそこを歩いてきたんだな
三ツ石に向けて歩く 
2020年11月01日 12:15撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
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11/1 12:15
三ツ石に向けて歩く 
三ツ石頂上から ここでほぼ1日ぶりに人と出会う 岩手山頂上からこちらを見てる人もいるでしょう
2020年11月01日 12:29撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
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11/1 12:29
三ツ石頂上から ここでほぼ1日ぶりに人と出会う 岩手山頂上からこちらを見てる人もいるでしょう
乳頭山からあの稜線を歩き…
2020年11月01日 12:30撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
1
11/1 12:30
乳頭山からあの稜線を歩き…
5時間前に左の曲崎山を越えてきた
2020年11月01日 12:30撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
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11/1 12:30
5時間前に左の曲崎山を越えてきた
三ツ石山荘
2020年11月01日 12:50撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
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11/1 12:50
三ツ石山荘
ストーブを焚いたのでしょう ここはパラダイス、プロミストランド
2020年11月01日 12:57撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
1
11/1 12:57
ストーブを焚いたのでしょう ここはパラダイス、プロミストランド
鐘を鳴らして気分転換
2020年11月01日 12:59撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
11/1 12:59
鐘を鳴らして気分転換
水場タンクは撤去されていました
2020年11月01日 13:13撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
11/1 13:13
水場タンクは撤去されていました
フカフカを歩きます
2020年11月01日 13:39撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
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11/1 13:39
フカフカを歩きます
下はまだ紅葉が…
2020年11月01日 14:24撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
4
11/1 14:24
下はまだ紅葉が…
駐車場が近づいた
2020年11月01日 14:39撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
11/1 14:39
駐車場が近づいた
ふーっ 今回もいろいろあった山旅でした
2020年11月01日 14:49撮影 by  Canon PowerShot G9 X Mark II, Canon
2
11/1 14:49
ふーっ 今回もいろいろあった山旅でした

感想

 滝ノ上温泉から7月は三ツ石から左回りで。3週前は乳頭山から右回りで。このコースに妙に魅かれ、今回3回目。登りながら、「純烈やヨン様の追っかけ女性と似たようなものだ」と苦笑い。昨日、西高東低のお天気で降った雪を踏みしめながら進みます。乳頭山はたくさんの人。3度目で一番展望が効く。気持ちよく進みました。

 小白森湿原から下り大白森との鞍部。ブナの落葉を踏みながらルンルン進むと、登山道の真ん中に黒いものが。一瞬「?」→「牛か?」(前日、たまたま牛の写真を何枚か見たので)
「いや違う。ここに牛がいるはずがない…。ありゃりゃ、出会ってしまった…。大きいぞ」

 まったく動く気配がない。でっぷりと太っている感じ。こちらを少し見た。距離は25mほど。
「どうする?」次の瞬間、体を半身にして目をクマに向けたまま後ろに下がる自分がいました。少しカーブした視界からはずれるかどうかの場所でチラチラ相手を伺います。カメラを取り出し、また伺うと姿はありませんでした。引き返そうか考えましたが、とりあえず鈴、笛、近くにあった枝、吠え声で激しく音を鳴らす、騒ぐ。それを数分。(だと思います。詳しくはわかりません)

 意を決して騒ぎながらクマが居たポイントを通過! 心臓バクバク! 早足で遠ざかります。

 30秒もしないうちに人の声。男女5人の方。「クッ、クマが居ますっ!」と話しかけます。「すぐそこ、50mもないかも」と30秒ほど話し、女性の方がホイッスルを吹きました。すると「ドドドッ」という音。逃げて行ったのでしょう。

 つまり私が通過した時、5人の方と話し始めた時も近くにいたのです。それが怖かった。

 焼石岳〜経塚山の稜線でクマの音を聞き、ホイッスルをけたたましく鳴らしたら、すぐに「ドドドッ」と逃げて行ったことがありました。今回はあれほど騒ぎ、ホイッスルも鳴らすだけ鳴らしたので遠くに去ったと思っていましたが、近くにいたようなのです。

 7月左回りの時、三ツ石山荘で出会った男女お二人から「小白森の熊は賢かった」と聞きました。ザックを置いてタケノコを取りに行ったら弁当だけが食べられていた、ということでした。(弁当をザックから出していたのか、内に入れていたのを取り出されたのか等の詳細はわかりませんが) 今回の熊だったのかはわかりませんが、個体の行動には違いがある。少なくとも、ホイッスルをけたたましく鳴らしてもすぐに遠ざかる熊ばかりではない、ということがわかりました。

 2日目、ルート最深部も糞、足跡、掘った跡、曲崎山頂上から延々と続く足跡等、痕跡多数。関東森を過ぎメイン縦走路への登り途中でようやく痕跡が消え、緊張感から解放されました。人間の登山道はクマにとっても歩きやすい道のようです。彼らの生活域に踏み込んだ「こんな私がバカなのね」と思っています。こんな状況でも、ちゃっかりキノコもゲット(クマに出会う前でしたが…)。 初冬の最深部を満喫、いや満喫しすぎちゃった山旅でした。

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コメント

この濃密なコース
三回も単独行で歩かれるのは山ヤとしての矜持を持ち合わせていると感じます。無事ご帰還何よりです。
2020/11/2 22:58
yousakuさんへ
 「私バカよね〜 おバカさんよね〜♪」てな感じです。でもあのウィルダネスを経験すると、また行きたくなっちゃったんですよね。来年はどんな気持ちになるか。また行きたいと思うか…。yousakuさんも、よろしかったらどうぞお試しあれ! その前に足を完治されて八甲田でお会いしましょう。
2020/11/3 14:07
お疲れ様でした。
私が行ったときは10時間藪漕ぎと熊のうんこだらけで、二度と行くまいと心に誓ったのですが、今は刈り払いされたのですね。
残雪期なら展望があって良さそうなので、チャンスがあれば行きたいところです。
2020/11/3 9:28
oyamaさんへ
 そうですか、oyamaさんも以前行かれたことがあったんですね。想像通り大白森山荘から八瀬森山荘までの最深部が、糞、足跡、堀った跡が多かったです。7月よりも秋田側が刈り払いが行われ歩きやすくなっています。歩くこと自体は以前より楽になったと思います。ただクマがね〜。  残雪期、ぜひトライしてみてください。  
2020/11/3 14:17
こんにちは
楽しそうなルートと非常に興味深い熊との遭遇記、
とても面白く拝見しました。
実は私もちょうど2週間前に乳頭〜笊森山間の稜線で熊に遭遇しました。(その時のレコの感想に詳しく経緯を書いたのでよかったらご覧ください)
1度目の鉢合わせでかなり騒々しく追い払ったにもかかわらず、
その直後に再び至近距離にいる熊を見て、(なぜまだ近くにいるんだ)と驚きました。
読んでいて、その時の状況とひじょうに似ているなあと思いました。
ドドドッという逃げていく音の表現、その時の実際の音が脳裏に蘇りました。
本当にそんな感じの慌ただしい足音ですよね
2020/11/11 11:44
glideさんへ
 コメントありがとうございます。ビデオを拝見しました。走り去っていく様子を見ると、クマもあわてていたようですね。私の場合は、出会うまでほぼホイッスル吹きまくっていたにもかかわらず、目の前にいたことが驚きでした。「こんなにピーピー鳴らしていたのに伝わってなかったか〜」 今まで見た中で一番大きかったこともあり、パニックでした。
 ネット等見ると、里の畑や密集地まで徘徊する人間慣れした熊と、人間と出会うと逃げていく熊の2種類いる、というような記事もあります。今回出会った熊がどちらかはわかりませんが、glideさんが書かれているようにこちらの存在を教えるということが基本ですよね。
 これまでの経験で、熊の吠え声や「ドドドッ」と逃げていく時の地鳴りは文章では表現できないほどすごいものだと感じています。音の源が点ではなく、地面全体から出てくるという感じです。また、一人で歩くことは、出会う前の音や存在感の発信、出会ってからの対峙等からみると、熊対策としては最大の弱みだと思っています。今後はなお一層、彼らの生活圏に立ち入っているという気持ちを忘れず、でも対策はしっかりとして歩きたいと思います。熊情報ありましたら、また教えてください。
2020/11/12 9:46
Re: glideさんへ
興味深いお話をたくさんありがとうございました。
人間慣れした個体は確かにいても全くおかしくないですよね。
私はついついクマ贔屓をしてしまい、熊は臆病で可愛いと思いたくなってしまうので、
意外と図太い神経の子もいるのだと肝に銘じて油断を怠らないようにしようと思いました😃
私がもし1人で出会ったら腰を抜かしたと思います。
やはり熊と人間お互いのためにも出会わない為の対策が1番大事なのでしょうね😌
ありがとうございました!
2020/11/12 14:47
glideさんへ
 先日、袴腰岳に行き
100円ショップで買ったおもちゃピストルの発砲実験、発砲後火薬のにおいを体にすり込む、100円ショップで買った100デシベル程の防犯ブザーを実験、もっと音量が大きく遠くにまで響くクマよけベルを探す、等を試行・模索しました。
 有効な手立てがあれば、今後もご教授ください。ありがとうございました。
2020/11/18 15:55
Re: glideさんへ
音の通る鈴、玩具火薬銃、防犯ブザーは以前私も三種の神器として持ち歩いていました😄
火薬銃はお手軽で本当に心強いですよね
火薬の臭いは間違いなく周辺に漂うでしょうし、あの音なら確実に聞こえるはず

防犯ブザーも大きな音が出るタイプならかなり有効だと個人的には思っています!
なにしろ自然界には存在しない人工的な音ですからね、驚かない動物なんていないはず😉

熊の気持ちになってみると、なんとなく彼らが嫌がる音ってわかるような気がするんですよね…🙂

そういえば、先日山仲間が熊対策用に阿仁村でナガサと熊追い鈴(なんと、5000円!)を買ったそうです
ひとつずつ音色が違うのだとか…
今度会った時、鈴の音色聴かせてもらい、感想またご報告しますね!
ちなみにここです
https://matagi-nagasa.jp/phone/index.html

あと、私が愛用している鈴はこれです
https://highmount.jp/list/product/magic-bell/
こちらもかなり良く通る音でウルサイですが、消音もできるので重宝しています😄
2020/11/18 17:04
glideさんへ 視野が広がりました
 教えていただいた2件、拝見しました。初めてのサイトで、このような物とそれを作る人たちがいることを初めて知りました。“ナガサ”はマタギが経験の中で生み出した独自の道具なのでしょうね。とても興味深かったです。
 今回の山行経験でクマ対策について深く考えるようになりました。おもちゃ鉄砲や防犯ブザーは一見、安直かな〜 と思ったのですが、クマに出会ったあの経験を思うと何でも試してやれと気持ちは本気でした。来春に向けていろいろ勉強し、試行していきたいと思います。それにしてもglideさんはいろんなことを知ってますね。本当に勉強になりました。また教えてください。   
2020/11/19 10:42
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