宿題が残った久住山 〜牧ノ戸峠からピストン〜
- GPS
- 04:45
- 距離
- 9.0km
- 登り
- 599m
- 下り
- 599m
コースタイム
天候 | 晴のち曇り。 下山後、少ししてから小雪が舞う天気。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
100台程度は停められる? |
コース状況/ 危険箇所等 |
ルート全体を通して、それほど急な傾斜はなく整備もよい。雪も登山道上にある場所はわずかだった。 牧ノ戸峠〜沓掛山 コンクリート敷の散策路。 ごく一部に雪が残っていたが、慎重に歩けば問題ない。 沓掛山〜扇ヶ鼻分岐 緩い坂と平坦地を繰り返す。沓掛山付近にハシゴ・鎖があるが危険度は低い。 登山道がべちゃべちゃになったあと土ごと凍り付いている状態の場所が数カ所あり。危険ではなく、かえって固まってくれているので歩きやすい状態。 扇ヶ鼻分岐〜久住分かれ 緩やかな道。 久住分かれ〜久住山 登山道沿いに岩が散在しているが問題ない。 登山ポストは牧ノ戸峠にあり。 温泉は山ほどある地域。 |
写真
感想
今回の山行計画には「晩秋から冬にかけて買った冬山道具の試験使用」という目的があったのです。
昨年は雪山・残雪用の道具がなかったので敬遠した山もあった。今年は早々に道具を整え、それほど雪の多くない冬山で使い方を覚えよう。ならば、雪の少ない南国・九州の山が最適だ、と。
…まさか、2月中頃の1700m峰に雪がないなんて…想定外です(古い)
とまぁ、そんな愚痴はさておき。
前日に牧ノ戸峠の駐車場に到着し車中泊。五時過ぎには目が覚めていたものの「寒いし、雪が凍結しててもかなわんし…」と朝食を食べたりしてぐずぐずし、ようやく車を出発したのは6時過ぎ。
10分ちょっと歩き最初の展望台へ。日の出直前の空をバックにした山が美しく。「これは写真に撮らねば」とカメラを探そうとして、カメラを車に置いてきたのを思い出した。九州まで来て写真を撮らずに山に登るなんてあり得ない。ザックを置いて車まで往復し20分のロス。午後からの荒天予想の日にこのミスは痛い…。
まぁ、とにかく久住山だけは登ろうと進む。
崩壊がなくまだまだ活きのいい火山なので、小さなピークがポコポコと突き出していて景色は楽しい。下界を見下ろすと火山灰で覆われたどこかペロンとした印象を与える地形に、広々とした牧場が広がっていたり所々から温泉とおぼしき湯気が上がっていたりする。
登山道も緩やかなもの。景色と道の整備からすると、登山道と言うよりは「観光歩道寄りのハイキングルート」って感じ。「登山=厳しい」的なイメージとはいい意味で対極にある山の一つ、って感じです。
この牧ノ戸峠登山道の数少ない欠点は、西千里浜に来るまで久住山自体は見えないこと。「観光歩道気分」でかかるとそれなりの長さがある登山道ですので、目的地である久住山が見えるとやはりテンションが上がります。しかし、このあたりから急速に雲が厚くなってきました。
結局、久住山に着いたのは9時頃。
くじゅう連山の峰と眼下の牧場。ちょっと先には雲に頭を隠した阿蘇。いろいろ欲を張りたくなる状況ですが、いよいよ雲は厚くなり風もだんだん強くなってきた。ここは我慢を覚えるところです。
「次来るときは山の上でテント泊していろんな峰に登りまくるんだ。」と脳内山行計画を立てながら、牧ノ戸峠に下山したのは11時。荷物を片付けたりして10分ちょっとグズグズしてたらちらほらと小雪が舞い始めた。
とりあえずは「我慢の勝利」な山行と負け惜しみしておきますが…くじゅう連山の魅力をあまりに低く見過ぎた事前計画の不備、って感じがある山行でもありました。
「くじゅう再訪」という大きくも楽しみな宿題が出された、そんな久住山山行でした。
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