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Yamareco

記録ID: 2766594
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
奥秩父

【山梨百名山】黒川鶏冠山 〜武田家ゆかりの黒川金山と悲劇のおいらん淵を探訪〜

2020年11月28日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
06:47
距離
13.2km
登り
1,508m
下り
797m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
5:27
休憩
1:28
合計
6:55
8:23
129
スタート地点
10:32
10:42
58
11:40
11:41
9
11:50
11:51
32
12:23
12:23
4
12:27
13:29
6
13:35
13:38
2
13:40
13:48
5
13:53
13:53
17
14:10
14:10
28
14:38
14:40
37
15:17
15:18
0
15:18
ゴール地点
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2020年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
泉水横手山林道のゲート前に駐車(無料)
・スペースは5〜6台ですが、路肩にもっと停められそうです
・トイレはありません
・携帯(au)は圏外でした。コンパスの届出は事前に
・凍結箇所等は有りません。ノーマルタイヤでアクセス可能です
コース状況/
危険箇所等
<駐車場〜金山跡〜立岩沢>
・一般ルートではありません。東京都水道局の「水源巡視道」という扱いのようですが、整備がされた形跡はなく、荒廃する一方です
・黒川千軒(金山跡)までは、踏み跡が薄く、不明瞭な個所が随所に有ります。テープなどの目印、標識は少ないです
・倒木や崩落は随所にありますが、危険とまでは感じませんでした
・黒川千軒の循環歩道は、廃道と化しています。踏み跡すら見つかりませんでした

<立岩沢〜黒川鶏冠山〜柳沢峠>
・この先は一般登山道なので、ルートは明確になります
・標識は親切ですが、行き先がズレている案内標識もあるので注意
・黒川鶏冠山の山頂付近は岩場ですが、落ち着いて歩けば難しくありません
その他周辺情報 <日帰り温泉>
丹波山温泉のめこい湯 900円(15時以降600円)
・道の駅たばやまに併設された日帰り温泉です
・泉質は濃いめのアルカリ泉で、硫黄成分も混じっています
・「のめこい」はこの辺りの方言で「つるつる」の意味ですが、納得の湯ざわりです
三条新橋を渡った先のゲート手前に駐車スペースがあります。ゲートの先は、黒川金山に通じる道…ではありません。
2020年11月28日 08:11撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
11/28 8:11
三条新橋を渡った先のゲート手前に駐車スペースがあります。ゲートの先は、黒川金山に通じる道…ではありません。
泉水横手山林道は、柳沢峠の方面に通じていますが、路面崩壊により長いこと通行止めの状態が続きます。
2020年11月28日 08:12撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
11/28 8:12
泉水横手山林道は、柳沢峠の方面に通じていますが、路面崩壊により長いこと通行止めの状態が続きます。
何の案内もありませんが、こちらが黒川金山への道。広くて歩きやすそうですが、この先がどうなっているかは……まあお察し。
2020年11月28日 08:12撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
11/28 8:12
何の案内もありませんが、こちらが黒川金山への道。広くて歩きやすそうですが、この先がどうなっているかは……まあお察し。
スタートから30分ほどでダイナミックな橋が見えてきました。ゲートブリッジ?
2020年11月28日 08:47撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
11/28 8:47
スタートから30分ほどでダイナミックな橋が見えてきました。ゲートブリッジ?
少し上にコンクリートの橋脚跡があります。昔はもっと強固な橋が架かっていたようです。
2020年11月28日 08:50撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
11/28 8:50
少し上にコンクリートの橋脚跡があります。昔はもっと強固な橋が架かっていたようです。
橋を渡ってすぐに見える、このピンクテープはフェイクです。正しいルートは橋を渡って左。このテープの右上にもフェイクのピンクテープが有り、逆方向をウロウロする羽目になりました。
2020年11月28日 08:51撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
11/28 8:51
橋を渡ってすぐに見える、このピンクテープはフェイクです。正しいルートは橋を渡って左。このテープの右上にもフェイクのピンクテープが有り、逆方向をウロウロする羽目になりました。
沢の分岐など分かりづら道が続きますが、それを過ぎると踏み跡を辿っている感が出てきます。
2020年11月28日 09:26撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
11/28 9:26
沢の分岐など分かりづら道が続きますが、それを過ぎると踏み跡を辿っている感が出てきます。
個人的には重要な発見だった『藤尾橋方面通行止』の案内板。藤尾橋は下山後に寄る予定ですが、ここから藤尾橋に至る道がある(あった)ようです。
2020年11月28日 09:54撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
11/28 9:54
個人的には重要な発見だった『藤尾橋方面通行止』の案内板。藤尾橋は下山後に寄る予定ですが、ここから藤尾橋に至る道がある(あった)ようです。
倒木でめっちゃ塞がれてます。樹皮が滑るので、慎重に通過します。
2020年11月28日 10:08撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
11/28 10:08
倒木でめっちゃ塞がれてます。樹皮が滑るので、慎重に通過します。
道が全然分かりません(笑)
結果的に、左前を少し下るのが正解でした。
2020年11月28日 10:18撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
11/28 10:18
道が全然分かりません(笑)
結果的に、左前を少し下るのが正解でした。
スタートから約2時間ちょい。苦労しながら黒川金山跡の分岐に到着しました。三条橋(駐車スペース)から歩いて来た道は「巡視道」という扱いのようです。
2020年11月28日 10:30撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
11/28 10:30
スタートから約2時間ちょい。苦労しながら黒川金山跡の分岐に到着しました。三条橋(駐車スペース)から歩いて来た道は「巡視道」という扱いのようです。
この辺りは「黒川千軒」と呼ばれ、金山衆(かなやましゅう)の住居や採掘場のあった所です。せっかくなので、黒川金山跡の循環歩道を行ってみることにします。
2020年11月28日 10:30撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
11/28 10:30
この辺りは「黒川千軒」と呼ばれ、金山衆(かなやましゅう)の住居や採掘場のあった所です。せっかくなので、黒川金山跡の循環歩道を行ってみることにします。
循環歩道方面は、迷い込み防止の虎ロープが張ってありますが、注意喚起の案内とかは有りません。
2020年11月28日 10:31撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
11/28 10:31
循環歩道方面は、迷い込み防止の虎ロープが張ってありますが、注意喚起の案内とかは有りません。
いきなり道がありません…。循環歩道は廃道と化しており、踏み跡すらありません。
2020年11月28日 10:37撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
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11/28 10:37
いきなり道がありません…。循環歩道は廃道と化しており、踏み跡すらありません。
黒川金山の採掘抗に辿り着きました。苦労した割に、循環歩道に目ぼしい遺構はみつかりませんでした。
2020年11月28日 11:02撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
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11/28 11:02
黒川金山の採掘抗に辿り着きました。苦労した割に、循環歩道に目ぼしい遺構はみつかりませんでした。
坑道の入口ですが、かなり崩落しています。中を調査した人もいますが、入る勇気はありませんでした。
2020年11月28日 11:02撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
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11/28 11:02
坑道の入口ですが、かなり崩落しています。中を調査した人もいますが、入る勇気はありませんでした。
こちらの坑道はもう埋まっている感じです。
2020年11月28日 11:04撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
11/28 11:04
こちらの坑道はもう埋まっている感じです。
この無残なフェンスが機能していたのは、果たして何十年前でしょうか…?
2020年11月28日 11:03撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
11/28 11:03
この無残なフェンスが機能していたのは、果たして何十年前でしょうか…?
こちらも崩落した坑道かな?
2020年11月28日 11:04撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
11/28 11:04
こちらも崩落した坑道かな?
閉山から400年経って、自然に還りつつあるようです。
2020年11月28日 11:04撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
11/28 11:04
閉山から400年経って、自然に還りつつあるようです。
遺構は広範囲に分布しているようですが、コース外はかなりの急斜面なので、注意が必要です。
2020年11月28日 11:11撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
11/28 11:11
遺構は広範囲に分布しているようですが、コース外はかなりの急斜面なので、注意が必要です。
坑道の跡なのか、住居の基礎だったのか、ちょっとよく分かりません。
2020年11月28日 11:13撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
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11/28 11:13
坑道の跡なのか、住居の基礎だったのか、ちょっとよく分かりません。
「黒川千軒」の千軒は実数ではないでしょうが、最盛期には相当な住居数があったと言われています。
2020年11月28日 11:14撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
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11/28 11:14
「黒川千軒」の千軒は実数ではないでしょうが、最盛期には相当な住居数があったと言われています。
もっとよく調べれば、明治期に再稼働を検討した時の試掘跡などもあるハズですが、予定より遅れているので、黒川鶏冠山に向かいます。
2020年11月28日 11:14撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
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11/28 11:14
もっとよく調べれば、明治期に再稼働を検討した時の試掘跡などもあるハズですが、予定より遅れているので、黒川鶏冠山に向かいます。
周回して本道に出ました。こちらは「黒川金山跡上」と表記されています。
2020年11月28日 11:10撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
11/28 11:10
周回して本道に出ました。こちらは「黒川金山跡上」と表記されています。
「寺屋敷尾根」の案内標識。黒川金山は、「黒川千軒」「寺屋敷」「女郎ゴー」の各地区から成り立っていましたが、この辺りは寺院があったエリアです。
2020年11月28日 11:40撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
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11/28 11:40
「寺屋敷尾根」の案内標識。黒川金山は、「黒川千軒」「寺屋敷」「女郎ゴー」の各地区から成り立っていましたが、この辺りは寺院があったエリアです。
「寺屋敷」は発掘調査で経石など多くの出土品が発見されたとのことですが、歩いている分には全く史跡感はありません。なお、寺屋敷の先の「立岩沢」から一般登山道になります。
2020年11月28日 11:48撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
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11/28 11:48
「寺屋敷」は発掘調査で経石など多くの出土品が発見されたとのことですが、歩いている分には全く史跡感はありません。なお、寺屋敷の先の「立岩沢」から一般登山道になります。
黒川鶏冠山の山頂手前は岩場ですが、落ち着いて歩けば問題ありません。
2020年11月28日 13:31撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
11/28 13:31
黒川鶏冠山の山頂手前は岩場ですが、落ち着いて歩けば問題ありません。
黒川鶏冠山(1,716m)の山頂に到着しました。この辺りの山は「黒川山」と呼ばれており、岩場のあるピークが「鶏冠山」と名付けられたことから、呼び名が2つあるようです。
2020年11月28日 12:38撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
11/28 12:38
黒川鶏冠山(1,716m)の山頂に到着しました。この辺りの山は「黒川山」と呼ばれており、岩場のあるピークが「鶏冠山」と名付けられたことから、呼び名が2つあるようです。
山頂には鶏冠神社の奥宮があります。山頂に神社があるとありがたみを感じます。
2020年11月28日 12:39撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
11/28 12:39
山頂には鶏冠神社の奥宮があります。山頂に神社があるとありがたみを感じます。
山頂直下は切り立った崖になっています。転落注意。
2020年11月28日 12:41撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
11/28 12:41
山頂直下は切り立った崖になっています。転落注意。
ずっと樹林帯歩きでしたが、天気には恵まれました。
2020年11月28日 12:41撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
11/28 12:41
ずっと樹林帯歩きでしたが、天気には恵まれました。
逆光気味ですが、大菩薩嶺。こうして見ると均整がとれた山です。
2020年11月28日 12:41撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
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11/28 12:41
逆光気味ですが、大菩薩嶺。こうして見ると均整がとれた山です。
山頂は狭いので、あまり独占もできません。昼食を済ませたら下山開始です。
2020年11月28日 12:41撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
11/28 12:41
山頂は狭いので、あまり独占もできません。昼食を済ませたら下山開始です。
少し寄り道になりますが、「見晴台」に寄ってみます。さて、行く価値はあるでしょうか?
2020年11月28日 13:37撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
11/28 13:37
少し寄り道になりますが、「見晴台」に寄ってみます。さて、行く価値はあるでしょうか?
「見晴台」という名の名称詐欺…ではありませんでした。奥秩父の山並みが美しく、本当に良い景色です。
2020年11月28日 13:42撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
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11/28 13:42
「見晴台」という名の名称詐欺…ではありませんでした。奥秩父の山並みが美しく、本当に良い景色です。
後で知りましたが、この「見晴台」が黒川鶏冠山(1716m)の本当の山頂(最高地点)だそうです。
2020年11月28日 13:43撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
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11/28 13:43
後で知りましたが、この「見晴台」が黒川鶏冠山(1716m)の本当の山頂(最高地点)だそうです。
右の方は笠取山、左の方は甲武信ヶ岳の方面かな?しばらく眺めていたいところですが、風が強いので撤収します。
2020年11月28日 13:42撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
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11/28 13:42
右の方は笠取山、左の方は甲武信ヶ岳の方面かな?しばらく眺めていたいところですが、風が強いので撤収します。
横手山峠に到着。昔は黒川金山との往来に使われた峠です。
2020年11月28日 14:09撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
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11/28 14:09
横手山峠に到着。昔は黒川金山との往来に使われた峠です。
通行止めが続く泉水横手山林道を横切ります。
2020年11月28日 14:24撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
11/28 14:24
通行止めが続く泉水横手山林道を横切ります。
あちこちに分岐がありますが、親切な標識があるので問題ありません。
2020年11月28日 14:24撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
11/28 14:24
あちこちに分岐がありますが、親切な標識があるので問題ありません。
六本木峠に到着しました。ここから丸川峠を経て大菩薩嶺方面に道が伸びています。興味を惹かれますが、今日のところは柳沢峠方面へ。
2020年11月28日 14:39撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
11/28 14:39
六本木峠に到着しました。ここから丸川峠を経て大菩薩嶺方面に道が伸びています。興味を惹かれますが、今日のところは柳沢峠方面へ。
鶏冠山からの下りは、なだらかでよく整備された道です。行きとは大違い。
2020年11月28日 14:42撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
11/28 14:42
鶏冠山からの下りは、なだらかでよく整備された道です。行きとは大違い。
柳沢峠に到着しました。黒川金山までに時間が掛かったので、予定より遅い到着になりました。
2020年11月28日 15:17撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
11/28 15:17
柳沢峠に到着しました。黒川金山までに時間が掛かったので、予定より遅い到着になりました。
さて、ここからは予めデポしておいた自転車で車まで戻ります。
2020年11月28日 15:17撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
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11/28 15:17
さて、ここからは予めデポしておいた自転車で車まで戻ります。
道のりは約12キロありますが、ずっと下りなので、ペダルを漕ぐ必要はありません。スピードの出し過ぎには注意。
2020年11月28日 15:23撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
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11/28 15:23
道のりは約12キロありますが、ずっと下りなので、ペダルを漕ぐ必要はありません。スピードの出し過ぎには注意。
車に戻る前に、黒川金山とも関わりが深い「おいらん淵」に寄ってみます。
2020年11月28日 15:53撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
11/28 15:53
車に戻る前に、黒川金山とも関わりが深い「おいらん淵」に寄ってみます。
おいらん淵は、武田家滅亡のおり、金山の場所を秘匿するために55人の遊女が殺された地とされています。(心霊スポットとしても有名)
2020年11月28日 15:53撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
11/28 15:53
おいらん淵は、武田家滅亡のおり、金山の場所を秘匿するために55人の遊女が殺された地とされています。(心霊スポットとしても有名)
元は国道沿いに慰霊碑が有ったのですが、トンネルが開通したことで付近の道路は旧道(廃道)となりました。これがトンネル手前の旧道ですが…。
2020年11月28日 15:53撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
11/28 15:53
元は国道沿いに慰霊碑が有ったのですが、トンネルが開通したことで付近の道路は旧道(廃道)となりました。これがトンネル手前の旧道ですが…。
このように通行止になります。(2011年11月21日に通行止)
2020年11月28日 15:54撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
11/28 15:54
このように通行止になります。(2011年11月21日に通行止)
しかし、左端のフェンスに人が通れるくらいの穴が開いており、先に進むことは可能です。おいらん淵はこの先のヘアピンカーブの辺りです。(行きませんけど)
2020年11月28日 15:55撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
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11/28 15:55
しかし、左端のフェンスに人が通れるくらいの穴が開いており、先に進むことは可能です。おいらん淵はこの先のヘアピンカーブの辺りです。(行きませんけど)
こちらは、トンネルの反対側(丹波山側)の旧道(廃道)です。
2020年11月28日 16:01撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
11/28 16:01
こちらは、トンネルの反対側(丹波山側)の旧道(廃道)です。
やはり通行止になっていますが…。
2020年11月28日 16:02撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
11/28 16:02
やはり通行止になっていますが…。
右端のフェンスに大きく穴が開いています(こっちの方が穴は大きい)。まあ、行きませんけど。
2020年11月28日 16:02撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
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11/28 16:02
右端のフェンスに大きく穴が開いています(こっちの方が穴は大きい)。まあ、行きませんけど。
なお、自己責任で行った人のレポによると、慰霊碑は既に撤去され、橋も落とされて今では痕跡は何も残っていないそうです。
2020年11月28日 16:00撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
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11/28 16:00
なお、自己責任で行った人のレポによると、慰霊碑は既に撤去され、橋も落とされて今では痕跡は何も残っていないそうです。
結果的に「慰霊碑のあったおいらん淵」は行っていませんが、タイトル詐欺ではありません。
実は、悲劇の舞台となったのは、ここではなく別の場所だと言われています。
2020年11月28日 15:58撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
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11/28 15:58
結果的に「慰霊碑のあったおいらん淵」は行っていませんが、タイトル詐欺ではありません。
実は、悲劇の舞台となったのは、ここではなく別の場所だと言われています。
それはどこか?と言えば、この「藤尾橋」
2020年11月28日 15:43撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
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11/28 15:43
それはどこか?と言えば、この「藤尾橋」
場所は、おいらん淵から1kmほど柳沢峠方面に行った国道沿いにある橋です。ガードレールの切れ目が目印となっています。
2020年11月28日 15:47撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
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11/28 15:47
場所は、おいらん淵から1kmほど柳沢峠方面に行った国道沿いにある橋です。ガードレールの切れ目が目印となっています。
老朽化により立入禁止で渡れませんが、藤尾橋の銘はまだ残っています。
2020年11月28日 15:44撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
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11/28 15:44
老朽化により立入禁止で渡れませんが、藤尾橋の銘はまだ残っています。
そして、藤尾橋の方面には、遊郭があったと言われる「女郎ゴー」があります。金山へのアクセスルートのない「おいらん淵」よりも、関わりの深そうな場所です。
2020年11月28日 15:45撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
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11/28 15:45
そして、藤尾橋の方面には、遊郭があったと言われる「女郎ゴー」があります。金山へのアクセスルートのない「おいらん淵」よりも、関わりの深そうな場所です。
橋の先には道らしきものが見えます。黒川金山の手前で「藤尾橋方面通行止」の案内がありましたが、おそらく金山まで通じているのでしょう。(地図には無い道ですが)
2020年11月28日 15:46撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
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11/28 15:46
橋の先には道らしきものが見えます。黒川金山の手前で「藤尾橋方面通行止」の案内がありましたが、おそらく金山まで通じているのでしょう。(地図には無い道ですが)
おいらん淵の惨劇は、史実かどうかは分かりません。しかし、こんな高さから叩き落とされたら……想像したくないですね。
2020年11月28日 15:45撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
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11/28 15:45
おいらん淵の惨劇は、史実かどうかは分かりません。しかし、こんな高さから叩き落とされたら……想像したくないですね。
ヤマレコの地図だと誰の踏み跡もありませんが、この藤尾橋と金山を結ぶ道があったハズです。また、今回は寄れませんでしたが、機会があれば女郎ゴー方面を探訪してみたいと思います。
2020年11月28日 15:44撮影 by  iPhone 6 Plus, Apple
1
11/28 15:44
ヤマレコの地図だと誰の踏み跡もありませんが、この藤尾橋と金山を結ぶ道があったハズです。また、今回は寄れませんでしたが、機会があれば女郎ゴー方面を探訪してみたいと思います。
撮影機器:

感想

武田家ゆかりの金山である「黒川金山」。
武田家滅亡と共に廃れたイメージがありますが、大久保長安によって再開発され、17世紀半ばまで採掘が続けられたそうです。江戸初期の最盛期には、佐渡金山にも匹敵する産出量を誇ったと言われています。

金山に従事した「金山衆(かなやましゅう)」は、閉山後に、周辺の「塩山」「一ノ瀬」などに移住しましたが、古文書が多く残されていることから、当時を知る手掛かりとなっています。資料よると、黒川金山は、黒川鶏冠山の東側の山腹に広範囲に広がっており、採掘場および金山衆の生活の場であった「黒川千軒」、寺院のあった「寺屋敷」、遊郭があったと言われる「女郎ゴー」から成り立っていたようです。

黒川金山の遺構は、1997年に国の史跡に指定されていますが、十分な管理がされているとは言い難く、荒廃が進んでいます。以前から、行きたいと思いつつも二の足を踏んでいましたが、そのような状況なので、思いきって探訪してみることにしました。

登山道としては、柳沢峠からのルートが比較的明瞭のようですが、遺構は広範囲に分布しているので、道中で何か発見があれば…と思って反対側の三条橋から柳沢峠へ縦走する計画を立てました。

しかし、三条橋から黒川千軒(黒川金山の中心地)までは破線ルートとなっており、多少の困難は覚悟していましたが、踏み跡が薄くてコースが分かりづらく、倒木や崩落個所も随所にあり、予想以上に廃道化が進んでいました。ここは東京都水道局の監視道という扱いですが、維持管理されている形跡はありません。

ルーファイに苦労しながら、何とか黒川千軒に辿り着きましたが、残念ながら期待していたようなものは見れませんでした。国内屈指の採掘量を誇った金山だけに、スケールの大きな遺構をイメージしていましたが、崩落した岩の隙間から僅かに中(坑道)が覗けるだけで、かなり地味な印象です。
30年以上前に行われた発掘調査では、多くの出土品が発見されていますが、現在の遺構を見ても、視覚的な凄さは体感できません。

後で調べたところでは、黒川金山は露天掘りが多く、採掘場所も広範囲に渡っていたため、横穴の坑道自体、規模が小さかったようです。個人的には、謎が深まったような興味深さを感じましたが、あまり過度な期待はしない方が良いと思います。

なお、黒川金山と縁が深いのが、「おいらん淵」です。
「おいらん淵」は、武田家滅亡のおり、金山の場所を秘匿するために、遊女55人をまとめて滝つぼに沈めた場所と伝えられており、心霊スポットとしても有名です。
このような惨劇が本当に行われたかどうかは定かでないですが、複数の古文書にそのような旨が記載されており、遊女だけでなく、金山関係者の口封じが行われたという記述もあります。脚色されている部分もあるでしょうが、時代背景的には「あり得る」話だと思います。

以前は、国道411号の脇に「おいらん淵」の慰霊碑が建てられ、数台分の駐車スペースも用意されていましたが、今ではこの場所を訪れることはできません。「一ノ瀬高橋トンネル」開通に伴うルートの架け替えで、おいらん淵に至る道は廃道(立入禁止)になり、慰霊碑も撤去されています。

ただし、この地に「おいらん淵」という名称が付けられたのは明治以降であり、場所の特定も後付けのようです。そもそも、「花魁(おいらん)」は吉原遊郭で上位の遊女を指す名称なので、この辺りで使われた言葉ではありません。
(黒川金山内で、遊郭があったとされる場所は「女郎ゴー」であり、「花魁」という言葉は出て来ません)
そのため、最近では「本当のおいらん淵(惨劇の舞台)は、ここではなく藤尾橋だ」という説が有力となっています。下山後、藤尾橋にも寄ってみましたが、地理的には金山と関わりが深そうな場所です。

ヤマレコの地図では、誰も歩いた跡がありませんが、記録上は藤尾橋から金山(黒川千軒)に通じる道があります。また、位置的にこの辺りの橋から、遊郭があったと言われる「女郎ゴー」に通じる道があってもおかしくありません。惨劇の有無はともかく、女郎(花魁)と藤尾橋は関わりがありそうです。

今回は、「黒川千軒」と「寺屋敷」を探訪しましたが、ルートから外れている「女郎ゴー」には寄れませんでした。女郎ゴーは黒川千軒の北西に位置し、直線距離で800mほどらしいですが、そこに通じていた道は、スズタケの密生により、現在では通行困難となっています。
そのため、現状は蕎麦角山(そばかどやま)方面に大きく迂回する必要がありますが、蕎麦角山に登山道はありません。女郎ゴーへのアクセスはかなり難しそうですが、機会があれば、探訪してみたいと思います。

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