鍬崎山(激ラッセル、激パウ)
- GPS
- 08:50
- 距離
- 14.2km
- 登り
- 1,718m
- 下り
- 1,712m
コースタイム
天候 | 雪のち曇り、視界悪し |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
#粟巣野スキー場下部から雪はたんまり、スキー場から先も雪はたんまり、藪はほとんど気にならない #スキー場の駐車場除雪前なので邪魔にならないように下の空き地に駐車 #独標は難所、スキー突破はかなりムズい、ここをスキーで突破できれば一人前 #稜線左は雪庇が出来るので注意 |
写真
感想
この1週間、寒波到来で山には雪がたっぷり降り積もった。毎日、各地のライブカメラを見るのが日課になっている。この前の立山は細板でスイスイだったが、もう一番重くて長くてロッカーな板を引っ張り出さないと太刀打ちはできない。急遽、前日にワックスをかけた。今日も大雪警報だ。ハッスル間違いなしなので覚悟して挑まなければいけない。
スキー場から大品山までは薄らトレースがあったので楽はできた。トレースはここまで。ここからはパクを中心にガチでラッセルしていく。パクが先頭の時は2番手でもいいペースだ。膝から腿にどんどん深くなっていく。しかも重い。初代179cmポンをもってしてもトップが出てこない。そんな時は1回引き下げて足を持ち上げる。これを繰り返していたら腸腰筋が攣り気味になったが、足は止められない。後ろではまだか、まだかと怪獣くんと父がぴったりとひっついている。終始、雪が降り続き、視界は最後まで出なかったが、風が穏やかなのでまだ余裕があった。
帰りのポコと大品山の登り返しで2回シールを貼り直したが、気温が低くて粘着力がなくなり2回が限界だった。板を脱げばズボズボ、蟻地獄。板の上か、膝をつかないと作業できない。この大雪はスキーじゃないと太刀打ちできない。帰りのスキーはそりゃもう楽しくてボインボイン跳ねながら帰りましたとさ。
日曜日、先生たちは鍬崎山へ行くと言っていた。鍬崎かぁー。向こうも雪は多くて楽しめそうだが立山は遠い。明日も平湯界隈なら移動なしでラッセルとパウダーを楽しめるので明日はお一人様でも平湯連チャンのつもりだった…が独りで山へ行っても写真の撮り甲斐が無くてつまらないので合流することに決めた。ひらゆの森を出てクルマを2時間走らせ立山で車中泊。日本海側の富山は下界でもどっさり雪が積もっていてすっかり冬景色だった。明日は遅めの3時出発なのでぐっすり寝ていられる。
2時起き3時出発。時間通りにみんなで出発。一時は廃業の危機を迎えたあわすのスキー場だが様々な方の支援を得て復活、今年度は元気に営業している。3時にはもう除雪が始まっていた。3人で端っこをてくてく登ってウォーミングアップ。行動開始から完了まで、今日は一度も雪が止まなかった。ずっとゴン降り。しかも平湯の雪と違って水分が多くて重たい。一度も上着を脱ぐことがなかった。フードも被りっぱなし。そういえば今回から赤いトリオレットジャケットを投入した。愛用していたM10より生地が厚くしっかりしている。嵩張って重たいが着心地は良い。特にフードが良い。M10はフードがタイトすぎてメットの上に被ると背中が引っ張られる。しかしトリオレはそれが無くて快適だった。実は今までまともなゴアテックスの冬用ジャケットを着たことがなかった。冬山初心者の頃は低山ハイク用のよくわからん上着やカッパを使っていた。その後は2.5層ピラピラのM10を5年。なので今更ちゃんとしたジャケットを着て感動した。いいわー、これ。赤は岩さんと被るから違う色のヤツも買おう。というか今日の写真の自分を見たらどう見ても岩さんにしか見えんし。
日本海側の雪は重たい。昨日から絶え間なく降り続いている雪は深い。昨日のラッセルも大概だったが今日もかなりの仕事だった。特に大品山から先の積雪量がハンパなく、どこを歩いても板のトップが出なくて永久スクワット状態だった。脚にくる。しかも雪が降っていて上着を脱げないので出力を上げると暑い。厳しいコンディションだったがみんなで力を合わせてピークまで行くことができた。当然、こんなに大変な思いをしてやってきた僕らにはご褒美が待っている。言うまでもなく帰りはタマランチ会長だった。今シーズンの滑り出しは絶好調。北陸の山はバッチリ仕上がった。
一度も太陽を拝まなかったが雪化粧をした樹木が美しかった。静かな癒しの森をたっぷり堪能した。特に大品山付近のブナ林が素晴らしい。ここは2年前に岩さんと晴れた日に来た時も素晴らしい景色に感動したものだった。どうやら僕はブナが好きらしい。北海道の山では中々見ないので珍しいからかな。松も好きだけど。鍬崎山(立山)は本当に自宅から遠い。帰りの運転も核心の一つだ、気をつけて帰ろう。でも来てよかった。冬山はみんなで行った方が100倍楽しい。そして安全だ。あ、そういえば今日は先生の誕生日。おめでとうございます。今日は僕の想像を絶するようなものすんごい美味しい何かを召し上がるのだろう。うらやま。
今日は地獄軍団の若手30代、兄ちゃんとパクの三人で鍬崎山に挑戦した。降り続く雪でこの山も今日は甘くはないだろう、深夜3時粟巣野スキー場発と約束してある。深夜1時自宅で兄ちゃんと合流していざ立山町へ、高速でも雪はゴンゴン降っていた。深夜2時半無事到着、スキー場の駐車場は除雪に邪魔になるので下の空き地に車を止めて三人でスタート、スキー場では深夜に関わらずまさに整備車が動き出そうとしていた。
スキー場のちびラッセルはYSHRがまず足慣らしに、終点からは兄ちゃんが前日のトレースを追って進む。ゴンゴン雪は降り時折風も舞う。前日のトレースは大品山まではうっすら残っていた。この先トレースはなくていよいよ怪獣パクが本領発揮、深い雪を蹴散らしてガンガン進んで行く。惚れ惚れしながら後を追う。
同年代の兄ちゃんも学生時代は暴走機関車と呼ばれ負けじとパクと先頭を入れ替わりガンガン進む。おじさんは全く活躍する機会を与えられなかった。若いって素晴らしい。怪獣と暴走機関車の二枚看板でドカ雪も見事に高速道路と変貌していく。いよいよ難所独標だ。昨年はYSHRと大魔人で突破したが今日は怪獣が挑戦、反り立つ90度の壁を雪を落としながら前進、なかなか手ごわい壁、しかし今日の怪獣の敵ではなかった。一段目二段目とスキーで突破し見事に切り抜けてラスト左巻きで鞍部に到着。
お疲れさんでゴンした。ここで地獄ゴーグルを身に着けアタック体制、いつもならこの先ラッセルは軽減されるが今日は全く楽にならず牙を剥き続けた。このさきYSHR 、パク、兄ちゃんでラッセルを回してようやく無事ピクッた。山頂は視界はないが風は穏やかで助かった。
さあシールを剥いだらお楽しみ、しかし雪は深すぎてトレースを外れると進まないので緩斜面はトレースを使い、斜度が出ると激パウった。今日の後続は二名、立派な高速道路に驚いてくれたでしょう。大品山下鞍部まで激パウを頂いて登り返せば二度目の激パウゾーン、貯水池まで底無し激パウ祭りだった。
今季最高のパウでした。スキー場の消化試合を終えて無事終了。パク、兄ちゃんお疲れでゴンした。北陸の山はもう立派に仕上がっている。やるしかない!
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