(過去レコ)雌阿寒岳
- GPS
- --:--
- 距離
- 5.7km
- 登り
- 790m
- 下り
- 796m
コースタイム
- 山行
- 2:50
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 2:50
天候 | 雨のち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2003年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
感想
前日泊った糠平温泉の富士見観光ホテル・中村屋は、女将さんがとても好印象の方だった。
山の話もよく通じ、明日はニペソツに登る予定ですと言って床に就いた。
天気が気掛かりだったが、今朝は予報通り、起きたら雨が降っていた。
自分用に残している登山記録の下書きを自室で済ませ、ホテルを出る時、女将さんがフロントにいらしたので「ニペソツはまた登り直しに来ます」と言ってホテルを出た。
中村屋は北海道遠征の最終日、女将さんに言った通り、ニペソツの前泊で利用した。
ホテルを出て向かったのは雌阿寒温泉。CT3時間40分なので、雨でも我慢して登らざるを得ない。本州なら諦める悪天候でも、北海道や九州は簡単に諦める訳にはいかない。
糠平温泉から雌阿寒温泉までの道中はずっと降り続いていた。
登山口に着いた時、雨は大したことがなかったが、風が強かった。
下山して来た人に頂上の様子を聞いたら、這って歩くのがやっとの強風だったと。
取り敢えず登ってみようと思い、9時半少し前にスタートする。
登り始めてすぐの針葉樹林帯の地面は少しも濡れてない所が多く、大したことはないだろうと思った。
登る人は私以外はいないようで、みんな下って来る人ばかり。
樹林帯を抜け、ハイマツの切り開きで、下って来る高年の女性に会う。
頂上の状況を聞いたら、「立って歩けないほど風が強く、皆さん九合目で引き返しているようですよ」と。
この情報は大いに参考になった。
登るからには何とかして頂上に立ちたかったので、ザックは七合目と八合目の間にある大きな岩陰にデポし、手ぶらで上がった。
頂上直下で男性二人連れが今にも吹き飛ばされそうになりながら下って来た。
ザックを背負っているので重心が高くなり、ふらふらしていた。
進行方向の風上側が火口壁の断崖なので、強風がゴーゴーと唸っていた。
風下側はスコリアのやや急な斜面だった。幸い道幅が広く、靴がスコリアにめり込むので、体勢を低くすれば何とか歩けた。
これがナイフリッジの岩場であれば極めて危険だった。
雨は強風下の霧雨状態だった。
頂上には三木武吉の碑文があった。とても読む余裕などあり得なかった。
状況を聞いた中年男性の一人が「恐怖を感じた」と言ったが、まさにその通りだった。
下山中、女性ばかり数人のパーティーと行き会う。
先頭のガイドらしい人以外は全員が同じピンク色のレインウェアを着ていた。
下山後は明日以降、斜里岳と羅臼岳に登るべく、知床へ向かった。
知床から帯広へ戻る日に時間があれば、雌阿寒岳は再登することも考えていたが、北海道は登山口間の移動に予想以上の時間が掛かり、とても無理だった。
翌日は斜里岳に登る予定で、登山口の清岳荘まで状況を下見に行った後、斜里駅前のホテルに入った。
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