戸田峰
- GPS
- 11:23
- 距離
- 17.7km
- 登り
- 1,060m
- 下り
- 1,061m
コースタイム
- 山行
- 10:56
- 休憩
- 0:28
- 合計
- 11:24
3:51 作業道入口
4:50 P874
5:25 P877
6:27 P1002
7:30 P1084
8:26 戸田峰
8:54 下山
9:32 P1084
11:27 P877
12:04 P874
12:53 作業道入口
13:36 小井波峠
天候 | 曇時々雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・八尾からは桐谷に向かって進む。上黒瀬を過ぎると道幅が狭くなり山道となる。 ・桐谷集落から小井波に延びる道に入り九婦須川の橋を渡り峠に向かう。 勾配が増し狭い山道となる。この道路はしっかりと除雪されていた。 ・車は小井波峠の脇の除雪の邪魔にならないように駐車。 |
写真
感想
戸田峰は過去に数回訪れているが、
昨年は暖冬で撤退したこともあるので
今年は雪が多い一月に再訪することにした。
今回は山スキーで行くつもりだが、小さなアップダウンが幾つもあり
林道も歩かねばならない。
どちらかというと山スキーには向かない山であろう。
天気予報は午前中は天気が持つ予定なので早めに動くことにした。
午前1時30分過ぎに小井波峠に到着。
心配だった桐谷からの峠道はきれいに除雪されていた。
邪魔にならない場所に留めて登山の準備をする。
天候は曇、時折細かな雪が舞う。
午前2時過ぎにヘッドライトを点けてスタート。
林道入口は除雪されておらず段差となっているので、
段差の上に上りスキーを履く。
今回はサイド幅90mmの板とトップレススキンの組み合わせだ。
林道を進むとすぐに藪の出迎えだ。
直近に積もった雪で枝が垂れて行く手を遮る。
数は一つ二つではないので一つずつクリアしていく。
帰りのこともあり枝の雪を払いながら進む。
降雨の影響で重い雪の上に新雪が積もりブーツラッセルだ。
林道には雪崩の跡もあるので暖かい時など注意が要るだろう。
やがてや藪からも解放され目的地の作業道入口を目指す。
午前4時前に林道入口に到着。ここから稜線まで一仕事だ。
作業道は雪に埋もれシールを利かせて登るが、雪に垂れた枝が視界を遮るので
なかなか方向が掴めない。それでも何とか道を探りながら進む。
横になった枝の回避や斜面のトラバースで時間を食う。
なんとか作業道の奥に付き、ここから林間のハイクアップ。
やはり厳冬期、ライン取りや雪払いでなかなか手間がかかる。
雪が深いが行けそうなところを探しながら自由に進む。
いつもよりも北よりに上がり稜線に出る。
九婦須川方面から冷たい風が吹き身体を冷やすの先に進む。
闇夜に現れる杉の巨木がお出迎えだ。
次に標高874mの地点を目指す。
GPSで方向確認しながら進む。
広い台地になると標高874m地点だ。
そこから一旦下り細い尾根になる。
標高を上げると霧が出てきた。雪も絶え間なく降り出す。
夜明けまでまだ時間があり長く感じてきた。
小さなポコは巻くようにしたが夜なのでラインが読めないので
稜線を中心に進む。下雪が固いので途中でクトーを付ける。
標高1002m地点辺りから空が明るくなってきた。
ようやく長い闇から解放された。
その先には見事なブナ林の広い稜線が現れる。
靄がかかった霧氷のブナを見ると神秘的な風景だ。期待通りだ。
写真を撮ろうとするとエラーで電源が落ちた。
カメラはしばらくポケットで保温することにした。
標高1084mピークは東側から巻いたがトラバースが厳しくなり稜線に乗り上げた。
方向感覚がなくなるような地形なのでGPSで確認しながら進む。
標高1100mを超えると尾根となり急勾配の坂となる。山頂までもう一息だ。
風が強いようで木の影は雪が少ないが、木が無いところは雪が多くギャップになっている。
このギャップが何重にも続き、スキーでの突破はなかなか労力が必要だった。
ジグを切るのも一苦労するところがあった。
8:26 ようやく山頂に到着。木に付けられた看板はなかった。
ホットコーヒーと軽食を取り戻る準備。
トップレススキンをずっと使ったがトラブルは無かった。
長時間使用のためかノリが強すぎて剥がすのに一苦労した。
何はともあれ、ブンリンさんに感謝。
指先が冷たくなってグローブも交換。しばらくして雲が上がって遠くの稜線が少し見えだした。
滑走モードで下山開始。
最初は新雪で軽かったがルートを外すと厄介なのでトレースに沿って進む。
下りはなるべくポコを巻く作戦にしたので、山頂手前の偽ピークは南側から大きく巻いてみた。
トレースに沿って斜滑降しながらカニ足で標高を稼ぐ。
少し晴れ間ものぞくこともあったがまた雪が降り出した。
その後も巻けそうなところはトラバースとカニ足で滑走するが、距離が長くなり時間を要した。特にGPSチェックは頻度が多かった。
巻きではトラバースや険しい斜面通過もあったが雪が安定していたので安心して滑ることができた。
標高1002m地点の南側にあるポコは長い巻きになり厳しい谷が出てきそうなのでシールを貼って稜線に復帰する。
この頃になると雪が重くなりはじめて滑りも重くなった。
標高874m地点と標高877m地点の鞍部まで慎重に滑り、またシールを貼って標高874mまで上り返す。
そこからは稜線を下り作業道を目指すが、林間は重い新雪で板が回らない。
なかなか厄介だ。作業道も重い雪でだましながら標高を落とす。
ようやく林道まで下山する。少し霧が上がってきて小井波の景色と夫婦山が姿を見せる。
後は林道ボブスレーで太腿の修行をこなして小井波峠まで戻った。
やはり厳冬期の登山は甘くはない。久しぶりの10時間越えで明日は筋肉痛だろう。
2021/01/26追記)
戸田峰登山のポイントは前半に集中している。
まず、林道を歩き始めて最初に、若木の枝が障害となる。
この林道は最近手入れがされていないので木や草が繁茂しており、
ある程度の積雪がないと藪に歯が立たない。
今回は豪雪後だったが、それでも前日に降って枝に付いた雪が
行く手を遮った。木々を避けるためにスキーのコースも変更する。
また、枝の雪をストックで払い落としたりで、結構時間を消費する。
第二のポイントは長い林道歩きである。
今回は単独ラッセルで2時間ほどかかったが、これも単調で大変だろう。
第三のポイントは、尾根へのアプローチ方法。
林道を末端まで行くと厳しい坂で取付くことができないらしい。
殆どが途中の適当な地点から取付いて尾根に上る。
自分は幸いにも最初の登山で作業道を利用するルートを確認することができた。
以降、この作業道ルートを使っている。
今回の登山では杉の枝が左右から覆って先が見えなくなったり、
深い雪でのトラバースなど作業道通過もそれなりの労力が必要だった。
夜間の通過時はGPS必須である。
それでも頼りになる道なので、今後も使い続けるだろう。
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