厳冬期・百四丈滝
- GPS
- 11:25
- 距離
- 22.4km
- 登り
- 2,299m
- 下り
- 2,286m
コースタイム
- 山行
- 10:33
- 休憩
- 0:52
- 合計
- 11:25
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年01月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
#一里野スキー場の方々は登山者にとても優しい、山ヤの皆さんスキーするならここしかない、応援しましょう!深夜に関わらず山頂駅でお見送りしてくれました。 #しかり場分岐から先は左手雪庇、穴も多し、単独は危険、おまけに風でガリ多し、慣れないと予想以上に時間がかかると思います。 #美女坂は核心部、ガリと急斜面、落ちたら奈落の底となります #2050m付近は雪庇が切れていて百四丈滝へ安全にダウンできる #百四丈滝滝壺周辺は巨大な氷柱群、落ちてきたらひとたまりもない、いきなり滝の水がドバっと落ちてくることあり、要注意して下さい。 |
その他周辺情報 | 下山後一里野スキー場で感謝の食事! |
写真
感想
今日は水曜友の会、絶対快晴が約束された降雪直後、どこだって行ける日だ。1月のお参りは済ませたし、久しぶりに厳冬期の百四丈滝を見に行こう。参加者はYSHR 大魔人 コーエー モンタナ君、モンタナ君から今回是非水曜友の会に参加したいとも言う申し出があった。彼は地元の老舗の山岳会に所属して若手のホープとして頑張っているらしい、実力は未知数で果たして地獄軍団に付いて来られるか心配だったが、自己責任で限界を感じたら一人で引き返すという条件でOKを出した。僕たちは体力とモチベーションがあれば来る者拒まずだが、素直な性格であるというのは絶対条件としている。
深夜0時半一里野スキー場発と約束していたが、0時の時点でほぼ皆スタンバイしており0時過ぎにスタートした。スキー場はまだ圧雪前でまずコーエーが先頭でガンガンラッセルして1時間ちょいで標高差500mをこなし山頂駅に到着。
ここから適宜先頭を変わりながらトレースを伸ばしていく。満天の星で寒かった。暗闇の中樹氷が輝いていた。今日は素晴らしい一日になると確信した。しかり場分岐から加賀禅に入るが暗くて方向を誤り登り返しになった。この先強風でボコボコのアップダウンの多い稜線を難儀しながら進む。風が吹くとめちゃ寒かった。
奥長倉山は大魔人が鋭いトラバース作戦で美女坂手前鞍部にピンポン、後続のコーエーとモンタナはかなりビビっただろう。これが地獄トラバースである。核心部美女坂はYSHRが先頭でルート工作した。滑落すれば奈落の底へボブスレーとなる。やばい斜面は間隔をあけ備えた。美女坂を登り切ると激しい風と雪煙ですぐに地獄ゴーグル、ダウンで完全武装した。
スピードが早すぎてようやくここで白んできた。目指す百四丈滝が目視できた。2050mまで登り雪庇の切れ目から一気に250mパウった。どデカい滝壺が見えてきた。今年は例年以上にでかい、更に巨大なつららが地獄のシャンデリアのようにぶら下がっている。落ちてきたらひとたまりもない。
動画も撮って滝壺に登り中を覗こうと近づいたら落ちる滝の水が少雨だったのにいきなり土砂降りの雨となった。マジか、全身びしょ濡れ、おまけに即凍りついて全身バリバリになった。スキーも靴も凍りついてしまいこれを除去するのにめちゃ難儀した。流石にもう滝壺には近づきたくなかった。初めて目の辺りにしたコーエーもモンタナも大満足だろう。
散々見たから帰還しよう、帰りの登り返しもコーエーが頑張った。今日は気合が入っていた。稜線に登る途中日が当たりもうめちゃ暑くなって地獄解除した。早く先を急がないと雪が死んでしまう。美女坂は慎重に滑走、鞍部手前でコーエーが穴に落ちて脱出不能、モンタナに引き上げてもらう。単独だったらやばかった。
この先はおじさん二人の独走だった。下山後仕事に行かなければならない大魔人がスパート、YSHRも必死に追った。何度か二人を待ちながら、最後しかり場分岐で二人が到着したのを見届けておじさん二人でハライ谷激パウとなった。ここ最高のご褒美でした。
最後道路脇の雪を拾って一里野スキー場ゴール、時間はまだ11時半、大魔人は職場へ、YSHRは二人が到着するのを待って帰宅した。とってもお得な一日でした。
2週間ぶりの水曜友の会に参加させていただいた。降雪後で快晴が約束された水曜日、行き先は百四丈滝と決まった。ええっ残雪期にも行ったことがないし、夏でも結構大変な道のり、これまでに厳冬期の記録を見たことがあるが、かなり凶悪な雪庇、アップダウン、ガリ斜面とお世辞にもスキー向きとは言えない。しかし一度この目で百四丈滝を間近で見てみたいと思っていたので、準備は万端にして臨む。
0時過ぎ一里野高原スキー場をハイクアップさせていただく。なるべくラッセルが深くないところでしかもど真ん中は避けて登っていくと1時間ちょいでゴンドラ駅に到着。深夜にもかかわらずゲレンデ整備お疲れ様です。
ここから檜倉、しかり場を経て加賀禅定道に合流。それまでは尾根は細いところはあるがまだ余裕はあったが、加賀禅に入った途端、でかい雪庇や風でうねった尾根、緊張感を持ちながら登った。地獄の巻きを覚悟していたが、尾根を登って帰りはシールを貼って登り返したほうが体力も使わず早いと聞いていたのでホッとしていたのも束の間、大魔人さんによる奥長倉山の地獄の巻が始まった。トレースもわずかにしかつかない急なガリ斜面、さらに落ちたらどこまで行くかわからないトラバースはかなりの緊張感だったが、慎重にこなし何とか突破。それ以降も緊張の連続だったけどやっと鞍部が見えて緊張から解放。完璧なトラバースルートが完成した。
しかしここからが本番、クトーをつけて美女坂に差し掛かる。崩れそうな斜面、カチカチ斜面、木の根や木道で崩れやすい雪、雪庇の亀裂など凶悪のオンパレードだったが実は登っている最中は美女坂ではなく奥長倉山に登っていると勘違いしていた…登りきると白んできて台地が広がっている。GPSを見ると美女坂を登りきっていた。ここから風が強くなり、地獄装備で完全武装、これで落ち着いて進むことが出来る。
ここからは緩い台地が広がっていて北アルプス、楽々新道、笈、大笠の稜線が見渡せて最高のロケーションだった。昨シーズンは小雪の為、1月でも白山でご来光が望めたが、今シーズンはまだ山でオレンジに染まる峰々を見ていなかったので久しぶりの感覚に感動した。
雪庇の切れたところからドロップインし、パウダーを頂き滝とご対面。あまりのスケールのでかさに思わず声も漏れる。いつまでも鑑賞していたいが日が昇ると雪が悪くなるので後ろ髪をひかれながら滝を後にする。楽しんだ後はガッツリラッセルして登り返した。
台地は滑りを楽しみ、美女坂は先生にいろいろ指示を受けながら慎重に下る。ガリとパウダーが入り混じっているので慎重に滑った。奥長倉を巻く鞍部手前で勢いがついて雪庇に近づいてしまい、亀裂に気が付いた瞬間に雪と一緒に落ちてしまった。幸い落ちていた雪が底に一部あったのでそっと体重をかけると大丈夫、モンタナ君に手伝ってもらってザック、スキーを引き上げる。足場があればすぐに復帰できるが、ちょうどハングするように亀裂が入っているため足場を作れない。ウィペットで雪を崩しながら足場を作るがもたもたしているとどんどん沈降してくるので焦る。なんとか足場を作ることが出来て、最後はモンタナ君に引っ張ってもらって復帰することが出来た。単独ならヤバかった。それ以降は雪庇にはかなり注意して進んだ。
奥長倉を巻いたらシールを貼ってしかり場分岐まで。細かいアップダウンの下りでこけそうになるのでこの処理を上手く出来るようにしたい。しかり場分岐からはあとは滑走のみ!先に行かれた先生たちのトレースを追い滑っていくと最後にご褒美が待っていた。まだ雪は生きていて、最高のパウダー斜面を堪能することが出来た。しかも長い!しかしトレースを追っているので止まることなく楽しむことが出来たが、トレースがなければこんなにスムーズには行かないし、右岸左岸の行き来が出来るか怪しい。最後の林道の片斜面もトレースをつけていただいているので安心して進める。勘違いしてはいけないと思った。
無事除雪最終地点まで到着し、駐車場までモンタナ君と話をしながら歩く。まだ道は凍結しているので滑って転んだので注意。ポカポカ陽気の中片づけをして帰路についた。山行中はドキドキだったが、緊張感から解放され心からホッとした。これも先生と大魔人さんのサポートのおかげです。また助けてくれたモンタナ君にも感謝。素晴らしい山行だった。
今日は水曜友の会の日、ピーカンの予報なので決戦ですか。午後から仕事があるから決戦、遠方なら参戦できないけど百四丈滝なら仕事もできるので参戦した。メンバーは僕、YSHRさん、小松オジサン、初参戦のモンタナ君。モンタナ君は山岳会のスキーメンバーでは暴れん坊らしいが果たして地獄ツアーではどうなんだろうか。
今日の小松のおじさんは気合が入っている、我が会長すら行ったことのない百四丈滝だからだろうか。ゲレンデラッセルを一人でこなした。1時間ちょいで到着これが本来の行程、この前は激ラッセルすぎた…。この先は交代でラッセルしていく、さあモンタナ君の番だ、えらいスピードで飛ばしていく、ラッセルも荒くこれでは足が売り切れるだろうと思ったのでセーブさせた。山岳会の会長はもっと飛ばすらしいが山の呼吸を使わないとダメだべ。
シカリ場から奥は僕とYSHRさんでルートを伸ばしていく、際どいトラバースにはオジモンの2人はチビっていたが今日は全然マシなんだよ。核心を終えたらメインの核心美女坂が待っている。際どくYSHRさんが伸ばしていく、オジモンはやはりチビっていた。ここは暗闇なので下が見えないからいいんだよ、見えていたらもっとチビるだろう。
頭に登り上げると安定の地獄風、吹きっさらしの中で防寒対策をして台地を行く。ここはご来光は見えないが空は赤くなりとってもマンダム。明るくなるととってもマンダム、お初のオジモンは感激していた。さて滑降地点に着いた。ここから天池大斜面の大滑降が始まる、ドキドキワクワク、YSHRさんを先頭にやりたい放題で落ちていく。百四丈滝が見えてきた、豪雪の今年は氷壺もデカい。写真を沢山撮りながら滑降した。
落ち口からはいつもより水量が多くこれから先も氷壺は成長していくんだろう。氷壺に登ってみようと話していた時にいきなり落ち口からの水が僕らにかかった、風も吹いていないのに何故…、一瞬で全身カチコチになり非難した。登るなという事だろう、諦めて全身の氷を落として天池に登り返す。
ここも小松おじさんがラッセルしていった、モンタナ君はシカリ場から完全お客様となっていたがハードな山行だと言っていた。
登り返せば奥長倉の先の鞍部まで滑りこめる、美女坂のしびれる滑降はやはりオジモンはチビっていた。登り同様今日は氷化してないからよっちゃんだよ。手前鞍部まで滑り込んだらおじさんは穴にハマってもがいていた、モンタナ君が救出している間に僕たちは先に進んでトレースを作る。今日はオジモンのペースが同じで助かるよ。
奥の鞍部からシールを貼って長い尾根の消化試合で進む、やはりここでオジモンとの差が開いていく、ここは技術より体力なんですが。シカリ場に着いて2人を待つ、雪ダルマは10個作れたか、もう体が冷えて限界になった頃到着した。今日は2人ペアでホント良かった、先に行くからトレースを追ってきてとハライ谷に飛び込んだ。ここもマンダム、安定のパウは最後まで続いた。あっという間に林道に合流、ここから重雪のラッセルをしてトレースを作らないといけない。おじさんはこの前の白山敗退で自分でトレースを作り直す大変さを実感したと言っていた、そして感謝をしていた…。うん、おじさんは水友にもまれて心も成長しているね。
今日はよっちゃん山行なので大変ではないが、決戦の後のラッセルはマジ大変、最後まで足が残り気合が無いと無理、そういえば皆単独で白山に行っている。地獄チームでも僕とYSHRさんとパクしか出来ないんだ。会長もおじさんももっと頑張れ。
汗だくになりラッセル終了、凍結道路の滑降に気を付けよう。昼前にスキー場に到着、オジモンはいつ降りてくるんだろう。昼から仕事に行かないと…2人だし大丈夫、YSHRさんに託してダッシュで金沢に戻った。終わってみれば2年ぶりの百四丈滝、氷壺と天池大斜面は期待を裏切らなかった。。。
以前よりYSHR先生と山スキーへ行きたいと思っており、今回仕事の都合で水曜日が休みになったので、メールで水曜友の会に参加したいと連絡した。
行く先はまさかの百四丈滝であったが、無理なら引き返すとして参加させてもらった。
0時に一里野スタート
暗闇の中コーエーさんを先頭に登っていく。
挨拶を済ますと、YSHR先生と大魔人さんから色々身になる話を聞かせて頂いた。
予想通りであるが、みんな進むのが早く、ペースを乱さずにガンガン進んでいく、なかなか付いて行くのがしんどく、前でラッセル出来たのは二回ほどだった。
加賀禅定道
予想以上に登り返しに、体力を消費してしまった。
斜度がきつい場合ヒールフリーではなかなか上手く滑る事も難しく何回か転倒してしまった。
YSHR先生と大魔人さんは軽々と進んでいく、やはりスキーの扱いが桁違いに上手なのだろう。
またラッセルをした際には「そんな歩き方じゃ、疲れるだけ」とご指摘頂いた、余りにも無駄がある動きが多すぎていた。
奥長倉山トラバース・美女坂
ここは本当に恐怖しかなかった、冷静に行けば落ちないだろうが、なにせ暗いので恐怖感が半端ない。
美女坂はクトーを付けて登る、雪質が良くしっかりグリップしたので冷静に登ることが出来た。
百四丈滝
美女坂を越えると、美しい風景が待っており、加えて真っ赤な日の出を見ることが出来て本当に感動した。
目的の百四丈滝へは雪庇が切れている部分から滑走、滝壺までのパウダーが非常によかった。
間近で見る厳冬期の滝壺はそれはそれは壮大だった。いくつもの巨大なつららで守られているようにも見えた。
私は無理に近づかず遠目から呑気に見学、YSHR先生は水飛沫が当たって難儀されたようだった。
あとは帰るだけ登り返して美女坂を滑る。
途中でシールを付けて登り返しを延々繰り返す、非常に足にきてしまった。
私とコーエーさんに比べ、YSHR先生と大魔人さんは快適なシール滑走でどんどん降っていく、このような山スキー技術能力が非常に高くて驚くばかりであった。
体力的・精神的にもかなり厳しい状態になってしまったが、最後のハライ谷ふかふかパウダーで全てチャラ、むしろ嫌な事は忘れいいイメージだけ残るいい山行になった。
本来もう少し細かく書かなければならないが、なにせ緊張か疲労か分からないが、余りよく覚えていない、それだけ目一杯だったんだと思う。
今日は本当にありがとうございました。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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厳冬期の百四丈滝、素晴らしいですね。しかも、今季は大きいようで。
教えていただきたいのですが、奥長倉避難小屋は、通られましたか?
小屋の雪の埋まり具合がどんな感じだったか、分かれば教えていただきたいのですが。
ご質問の件ですが右手から奥長倉山をトラバースしたので行きも帰りも小屋は見てません、ただ例年二階部分から小屋には入れると思います。
お返事、ありがとうございます。
例年だと2階から入れるんですね。
参考になりました。ありがとうございました。
#49/51 の写真は確かに心臓に悪そうすね。すごい!ぜんぶスゴイっす
岩間林道片斜面のラッセルは命がけで気温が上がる上から何が落ちてくるかヒヤヒヤ物です。ヤバそうな時はハライ谷をホワイトロードまで滑り込んで帰還すれば安全かと。
岩間林道でしたか。昨年、無雪期に車で通行してました。そんなことになってるんすね。ご教授あざましたー
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