銀嶺の夕暮山から岩籠山☆稜線は霧氷ワールド


- GPS
- 06:59
- 距離
- 8.1km
- 登り
- 790m
- 下り
- 771m
コースタイム
天候 | 薄曇りのち快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・ca660ピークへの直登はアイゼンの方が安全 ・稜線上は締まった雪の上に20〜30cmの乾いた新雪 ・市橋コース分岐から尾根芯を辿るが地形図に現れない複雑な起伏がある |
写真
感想
高気圧ど真ん中のこの日、仕事を休んで山へ行くと決めていた。野坂岳を山コースのもうひとつ南の尾根を歩こうと計画していたが、以前から積雪期にトライしてみたかった夕暮れ山の西尾根も捨てがたい。ちょうど二日前に歩かれた方がいる。昨夜は山に降雪があった。今日は放射冷却で霧氷も期待できるかもと岩籠山に決める。
山集落の鳴谷川右岸の林道を歩いていると左岸に渡る橋がある。ここからスノーシューを装着して尾根に取り付いた。どうやら巡視路だったようだ。鉄塔から先の道は失くなる。20cm位の積雪でどこでも歩けそうだ。しかし下草がウラジロらしくスノーシューでは滑る滑る。クランポンが全然効かない。チェーンスパイクに履き替えるのも面倒なので、我慢して登山道まで這い上がったが30分ぐらいロスをした。
気を取り直して登山道を登って行く。数日前のトレースがあったがやがて消失した。締まった雪の上には新雪が20cmぐらい積もっている。標高を上げるにつれ積雪は増していく。軽い雪なので負担は少ない。登山道から外れ、Ca660ピークへの急登に立ち向かうが30cmぐらいの新雪にもがく。アイゼンとピッケルが欲しいところ。灌木に捕まりながらなんとか這い上がると絶景が待っていてくれた。
青空をバックに、夕暮れ山の南北に伸びる長い稜線が輝いている。木々には霧氷が着いているようだ。無雪期はススキヶ原なのに広大な雪原と化している。ここは異空間、真ん中の孤樹の霧氷が綺麗だ。真上に青空と薄雲の明確な区切りが南北数百kmに延びている。しかも速い速度で西に移動している。どうやら弱い前線が通過中らしい。
稜線には雪庇が発達しているので、霧氷の樹林帯側を歩いていく。低山とは思えない光景が広がっている。反射板のピークに上がると鉄骨が半分埋もれていた。時間は12時を回っている。撤退が頭をよぎるが足が勝手に鞍部に向かってしまう。岩籠山のピークに霧氷の大雪原が見えるからだ。
市橋コース分岐からはピークを直登する。一つ目のピークを越えると複雑な地形が眼下に現れる。慎重に尾根を選びながら進む。山頂の広大な雪稜の霧氷ワールドを見上げながら一歩一歩上がっていく。快晴の青空をバックに霧氷樹林を眺められるなんて、滅多にない至福のとき。
山頂から横山等の余呉の山々が雪を纏い、くっきりと浮かび上がって見える。遠く伊吹、金糞、三国、三周、上谷山が際だって白い。ピンク掛かった白い山は白山だろう。風は弱いので寒くはないが時間が迫っている。助六寿司を口に放り込むと、後ろ髪引かれながら下山の途に就く。
すっかり快晴となり夕暮山の霧氷は半分落ちてしまったが、稜線の長い雪庇を南下する。以後は余韻に浸りながら西尾根を、午後の日差しを浴びた野坂岳に向かって下って行ったのだった。
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