(過去レコ)西岳新道(両神山へのバリルート)
- GPS
- --:--
- 距離
- 9.8km
- 登り
- 1,313m
- 下り
- 1,314m
コースタイム
天候 | 曇り一時雪 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
感想
西岳は両神山から北へ前東岳〜東岳〜西岳〜八丁峠へと続く八丁尾根上の一ピークで、西岳新道は国道299号の尾ノ内渓谷入口の西方から上がるマイナールートで、分県登山ガイド【埼玉県の山】に、両神山へのルートのひとつとして紹介されていた。
そのガイド本では、尾ノ内沢道を東岳まで登って、西岳新道をR299まで下る内容だったが、実際に歩いてみて、とても下りには歩けない荒れ果てた急斜面であり、滑落のリスクを伴うリスキーなルートだった。
尾ノ内沢道も西岳新道も、八丁尾根直下が滑り易い非常に急斜面である。
ガイド本の執筆者は西上州の山に詳しいやぶ山のエキスパート、打田0貉瓩世、一般の登山者がこのルートを歩くのは余程慎重さが求められると思う。
登山道入口はR299の送電線巡視路入口で、橋詰BSから数十m西寄りで、白の標柱がある。付近に駐車スペースはなく、尾ノ内沢入口に2〜3台停められる。
国道から入って暫くは予想以上に歩きやすい道だった。
昔は金山沢で採掘した鉱石を、八丁尾根を越えてケーブルで運んでいたと言われ、ウインチなどその残骸があちこちにあり、登山道の途中にも廃屋となった作業小屋の中に大きなモーターがあった。
道はずっと尾根に続き、やがて右側が綺麗に伐採されて桧が植えられた所に出た。
ガイドブックに夢見台という所があるが、もしかしたらここがそうかも知れない。
数年前までは使われていたような電源ボックスのある高台の鉄塔跡から先はやや急で、道が分かりにくかった。所々落葉に埋もれてはいるが、登山道らしい踏み跡や赤、青のテープを探しながら上へ進んだ。
小ピークの先が急降下で、その先は尾根らしい起伏が左右にあり、右に進む。
この付近から急登となり、灌木に掴まって身体を引き上げる。雪が落葉に隠されて滑り易い所や、キックステップが必要な所もあった。
前方がよく見える瘠せたピークの先が深く切れ落ちており、切れ落ちた先から西岳頂上へ凄い急登が続いていた。目印が少なく、切れ落ちた所が見えた少し下に鎖があり、ホッとした。
鎖の長さは十数m、チムニー状の絶壁でクライムダウンは不可能だった。
降り立ったコルは、地名の由来は分からないが舟(せん)ガババ。
現地には標識などは全く無い。この後、凄いやぶの中の急登は気が抜けなかった。
枯木や細い木の根に掴まる時は、安全を確認してから力を籠め、いつ足元が滑っても滑落しないように細心の注意を必要とした。
舟ガババから約35分、10時35分にやっと八丁尾根の西岳へ飛び出した。
食事をしていると雪がちらつき出し、近くの山は白く霞んだ。
今回は最初から両神山へは行かない予定だったので、食事後は下山することに。
ちらつき出した雪は間もなくやんだが、遠くの山、特に北方向は吹雪らしかった。
今日は御荷鉾山地、二子山、父不見山くらいしか見えなかった。
八丁峠の北側は下までずっと雪が多かった。吹き溜まりは10僂詫りそう。
沢沿いに釣り場の下見もかねて下る。水量が多く、良型のヤマメが居そうだった。
尾ノ内沢道を登った時より30分多く掛かり、難度も西岳新道が高いと感じた。
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