(過去レコ)表妙義山縦走
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- GPS
- --:--
- 距離
- 8.1km
- 登り
- 1,115m
- 下り
- 1,113m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
感想
正月だというのに、妙義神社には夜が明けても参拝者は全く来てなかった。
境内の石段を上がり、安全祈願をしてから大の字へ向かう。
大の字の岩場に上がり、眼下を見下ろすと、景色が良い。
私が停めた駐車場に他の車はまだない。
一般コースと熟練コースが分岐している辻という所で、熟練コースへ向かう。
すぐ長い鎖があり、しばらく立ち止まって呼吸を整えてから一気に登る。
この付近は鎖場が続き、その先に「白雲山山頂」と書かれた標識がある。
車道から見上げるとあんな絶壁に縦走路があるのだろうかと思うが、実際に尾根コースに上がってみると、凄くアップダウンは激しいが急斜面にへばりついた土の道が延々と続いている。
平坦な道でも幅が狭く、ふらついて転落すれば助かる見込みはない。
急坂は木の根や枝に掴まって上り下りし、両手が空いていることは殆どない。
岩場は出来るだけ姿勢を低くして重心を下げ、地面を這ったり岩のコブに掴まっての移動となる。
手袋は必ず滑り止めのあるものが必要。
下ばかり見て歩いていて岩に頭をぶつけたことがあった。
山登りというより、岩登りの領域だ。
誰にも会わないで内心心細く、黙々と歩いていた時、ファイティング原田に似た青年に会う。
中之岳神社までどのくらい掛かりますかと聞いたら、普通なら3時間、速く歩けば2時間と言う。
遅くても午後2時には着きそうなので行く事にする。
当初の予定は、ほぼ中間のホッキリで中間道へ降りて戻ることを考えていた。
人と会って話をすることにより、心細さもなくなり、よし!やり遂げてみようという気になって歩き出す。
ホッキリから見ると行く手に一際高い岩峰があり、その上り下りに長い鎖があった。
上りは呼吸を整えて一気に上ればあまり怖さは感じないが、下りはすごく怖い感じがする。
ためらっていると手も足もすくんでしまうので、鎖から絶対に手を放さなければ大丈夫だからと、自分に声を出して言い聞かせ、なるべく足元以外の下を見ないようにする。
無事、足が地に着いた時、心臓の鼓動が大きく音を立て、膝は暫くがくがく震え、安堵感など感じる余裕はなかった。
鎖の横にザイルもあるが、節がないので手が滑って危険この上ない。
東岳付近で左下に下る道があり、間違えてこちらに入ってしまった。
地図上ではまだ先の中之岳方向にルートがあるが、ロープで下ってから石門へ降りたことが分かった。
余りにも怖いルートだったので、もう間違えた尾根には上がる気力を無くしていた。
大砲岩という所で同世代の男性が休んでいたので色々話をしたのち、中間道で妙義神社まで戻る。
東屋のある所でもルートを間違え、小さな尾根を車道の方へ降りてしまい、金鶏橋からはずっと車道歩きとなる。
そのため、妙義神社へは予定よりずっと早く戻れた。
今回の山行は山登りというより、岩登り兼岩稜歩きという感じであった。
初めて、妙義山の稜線を端から端まで歩きたかったが、道間違いで失敗に終わった。
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