石鎚山
- GPS
- 16:00
- 距離
- 16.2km
- 登り
- 1,070m
- 下り
- 1,070m
過去天気図(気象庁) | 2013年05月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
GWあたりの登山で悩むのは、どの山に登るのかということ。アルプスはまだ雪の中だし、かといって来る夏山シーズンのために低山よりはもう少し手応えのある山で足を慣らしたいし。とか考えてウキウキしているGW初日、風邪を引いた。なんだそれ!
そこで急遽、行き先を「十分に遠征してやった感はありつつも登山自体は軽い山」ということで照準を定める。浮上したのは石鎚山の土小屋ルート。四国には一度も行ったことがないのでかねてより行きたいと思っていたし、四国の名峰石鎚山も、土小屋ルートならばコースタイムで登り2:15、下り1:35というほぼハイキング感覚で行ける。GW前半は寝込み、当日には小康を得るところまで何とか回復したものの、登山に耐える体調には程遠いが、とにかく見切り出発。そしてやっぱりエライ目に遭う。四国とは斯くも遠い地か……
遠方から登山口を目指す場合は深夜に目的地へ到着し、仮眠を取って早朝出発というスタイルの人が多いだろうが、石鎚山の場合は土小屋登山口へのメジャールートである県道12号(石鎚スカイライン)が19:00〜7:00の夜間通行止めになっているので、アプローチは深夜の林道走りを選ばざるを得ない。
出発前になんか色々アクシデントが発生し、家を出発したのは予定を大幅に遅れた10:30頃。我が家からだと高速料金・ガソリン代含めて片道2万ほどかかる。ナビでは下道で走って12時間。遅れたとはいえ、下道で行っても日付が変わらないうちに登山口へ着けるかもだし、高速代節約しちゃってその分美味しいもんでも食べちゃお〜!!・・・なんて目論見は既に愛知県内の時点で破綻をきたす。それでも頑張って大阪までは下道で走ったけど、こんなことやったって「美味しいもんでも食べちゃう時間」なんてどこにも作れない。諦めて高速に入るが、瀬戸大橋に着くころにはすっかり日も暮れる。まだここから200キロ以上残っている……
林道自体は舗装されて状態の良い道だったけど、そこに辿り着くまでに疲労困憊した身体にはとにかく長く感じる。くねくね道を1時間以上走り、ようやく登山口に到着したのは深夜1時前。半分高速使っても14時間以上かかった……。
かくして登山開始。ハイキング感覚のこのルートにおけるクライマックスは鎖場。私はこれまで数々の鎖場を経験してきたが、どれも言うほど大したことなどなかったわけで、これもそんなもんだろ、まあチョイチョイっと片付けてやりましょう!と気付けば前進も後退もできないところまで登ってきてしまった。チャリチャリと音を立てて続いてきた後続の人も、気付けば早々に退却している。確かにこんなゴッツイ鉄アレイみたいな鎖なんて見たことないし、距離も長すぎやしないか……(※67mだそうである)
山に行くとき、かっちーは歩みの遅い私の速度に合わせ、いつでも私の後ろを歩く。しかし今回ばかりは進退きわまった私に代わり、わずかな足場で前後をチェンジして、ルートを見つけるために先行する。
私「どうやって登ったのー?」
かっちー「腕力」
私「え”〜〜〜」
ルートじゃないじゃん!
両腕で鎖にしがみつき、今足が滑ったら岩壁に顔をガン!……という恐怖と戦いながらなんとか二の鎖を片付ける。こりゃ〜マジな鎖場だった。三の鎖は工事中でした。まあ工事してなくても行かないけど。無事登頂できましたよっと。
帰り道は無茶をせず、最初から高速へ。途中道後温泉で汗を流し、瀬戸大橋に着くころには16:00。ぶっかけうどんにじゃこ天の王道を食す。
しかしこれだけ移動距離が長いと、高速も思い通りに進まない。渋滞が何か所も発生し、事故で通行止めになってる個所もあり、結局家に着いたのは日付も変わる深夜1時……て出発した日と同じではないか。
移動は果てしなく疲れたけど、色々と教訓を得ることも多かった今回の山行。とにかく大遠征は迷わず高速へ。時間が無尽蔵にある学生時分ならまだしも、今はケチらず時間を金で買うしかない。
石鎚山はたくさんのルートがあるので、初心者向けな土小屋ルートだけではなく、選択する道によって様々なヴァリエーションが楽しめる山だと思う。本当はこんな駆け足で通り過ぎるには勿体ないけれど、こればかりは仕方ない。
ちなみに今回行った温泉は、道後温泉の「つかさビューホテル」、日帰り入浴1050円。GW真っ最中だというのに、入ったのが丁度昼食時だったからか、最初から最後まで私一人の貸切状態。男湯も同じだったらしい。これで千円なら全然よいですぞ!タオルは無料貸出、アメニティ類もひととおり揃い、湯上りにつけるものがなくて顔がバリバリになるってこともなく、手ぶらで行ける。まあただ、設備的にはごく普通。人がいっぱいいたらちょっと高いかな〜。
四国、またゆっくりと行ってみたい。
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