羅臼岳
- GPS
- --:--
- 距離
- 13.1km
- 登り
- 1,457m
- 下り
- 1,445m
過去天気図(気象庁) | 2014年07月の天気図 |
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アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
羅臼の道の駅でひと眠りし、深夜2:30起床。前日の散歩や温泉、自己流マッサージにサロンパスの効果もむなしく、筋肉痛は全然治っていなかった。狭い車内で身支度を整え、一路岩尾別温泉の登山口へ。
3:50、登山口にある『ホテル地の涯』駐車場から出発。
ホテルの駐車場以外には殆ど停められるスペースはないので、宿泊客と十組ほどのラッキーな人以外は路駐ということになる。この日は土曜日ということもあり、これまでになく車は多く、路肩には既に車の列が伸び始めていた。
4:45、オホーツク展望台。この日も雲が厚く、展望は臨めない。三時台の出発というこれまでにない早出ながら、いきなりの急登に筋肉痛の身体が堪え、後続に次々抜かされていく。利尻の教訓を生かし、荷物を減らしたり歩くペースを考えたり色々試みたものの、とにかく身体が辛くて全然効果なし。私よりも年配のご夫婦なんかにもじゃんじゃん追い付かれ道を譲り、どんな表情をしていたのか「大丈夫?」とまで尋ねられる始末。筋肉痛でちょっとペース出なくて、と会話をした60絡みのご婦人には「私も今日で6座目だから身体が疲れて大変」などと言われつつ颯爽と抜かされ、ぐうの音も出ない。2座目でヘロヘロの私は一体……木々の間から展望を臨むも、相変わらずのガスで精神的にも上がってこない。
6:05、極楽平の看板。その名のとおりこの区間は斜度が緩く、歩きやすい。すいすい歩いていくうちに、少し前で抜かされた女性に追い付く。このときもどんな顔色をしていたのか、「どっか病気なの?」と尋ねられる。登りが苦手で、と答えたものの、そんなんみんな一緒だ、と一蹴される。まあそうだけど別に病気じゃないです……。
6:50、銀冷水。ここらに携帯トイレブースがあると思っていたら、なかった。テントみたいなものが張ってあると思ったら、それがなかった。あると思っていたものがない、ここになかったら羅臼にはトイレがない、コースタイムで往復八時間余りの行程、トイレがないのである。一気に肝を冷やす。ガンガン水を飲んでたが、自分、大丈夫だろうか。
でも家に帰ってきてから調べたら、確かにこのあたりにトイレブースはあるようだ。しかもテントじゃなく、ちゃんとした建造物があるとのこと。看板っぽいものは見かけなかったんだけどなあ。ないと思い込んだので、見つけられなかっただけだろうか。
かくしてここからは水をなるべく摂取しないように登っていく。そうするとスタミナの消費が大きくなり諸刃の刃なのだが、致し方ない。
かくして登頂、ヤマネチお兄さんら二人組に、凍ったコーヒーを頂いた。何やらボランティア的な人らしいが、何のボランティアか聞き取れなかったので、宜しくお願いします!の声にとりあえずウンウン頷いて下山を開始する。
括約筋総動員の下山、ツアーの団体さんとすれ違いざま、「もう下山してるなんて、早い!(登り始めたのが三時台)」「体育会系ですよね?(体育会系だったことは生涯で一度もない)」「女性で単独かっこいいっす!(他にも結構見かける)」なんて次から次へ私の気持ちよくなる言葉を掛けられ有頂天、全部否定せずまあね、という顔で受け流す。登りとはエライ違いなんだが、果たして下りのとき私はどんな顔してるんだろうか。
無事下山し自販機へ。『知床応援自動販売機』と書いてあるのだが、山頂のヤマネチ兄ちゃんはこの自販機のキャンペーンをしていたらしい。知床の各所に置かれたこの表示のある自販機で飲料を買うと、いくらか自然保護に協力できるとか。
結局この日は、どこというわけでもないけど全体的に遅く、最終的にコースタイムより35分オーバーという結果。
下山後は昨夜と同じ夕陽台の湯で一番風呂をいただき、次の目的地の斜里方面へと移動するが、低気圧の通過で翌日の登山は中止と決定。
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