高田山(群馬県中之条町):スリル満点すぎる痩せ尾根の上り下り連続も、半袖隊長、カモシカと遭遇し心和む
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- GPS
- 04:55
- 距離
- 5.0km
- 登り
- 669m
- 下り
- 669m
コースタイム
天候 | ![]() ![]() |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
☆駒岩公民館駐車場:多くても五台が限度。無料。 →公民館と言っても、木造の古い集会所。 玄関前の空きスペースに止めさせて頂くとの感謝の気持ちで、他の車に出入に気を遣って駐車しましょう。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
☆道の状況: ●駒岩登山口⇔石尊山 急坂ではあるが、特に危険個所なし。 ●石尊山⇔高田山 痩せ尾根上で多くの上り下りを繰り返すし、垂直標高差が僅か163mだけとは思えぬ厳しい道の連続。 露岩や木の根も補助ポイントに確実な三点支持を心がけましょう。 ★登山ポスト:登山口(岡田石材店の角)に設置された登山ポストの中に登山ノートが置いてあります。 ⇒写真あり。 △温泉:四万温泉「河原の湯」(無料/9時〜15時) 四万温泉へ来る路線バス終点近くの萩橋(はぎばし)たもとにある共同湯 http://shimaonsen.org/unchiku/unchiku4.html#kawaranoyu 湯宿温泉「竹の湯」(協力金100円/16時〜21時) 地域住民のための共同浴場3ヶ所のうちの一つ http://spa.s5.xrea.com/broom/gunma/yujukumatsutakef.htm ▽飲食店:立ち寄らず ◇半袖驚かれ指数:ゼロ ◆半袖出会い指数:ゼロ ○今日のスマホ万歩計:16,032歩(うち、山行に要したのは13千歩程度と推計) (但し、個人的には、歩数データの信憑性は乏しいと感じております。) |
写真
感想
GW後半も地元自治体の格安宿泊施設(群馬県)を利用して上州の地味な名山巡りを画策。
3日:鳴神山(桐生市、982M、関東百名山/59山目、ぐんま百名山/37山目)
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-291760.html
4日:高田山(1,212M、群馬県中之条町)
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-291762.html(本編)
5日:雨乞山(1,068M、群馬県川場村)
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-293791.html
高田山の名前を初めて耳にしたのは、二年前の秋、上越国境にある稲包山でのこと。山座同定していた地元の青年ハイカー達が指さしながら「高田山はXXXXX」と話しているが耳に入ってきた。四万温泉の近くにあるんだなぁ・・・との印象だけが残ったが、今回、群馬県の地図を広げて行き先を選定する際に、「宿泊先から日帰り可能」で「残雪の心配はなく」「山頂からの眺望良好で」「総じて危険個所なし」らしいので、行ってみることにした。
駒岩登山口は中之条から四万温泉に通じる国道353号線から集落へ通じる側道を上がったところにある。駐車場といっても、公民館の軒先に止めさせて頂くようなもので、せいぜい5台が限度。クルマが溢れていたらどうしよう・・・と思いながら着いてみると、先客は一台のみ。結果的に、この日、高田山に入山したのは我が隊も含めて二グループのみであった。
登山口となる岡田石材店の建物の角に設置された登山ポストの中にあるノートに記入していると、石材店の若主人が現れ「好い天気でよかったね、雨が降ってないからヒルは出ないと思うが・・・。昨日登った人は出なかったと言ってたよ。」と貴重な現地情報。「好かったら、この塩をお持ちなさい」と、塩の入った小袋一つを分けて頂きました。丁重に礼を述べてから歩み始めてすぐの場所に「ヒル除け用の塩水スプレー」が置いてあります。靴やズボンの裾に散布すればヒル除けになるのです。昨年6月の吾妻耶山(あずまやさん)でいつの間にかヒルに吸い付かれていた苦い記憶が蘇り、満遍なく、降り掛けました。
シカ除けのためらしき防御策の中に入ると山道が始まります。最初はスギ林が基本。時折、竹林が混じります。最初はダラダラと登り、直に傾斜が増してくると小さな鳥居に到着。距離だけで計れば、全体の三分の一まで来ました。しかしスギ林の中で休憩するには薄暗く開放感がありません。そこで、次のポイント/獅子井戸まで進むことにします。ここからはジグザグとした九十九折りが始まり、数えてみると5〜6往復(Vの字で1往復)ありました。この急坂を上がり切った獅子井戸にて小休憩。やや広くなっているので休憩するに適しています。が、井戸は痕跡すらも見当たりませんでした。
この先も石尊山まで急坂が続き、小さな尾根に出ると、待望の上信越国境の銀嶺が姿を現わします。少し気合が入ります。幅広い尾根道なので、急であることを除けば、歩き易い道です。最後の岩場をひと登りすると石尊山の頂上に出ます。「オッ!」と声に出してしまうような眺望が広がっています。榛名・赤城・浅間・四阿・・・と指呼の間です。反対側は上信越国境の山々がまだ雪を被っています。志賀から三国までの全景です。
しばし眺望休憩を取ってから、本日の核心部分である高田山への登降ルートに入ります。いきなり急下降です。自然とへっぴり腰になります。と、思ったら急登となり、せっかく登ったのに、また直ぐに下ってしまいます。尾根は痩せ、鞍部は狭くて、ズリ落ちたらそのまま下まで行っちゃいます。ガイド本によれば「急坂の登降を数回繰り返す」と書いてあるので、数回繰り返したところで終わりかと思ったら、まだまだ続きます。イメージだけで申せば、木の根を掴み、露岩を頼りに、10回程度は上がって下がってを繰り返して、ようやく、高田山の頂上に到達した感じでした。
しかし、しかし、頂上からの眺望は今一歩でした。ガイド本には「吾妻山地展望の山」とのタイトルになっていますが、南方を除けば伸びた草木に視界を遮られ、ほとんど眺望なしです。背伸びして、草をかき分けて、少しだけ、上信越国境の銀嶺が見える程度でした。先発パーティ5人組はその草木に囲まれた場所で祝宴中。我が隊も、榛名山を望む一等地に座って昼食を取りました。
こんな眺望なので、先発隊よりも先に下り始めます。また上がったり下ったりを繰り返すのか・・・と思いながらのスタートでしたが、往路とは異なり基本は下りですから、懸念していた以上にスムースに進み、約30分(往路の半分)で石尊山に戻って来ました。ここまで来ると安心です。急な下りがあるとは言え、余程のことがない限りは命の心配まではせずとも済みます。幅広くなった尾根道は、今や、絶好のカモシカ小走りルートに変貌し、テンポよく下ることが出来ました。
で、九十九折りに差し掛かった辺りで、何やら前方に動く物体を発見。おっと、あれはニホンカモシカ君ではないか!?我が隊は足を止め、一時停滞し様子を伺います。おっと、一頭ではなく、二頭います。カモシカ君たちも我が隊の様子を伺ってじっと立ち止まって、動く気配がありません。お互いに我慢比べをして負けたのは我が隊でした。このまま待ち続けて夜を迎えるのもナニですので、そろりそろりと九十九折りを下り始めます。カモシカ君たちは依然としてその場に止まり、我が隊の行動を見張っています。結局、カモシカ君たちが見える間は、動かずにその場にいたようです。 その後も快調に獅子井戸・鳥居を過ぎ、山麓に下りました。お世話にならずに済んだ塩の小袋を元の位置に返納し、駐車場に戻りながら、近所の方に地場情報を聞き込みます。
四万温泉の無料共同浴場については、1号隊員の聞きかじりの不確かな情報しかなかったので、確認してみたら「あります、でも午後3時までのはず」と。そっと携帯を覗いてみると2時20分。ここから四万温泉までクルマでは10分もかからないと聞いて、何はともあれ、四万温泉に向かって北上開始。四万温泉入口のデカイ案内地図を見て、無料共同浴場の在り処に中りを付けて進みます。最初に行った先は、玄関に「大人500円」・・・ここではないと直ぐに方向転換。温泉街の中心部に迫ります。すると、在りました、在りました、「河原の湯」。終業時刻ギリギリに滑り込み、完全掛け流しの湯で汗を流しました。なお、掃除のオジサンが3時になるのを待ち構えているので、利用される方は、時間厳守しましょう。
この日は、まだまだ温泉秘話が続きます。隊長は「湯宿温泉」に完全掛け流しの無料共同浴場ありとの情報に1号隊員は喰い付きます。まだ時間はあるので温泉を梯子すると。山の梯子は嫌いだけど、温泉の梯子は好きなようです。再びクルマを走らせること30分強で目指す湯宿温泉に着きます。が、狭い温泉街で共同浴場の在り処も分かりません。狭い道をクルマでノロノロ走っていると、在りました、「竹の湯」との看板がかかっています。でも駐車スペース皆無。仕方なく」国道沿いに戻ると、う〜〜ん、止めても好さそうな空き地が・・・。偶々、隣家で大工仕事をされていた紳士に事情を話します。すると、
ここはうちの土地ではないので確約できないが、短時間なら止めておいても大丈夫
でも共同浴場に入るなら鍵が必要、持ってないなら、開けてあげよう
と涙が出そうな有難いお話。
お言葉に甘えることとし、竹の湯に向かう道すがらのお話では、「普段は厚木に住んでいるが、奥さんの実家が近いので、今日は偶々在宅している」との由。ナント、普段はそんなに遠くはないですね・・・と話すうちに「竹の湯」に到着。すると、男女両方とも既に鍵が開いています。何方かが、午後4時以降の外来者タイムに合わせて開けたのでしょうか?ま、ともかく、その厚木紳士の計らいで、めでたく入浴することが出来たのです。 お湯は熱いのなんの・・・。源泉64度・・・熱いはずです。が、「加水なし・加温なし・循環なし・薬剤なし」の本物の掛け流しでした。今日は、完全掛け流しの温泉二つも入れて幸せな日でした。これをきっかけに、「共同浴場」巡りに目覚めるかもしれません。
「山」「温泉」と来れば、後に残るは「ビール」のみ。これは、もちろん、宿に戻ってグビグビしました。今日も、YmBeerYuな一日を堪能しました。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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楽しみにしていた GW!
隊長も 楽しまれたようですね〜
私も 今日になって、
何故か 夏の風物詩の 夜に "花火"を終えて
「さぁ、もう 寝なさい」と 声を掛けられているような
そんな気分で GWを終えました
はや〜く、こぃこぃ 夏休み〜
hayakzeさん
そうなんです〜〜
最終日(6日)も、今後の5月日程や天気予報やらを勘案すると、スタ・ラリ・ファイナル・ゲット!!の旅に行くべし・・・との結論になりまして、陣馬地域を上がったり下がったりしてました(⇒レコはこれから)。
hayakazeさんは、sarara-さんレコに拠ると、お仕事で山行出来ずだっそうですね。
夏場に日暮らしの鳴き声を聞くかのように、もの悲しいGW明けの本日ですが、まあ、「山は動かない」の格言通り、いつでも待っていてくれるもんです。
さて、次の計画、計画・・・。
YamaBeerYu
4月の後半に四万温泉に行きました。
河原の湯の近くの宿でしたが、時間が合わず入れませんでした。
次回訪れる時は、是非入ってみたいです。奥四万湖の入り口にも公衆浴場がありましたよ^_^
四万温泉までに行く途中に見かけた十二ケ岳が気になっています。
pakiki-sanさん
コメ有難うございます。
四万温泉の共同浴場は全部で数ヶ所あるようですね。
そう言えば、1号隊員が河原の湯で一緒になった家族連れのお母さんに拠ると、直ぐ近くの割と有名な温泉宿の昼食+入浴付きプランに行ったけど、河原の湯の方が断然よかった!とおっしゃっていたそうです。
気になる十二ヶ岳・・・四万温泉に行く途中であれば、小野子三山の十二ヶ岳ですね。
ですと、拙者の4/28付けレコ「小野子三山」で採り上げているので是非ご覧ください。
まさに上信越国境の展望台で360度OKですよ。但し、我が隊が駐車場を間違えていますのでご注意あれ。
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