明神岳東稜
- GPS
- 11:24
- 距離
- 10.3km
- 登り
- 1,787m
- 下り
- 689m
コースタイム
7:00 上高地出発
7:50 明神館
10:15 宮川コル
11:30 ひょうたん池
14:30 幕営地
【2日目】
6:05 幕営地出発
6:45 らくだのコル
8:30 バットレス登攀終了
8:45 明神岳主峰
12:20 奥明神沢の下り
14:30 岳沢
16:20 上高地
天候 | 1日目 快晴 2日目 朝快晴。午後は曇り〜雪、上高地は雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
上高地から明神館まではほとんど雪は無い。 岳沢から上高地への道はほとんど雪が残っており、樹林帯に入ってからも完全に雪が消えるまではアイゼンを外さないほうが無難。 GPSログは1日目の幕営地まで(2日目は記録忘れ)。 |
写真
感想
3/17の谷川東尾根に続き、shironekoくんと明神岳東稜から奥穂〜涸沢を目指してみた。
【1日目】
連休前半には大雪が降って涸沢への入山規制がされ、後半に入っても寒気に居座られて寒い日が続くとの予報。一抹の不安を抱えながら沢渡の駐車場を出発する。上高地に着くと天気は快晴で、絶好の春山日和にしか見えないし、寒さも心配していたほどではない。大勢の登山者・スキーヤーに混ざり明神館へ向かう。4月下旬に降った雪がまだ結構残っているかと思っていたが、ほとんど消えていた。
明神橋を渡ってからちょっと迷いながらも、なんとかひょうたん池へ向かう登山路に入る。すぐに雪道となるが、しばらくアイゼン無しで登る。宮川のコルへ向かう途中で踏み跡が判然とせず少し迷った。地図を眺め、アイゼンを装着して、右手に見えている宮川尾根に一番近い沢筋を登りつめて宮川のコルに到着。上宮川谷をトラバースする踏み跡の向こうに明神岳東稜が見えてきた。目が良いshironekoくんはすぐに東稜上の登山者を発見!少なくとも7〜8人はいるようで、幕営場所に空きがあるかちょっと不安になる。
小休止後、ひょうたん池へ向けて歩き始める。
1時間ほどでひょうたん池到着。と言っても池は見えない。二人ともトレーニング不足で疲れ気味…。前後して歩いていたパーティはここで幕営とのこと。我々はエネルギーを補給してからいよいよ東稜を登り始める。雪は少し腐り始めてきており、歩き易いとは言い難いが、それほど悪くもない。
第一階段と呼ばれるあたりだろうか、斜面がやや不安定な場所にさしかかったので2ピッチロープを出す。登り終えてロープをしまうと14時頃になっていた。気温も少し下がり、雪も固くなりつつあるようだ。幕営地はらくだのコルを予定していたが、到着にはもう少し時間がかかりそうだし、空きがあるかどうかの心配もあったので、2600mあたりの緩やか斜面を整地して幕営することにした。風で飛ばされでもしたらひとたまりもないので時間を掛けてしっかり穴を掘り、アイゼン無しの靴で歩いても滑り落ちないよう歩道を固めて整地完了!立派なテントサイトができあがった。太陽が明神主稜に隠れた頃から急に寒くなってきたが、テントの中は快適である。水作りをし、夕飯を食べて早々と就寝した。
【2日目】
4時起床、晴天である。夜中には風がテントを叩く音で何度か目が覚めたが、すっかり風はおさまっており、テントの撤収には有り難い。ひょうたん池で幕営していた数パーティも行動を始めたようである。我々も6時少し過ぎに出発する。しばらくは快適な雪稜登りである。夜間の冷え込みで雪がしまっており歩き易い。雪稜を30分ほど登るとらくだのコル〜バットレス〜明神主峰を見渡せるピークに達した。バットレスに8人、コルに2人。これは待ち時間があるかもしれないが、まあのんびり行こう。
バットレスの基部で休憩&登攀準備をしながら順番を待つ。30分ほど待つことになったが、快晴微風で暖かく、待ち時間が苦にならない。バットレスは凹角状を登ってから少し右へルートを寄せるが、ここの部分に良いスタンスが無くてちょっと苦労する。ここを越えたあともうひとつ岩塊を乗り越えたところでビレイ。このあとはコンテで登るパーティも見られたが、我々はここでロープをしまう。あとは歩き易い斜面をどんどん登れば明神主峰である。眺望が素晴らしい!しかし、稜線に出た途端、強風が吹きつけてきた。前穂は青空の下であるが、奥穂〜西穂の稜線には飛騨側から雲が湧いてきている。天気は下り坂か?ともあれ、前穂に向けて歩き出す。
明神主峰を出発すると、奥穂方面の空模様がどんどん怪しくなり、30分ほどで奥穂山頂付近の稜線は完全に見えなくなってしまった。風もかなり強く吹き続けているので、我ら軟弱チームは直ちに撤退決定。前穂直下のコルまで行ってから奥明神沢を下ることにする。ピークの登り降りを何度か繰り返し、沢の下りに差し掛かる頃には雪が降ってきた。時折吹雪も混じえて岳沢に着く頃まで降り続いていたが、降雪量はさほどでもないか。岳沢での幕営も考えたが、天気も良くないのでそのまま上高地まで降りてしまうことにする。
岳沢〜上高地は去年の5月にも歩いたが、明らかに今年の方が雪が多く、樹林帯に入る前でアイゼンを外したのだが、むしろ樹林帯に入ってからの方がアイゼンが欲しいくらいであった。凍結箇所がいくつもあるので要注意である。
ヘロヘロになって到着した上高地は雨であった。
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