鎌ヶ峰 信州ふるさと120山完登
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- GPS
- 06:42
- 距離
- 7.6km
- 登り
- 867m
- 下り
- 843m
コースタイム
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
藪漕ぎ ザクザクの雪で踏み抜き 1カ所岩場の尾根歩き要注意 今年は雪解けが早い |
その他周辺情報 | 奈川温泉など 清水牧場のチーズは絶品 |
写真
感想
2021年(令和3年)4月2日(金)
鎌ヶ峰 「信州ふるさと120山」完登
旧奈川村(現在松本市奈川)の「信州ふるさと120山」に選ばれた鎌ヶ峰にようやく登ることができた。
これで「信州百名山」に続き「信州ふるさと120山」完登となった。
残る1座が難関鎌ヶ峰だっただけに嬉しく強烈な思い出ができた。
積雪期しか登れないとのことで、天気の良さそうな今日決行した。
安曇野周辺の山は昨年に比べ雪が全くない。
となると早めで天気の良い今日しかないと踏んだ。
同行者も予定していたが、この時期に都合し登ることが厳しいと思い単独にした。
最近の気温の上昇と雨降りもあったので奈川も雪解けが早い。
赤田沢橋付近も道脇の雪はわずかで、尾根には雪が見られない。
これは藪漕ぎかなということで、行けるところまででも良いとの思いで登り始めた。
装備はスノーシュー、軽アイゼンとした。
登り始めから鉄塔方面にもなかなか登れない崖・藪状況になっている。
送電線の鉄塔から尾根に取り付くのだが完全に深い藪漕ぎになった。
一瞬今年は諦めようかとも思ったが、登ってしまいたいという気持ちも高ぶっていた。
尾根を外さないようにやっかいな笹をかき分けながら進んでみた。
遅々と進まない長い尾根だったが一端林道に出た。
どこからどこへ続くのかよく分からない林道だが、地図を見ると少し行くと再び尾根に近づくところがありそうなので、歩きやすい林道を進んでみた。
藪漕ぎからすると高速道に出た感じでつい引き込まれてしまう。
そこが落とし穴でもあった。
林道を進み再び近づく尾根に取り付こうとするが、どこも崖になっていて尾根に取り付くところがない。
仕方なく少し林道を戻り崖でも登れそうな所から藪に突入何とか本来の尾根に出ることができた。
牧場の有刺鉄線が敷かれていたのだろうかしばらく薄緑色の杭沿いを登った。
この尾根をしばらく行くと歩けそうな雪面がようやく現われた。
この雪面を最初から期待していた。
ザクザクで足首、踏み込むと膝までズボッと来る。
スノーシューの登場になる。
威力を十分発揮して、しばらく緩斜面の雪面を快適に進むことができた。
多分雪が付いていれば、次にぶち当たる急斜面まで登山口からスノーシューで登れるのではないかと思った。
快調に進んできたが最初の急登斜面出現。
アイゼンに履き替えるしかない。
それ以後小さなピークをいくつか越えかなりの急斜面が何度か出てきた。
ということでスノーシューの使えるところはここまでということになる。
ピストンするので、この場にスノーシューをデポしていっても良かった。
最初の急斜面から登り切ると岩場に入る。
その先の尾根の怖いこと怖いこと一番の難所だった。
尾根は蟻の戸渡りのように岩は細く、サイドに雪が付いてはいるのだが崩れそう。
踏み抜きもしそうで、先も見えず行き止まりのような所も出てきた。
なんとか尾根の左へ右へと怖々移動しながら切り抜けることができた。
帰りも気になっていたのは藪よりもこの岩場だった。
1794ピーク、1974ピークと休み休み行く。
スキーゲレンデにも良いような樹間の雪面、そして開けた場所も出て来る。
雪面もきれいで周りの景色も見え始めた。
雲がかかるが槍・穂高方面、野麦峠スキー場そして鉢盛山が見られた。
御嶽山も薄らだが見られる尾根を進んでいった。
きつい急登は続くがここまで来たら山頂を目指すしかない。
時間的にも余裕ができてきて急斜面を登るのも楽しくなる。
登り切れば目標に到達できるという思いが強くなった。
最後の急登前にスノーシューをデポし、悪戦苦闘の末、山頂に着く。
引き返そうと思いつつも山頂にたどり着いたのは嬉しかった。
山頂標示は全くなくナビで山頂を確認できたのみだ。
周りを見ても間違いなく最高地点。
そして山頂からは大きな御嶽山が目の前に眺められた。
しばらく山頂で休息後下山開始する。
するとそこに岐阜県側から登ってきたという方が来られた。
健脚の方でこれから野麦峠方面へ向かうというので驚きだ。
私にも誘いがあったがとても野麦峠まで行く勇気と気力はなく来た道を下った。
唯一の危険箇所岩場を越えるまでは気が抜けなかった。
その他はザクザクの踏み抜きしそうな斜面だったが快調に下ることができた。
そして再び藪漕ぎの長い尾根を辿り無事下山できた。
「信州ふるさと120山」を鎌ヶ峰で完登することができた。
長野県山岳協会が2011年に監修した本を見つけてから登ってなかった山を登ってきた。
長野県120(旧)市町村から、地元が選んだ憧憬の一座という。
ふるちゃん
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