晴れて良かった♪浅間山&黒斑山
- GPS
- --:--
- 距離
- 16.4km
- 登り
- 1,477m
- 下り
- 1,461m
コースタイム
05:35 一ノ鳥居
05:53 二ノ鳥居
06:39 火山館(10分休憩)
07:16 Jバンド分岐
08:32 前掛山(15分休憩)
09:42 Jバンド分岐
10:25 Jバンド上部
10:52 仙人岳(ランチ25分)
11:30 蛇骨岳
11:57 黒斑岳
13:00 火山館
14:27 浅間山荘
天候 | スタート:薄曇り 前掛山:晴れ☀ Jバンド:小雨☂→曇り☁ 草すべり:晴れ☀ 浅間山荘:晴れ☀ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
山荘では車での送迎をしてくれます。 行き・帰りとも、小諸駅⇔浅間山荘の送迎をお願いしました。 送迎代はサービス料に加算される模様。 天狗温泉 浅間山荘:http://www.tenguspa.com/ |
コース状況/ 危険箇所等 |
〜コース状況〜 ・浅間山荘〜Jバンド分岐 沢筋の樹林帯の道。危険箇所なし。 火山館手前の白ザレの箇所だけ足元注意。 ・Jバンド分岐〜前掛山 斜面の登りはガレ場・ザレ場です。下りは滑るので注意。 【浅間山山頂周辺での注意事項】 1.予期せぬ噴火に備えて立ち入り禁止区域には立ち入らない。 2.急に噴煙が多くなったり、地鳴り・地震・鳴動を感じた場合は避難壕に退避するか、小諸市側に下山する。 3.東側からの風が強いときは火山性ガスが流れてきやすいので注意が必要。無風時もガスがたまりやすい。 4.悪天候時の強風に注意。前掛山への稜線上はかなりの強風が吹き荒れます。 ・Jバンド かなり急な岩場の登りです。 滑落の危険がある箇所があるので、足元に注意して慎重に。 ・Jバンド〜蛇骨岳 岩場の稜線が続きます。浅間山側の滑落に注意です。 ・蛇骨岳〜黒斑山 樹林帯の中と外を交互に進む細い道。すれ違いに苦労します。 ・草すべり かなり急斜面。道幅も細く、すれ違いに苦労します。 足元に気を付けて行けば危険度は低いです。 |
写真
感想
昨年7月、高峰高原から黒斑山への山行を計画しました。
高峰高原に前日入りしたのですが、あいにく当日の天候は強風とガスとまばらな雨。
黒斑山へ一歩も踏み出すことなく撤収となりました。
あまりの天候の悪さにあきらめもついたのですが、かならずもう一度という思いは
私たちの中で強く残ったのでした。
ちなみに…前日に買ってしまった山バッジは、浅間山・黒斑山再訪の時を待って引
き出しの中に眠ることになったのです。。。
1年後。こうして臨んだ今回の浅間山・黒斑山山行です。
悩んだ末のルートは、浅間山荘から前掛山。Jバンドから黒斑山稜を周り、草すべり
を下って浅間山荘に戻るというもの。
コースタイム10時間のコースということで、masataroはたぶん問題ないとしてclioneさん
の体力で回りきれるかというのが問題でした。
下山時刻の期限は15時。
駅への送迎は15時くらいにして欲しいというお宿の要望によるものです。
仮に10時間かかるとすると、逆算して朝5時スタート。
スタート時間は5時に確定です。
これ以上早いスタートは私たちには慣れていないので無理はしません。
あとは…clioneさんにいかに楽に歩いてもらうか…
それは軽量化しかありません!
お宿に不要な荷物(宿泊用品等)を置かせてもらい、持参したサブザックに水と
レインコートだけを入れて背負ってもらうことにしました。
お昼のお弁当二人分、1.5リットルの水とランチ用のステンレスボトル、その他諸々
はすべてmasataroの担当です(^^)v ガンバルゾ〜
<浅間山荘から火山館まで>
ほぼ予定通り、朝5時過ぎに浅間山荘を出発。
天気は薄曇り。
体感気温は涼しくてちょうどいいくらいです。
すでに他の登山者さんが数組、浅間山へ向けて歩き出しています。
火山館までは樹林帯を進むコース。
まずは体馴らしでゆっくり…と思っていたmasataroでしたが、clioneさんはそうで
はありませんでした(-o- !
気合いが入っているからなのか、ザックが軽いからなのか、すごいペースで他の人
をぶっちぎって登って行きます。
大汗をかきながら何とかついていくmasataro。
「ちょ、ちょっと待ってくれ〜(汗)」
そんなスタートでしたが、序盤の樹林帯のルートにはウツボグサやカラマツソウ、
キバナオダマキが花盛りでした。
樹林帯が開けるころには牙山や黒斑山稜の岩稜が両サイドに現れ、大迫力な光景が
広がります。
こんな光景が日本にあるなんて…
久しぶりに感動した瞬間でした。
牙山を通り過ぎたころ、火山館に到着。
CT2時間のところ、1.5時間での到着でした。
「だいたい予定通りね。フンッ」
とはclioneさんのセリフ。
いやいや、飛ばし過ぎでしょ(^^;
<浅間山・前掛山へ>
そのまま良いペースを保って、浅間山へ取りつきます。
時間が早いせいか、まだ人は少な目です。
前に歩く人がいないので、自分たちのペースを保って登ることができました。
右手にそびえる、ざれた砂のお山。
これが活火山・浅間山なのか、とあらためて実感。
オンタデのみが花を咲かせる荒涼とした登山道を黙々と登って行くのみです。
さすがに浅間山中腹でclioneさんのペースがダウン。
登りは得意でないですものね。
というわけで後半はmasataroが先頭に立ってガシガシ登って行きます。
徐々に広がっていく眼下の町に山の高度を感じます。
振り返ると黒斑山稜の見事な容姿。
足元に花はありませんが、周囲の景色で存分に楽しめる登山道でした。
登りきって、立ち入り禁止告知板へ。
ここから山頂の火口までは立ち入り禁止区域なので、外輪をまわって前掛山へ向か
うことになります。
(安易に立ち入り禁止区域に侵入する者も見られますが、ルールを守れない人はい
ただけませんね…)
さて、ここからがメインイベントなのですが、甘くはなかった。
稜線上の風の強さが半端ないのです。
登り途中の斜面で吹いていた風とは桁違いでした。
強風にあおられて持っていかれそうになる体。
耳の鼓膜にかかる圧力のすごさ。
しまいには立ち止まっている間に、体温がどんどん奪われていきます。
前を行っていた登山者の男性は、あまりの強風に動けずに耐えていました。
一度、避難壕まで退き、作戦会議です。
無茶はしないことにしている私たちですが、ここは悩みどころです。
作戦会議の結果、ザックを避難壕にデポ(風の抵抗を減らすため)し、レインウエア
と手袋で防寒の装備をして再アタックをかけます!
相変わらず吹き荒れる暴風。
しかし、幸いにして体が飛ばされることはなさそうです。
暴風がひどかったのは2478mピークまで。
稜線上は暴風には違いありませんでしたが、立ち止まって耐えるほどではなかった
ので安心して歩けました。
そしてついに前掛山へ登頂。
私たちにとって、山頂への変なこだわりはないのでこれで十分です。
周囲の眺望を堪能したのち、気を付けて避難壕まで戻ったのでした。
青空と雲がとてもきれいでした♪
<黒斑山稜へ>
まだ終わりではありません。
次はJバンドを登って、黒斑山を目指します。
一度2100mまで下ってからの登り返し。
ここからが体力的に正念場となりそうです。
賽の河原を通ってJバンドへ。
ところでJバンドって何よ?
後にネットで調べると…賽の河原から黒斑山稜への急斜面ルートがJの字になってい
るからJバンドらしい…
黒斑山稜の左端は草すべり、右端はJバンドということでしょうかね。
真偽は定かではありません!
さて、いざJバンドです。
下りてくる人がたくさんいます。
どうやら車坂峠→黒斑山→Jバンド→湯ノ平高原→草すべり→車坂峠の周回ルートを
取るハイカーさんが多くいるようです。
そんな人達とうまくすれ違いながら上へ上へ。
さっきまで遠くから「すごい斜面だな」と思って眺めていた岩稜を登っていること
に全然実感がわきません。
実際に登る高度は150mほどですが、崖に近い斜面だけにとても高く感じました(汗)
後ろに続くclioneさんを見やると、アミノバイタルを補給中。
そろそろ疲労が出ているようです。(それとも空腹?)
登りきると、岩稜の尾根歩きが始まります。
雨がぱらついて心配になりますが、幸いすぐあがって一安心。
左手には浅間山、右手には四阿山。
素晴らしい眺望の岩稜歩きが続くので、このルートは一度は歩く価値ありです。
へばってきた(空腹の)clioneさんの要望で仙人岳にてランチタイム。
その後は蛇骨岳〜黒斑山とアップダウンが少ないこともあって、サクサク進むこと
ができました。
そして、一年越しでようやくたどり着いた黒斑山。
浅間山方面が開けた狭い山頂でした。
浅間山の展望台である黒斑山でしたが、なぜかこの時だけガスが大量発生。
「まあ、いいか…」
これまでに存分に浅間山を見てきた私たちでしたので、あっさり通過となったので
した。
残る関門は草すべりです!
どれだけ危険な斜面なのだろうと勝手に不安を膨らませていたmasataroでしたが、
意外と安全な道でした。
ただ、道幅が細いのが難点。
それでも登ってくる方はいい人ばかりで、下り方向の私たちに何度となく道を譲っ
てくださいました。
ありがとうございます〜
Jバンドですれ違った「仙人おじちゃん」にまた草すべりですれ違ったりして、めず
らしく人との触れ合いも楽しめました。
また、草すべりの斜面はお花畑のようで、斜面に咲く花達にも楽しませてもらいま
した♪
<下山>
無事に草すべりも下り終えて、火山館に13時に到着。
あとは1時間半?くらいの樹林帯歩きを残すのみです。
clioneさんはザックの軽量化が功を奏し、へばることなくここまで来られました。
masataroは草すべりの急斜面が足にきましたが、まずまず大丈夫。
ここまで戻って来られたことを浅間神社に感謝して、浅間山荘に向かったのでした。
浅間山…沢沿いの樹林帯、浅間山の火口壁、黒斑山稜の岩稜、花が咲く草原と多様
な山歩きを楽しめる素晴らしい山域でした。
活火山ということで、活動が活発化すると立ち入りを制限される山なのですが、7月
14日現在レベル1ということで前掛山まで行けたことに感謝するのみです。
また別の季節に訪れることができたらいいなぁ。
おわり
こんばんは
一年前に天気悪く残念だった思いがあっての今回の山でしたか?
コースタイムが長いので、軽量化で挑んだのですね。
clioneさん、ハイペースはウキウキした気持ちのあらわれでしょう
もたくさん。天気も良く、お二人の思いやりたっぷり感じる、素敵な山行です。
確かにツーショット、今までなかったかもですね
clioneさん。masataroさん。こんばんは。
浅間方面、いい天気だったようですね。
しかし、天気の変化が激しいのがこの山の特徴のようですね。
外輪山を背に登るclioneさん。絵になりますね〜。
それに、ツーショット初めてだったんですね。
夏のお花も色々見られてうらやましい。
浅間山荘、まだ泊まったことが無く日帰り入浴のみですが、この鉄分たっぷりの茶褐色のお風呂、ファンです。
手の込んだ料理の数々。一度泊まって見ようかな。
私のほうは仕事やら所用やらで今週も見送り。
来週あたりは少し歩いて見ますか?。
ロングコースお疲れ様でした。
clioneさん、masataroさん、こんばんは。
長丁場の山旅お疲れ様でした。でも、なかなか見られぬ山岳景観と高峯の花々 に出逢えて、心地よい疲れなのでは?
浅間山と黒班山稜との間に広がる湯ノ平の景観、見下ろしても、見上げても、どこか日本離れしていますよね。小生も、30年近く前に訪れたその光景を目にした時、思わず”ムーミン谷”という言葉が浮かびました。
ムーミン谷と言いますと、東北は秋田駒ヶ岳にまさにそう呼ばれる場所があり(こちらの方が有名)、昨年晩夏に小生も訪れました。こちらも本当に高山植物咲き乱れる美しい谷で、お二人も是非訪れてみてください。
なお、masataroさんには叱られちゃいそうですが、上記の際、浅間山頂まで行っちゃったのは内緒です(もう時効でしょうから、なにとぞご勘弁を! )。
pikaさん、こんばんは
一年前の撤退は今でもはっきり覚えています。
小諸市の天気予報は晴れだったのに、山の天気は…
今回は去年の分まで取り戻した気がしますよ
clioneさんの軽量化も大成功
本人も相当自信を持ったようです。
もともとロングの耐性はあるので、Jバンドの登りがクリアできた時点で行けると思いましたね
浅間山って木がない、つまり花がないと思っていたのですが、自然豊かな山域なのですね。
山の景色共々素晴らしい場所でした。
たまたま前掛山にいた方のご好意でツーショット写真を撮ることに。
私たちもこの写真を見てとても新鮮に感じました
teru-3さん、こんばんは〜
おかげさまで、天候には恵まれたようです
山頂の風はすごかったですけどね
今回は写真を撮り過ぎて、整理するのも一苦労でした。
まあ、それだけ素晴らしい景色に恵まれたということですから感謝しないと。
外輪山が美しいからclioneさんも絵になるのですよね
基本的にツーショットは撮らないのです。
タイマーは面倒ですし、誰かに頼む気にもならないので。
今回は特別ですね
浅間山荘ですが…とても良くしていただいたのですが、サービス料がいまいち不明瞭でして。
行かれるときは、そのあたりだけ気を付けられると良いかと思います。
赤い色の温泉はなかなかないので魅力的ですよね
teru-3さんは、山行はお休みでしたか。
暑い日が続くので低山は厳しいですよね
次週はいかに!?
pikaさん こんばんは☆
実は私が浅間山は隠れる場所(お花摘み場)がなさそうだから行けないかな
…とずっと考えていたのですよ。
行ってよかった〜♪
本当に素晴らしい景色のいい山でした。
masaさんのサポートのおかげというのが大きいですけど
夏休み消化しないとならないので、
次の遠征地を考え中です
odaxさん、こんばんは。
30年前に訪問済みでしたか。
浅間山と黒斑山稜は30年前も今も変わらぬ景観なのでしょうね。
ムーミン谷…
確かに、仙人岳から見下ろす黒斑山と湯ノ平はそんな雰囲気に見えました。
ムーミンはclioneさんが詳しいかもしれませんね。
秋田駒ヶ岳ですか!
東北の山はなかなか行くチャンスがないのですが、魅力的な山がたくさんありますよね〜
秋田駒ヶ岳も記憶の隅にとどめておきます。
いつか訪問できる日がくるでしょうかね
…で、30年前ですか。
ちなみに30年前も立ち入り禁止区域だったのですかね?
そんなことを暴露しないほうがいいですよ。
最近、そんな無法レコをよく見かけるのですが、残念でなりません
teru-3さん こんばんは☆
7月27日テレ朝「大人の山歩き」という番組です。
それから浅間山荘は只今展望風呂を増築してましたね♨
ぜひ、泊まってみてはいかがですか?
あっ!そうそう夕食に「イワタケの天ぷら」がちょっと付いていました
バックに浅間山の写真
私もお気に入りのワンショットになりました。
火山と岩山が一緒に見れる場所もそうはないでしょうね。
本当に素晴らしい山々でした
odaxさん こんばんは☆
具合はいかがですか?
早く完治して山に行ける日が来るように祈ってます。
私は「西部劇に出てきそうなところだ!」とmasaさんに言ったら「はぁ?」という顔されました
よくよく考えたらそんなに埃っぽいところではなかったですね
ムーミン谷♪本当にそんな場所でしたね。
ニョロニョロがわさわさ歩いていたら楽しいでしょうね
秋田駒ヶ岳ですね
了解しました
そのうち東北方面も行く機会ができればとぜひ行ってみたいです。
ありがとうございます
日曜は八ヶ岳から浅間山からかなりクッキリ見えており
こちらよりお天気良さそうだなぁ〜と思って眺めておりました
風が凄かったようですが本当に晴れて何よりでしたね
絶景も見られてお花も咲いていて・・リベンジ大成功だったようで
お疲れ様でした〜
我が家は浅間山に行ったことが無いので、なかなか楽しそうなこのコース、
お気に入り登録させてくださいませ
私は山歩き中はほとんど飲まず喰わずなので
いつもclione さん, masataroさん達の山ごはんを
「見る」のが楽しみなのですが
今回のお昼御飯が少ないのはお宿のお弁当だから? 笑
足りたのでしょうか・・・何か心配です
nyagiさん、コメント&お気に入り登録ありがとうございます
日曜日はどこもお天気がいまひとつだったようですね
こちらも正確にはくもり時々晴れだったのですが、山頂で晴れをゲットできたのでラッキーでした。
おかげさまで、一年前の無念を晴らすことができて良かったです
浅間山自体は木も生えぬ火山ですが、外輪山は緑も花も多い山なんですね
初めての訪問でしたが、とても気に入りました
アルプスのように身構える必要もなく、低山ハイクの延長みたいな感覚でこれだけの景色が見られるのですからオススメですよ!
nyagiさんはいつも飲まず食わずですか。
うちのclioneさんが真似をしたら、間違いなく行き倒れるでしょうね
ご心配に及ばず、今回のお弁当でも十分足りていますよ。
clioneさんのランチがいつも豪勢だから、そのように見えるのでしょうかね
いつも素敵な花図鑑楽しく拝見しています
浅間山、そして黒斑山等の外輪山 絶景の良い山歩きになりました。
とても気持ちのいいおススメのお山です!
がんばった山歩きの後は決まって足ダル状況になるのですが、
今回は距離は少し長かったものの、
標高差があまりなかったのでとても元気です
素晴らしい景色を見ながら変化にとんだ楽しい山歩きだったことも
疲れ知らずにしてくれたかもしれませんね
てなわけで明日も晴れそうなので
気になる近場の山に出かけることにしました
すぐにおなかが減る「燃費の悪いclione」(←masaさんに言われてます )
ランチ仕込んで行ってきます♪
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