船形山・蛇ヶ岳は残雪雪渓と雪解け水にご用心!
- GPS
- 06:53
- 距離
- 17.1km
- 登り
- 1,132m
- 下り
- 1,123m
コースタイム
- 山行
- 5:49
- 休憩
- 1:00
- 合計
- 6:49
過去天気図(気象庁) | 2021年05月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
3月末の晴天日に泉ヶ岳から船形山へ縦走・小屋泊したところ、その晩から小屋が震えるような荒天になり、翌朝は完全ホワイトアウト。とても泉ヶ岳への稜線を戻れないので旗坂に下った「失敗譚」。その際、山頂小屋の水と、暖を取るためのCB缶を少しいただいたので、遅くなったけど今日はそれを補填しに船形山に。
実は無謀にも船形山には1月末が最初だったので(ばっちり山頂部でホワイトアウトの洗礼)、夏道は初めて。どのくらいのしんどさなのかイメージできず、まぁ、雪山よりは楽だろうと思ったのが甘かった…。
雪のシーズンは標識も埋もれていて気付かなかった三光の宮に初めて寄り道。とても天気がよく景色が素晴らしい。山頂方向もはっきり。升沢小屋までは一部にぬかるみがあるものの「夏道だと船形山って結構、楽じゃね?!」って思ってたのが大間違い。その後、雪山だと急坂を直登するが、夏道は沢の左右を登っていく(雪のシーズンに沢に落ちたら死ぬよ、って脅かされたいた)。
その沢登り、残雪がありすごーく用心してたのに「ズボッ」。片足完全水没…。さらに渡渉が何度もあり滑るし、なかなかの難易度。そのうち雪が腐った雪渓がおでまし。このコンディションだと滑り止めがあったほうが危なくない。そしてこの頃から空模様が怪しくなり、靄ってきたうえ、山頂手前からは霧雨。船形山の神にはなかなか受け入れてもらえないなぁ…(苦笑)。
山頂小屋はグループの先客が。ミネラルウォーター、CB缶を補填したら、軽くお昼を食べて早々に退散。帰りはあの雪渓を下るのは少し怖いなと思い、蛇ヶ岳経由にしたのがこれまた大間違い。そもそも今日も出会った登山者はグループ込みで10数名。メインルート以外は余計に藪があったり倒木があったりして歩きづらい。さらに蛇ヶ岳から先は沢が完全に雪解け水で冠水、登山を始めて初両足(っていうか脛まで)完全浸水。しかも雪解けの沢水でこれが冷たい!。これが雪山シーズンだったら間違いなく凍傷になるって、絶対ヤバいって。
蛇ヶ岳から升沢コースに戻るところは、地図だとT字だが、現地は升沢小屋方向が真っすぐにとりついているので、ちょっとだけ登り返し。ちょうどその時に山頂部ですれ違った人にまたすれ違ったので「???」となりすぐに気が付きよかった!
帰り道でずぶ濡れのシューズで歩いていると、21番手前で後ろから急速に赤い彗星のシャアのような熊鈴が近づいてきた。速いなぁ、と譲ろうとしたところ、「この辺りで5年ほど前にツキノワグマにバッタリ遭遇しちゃったので、一緒に下りませんか?」と言われガクブル。もちろん、山行談義しながら二人で旗坂の駐車場まで戻ってきた。BCで鳥海山にもチャレンジした方で楽しかった!
ということで、鬼門の船形山、雪解け水で水量が増えた沢登りに残雪の雪渓と、いまのコンディションの夏道も難易度高し。
【注意情報!】
みなさん、ご承知かもしれませんが、アクセス道で皮ツナギのレーサーレプリカの二輪車が3台、ハングオンで爆走していました。6時台です。コーナーで身体が少しはみ出すくらいにバイクを寝かせてかなり攻めていました。用心したほうがいいと思います。
コメント
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kopalchanさん、こんばんは。
腐った雪を踏み抜いて沢に落ちるのは怖いですね...
沢の水が冷たい雪解け水なので、少し寒い時期だったらあっという間に低体温症になりそうです。
それと、升沢小屋はとても綺麗でいいですね。
写真が飾られているお洒落な避難小屋なんて、中々お目にかかれないと思います。
ardisiaさん、こんばんは。
すっごく用心してたんですよ。でも、あかんかった…。ドボンです。
後半の蛇ヶ岳草原からはズッボシ浸かりました。氷点下のシーズンならアウトです。
怖いですねぇ…。
升沢小屋も、山頂小屋(みなさんいらっしゃったので画像が撮れませんでしたが)、とてもきれいです。管理されている方がしっかり管理されています。トイレも使えるし、ありがたいことです。
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