黒法師岳（静岡の百山）

2021年06月10日(木) ~ 2021年06月11日(金)

• GPS: 20:07
• 距離: 41.6km
• 登り: 3,934m
• 下り: 3,934m

コースタイム

1日目

• 山行: 9:19
• 休憩: 0:55
• 合計: 10:14

距離 19.3km 登り 2,680m 下り 1,329m

5:15 寸又峡温泉バス停
5:20 沢口山(猿並平コース・如意輪観音堂)登山口
5:24 沢口山(日向山コース)登山口
5:52 飛竜橋
6:03 6:07 前黒法師岳登山口
7:16 栗ノ木段
8:17 白ガレノ頭
9:17 9:20 前黒法師岳
10:14 10:19 ヘリポート
10:51 二ツ山
12:41 12:49 黒法師岳
13:19 13:20 上西平山
13:27 13:57 黒バラ平水場
14:20 14:23 バラ谷の頭
14:26 14:27 本邦最南端2,000mの地
15:29 房小山

2日目

• 山行: 9:09
• 休憩: 0:38
• 合計: 9:47

距離 22.3km 登り 1,254m 下り 2,606m

4:36 房小山
6:01 6:06 鋸山
6:18 千石平
6:32 千石沢のコル
7:32 7:34 三合山
8:04 五樽沢のコル
8:49 8:50 蕎麦粒山
9:33 山犬段
10:11 広河原峠
10:39 板取山
11:14 11:31 天水
11:49 ウツナシ峠
12:26 横沢の頭
12:45 12:57 沢口山
13:05 13:06 鹿のヌタ場(大ミズナラ)
13:15 猿並平分岐
14:23 寸又峡温泉バス停

【メモ】

・黒法師岳前後はササが多くスベりやすいので、
　軽アイゼンを履いて歩くとすごく楽。

・黒法師岳〜千石平までの区間、
　テントを張れそうな場所多数につき、
　疲れたらどこでもテントを張れる。

・黒バラ平水場
　5分ほど下るだけなのでアクセス良好、
　水量多めで枯れそうな雰囲気なし。

写真

寸又峡温泉からおはようございます。

謎の土偶地蔵。

先が長いのに、こういうのを見るとついつい遊んでしまう聞き分けのないオッサンであった。

カモカモ…カモカモカモ…（カモシカ語で近況報告）

夢なんてひとつもない吊り橋。

寸又森林鉄道に思いを馳せながら飛龍橋を渡る。

ということで、いよいよ登りスタート。

ズッシリ重いテン泊装備とガーターベルトが体にグイグイ食い込んでイデーイデー。

ここに住んでいたら、登り下りするたびにグズりそうである。

ひさびさに歩いたけどこの登りけっこうキツいな。

栗の木の段。

三等三角点「栗木平」。

ひとつも咲いてないイワカガミ群生地。

白ガレの頭。

日帰りで歩いたときよりもずいぶん時間がかかっている。当たり前なのだが。

山頂付近にはイワカガミがけっこう咲いておりました。

前黒法師岳（1,943m）無事到着するも、すでに体力の80%を使ってしまい暗澹とした気持ちになる。

三等三角点「前黒法師岳」。

前黒法師岳から先は踏み跡と目印をていねいに追っていけば大丈夫。

なんか、スゴイことになってます。

しばらく下っていくと林道と合流します。

テント2,000張できそうなヘリポート。

事前にコースをよく調べておかない悪いクセのせいで、尾根に取り付かずそのまま林道をスタスタ歩いてってしまう（あとで調べたら、この先に水場があったみたいね）

進む方向を間違えていることに気づき、慌てて尾根に戻る。

黒法師岳がだいぶ近づいてきたが、登りがけっこうエグそう。

黒法師岳手前の1,812mピーク。ここがニツ山だと思っていたが、あとで調べたらぜんぜん違っていた。

おなかが空いたのでパン休憩。

今回、大量の倒木でスネ下を何度も強打、転倒したおかげで下半身キズだらけ。

黒法師岳への登りは踏み跡がしっかりあるものの、ちょっと油断するとすぐ見失うのですんごい疲れます。

最後は背丈ぐらいのササ。

黒法師岳（2,067m）なんとか到着。

一等三角点「黒法師岳」。

サッサと下山。

ひさしぶりすぎて道間違えてシッチャカメッチャカ。

正ルートに戻るため並行移動しようとするが、とてつもないササの量でまったく進めず、ササの上を全身でゴロゴロ回転するように移動する始末。

やっと戻れた。

黒バラ平を征く。

獣道を目印に適当に歩いてく。

ようやく水場に到着。ヘリポート水場は最初から寄るつもりがなかったクセに水を1リッターしか持ってきていなかったので、ノドが渇きまくりである。

水場までは5分ほど。

親の仇を取るほどガブ飲みする。これで死んだオヤジも浮かばれる（わけがない）

水の汲みすぎでバッグが重くて持ち上がらない。

急激に荷物が重くなったせいで足がまったく前に出ない。

脳ミソの血管が切れる直前でバラ谷の頭（2,010m）に到着した。

もはや一歩も歩きたくないのだが、明日の長い行程を考慮して、もう少しがんばって歩くことにする。

幸い、バラ谷の頭から房小山への道はキツいアップダウンがなくて快適だった。そうは言っても獣道を探りながらウロウロさせられるので、ちょっと面倒ではあります。

獣道はシカのフンだらけ（獣道あるある）

シカの角いただきました。

さらに1本追加。

合計3本ゲット。今日は大漁だな、おいっ！

気がついたら時計にヘンな虫がくっついていた。

と、あれこれ遊んでいたら房小山（1,868m）に着きました。

三等三角点「都沢」。

山頂の少し東にテントを張れそうな感じの場所があるので、あそこで一夜を過ごそうと思う。

ちょうどいい感じの場所があった。

周囲一帯シカのフンだらけだが、もはやそんなことはどうでもいい。

さらに大量のムシがブンブンうっとおしいのでテント内で籠城。

必要以外はテントの外に出ないと決めたので、ヒマつぶしに梨泰院クラスを見て過ごす。

テント泊のときはいつも簡単コンビニ夕食。この後テント内に盛大に汁をこぼして筑前煮臭くなる。

籠城したまま疲れ果て、筑前煮の香りに包まれながら寝る。

筑前煮の香りに包まれたまま、房小山に朝がやって来た。

強風でテント撤収できん（汗）

テントを無理やりバッグに押し込め、なんとか支度を整えて出発するのであった。

あなた〜の〜そ〜ば〜に いるだ〜け〜で〜（うた：川中美幸）

富士山と朝日。

ひんやりした空気で気持ちいい樹林帯歩き。

地味にコワイ細尾根上の大木。

鋸山（1,668m）到着。

暑くなってきたのでレインウェアを脱いで荷物整理。

テント9,000張できそうな千石平。

もう、このまま千石沢に下りてしまいたい。

千石平から三ツ合山の間は鋸尾根と呼ばれてるそうですが、言うほどでもないです。

ギャー！コワイー！（言うほどでもあった）

歩きにくい、歩きやすいとかではなく、ただひたすら登り返しがキツい。

三ツ合山（1,602m）もう虫の息。

ちょっと曇ってるけど稜線がクッキリして眺めがいい。

こっからは一般登山ルートになるので、だいぶ気持ちが楽になります。

大木のまわりに細い枝が絡みついてるのだが、どこをどうしてそうなった？

蕎麦粒山には登り返したくないので五樽沢のコルから林道に下りてしまいたい。

ブツブツ言いながら蕎麦粒山（1,627m）まで登り返しました。

三等三角点「川東」。

まだまだ先が長いのでセッセと下る。

山犬段に到着。

おいおい、こんな天気の良い日に車が一台もないなんてどういうこったい。

足にマメができてしまったので小休止してお手入れ。

寸又峡温泉まで6時間30分の表示でめまいを起こしてヨロけるジジィ。

静大の何かの施設。

この程度の坂で足がぜんぜん前に出ず、そろそろ末期症状のようです。

千円くれても八丁段には寄らない。5千円だったら寄る。

ホーキ薙絶賛工事中。にしてもすげえ法面。

こんな網をあちこちで見かけたけど、何か栽培でもしてるのかな。

なんとか板取山（1,513m）まで登り返す。

三等三角点「板取山」。

聖岳がよく見える。

ちょっとだけお花も咲いてました。

天水（1,521m）到着。

ここらでお昼ごはん休憩にする。

カレ法師岳（88円）

いよいよ残すピークは沢口山だけとなった。

うつなし峠を通過。

うつなし峠からはしばらく平坦で歩きやすい道が続きます。

横沢の頭からいよいよ沢口山への最後の登り、残る力を振り絞ってノッソリノッソリ進むのであった。

もう二度と悪いことしません、お願いですからこのキツいのカンベンしてください…と懺悔しながら登る。

沢口山（1,425m）到着。とりあえずヤレヤレ。

二等三角点「沢口山」。

最後の休憩を取ってクツ紐を縛り直し。

あとは寸又峡温泉への下りだけとなりました。

大ミズナラ。

富士山のフの字も見当たらない富士見平。

猿並平コースにて下山します。

じつは、猿並木コースに向かって少し下ると富士山の見える展望所があったりする。

今日は見えません。

あとは下りだけで楽勝だと思っていたが、この長い下りが相当脚に来てかなりシンドいのであった。

このいちばんネジれてる部分、何年ぐらいかかって完成したんだろうね。

展望ゼロ。

んっ？頭上に電線あるのか。

いくらジッと見ても電線が見当たらない。

あのピークまで歩いてって戻ってきたのか。我ながら物好きだな。

脚の痛さに堪えきれず、ハンケチを噛み締めながらひたすら下る。

ということで無事に下山しました。

ちょっと近道でササッと。

疲れすぎてヨロけたのか写真が傾きすぎ。

翠紅苑で温泉に浸かって帰る。

オジサンはこっちかな…と（警察に連行されて無事登山終了）

感想

bk138

テン泊は2年ぶりだろうか。


軽量化とかコンパクト化とか
細かいことを考えるのが
大のニガテなので、
後先考えず必要なものを
適当にバッグに突っ込んでしまい、
いつも荷物が異様に重くなる。


さらに、細かいルートを
あれこれ考えるのもニガテなので、
とりあえず初日に房小山まで、
あとは帰るぐらいの大雑把な
計画しか立てていない。


まあ、今回のコースは
そのぐらいのテキトーさで
気楽に臨むのがいいのだ。


小屋泊と違ってテント泊は
そこら辺が自由でいいんだな。





おわり