きつかった甲斐駒ケ岳(黒戸尾根ー日帰り)


- GPS
- 10:58
- 距離
- 16.3km
- 登り
- 2,372m
- 下り
- 2,363m
コースタイム
6:34 横手分岐
7:42 刃渡り
8:34 五合目小屋跡
9:26 七丈小屋 9:30
10:53 二本の剣
11:26 甲斐駒ケ岳山頂 11:50
12:14 二本の剣
13:04 七丈小屋
13:42 5合目小屋跡
14:21 刃渡り
15:04 横手分岐
16:02 尾白渓谷駐車場
天候 | 晴れ 甲斐駒は基本的に晴れ ただし周囲の山にガスがかかり展望にはあまり 恵まれず。 |
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過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
150台くらいはいけそう。 近くにキャンプ場があり、土曜日の朝は空いているが、日曜朝はキャンプ場泊まりの車で満車になりやすい? 水洗トイレあり。 山バッジを購入しようとしたが、尾白渓谷の売店では売り切れ。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
整備は行届いている。 核心部については 日本アルプスルートガイドを参照するとよい。 http://www.japanesealps.net/south/kaikoma/kurotoone.html 核心部は登りでビビるが、下りは難しくない。 核心部以外にも岩登り箇所があるので、 3点支持ぐらいはできないと難しいか? |
予約できる山小屋 |
七丈小屋
|
写真
感想
盆休みのさなかで、広河原方面は混雑が予想されており、駐車スペースも心配なので白須・竹宇駒ケ岳神社から甲斐駒ヶ岳を目指すことに。
私の所有する百名山ガイドブックでは南アルプス林道開通後はメジャールートではなくなっているために、日本アルプスルートガイドを参考にしました。
http://www.nhk-g.co.jp/program/documentary/hyakumeizan/009/index.html
またNHK「にっぽん百名山」の甲斐駒ケ岳でもこの黒戸尾根コースが紹介されています。スタート地点が竹宇神社だったか、横手神社ったかは覚えていませんが...。
http://www.nhk-g.co.jp/program/documentary/hyakumeizan/009/index.html
標高差2300mのロングコース、そして日本三大急登に数えられる難コース、途中にはたくさんの鎖と梯子.....。日帰りできないときのために、お金も用意して挑戦です。
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朝5:00前に尾白川渓谷駐車場に到着。
盆休みにかかる土日で満車を心配していましたが、一番上の駐車場でも6割ぐらいしか埋まっていませんでした。帰りに気付いたのですが、尾白川渓谷にキャンプ施設があり、土曜日に泊まる人がこの駐車場を利用するようで、日曜日の朝の方が満車になりやすそうでした。
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はじめの稜線までが急登?でも奥多摩の山々の方が急な感じ。
いつもと同じように、前半足をためる作戦でしたが......、途中で後ろから人の姿が迫ってきました。トレランの人と勝負をするつもりはないのですが、一般の登山者には負けたくないという一心で、ちょっとペースを上げました。
最近足をためるという作戦が多く、むしろ自身の伸びしろを削ってしまっているのではという心配もあり、今日はいつもよりは少しだけハイペースで行くことにしました。
結局、トレランの人3人以外には追い抜かれなかったのですが、途中からかなりばてました。
原因としては
1)ハイドレーションを装備せず、こまめな給水ができなかった。
2)急坂が多く、足をためることができなかった。
3)いつもより気温が高く消耗が激しかった。
4)距離自体が長く、標高差も大きかった。
翌日の足の状態は、筋肉痛があまりみられないことから、筋力の問題ではないと思われました。最近の山行きは天候に恵まれず涼しいことが多かったので、高温や給水不足が大きな原因と考えられます。まあ、ありていにいえば「軽度の熱中症」といったところでしょうか。
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黒戸尾根コースの終盤は、ちょうど7月ん登った安達太良山にそっくりで、低木に囲まれた岩稜地帯を右前方に頂を眺めながら、右カーブを描きながら登っていくというものでした。ただし、登るときの傾斜が急で降り注ぐ太陽も消耗戦に拍車をかけます。ルートガイドで紹介されている核心部以外にも岩登りやザレ場があり、難易度は安達太良の比ではありません。
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このコースを日帰りで企む人も結構いるようで、トレランではない装備の人が少なくとも私以外にも5人程度いらっしゃいました。皆さん健脚の持ち主のようで、コースタイムもみな同じ程度。でも異口同音に「登りがきついですね。」
個人的には七丈小屋の手前と、2本の剣が刺さった岩の前後が長い急登になっていて非常に消耗が激しかったと思います。とくに後者はもろに直射日光を浴びますので、一番のがんばりどころだと思います。
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山頂は360°の眺めのはずでした。甲斐駒ケ岳はほぼ晴れていたのですが、周囲の山にはガスがかかり、残念ながら眺望に恵まれたとは言えませんでした。特に八ヶ岳方面は30分弱待ちましたが、何も見えませんでした。
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核心部のハシゴ&クサリは登るときには多いに堪えました。「疲れた体で下って来る時は大丈夫だろうか」と登りのときは下りの心配もしつつでしたが、意外と下りは楽でした。その理由は、高度感がないこと、また鎖は多くの場所では補助的に付けられていたからです。また当たり前の話ですが、登りの際はクサリ、ハシゴにかなりの体力を使いますが、下りはエネルギーはあまりつかわず、慎重な行動を心掛けるだけでした。難易度はコースガイドで5となっていますが、それほどの難易度ではないと思います。
ただコースは長いといった印象です。登りにかなり消耗したのですが、コースの長さという点も原因の一つと思います。もちろん下りもこれでもかといった感じで下りますので、膝にかなりきました。
北沢峠から登られる方がほとんどというのもうなづける話で、通常は一泊(テント装備の方はかなりいらっしゃいました)の方が無難でしょう。黒戸尾根から眺める甲斐駒ケ岳は緑に覆われ山頂だけが露岩ですが、北沢峠から登る通常ルートのガイドブックに掲載されている駒津峰から見た甲斐駒ケ岳の方が岩山としての特徴が見え、ダイナミックに思えました。
さいごに、尾白川渓谷の売店では「甲斐駒」の山バッジが手に入りませんでした。
売店の人の話では、なんでも注文してから1カ月以上納品されていないそうです。ほしい人は、七丈小屋で手に入れる必要がありそうです。私は仙丈ヶ岳アタックの際に、北沢峠で手に入れようかと思っています。
甲斐駒行くって言ってたから気になってたのに、自分の山行で精いっぱいで忘れてました〜〜
しかし・・・黒戸尾根日帰りですか〜〜〜
普通さあ、日帰りする人は夜中の2時とかから歩き出すんですよ。
それを5時から入って、16時下山なんて・・・
トレランの人より早いんじゃないですか?
スピード違反で検挙されちゃいますよ
そう、あそこってなぜか雲が付くのが早い山で、
早朝勝負なんです。
それでも11時まで待ってくれたって・・・・
山に愛されちゃってますね
ステキな山行完了、おめでとうございました
いつも覗いて頂きありがとうございます。
おねえ様ほど、アクティブさと経験を欠いているので、いつも参考に
いや....真似させていただいております。
ルートだけではなくて、コースタイムまで非常に参考になります。
これからもいろいろと教えてください。
登山歴3年の初心者ですので....。
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