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Yamareco

記録ID: 335019
全員に公開
ハイキング
中央アルプス

きつかった甲斐駒ケ岳(黒戸尾根ー日帰り)

2013年08月17日(土) [日帰り]
情報量の目安: S
都道府県 山梨県 長野県
 - 拍手
体力度
6
1~2泊以上が適当
GPS
10:58
距離
16.3km
登り
2,372m
下り
2,363m
歩くペース
とても速い
0.60.7
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

5:05 尾白渓谷駐車場
6:34 横手分岐
7:42 刃渡り
8:34 五合目小屋跡
9:26 七丈小屋 9:30
10:53 二本の剣
11:26 甲斐駒ケ岳山頂 11:50
12:14 二本の剣
13:04 七丈小屋
13:42 5合目小屋跡
14:21 刃渡り
15:04 横手分岐
16:02 尾白渓谷駐車場
天候 晴れ 
甲斐駒は基本的に晴れ 
ただし周囲の山にガスがかかり展望にはあまり
恵まれず。
過去天気図(気象庁) 2013年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
尾白渓谷駐車場(無料)
150台くらいはいけそう。
近くにキャンプ場があり、土曜日の朝は空いているが、日曜朝はキャンプ場泊まりの車で満車になりやすい?

水洗トイレあり。

山バッジを購入しようとしたが、尾白渓谷の売店では売り切れ。
コース状況/
危険箇所等
整備は行届いている。

核心部については
日本アルプスルートガイドを参照するとよい。
http://www.japanesealps.net/south/kaikoma/kurotoone.html

核心部は登りでビビるが、下りは難しくない。
核心部以外にも岩登り箇所があるので、
3点支持ぐらいはできないと難しいか?
予約できる山小屋
七丈小屋
竹宇駒ヶ岳神社わきの尾白川渓谷にかかるつり橋をわたり、登山口へ。
2013年08月17日 05:11撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
8/17 5:11
竹宇駒ヶ岳神社わきの尾白川渓谷にかかるつり橋をわたり、登山口へ。
稜線に出るまでは急坂でしたが、稜線に出ると気持ちの良い道に。
2013年08月17日 06:32撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
8/17 6:32
稜線に出るまでは急坂でしたが、稜線に出ると気持ちの良い道に。
横手からの道を合わせ、いよいよ本格的な登りの始まり。
2013年08月17日 06:34撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
8/17 6:34
横手からの道を合わせ、いよいよ本格的な登りの始まり。
最初の核心部「刃渡り」。ここまで2時間半以上かかっています。雨さえ降っていなければ問題はない?写真の鎖は掴んで歩くことができます。
2013年08月17日 07:42撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
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8/17 7:42
最初の核心部「刃渡り」。ここまで2時間半以上かかっています。雨さえ降っていなければ問題はない?写真の鎖は掴んで歩くことができます。
2つ目の核心部は連続するハシゴとクサリ。鎖は補助的ですので難しくはありません。
2013年08月17日 07:53撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
8/17 7:53
2つ目の核心部は連続するハシゴとクサリ。鎖は補助的ですので難しくはありません。
下りは鎖を持ちながら降りることができたくらいです。
2013年08月17日 07:55撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
8/17 7:55
下りは鎖を持ちながら降りることができたくらいです。
2つ目の核心部の上に祠がありました。
2013年08月17日 07:59撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
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8/17 7:59
2つ目の核心部の上に祠がありました。
かつて五合目小屋があった場所から20mほど下った低地にある社。右端には第3の核心部の梯子があります。
2013年08月17日 08:36撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
8/17 8:36
かつて五合目小屋があった場所から20mほど下った低地にある社。右端には第3の核心部の梯子があります。
日本アルプスルートガイドでは、このハシゴを登りきったあと右に折れたあたりが難所とされています。登りは結構ビビりながら通過しましたが、下りは意外と簡単に通過。
2013年08月17日 08:36撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
8/17 8:36
日本アルプスルートガイドでは、このハシゴを登りきったあと右に折れたあたりが難所とされています。登りは結構ビビりながら通過しましたが、下りは意外と簡単に通過。
七丈小屋から上のルートは、第二小屋わきのハシゴから。
2013年08月17日 09:30撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
8/17 9:30
七丈小屋から上のルートは、第二小屋わきのハシゴから。
ようやく姿を現した鳳凰山。地蔵岳のオベリスクがはっきりと。見にくいですが左肩には雲上の富士山も。
2013年08月17日 09:35撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
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8/17 9:35
ようやく姿を現した鳳凰山。地蔵岳のオベリスクがはっきりと。見にくいですが左肩には雲上の富士山も。
北アルプス?
2013年08月17日 09:57撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
2
8/17 9:57
北アルプス?
きつい傾斜の低木帯を登ってゆき、ようやく山頂が見え始めました。
2013年08月17日 10:19撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
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8/17 10:19
きつい傾斜の低木帯を登ってゆき、ようやく山頂が見え始めました。
核心部はルートガイドにあるだけではなく、七丈小屋の上にもいくつか鎖があります。この鎖には結婚記念のプレートが(笑)。この上にはさらに鎖がありますが、左方向に踏み跡があり、プチ道迷い。
2013年08月17日 10:28撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
8/17 10:28
核心部はルートガイドにあるだけではなく、七丈小屋の上にもいくつか鎖があります。この鎖には結婚記念のプレートが(笑)。この上にはさらに鎖がありますが、左方向に踏み跡があり、プチ道迷い。
岩に刺さった2本の剣。
2013年08月17日 10:53撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
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8/17 10:53
岩に刺さった2本の剣。
山頂付近で見かけた雷鳥のヒナ。親鳥は見かけませんでしたが、近くにいたはずです。
2013年08月17日 11:21撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
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8/17 11:21
山頂付近で見かけた雷鳥のヒナ。親鳥は見かけませんでしたが、近くにいたはずです。
6時間以上かかってようやく山頂の祠が見えてきました。
2013年08月17日 11:22撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
8/17 11:22
6時間以上かかってようやく山頂の祠が見えてきました。
多くの人でにぎわう甲斐駒ケ岳山頂。着いた当初は薄雲がかかるくらいだったのですが...。
2013年08月17日 11:26撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
3
8/17 11:26
多くの人でにぎわう甲斐駒ケ岳山頂。着いた当初は薄雲がかかるくらいだったのですが...。
仙丈ヶ岳と鋸岳、八ヶ岳も映るはずの場所でしたが...。
2013年08月17日 11:35撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
8/17 11:35
仙丈ヶ岳と鋸岳、八ヶ岳も映るはずの場所でしたが...。
山頂は晴れていたのですが、周囲の山には次々と雲がかかり....仙丈ヶ岳も薄雲が....。
2013年08月17日 11:39撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
8/17 11:39
山頂は晴れていたのですが、周囲の山には次々と雲がかかり....仙丈ヶ岳も薄雲が....。
駒津峰からはたくさんの登山客が行き来していました。
2013年08月17日 11:49撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
8/17 11:49
駒津峰からはたくさんの登山客が行き来していました。
下りでも周囲の山はほとんど見えませんでしたが、刃渡りまで戻ると韮崎の町が見えるようになりました。
2013年08月17日 14:21撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
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8/17 14:21
下りでも周囲の山はほとんど見えませんでしたが、刃渡りまで戻ると韮崎の町が見えるようになりました。
尾白川渓谷のつり橋に戻ると、朝は静かだった渓谷も子供たちが水遊びする歓声に包まれていました。自分も水浴びしたかったです。
2013年08月17日 15:54撮影 by  COOLPIX AW100 , NIKON
8/17 15:54
尾白川渓谷のつり橋に戻ると、朝は静かだった渓谷も子供たちが水遊びする歓声に包まれていました。自分も水浴びしたかったです。
撮影機器:

感想

盆休みのさなかで、広河原方面は混雑が予想されており、駐車スペースも心配なので白須・竹宇駒ケ岳神社から甲斐駒ヶ岳を目指すことに。

私の所有する百名山ガイドブックでは南アルプス林道開通後はメジャールートではなくなっているために、日本アルプスルートガイドを参考にしました。
http://www.nhk-g.co.jp/program/documentary/hyakumeizan/009/index.html

またNHK「にっぽん百名山」の甲斐駒ケ岳でもこの黒戸尾根コースが紹介されています。スタート地点が竹宇神社だったか、横手神社ったかは覚えていませんが...。
http://www.nhk-g.co.jp/program/documentary/hyakumeizan/009/index.html

標高差2300mのロングコース、そして日本三大急登に数えられる難コース、途中にはたくさんの鎖と梯子.....。日帰りできないときのために、お金も用意して挑戦です。

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朝5:00前に尾白川渓谷駐車場に到着。
盆休みにかかる土日で満車を心配していましたが、一番上の駐車場でも6割ぐらいしか埋まっていませんでした。帰りに気付いたのですが、尾白川渓谷にキャンプ施設があり、土曜日に泊まる人がこの駐車場を利用するようで、日曜日の朝の方が満車になりやすそうでした。

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はじめの稜線までが急登?でも奥多摩の山々の方が急な感じ。
いつもと同じように、前半足をためる作戦でしたが......、途中で後ろから人の姿が迫ってきました。トレランの人と勝負をするつもりはないのですが、一般の登山者には負けたくないという一心で、ちょっとペースを上げました。
最近足をためるという作戦が多く、むしろ自身の伸びしろを削ってしまっているのではという心配もあり、今日はいつもよりは少しだけハイペースで行くことにしました。

結局、トレランの人3人以外には追い抜かれなかったのですが、途中からかなりばてました。
原因としては
1)ハイドレーションを装備せず、こまめな給水ができなかった。
2)急坂が多く、足をためることができなかった。
3)いつもより気温が高く消耗が激しかった。
4)距離自体が長く、標高差も大きかった。

翌日の足の状態は、筋肉痛があまりみられないことから、筋力の問題ではないと思われました。最近の山行きは天候に恵まれず涼しいことが多かったので、高温や給水不足が大きな原因と考えられます。まあ、ありていにいえば「軽度の熱中症」といったところでしょうか。

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黒戸尾根コースの終盤は、ちょうど7月ん登った安達太良山にそっくりで、低木に囲まれた岩稜地帯を右前方に頂を眺めながら、右カーブを描きながら登っていくというものでした。ただし、登るときの傾斜が急で降り注ぐ太陽も消耗戦に拍車をかけます。ルートガイドで紹介されている核心部以外にも岩登りやザレ場があり、難易度は安達太良の比ではありません。

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このコースを日帰りで企む人も結構いるようで、トレランではない装備の人が少なくとも私以外にも5人程度いらっしゃいました。皆さん健脚の持ち主のようで、コースタイムもみな同じ程度。でも異口同音に「登りがきついですね。」

個人的には七丈小屋の手前と、2本の剣が刺さった岩の前後が長い急登になっていて非常に消耗が激しかったと思います。とくに後者はもろに直射日光を浴びますので、一番のがんばりどころだと思います。

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山頂は360°の眺めのはずでした。甲斐駒ケ岳はほぼ晴れていたのですが、周囲の山にはガスがかかり、残念ながら眺望に恵まれたとは言えませんでした。特に八ヶ岳方面は30分弱待ちましたが、何も見えませんでした。

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核心部のハシゴ&クサリは登るときには多いに堪えました。「疲れた体で下って来る時は大丈夫だろうか」と登りのときは下りの心配もしつつでしたが、意外と下りは楽でした。その理由は、高度感がないこと、また鎖は多くの場所では補助的に付けられていたからです。また当たり前の話ですが、登りの際はクサリ、ハシゴにかなりの体力を使いますが、下りはエネルギーはあまりつかわず、慎重な行動を心掛けるだけでした。難易度はコースガイドで5となっていますが、それほどの難易度ではないと思います。

ただコースは長いといった印象です。登りにかなり消耗したのですが、コースの長さという点も原因の一つと思います。もちろん下りもこれでもかといった感じで下りますので、膝にかなりきました。

北沢峠から登られる方がほとんどというのもうなづける話で、通常は一泊(テント装備の方はかなりいらっしゃいました)の方が無難でしょう。黒戸尾根から眺める甲斐駒ケ岳は緑に覆われ山頂だけが露岩ですが、北沢峠から登る通常ルートのガイドブックに掲載されている駒津峰から見た甲斐駒ケ岳の方が岩山としての特徴が見え、ダイナミックに思えました。

さいごに、尾白川渓谷の売店では「甲斐駒」の山バッジが手に入りませんでした。
売店の人の話では、なんでも注文してから1カ月以上納品されていないそうです。ほしい人は、七丈小屋で手に入れる必要がありそうです。私は仙丈ヶ岳アタックの際に、北沢峠で手に入れようかと思っています。

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コメント

遅くにごめんなさい
甲斐駒行くって言ってたから気になってたのに、自分の山行で精いっぱいで忘れてました〜〜
しかし・・・黒戸尾根日帰りですか〜〜〜
普通さあ、日帰りする人は夜中の2時とかから歩き出すんですよ。
それを5時から入って、16時下山なんて・・・
トレランの人より早いんじゃないですか?
スピード違反で検挙されちゃいますよ

そう、あそこってなぜか雲が付くのが早い山で、
早朝勝負なんです。
それでも11時まで待ってくれたって・・・・
山に愛されちゃってますね

ステキな山行完了、おめでとうございました
2013/8/23 19:14
ありがとうございました
いつも覗いて頂きありがとうございます。

おねえ様ほど、アクティブさと経験を欠いているので、いつも参考に
いや....真似させていただいております。

ルートだけではなくて、コースタイムまで非常に参考になります。

これからもいろいろと教えてください。

登山歴3年の初心者ですので....。
2013/8/30 14:10
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