撤退の記。人生初づくし
- GPS
- 30:55
- 距離
- 8.5km
- 登り
- 1,670m
- 下り
- 69m
コースタイム
8月19日(月) 6:00AM 畑薙臨時駐車場着
7:15AM 臨時バス
8:30AM 椹島到着
8:45AM 椹島出発ー11:40AM清水平12:00PMー15:00PM千枚小屋
8月20日(火) 6:00AM千枚小屋ー10:10AM椹島
10:30AM 椹島出発 11:20AM 畑薙臨時駐車場
天候 | 8月18日(日)晴れ。秋の気配。 8月19日(月)晴れ。 8月20日(火)晴れ。 |
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過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
復路:人の優しさに抱かれる。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
特にありません。 千枚岳登り口(緑の鉄橋手前)より沢沿いに進む。見事な滝を横目に。 帰りは頭から水を浴びました。 尾根の取り付きはこのルート最大の斜度。 岩頭見晴は少し注意が必要です。 清水平の湧水はこのルート唯一の水場。癒されます。 その先は千枚小屋までダラダラと登りが続きます。 |
写真
感想
スミマセン、テンション激下がっています。
感想は後ほどアップします。
少しばかりリカバリーしたので自戒を込めて記録を残します。
「なめていたわけではない。だが…。」
8月18日(日)22:00PM、毎日新聞社前には秋の気配の風。
本社入口にはこれから山へ向かう老若男女。自然回帰は強いです。
畑薙行きバスは、25人乗りバスには8人のみ。
上高地、中房温泉行きは相変わらず、人気がある。
乗り込むとしばらくして車内消灯。
これが悪夢の始まりとは…。
人生初その
初めての夜行バス。
ある程度は覚悟していたが、これほどとは…。
目を瞑り寝たいのだが、
隣の御仁の寝相、五月蠅い欠伸、おまけにブ―。
この中で寝るだけの太っ腹は持ち合わせず。
第2東名清水SA、井川ダムで長時間の停車。
畑薙まで1時間程度のウツラウツラ…。
送迎の中で寝ればいいかと腹を括る。
6:00AM、爽やかな空気の畑薙臨時駐車場到着。
7:15AM臨時送迎も満員御礼。
30分ほど寝たような気がする。
気合を入れて歩き出す。
赤石小屋から反時計回りに行くつもりで
登山計画書を提出するも、
2日目が長丁場になるこのルート。
最後の最後まで逡巡した揚句、
小屋の選択肢が多い逆回りに。
(fenさん、ゴメンナサイ!)
橋の手前からいよいよ南アルプスの山懐に入る。
アルミの橋をいくつか巡り、
尾根の取り付き。
ここから急登。1ピッチ目からこれか?
体中の水分が一気に放出される。
2ピッチ目からは本格的樹林帯の道。
風もなく、蒸し暑い。
だが、嫌いではない。イヤ、むしろ好き。
時折の風が心地良い。
コースタイムを上回ったので、
清水平ではボーナスタイム。
久しぶりの大休憩を摂る。
ここの湧水の美味い事!
登って来られた方が一斉に休憩し、大賑わいとなる。
小屋で会話を頂く神戸からのご夫婦。
ご主人の「いやぁ、バテた!」
和やかな雰囲気になりました。
ヨッシャ、行くぞ!と腰を上げる。
ところが30分後に異変。
人生初その
左足ふくらはぎに痛みが感じられる。
「おかしい。」
今までの山行で、こんな経験は無い。
靴を脱ぎ、マッサージする。
15分ほど様子を見て、歩き出す。
その30分後、再度痛み。さらに右足にも異変。
両足内側に継続的な痛み。
寝不足による酸欠だろうとタカをくくり、
その後は30分ゆっくり歩き、15分休憩という、
「だましだまし」歩行。
ヒ―コラの思いでようやく千枚小屋に。
今日は熟睡するぞ、と夕食の後は早速準備。
幸い混雑も無く、ゆっくり寝られた、ハズ。
翌朝、件のご夫婦と今日の日程を交換。
「どうされるんです?」
「行けるところまで行きます。」
「ほな、お気をつけて!」
ありがとうございます。
お二人は荒川小屋までと。
「無理せず、ゆ〜くり行きますわ!」
良いご夫婦です。
人生初その
遅めの朝食後、6:00AMに登山開始。
歩き始め5分後、両足に昨日の痛み再発。
止まっては足をブラブラ動かして見る。
10歩進んで痛みが全く引かない。肉離れか?
下りはどうだろう。
下りてみる。痛みは無い。
登山は時に決断が必要。「自身で下りる責任」がある。
先月の鹿島槍下山時の転倒が頭を過ぎる。
結論は「撤退」。
山行でピーク無しは初めての出来事。
南をなめていたのだろうか?
そんなつもりは毛頭無い。
だが、1ヶ月以上、暑さにかまけて
山に入らなかったことも事実。
来年がある。
足が耐えているうちに椹島まで下りなければならない。
振り返らない。後悔もしない。
むしろ自分を、決断を褒めてやりたい。
出来ることなら早い時間のバスに乗り、
その日のうちに帰りたい。
そう思うと未練はない。
清水平で水分補給、
帰りの岩頭の小さな登りにも痛みがある。が、もう少し。
アルミ橋が見えてきた。
滝で頭から水を被る。
良く耐えてくれた、俺の足。
椹島から帰りのバスは確保していない。
だが、早く帰るべくの手段…。
人生初その
「どなたか埼玉東京方面にお車で
帰られる方はいらっしゃいませんか?」
事情を話し、快く同乗させて頂いたI様、N様、
本当にありがとうございました。
御礼の言葉を尽くしても尽くし切れません。
帰りの渋滞の中も、終始お言葉を掛けて頂き、
山を愛する方々のお心遣い、
一生忘れることは出来ません。
もし、このレコをお読み頂けましたら、
メッセージを頂ければ幸いです。
最悪から始まった今回の山行、
大団円で終わる事が出来ました。
次回以降、困ったことがある方に、
少しでもお返しすることを教えられた、
今回の山行での一番大きな収穫だったことは間違いありません。
南には山を愛するベテランさんが
非常多いような気がします。
77歳で昨年まで現役ご勤務の大先輩、
先のご夫婦には関西の山情報を頂きました。
展望休憩所で同じ時間にビールを呑んだ、朝4:00出発されるというイケメンソロの男性…。
だから山は止められないのです。
お久しぶりです。
「三ツ峠山?」のkazuroです。
両方のふくらはぎは大丈夫ですか?
久しぶりの山歩きや、前夜の高速バスでの
環境なんかも影響しているかも知れませんね。
深夜バスでは眠れないと思います。
私もmaatakouta様と同じ様な環境を
体感致しました。
両方のふくらはぎの方は
私の推測ですが、久しぶりに
思い荷物を背負い、傾斜地を歩き始めた
事で、筋肉がビックリしてしまったのかも
知れませんね。脚が攣る感覚とは
違うと思いますが。どうぞお大事に
なさって下さい。
あと先日、白馬岳へ行った帰りに
maatakouta様に教えて頂いた
信濃大町の「昭和軒」さんに
寄って「かつカレー」を頂いて来ました!!
さすが凄いボリュームでして
家に帰り着いてもまだ
「かつカレー」の風味を漂わせて
おりました・・。
maaakouta さん 大変お疲れ様!!
38年前、歩荷で当時(勿論)の体重位の荷を担ぎあげていた○○君がまさかの、、、
でも、撤退はとてもすばらしい決断だったと思います。また山での様々な方との出会い、とても素敵な山行だと思います。
お互い無理せず、永く山を楽しみましょう!!
ところで、次は何処??
敗退記ご拝読、恐縮です。
来年のリベンジ目標が出来ました。
昭和軒さん、店内も凄くなかったですか?
掛時計がいくつあるのやら…。
足の方は、徐々に回復しており
9月に足慣らしを計画中です。
トシですかねぇ…。
あれ?お名前変更ですか?(笑)
来年、南に「倍返し」します!
足の具合次第ですが、
初秋の徳本峠を満喫しようかと…。
それまでホームグラウンドの
奥武蔵で体力増強しておきます。
しかし、No-Peakの下山なんて情けない…(涙)。
素晴らしい判断だと思います。
ご自愛下さい。
furu様
ご拝読、恐縮です。
ヤマレコで失敗談は恥ずかしいやら、情けないやら…。
次回こそ!成功談をお伝えしたいと思います!
どこかの山でお会いしたいですね!
こんばんは。
足の方は、徐々に回復しているということですが、大丈夫でしょうか?
体調に合わせたルートの変更や撤退の決断など、臨機応変な判断、見習いたいです。
リベンジの成功を祈っております。
失礼します。
ご拝読、ありがとうございます!
今、振り返れば、
fen様のルート通り行けば、
当日もしくは翌日、
赤石のピークだけでも踏めたかなぁと、
振り返る日々を過ごしております。
悔しいやら情けないやら…。
ちょっと来年は真剣にリベンジプランを
これでもか!というくらい練りに練って、
red-stone-peak、踏んで参ります。
また、ご助言お願いします。
ありがとうございました。
ご拝読、ありがとうございます。
悲しいですっ!
トレーニングは嘘をつきません。
精進して参ります。
小屋でご一緒した埼玉の方ですよね、あの時のお話楽しかったです。足の痛みは治りましたか。途中でお会いできなかったのでかなりのハイペースで行かれたのかと思ってました。大変だったんですね!無理せず下山されて正解だと思います。次回に備えて十分に休めてください。私たちは荒川小屋をスルーして赤石避難小屋まで行きました。そこまで行けば又お会いできるかと思ってたので残念でした。椹島への下りは思った以上にしんどかったです。来年は聖岳に挑戦しようと思ってます。来月は白山に行く予定です。またよかったらメールくださいchasse@nike.eonet.ne.jp
うわぁ〜!
モノスゴク嬉しいです!
避難小屋まで行かれたのですね。
健脚じゃあ〜りませんか!(チャーリー風で)
足の方は大丈夫だったのですね。
77歳の御仁は会われましたか?
あのお方も素晴らしいですね。
私は小屋そばのお花畑を抜ける前にリターン。
ご覧頂いた方からメッセージを頂き、
何と、熱中症(脱水症状)ではないか?と
ご指摘を受けました。
確かに風の無い尾根筋、しかも南向き。
勉強になりました。
来月は白山ですか、良いですね!名峰です。
レコでもたくさんアップされていますが、
どっしりとした山容で、羨ましいです。
仲の良いご夫婦でほのぼのして、
いつまでも名山を堪能されて下さい。
またアルプスに行くことがありましたら、
メッセージ送らせて頂きます。
宜しくお願いします。
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