伊豆の踊子に会いに天城山へ(撤退)
- GPS
- 04:34
- 距離
- 13.3km
- 登り
- 769m
- 下り
- 753m
コースタイム
天城峠6:20
八丁池8:10
10:15水生地下
総行程275分(含休憩)
標 準315分(山と高原地図2013)
天候 | 曇り(強風、ガス) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
10台程 |
コース状況/ 危険箇所等 |
よく整備されています。 迷うことはありません。 |
写真
感想
道がつづら折りになって、
いよいよ天城峠に近づいたと思う頃、
雨脚が杉の密林を白く染めながら、
すさまじい早さで
麓から私を追って来た。
これは文豪川端康成の代表作「伊豆の踊子」の冒頭です。
この作品は、学生時代の川端康成が、
当時の病んだ心を癒すため、実際に伊豆を旅した時の思い出を
綴った短編小説と言われています。
この小説、改めて読み返してみると深いですね。
短い頁数の中に、
人間・家族愛、身分に対する偏見、諸行無常の時代背景等々。
そして、変わることのない天城の自然の美しさが
巧みに描写されています。
たまには、読書もいいもんですね。
同じ作品でも、読んだ年齢によって感じ方が違いますもんね。
ちなみに、この作品は6回も映画化
されるという記録を持った作品のようです。
私には、最後の山口百恵しかわかりませんが(笑)。
さて、山行です。
本当は、秋口に行く予定でした。
けど、、
小説を読んでしまったら行きたくなってしまいました。
そして実際に天城の密林を体験しに行ってきました。
今回の天城への山行を計画する段階で、
万次郎岳、万三郎岳を周回するコースと、
八丁池を中心とするルートのどちらを選択するかを考えました。
結局、
欲張って天城峠から万二郎岳までを
ピストンするルートにしました。
距離が結構あるので、日の出からの山行です。
水生地下〜天城峠
林道歩きです。途中、伊豆の踊子の石碑もあり、
いい雰囲気です。
けど、すごい風です。
遠くに見える山が雲に覆われています。
西日本で大雨だというニュースは聞いています。
持つかな。
天城峠〜八丁池
こちらへはいくつかのルートがあります。
今回は上り御幸歩道ルートを選択しました。
どのルートもよく整備にされています。
道標もたくさんあり迷うこともまずありません。
危険個所もありません。
風は高度が上がるほど強さを増してます。
遠くから雷の音も聞こえます。
空は今にも泣き出しそうです。
小説のような豪雨にあうのは勘弁です。
先を急ぎます。
何とか、八丁池までもってくれ、と祈りながら
歩いていると、遠くから遠吠えのような
泣き声が聞こえてきます。
ガスで幻想的な雰囲気になっているため、
立ち止まってよく見ると、
前方にシカさんがいました。
すぐ、逃げちゃったので写真撮れませんでした。
野生のシカ、山で初めてみました。
ちょっとビビリました。
八丁池〜万三郎岳
八丁池は天城山の火口池。
とても静かで景色もよかったです。
天気も大分回復して、
これなら万三郎岳への縦走行けそうです。
しかし、雲の流れはすごく早く、
長く持ちそうにありません。
縦走(万二郎岳)ルートの標準時間はここから往復425分。
万三郎岳までの往復でも315分。で今、午前8時。
池の畔で休憩しながら、しばし考えました。
結局、下山(撤退)することにしました。残念ですが。
午後から崩れる予報が出ていることもありますが、
今日はスピードが出ません。体調不良(寝不足)です。
素人ですし、安全第一を選択しました。
八丁池〜水生地下
下り御幸歩道で帰りました。
ガレてて、歩きにくいですが整備はされています。
危険個所もありません。
帰路中に大分天気が回復してきたので、
後悔しながら歩きました。行けたかなあ、と。
まあ、
でもまた来ればいいか、と割り切りました。
山はいつでも待っていてくれます。
また、来るから待ってろよ。
そうそう、帰りにサルにも会いました。
天城の森って、
巨木も多いし、すごく深みを感じます。
また魅力のある山を見つけた、という感じです。
お疲れ様です!
「天城越え」を車中で流しながら、
友達とドライブしたのを思い出します。
「伊豆の踊子」恥ずかしいですが、まだ読んだことがありません。ぜひ読んでみます。
壮大な計画でしたね!
ロングコース、私もこのコースで行こうと思っています。
実は、八丁池までしか行ったことがなく、
万二郎岳は未踏なんです。
天気も不安定でしたし
引き返して正解だったのではないでしょうか また次回の楽しみが増えましたね
追伸、旧天城トンネルは怖いので1人では通れません(泣笑) あ、でも登山道は、通らなくて良いんですよね?
YANさん、おはようございます。
伊豆は低山が主体なんですが、
魅力的なルートが多いですね。
達磨山周辺も今後縦走しようと思っています。
いずれも夏向きではないんでこれからですかね。
マイカーだとピストンしなければならなくなるので、
出来ればバスを利用したいんですが、
そうすると距離があるんで日没までに間に合わなくなる。
計画たてるのって難しいですね。
逆にそれが楽しいのではあるんですが。(笑)
※旧天城トンネルは通過しませんよ。
私も一人ではかなり勇気がいりますね。(笑)
八丁池のほとりは気持ちいいですよね
アルプスや八ヶ岳には遠く及びませんが、秋の紅葉
の時期にはそれなりに人が登るようです。
天城の方に聞いたら、
・なんとかカエルの産卵期(梅雨時かそのちょっと前)
・紅葉の時期(伊豆は11月後半〜12月)
が良いそうです。
お車でしたら、修善寺温泉の足湯(独鈷の湯/無料)や
近くの散策路もあります(但し駐車場400円位〜)し、
長岡方面に下って日帰り温泉なども
もし紅葉時期にお越しになるのでしたら、12月上旬に
八丁池グルリ→修善寺温泉街でのんびり→虹の郷の
ライトアップ紅葉、っていうのをお勧めします
長文失礼しました。
motocoさん、はじめまして。
詳しい情報 ありがとうございます。
今度は11月頃、家族ハイクで
天城山に行く予定なので
参考にさせて頂きます。
来週は家族で大菩薩嶺に行く予定なので
motocoさんのレコ、参考にさせて頂きます。
これからもよろしくお願いします。
追伸 お花にすごく詳しいんですね。
山行してて、花の名前がわかれば
もっと楽しめるだろうな、という
場面がよくあります。
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