藪漕・渡渉増水の和賀岳(東北の二百名山チャレンジ8/12)
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- GPS
- 07:59
- 距離
- 13.1km
- 登り
- 1,446m
- 下り
- 1,459m
コースタイム
- 山行
- 6:42
- 休憩
- 1:17
- 合計
- 7:59
過去天気図(気象庁) | 2021年08月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
岩手県と秋田県の県境、日本二百名山の和賀岳(1,439m)、太平洋と日本海の分水嶺となっている深遠部の山域で、山行記録も極めて少ないため登ってみたかった山。登山ルートは、秋田側の薬師岳登山口と岩手側の高下(こうげ)登山口があるが、前者はルートも長く藪も深く、こちら側からのアクセスも悪いため、岩手側から。
今日はドンちゃんはお留守番。前回の神室山への単独行の時に小滑落したので、くれぐれも安全第一でゆっくり、と念を押され五寸釘を刺された。
前夜に旧沢内村(現西和賀町)のスノーステーションで車中前泊。水洗トイレが利用できる。高下登山口はその手前が崩落しており、さらに手前で通行止めされている。5台ほど駐車できるが、他に路肩に停められる。そこから登山口まで10分弱。
登山口にはトイレはなく、登山ポストには登山届の紙がなかった(トイレの紙がないのではない)。ガイドブックも部数がはけたようでなかった。高下岳への分岐までは登り、そこから渡渉部までは200mほど下る。そこからは「修行」のごとく樹林帯の中を黙々と登る。こけ平で一瞬、視界が開けるが、そこからは猛烈な藪漕ぎ。山頂部は強風・ガスガスで、山頂部から戻ってくるルートがわかりにくくGPS を見ながらルートを探した。
今回の懸念は、、、
―襪
暑さに弱く、ここ最近の山行はイマイチ、軽快に登れた感がなかった。が、結論としてスタート時18℃、暑くても21℃くらいでほぼ曇り、そよ風で天候的には自分にはよかった。逆に山頂部はガスガス・強風で非常に寒くて長くいられなかった。
渡渉
高下登山口からのルートは和賀川源流を横断する渡渉がある。山行記録に記述がある2週間前は登山靴で渡渉できたとのことだったが、サンダル必携とのこと。結論、昨日の雨で増水したようで、八艘飛びではとても無理。川の水は激冷たく、流れは速く深くなっていた。100均のビーサンはすぐに鼻緒がとれて役に立たず、、、帰りはさらに流れが速くなっていて、ふらつき右手を付いてしまい右腰くらいまでズッポリ浸かった。踵のホールドできるしっかりしたサンダルが大事(そういうサンダルを渡渉した山頂側にデポしている人がいた。いいね!)。結局、膝のサポーターが両ひざとも濡れていたので、膝丈まで水深があった。
i漕ぎ
秋田側ほどではないが、岩手側からのルートも藪漕ぎがあるよう。結論として、こけ平までは刈払いしていただいたよう。こけ平から山頂部までは一部、どこがルートかわからないほどの藪漕ぎが必要。足元が見えないので危ない。ちなみに刈払いされた笹が下りでは濡れて滑ってちょっと怖かった。ご用心。
強風・ガスガスの山頂部から少しだけ、秋田側、岩手側の稜線や緑深い山並みが見られた。今回、スタートがほぼ同じだった方が一人(後からスタートしてすぐに抜かれた。渡渉部や山頂部手前でアドバイスをもらった(感謝)。山頂部で秋田側から登ってこられた方、このお二人が少しお話しした方。それ以外はすれ違いで2人組+2人組+5人組のパーティーのみ。山行中はずっと一人で歩いていた。神室山や白神岳でも感じたが、東北の二百名山は本当に人が少なく、山が深い。自然の中にぽつりと一人で取り残された感がある。人が押し寄せるような山行はそれはそれで避けたいが、周りにヒトっ子ひとりいないのも心細いもの。人間って都合がよいものですね。
今日は天候不良や野暮用で3週間ぶりの山行で、登りは足が進まなかった。渡渉と帰りの登り返し(200m)が心配で気分的にも乗れなかったが、帰りの渡渉が(ドボンしたけど)終わった段階で不安がだいぶなくなり、帰りの登り返しはただ無心で登れて時間が経つのを忘れた感じ、自然の中をずーっと歩き続けていきたい感じだった。
コース定数はヤマケイのヤマタイムで32
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