1839跋渉記#24 奥高野周遊 和歌山県最高峰の護摩壇山と龍神岳、そして秘境の里・立里集落へ

2021年09月13日(月) [日帰り]

• GPS: 01:10
• 距離: 4.6km
• 登り: 228m
• 下り: 238m

コースタイム

日帰り

• 山行: 1:01
• 休憩: 0:09
• 合計: 1:10

距離 4.6km 登り 228m 下り 241m

11:56 道の駅ごまさんスカイタワー
12:04 護摩壇山
12:18 龍神岳
12:29 12:38 耳取山
12:46 龍神岳
13:03 道の駅ごまさんスカイタワー
13:06 ゴール地点

天候

曇

アクセス

利用交通機関：

自家用車

道の駅田辺市龍神ごまさんスカイタワーに駐車。

写真

林道奥千丈線から眺める護摩壇山(中央)と龍神岳(左)。護摩壇山の右にはごまさんスカイタワーが見えます。

高さ33mのごまさんスカイタワーが立つ道の駅から出発します。

木製の階段が続く遊歩道を10分程登っていくと…

あっという間に標高1372mの護摩壇山山頂です。かつて源平の戦いに敗れ高野山に逃れた平維盛が、この山で護摩を焚いて平家の行く末を占ったという言い伝えから名付けられました。

護摩壇山から東へ700m、NHKの電波塔が建つ標高1382mの龍神岳です。今は護摩壇山より10m高い和歌山県最高峰ですが、実は少し前まで和歌山県の最高峰はずっと護摩壇山とされてきました。

2000年11月に国土地理院の調査で護摩壇山より10m高いことが判明し、その後公募により「龍神岳」の名が付けられるまで、ここは名前すらないただのピークでした。

龍神岳からさらに東へ辿ると標高1363mの耳取山、樹林に囲まれた素朴な山頂です。

道の駅に戻って、推計人口わずか343人、離島を除くと日本で最も人口が少ない自治体である奈良県野迫川村へ。高野山の南東、標高850mの山あいに位置する村の中心部を抜けて、日本三大荒神のひとつ・立里荒神社に立ち寄ります。

高野山の奥社でもあり弘法大師ゆかりの立里荒神社は、商売繁盛、また火の神様として全国から参拝者が訪れるようで、標高1242mの荒神岳山頂に鎮座する本殿へと続く参道には、厚い信仰を裏付けるようにいくつもの鳥居が並びます。

そして、旅の最後に秘境の里・立里集落へ。ここは荒神社から村道を6km程辿ったどん詰まりにある集落で、普通道路は下から延びてきますが、ここは山の上からしか車道が通じていない秘境の集落です。

標高750m、尾根中腹の南東向き緩斜面に拓かれた立里集落ですが、集落内のアスファルトは苔むして、ほとんどの家がもう住む人を失って久しい様子でした。

いかにも山の小学校といった雰囲気で残る旧立里小学校。こんな山深い里ですが、開校は1884(明治17)年にまで遡ります。付近にはかつて五条鉱山立里鉱床があったため比較的児童数も多かったようですが、やがて鉱山の廃坑により立里集落の人口は激減し、小学校も1982年に休校となりました。

休校前の児童はわずか2人だったようで、当時のままずっと残された絵画に哀愁が漂います。

かつて五條方面から物資運搬用の索道が通じ、こんな場所にありながら村内の他地区より利便性が高かったという立里集落。

今は虫の声だけが寂しげに響く山里から、大峯奥駈の山並を眺めます。

感想

まほろば1839

道の駅「田辺市龍神ごまさんスカイタワー」から、新旧和歌山県最高峰の護摩壇山と龍神岳へ。お手軽ハイキングの後は、離島を除くと日本で最も推定人口の少ない自治体である奈良県野迫川村の秘境の里・立里（たてり）集落を訪ねます。