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Yamareco

記録ID: 3595861
全員に公開
ハイキング
道東・知床

雄阿寒岳(5合目) 〜一條君の再始動〜

2021年10月03日(日) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
10:49
距離
9.7km
登り
835m
下り
823m
歩くペース
ゆっくり
1.61.7
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
9:38
休憩
1:12
合計
10:50
距離 9.7km 登り 835m 下り 839m
8:11
12
スタート地点
8:27
8:28
89
9:57
10:08
202
13:30
14:25
144
16:49
16:53
118
18:52
18:53
8
19:01
ゴール地点
一條君自慢のお乳上の認知症、そして入院。
ただでさえ段取りの悪い一條君は、慣れない手続きに、9月の登山を丸々棒に振ってしまいました。介護に向ける労力の大変さは、私も経験(同居祖父、祖母、父、母を見送りました)しているので身につまされます。ほとんどの人が通る道です。
天候 晴れ時々曇り
過去天気図(気象庁) 2021年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
登山口駐車場は満車でした。手前の国道沿い滝見橋駐車帯に停めました。
コース状況/
危険箇所等
踏み跡、ピンクテープなど豊富で道迷いの心配は少ないですが、当然ながら暗くなると見難くなります。特に太郎湖周辺での道迷いに注意、かな。
その他周辺情報 赤いベレーに寄りました。
日帰り入浴料金大人510円
8時過ぎ、登山口駐車場は予想通り満車。
滝見橋駐車帯にもたくさんの車が停まっていました。
一條君、久々の登山です!
2021年10月03日 08:12撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
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10/3 8:12
8時過ぎ、登山口駐車場は予想通り満車。
滝見橋駐車帯にもたくさんの車が停まっていました。
一條君、久々の登山です!
滝見橋からの紅葉。
1週間くらい早いかな?
2021年10月03日 08:16撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
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10/3 8:16
滝見橋からの紅葉。
1週間くらい早いかな?
たくさんの人が写真を撮っていました。
ふと気づくと一條君もその人だかりの中に。(笑
2021年10月03日 08:16撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
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10/3 8:16
たくさんの人が写真を撮っていました。
ふと気づくと一條君もその人だかりの中に。(笑
5圓離瀬ぅ┘奪箸棒功しました!と報告していた一條君ですが、その後の報告がないなぁ?・・・と思っていたら2毀瓩靴討い燭茲Δ任后
2021年10月03日 08:23撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
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10/3 8:23
5圓離瀬ぅ┘奪箸棒功しました!と報告していた一條君ですが、その後の報告がないなぁ?・・・と思っていたら2毀瓩靴討い燭茲Δ任后
登山口
さあ!行きますよ!
山肌はちょうど良い色合いです!
2021年10月03日 08:25撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
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10/3 8:25
登山口
さあ!行きますよ!
山肌はちょうど良い色合いです!
トリカブトが実を結んでいます。
2021年10月03日 08:37撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
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10/3 8:37
トリカブトが実を結んでいます。
太郎湖
ココの紅葉もとても鮮やかですが、もう1週間先かな?
2021年10月03日 08:40撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
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10/3 8:40
太郎湖
ココの紅葉もとても鮮やかですが、もう1週間先かな?
この後、好天が続けば緑の葉も深紅に染まることでしょう。
2021年10月03日 08:44撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
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10/3 8:44
この後、好天が続けば緑の葉も深紅に染まることでしょう。
もうちょっと紅葉が進めばとても絵になります。
2021年10月03日 08:45撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
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10/3 8:45
もうちょっと紅葉が進めばとても絵になります。
グラデーション
2021年10月03日 08:49撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
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10/3 8:49
グラデーション
ところどころ、とても鮮やか
後で一條君に「紅葉なかなかだったね!」と聞くと、全く目に入っていなかったそうです。(笑
2021年10月03日 08:53撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
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10/3 8:53
ところどころ、とても鮮やか
後で一條君に「紅葉なかなかだったね!」と聞くと、全く目に入っていなかったそうです。(笑
序盤は苔むした林間を進みます。5合目でハイマツ帯に出て少し開け、6合目以降、一気に視界が開けます。
2021年10月03日 09:12撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
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10/3 9:12
序盤は苔むした林間を進みます。5合目でハイマツ帯に出て少し開け、6合目以降、一気に視界が開けます。
1合目
倒木多し。
今年のモノと思われる倒木もありました。
2021年10月03日 09:17撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
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10/3 9:17
1合目
倒木多し。
今年のモノと思われる倒木もありました。
3合目辺りまでの苔もなかなかのモノだと思う。
2021年10月03日 09:24撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
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10/3 9:24
3合目辺りまでの苔もなかなかのモノだと思う。
ミミコウモリの最期
2021年10月03日 09:26撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
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10/3 9:26
ミミコウモリの最期
ニョロニョロ
2021年10月03日 09:31撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
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10/3 9:31
ニョロニョロ
阿寒の紅葉はハウチワカエデが多いです。
ナナカマドと違って、グラデーションが美しい。
2021年10月03日 09:32撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
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10/3 9:32
阿寒の紅葉はハウチワカエデが多いです。
ナナカマドと違って、グラデーションが美しい。
空は青。
カラフルな色彩が頭上にある。
2021年10月03日 09:34撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
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10/3 9:34
空は青。
カラフルな色彩が頭上にある。
赤と緑、そして青。
でも、明度の違いで青空が白く飛んでしまう。人間の目は絶好の補正をしてくれる。
2021年10月03日 09:35撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
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10/3 9:35
赤と緑、そして青。
でも、明度の違いで青空が白く飛んでしまう。人間の目は絶好の補正をしてくれる。
紅葉の隙間から見える阿寒湖
2021年10月03日 09:51撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
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10/3 9:51
紅葉の隙間から見える阿寒湖
開けた!
阿寒湖とフップシ岳
2021年10月03日 09:58撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
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10/3 9:58
開けた!
阿寒湖とフップシ岳
2合目
一條君の目に浮かんだ絶望感を私は見逃さなかった。(笑
2021年10月03日 10:04撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
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10/3 10:04
2合目
一條君の目に浮かんだ絶望感を私は見逃さなかった。(笑
4合目までは急登があっても距離は短いです。
しかしこの辺りからペースがガクッと落ちる一條君。放心状態です。
2021年10月03日 10:15撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
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10/3 10:15
4合目までは急登があっても距離は短いです。
しかしこの辺りからペースがガクッと落ちる一條君。放心状態です。
阿寒はこのシーズンだなぁ、つくづく思う。
2021年10月03日 10:57撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
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10/3 10:57
阿寒はこのシーズンだなぁ、つくづく思う。
濃色
2021年10月03日 10:59撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
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10/3 10:59
濃色
3合目
小休止が多くなる一條君
2021年10月03日 11:05撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
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10/3 11:05
3合目
小休止が多くなる一條君
ゴゼンタチバナの紅葉
2021年10月03日 11:11撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
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10/3 11:11
ゴゼンタチバナの紅葉
いつものしかめっ面
歯を食いしばって見せます!
2021年10月03日 11:15撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
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10/3 11:15
いつものしかめっ面
歯を食いしばって見せます!
「一條君!ほら!見上げてごらん!」
「顔が上にあげられません!」
2021年10月03日 12:02撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
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10/3 12:02
「一條君!ほら!見上げてごらん!」
「顔が上にあげられません!」
「なんだかボォ〜ッとするんです」
「一條君、それ低血糖じゃないの?」
「ちょっと食べます!」
チョコクリームパンをおもむろに食べ始める一條君。
「5個入りなら、私に1つくらい勧めるかな?要らないけど」と思っていましたが、一條君は一気に5個全部食べ切ります。(笑
2021年10月03日 12:09撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
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10/3 12:09
「なんだかボォ〜ッとするんです」
「一條君、それ低血糖じゃないの?」
「ちょっと食べます!」
チョコクリームパンをおもむろに食べ始める一條君。
「5個入りなら、私に1つくらい勧めるかな?要らないけど」と思っていましたが、一條君は一気に5個全部食べ切ります。(笑
4合目
標識にもありますが、ココから5合目までがこのコースの一番辛いところ。5合目手前は少しザレていて足元が滑ります。
一條君!ここからが正念場だよ!
2021年10月03日 12:27撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
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10/3 12:27
4合目
標識にもありますが、ココから5合目までがこのコースの一番辛いところ。5合目手前は少しザレていて足元が滑ります。
一條君!ここからが正念場だよ!
一條君が連続大休止に入ったため、私が一足先に5合目まで登って一條君を迎えようと思います。
「ここまで、動画のほとんどが一條君のお尻ばかりだったからね!」
2021年10月03日 13:30撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
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10/3 13:30
一條君が連続大休止に入ったため、私が一足先に5合目まで登って一條君を迎えようと思います。
「ここまで、動画のほとんどが一條君のお尻ばかりだったからね!」
5合目標識。
この時点で13時半。
「今日の一條君なら、14時で折り返さないと暗くなるだろうな」と思っていました。今日の登頂は厳しいかなぁ。
2021年10月03日 13:31撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
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10/3 13:31
5合目標識。
この時点で13時半。
「今日の一條君なら、14時で折り返さないと暗くなるだろうな」と思っていました。今日の登頂は厳しいかなぁ。
一條君がなかなか追いついてこないので、軽く食事。
さっきは一條君が一人で食事しちゃったからね。(笑
でもこれ、リピートはないかな。
2021年10月03日 13:34撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
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10/3 13:34
一條君がなかなか追いついてこないので、軽く食事。
さっきは一條君が一人で食事しちゃったからね。(笑
でもこれ、リピートはないかな。
阿寒富士、雌阿寒岳、フップシ岳がクッキリ!
2021年10月03日 13:44撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
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10/3 13:44
阿寒富士、雌阿寒岳、フップシ岳がクッキリ!
左端の肩が6合目、真ん中が7合目辺りで右端が8合目辺りかな。
ココから山頂までは約1時間。いや、一條君なら1時間半かなぁ。
2021年10月03日 13:54撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
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10/3 13:54
左端の肩が6合目、真ん中が7合目辺りで右端が8合目辺りかな。
ココから山頂までは約1時間。いや、一條君なら1時間半かなぁ。
あんまり来ないので引き返してみると、一條君は5合目手前40mほどのところで大休止していました。
「今日は山頂は諦めようか。でも一條君がどうしても登頂したいって根性を見せるなら付き合うよ!」
「いえ、登頂は諦めます」
「じゃぁ、せめて5合目までは行こうか。あと40mだよ!」
今日はココが山頂。
2021年10月03日 14:09撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
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10/3 14:09
あんまり来ないので引き返してみると、一條君は5合目手前40mほどのところで大休止していました。
「今日は山頂は諦めようか。でも一條君がどうしても登頂したいって根性を見せるなら付き合うよ!」
「いえ、登頂は諦めます」
「じゃぁ、せめて5合目までは行こうか。あと40mだよ!」
今日はココが山頂。
下山路で8度ほど転倒する一條君。
「足に来ていますね」
「う〜ん、それより単に腰が引けているだけだと思うけど?」
2021年10月03日 14:41撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
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10/3 14:41
下山路で8度ほど転倒する一條君。
「足に来ていますね」
「う〜ん、それより単に腰が引けているだけだと思うけど?」
下山中、突然リュックを下ろしてカレーパンを食べ始める一條君。
「一條君、そこはお腹が空いたので食事にしたいんですが、kenyoさんも食べませんか?お腹空いてませんか?くらい断るべきじゃない?」
一條君らしいですけど。(笑
2021年10月03日 15:05撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
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10/3 15:05
下山中、突然リュックを下ろしてカレーパンを食べ始める一條君。
「一條君、そこはお腹が空いたので食事にしたいんですが、kenyoさんも食べませんか?お腹空いてませんか?くらい断るべきじゃない?」
一條君らしいですけど。(笑
一條君のペースが更に落ちます。
日没を覚悟します。(笑
しかし陽が傾くほどに紅葉の色合いが濃くなるような気がします。
2021年10月03日 16:54撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
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10/3 16:54
一條君のペースが更に落ちます。
日没を覚悟します。(笑
しかし陽が傾くほどに紅葉の色合いが濃くなるような気がします。
2合目で日没を迎えます。
足元に気を使いながら、慎重に歩を進めます。超スローペース!(笑
1合目でこの暗さ。
一條君のヘッドライトが明るい!(笑
2021年10月03日 17:30撮影 by  PENTAX Q10 , PENTAX
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10/3 17:30
2合目で日没を迎えます。
足元に気を使いながら、慎重に歩を進めます。超スローペース!(笑
1合目でこの暗さ。
一條君のヘッドライトが明るい!(笑
撮影機器:

装備

個人装備
長袖シャツ ソフトシェル ズボン 靴下 グローブ 雨具 ザック 昼ご飯 行動食 非常食 飲料 地図(地形図) コンパス ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 常備薬 保険証 携帯 時計 サングラス ストック カメラ

感想

大雪山系の紅葉がドンドン終わっていく情報にヤキモキしながら、なんとか紅葉狩りを!と山行計画を立てていた先週ですが、ギリギリまで頑張ったものの、どうにも仕事が追い付かず、先週末は登山をあきらめて仕事に燃え、「来週こそは!」と目標を切り替えました。
と言いつつ、実はこの週末もスッカリ忙殺されてしまい、普段以上の睡眠不足。
それでも今回は期限のある忙しさだったので、これを乗り越えて「やっと山に行ける!」喜びを嚙み締めます。(笑

今回は、「これからが紅葉本番」が期待される阿寒に行くことにしました。そう言えば、一條君が今年の目標の一つとして「雄阿寒岳」を挙げていたっけ。
「太郎湖の紅葉は毎年とても鮮やかなんだよね!」阿寒の紅葉は、ナナカマドではなくハウチワカエデが中心になります。オレンジから赤に変わるグラデーションがとても美しく、何度行っても目を奪われます。と言うことで雄阿寒岳決定です!

声掛けしたメンバーのうち、一條君がやっとお乳上の入院問題が一段落したとのことで参加を表明します。
「一條君!雄阿寒岳は近場だし、一條君の目標の一つだし、私は4日間で合計4時間しか寝ていない超寝不足なんで、今回は一條君にチーフリーダーをお願いするよ!」
「分かりました!6時過ぎに迎えに行きます!」
プロドライバーに送迎をお願いできるなんて、私はなんて幸せなんでしょう!

予想通り、雄阿寒岳の登山口駐車場は満車状態でした。少し引き返し、滝見橋の駐車帯に車を停めて登山口に向かいます。
滝見橋から見る紅葉は、「まだちょっと足りないかな?」状態でした。
「でもきっと、高度を上げて行けばドコかで見頃になっているはずだよ!」
水門を過ぎると、間もなく太郎湖に差し掛かります。
太郎湖も紅葉の名所の一つです。

「う〜ん、ピークは来週かなぁ?」
綺麗なことは綺麗なのですが、発色は今一歩。
と言うか、今年は大雪山系の赤が鮮やか過ぎて私自身がハードルを上げ過ぎているのかもしれません。
次いで、次郎湖に差し掛かります。
「一條君!30mほど下りるけど、次郎湖に寄ってみようか?」
「いえ、今の私には30mの余裕はありません。山頂に向かいます!」

雄阿寒岳の登山道は、序盤は苔むした林間を歩くことになります。
倒木が増えていて、ところどころ歩き難い部分がありましたが、全体的によく整備されていると思います。ピンクテープも過不足ない感じ。
ただ、この「序盤の林間」が長いこと。
ところどころに点在する急傾斜はいずれも短く、距離はそこそこ歩きますが高度はあまり稼ぐことが出来ません。

一條君は1合目を過ぎる辺りまでは快調な出だしでしたが、急にペースダウンします。
「大丈夫かい?」
「なんだか暑さでボォ〜ッとしてしまって」
どこかで聞いたセリフです。
と言うか、白雲山での小林大輔君(仮名)とかぶります。
「一條君、それ、低血糖じゃないの?」
すかさずパウチのエナジードリンクを飲み干す一條君。

一條君はその後少し歩いてから「ダメだ!ちゃんと食べます!」と言って、いきなりリュックサックを下ろします。
「心当たり」があったのかもしれません。
私はまだ空腹ではなかったので、そのまま立って一條君を見守っていましたが、一條君はリュックサックの中からチョコクリームパンを取り出して食べ始めます。5個入りです。
「私に、5個のうち1つくらい勧められるかな?要らないけど。」と思っていると、一條君はそのまま一気に5つ全部食べ尽くして見せます。
やっぱり一條君は一條君だったか。(笑

一條君の足色は少し回復したようでした。
やがて4合目に差し掛かります。
標識にもあるように、この「4合目」から次の5合目までがこのコース一番の難所です。特に5合目直前の100mほどは斜面がザレ気味で足元が滑ります。
一條君が大休止の連発を始めます。
と言うか、私は「5合目で軽く昼食を摂って待っていよう」と思い、用意した昼食の半分ほどを食べて待っていたのですが、一條君はなかなか登ってきません。

「今日の折り返しタイム」は14時リミットと考えていたので、その14時を待って私は下山を開始します。
すると、5合目から40mほど手前で一條君が大休止していました。(笑
「なんだ、一條君!ココまで来ていたんだ!今日はこの後どうする?私は撤退した方が良いと思っているけど、一條君が根性を見せたいと言うなら山頂まで付き合うよ!日没必至だけどね。」
「いえ、断念します!」
「じゃぁさ、せっかくココまで登ったんだから、せめて5合目標識までは行こうか。」

今日の山頂は「雄阿寒岳5合目」でした。

しかし実は一條君は2合目辺りで絶望感に満ちた顔つきを見せてはいたのです。
「撤退する気満々だな」と思いましたが、簡単に撤退を許しては一條君の今後の登山生活に悪影響しかありません。
「それでも、よくやったね」

下山する一條君は、更にペースダウンします。
登頂をあきらめたことで心が折れたのかもしれません。
ザレた斜面でズルッと滑って8度ほど転倒します。
腰も引けているし、足もあまり残っていないようでした。

2合目で日没を迎えます。

夕日に紅葉が一層映えます。
1合目手前で真っ暗になりました。
「まだ約2劼曚瓢弔靴討い襪諭4萃イ蹐Α」
暗闇の中をとぼとぼと歩く一條君。

最後は本当、長い長い2劼任靴拭(笑


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