雄阿寒岳(5合目) 〜一條君の再始動〜
- GPS
- 10:49
- 距離
- 9.7km
- 登り
- 835m
- 下り
- 823m
コースタイム
- 山行
- 9:38
- 休憩
- 1:12
- 合計
- 10:50
ただでさえ段取りの悪い一條君は、慣れない手続きに、9月の登山を丸々棒に振ってしまいました。介護に向ける労力の大変さは、私も経験(同居祖父、祖母、父、母を見送りました)しているので身につまされます。ほとんどの人が通る道です。
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
踏み跡、ピンクテープなど豊富で道迷いの心配は少ないですが、当然ながら暗くなると見難くなります。特に太郎湖周辺での道迷いに注意、かな。 |
その他周辺情報 | 赤いベレーに寄りました。 日帰り入浴料金大人510円 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
雨具
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
保険証
携帯
時計
サングラス
ストック
カメラ
|
---|
感想
大雪山系の紅葉がドンドン終わっていく情報にヤキモキしながら、なんとか紅葉狩りを!と山行計画を立てていた先週ですが、ギリギリまで頑張ったものの、どうにも仕事が追い付かず、先週末は登山をあきらめて仕事に燃え、「来週こそは!」と目標を切り替えました。
と言いつつ、実はこの週末もスッカリ忙殺されてしまい、普段以上の睡眠不足。
それでも今回は期限のある忙しさだったので、これを乗り越えて「やっと山に行ける!」喜びを嚙み締めます。(笑
今回は、「これからが紅葉本番」が期待される阿寒に行くことにしました。そう言えば、一條君が今年の目標の一つとして「雄阿寒岳」を挙げていたっけ。
「太郎湖の紅葉は毎年とても鮮やかなんだよね!」阿寒の紅葉は、ナナカマドではなくハウチワカエデが中心になります。オレンジから赤に変わるグラデーションがとても美しく、何度行っても目を奪われます。と言うことで雄阿寒岳決定です!
声掛けしたメンバーのうち、一條君がやっとお乳上の入院問題が一段落したとのことで参加を表明します。
「一條君!雄阿寒岳は近場だし、一條君の目標の一つだし、私は4日間で合計4時間しか寝ていない超寝不足なんで、今回は一條君にチーフリーダーをお願いするよ!」
「分かりました!6時過ぎに迎えに行きます!」
プロドライバーに送迎をお願いできるなんて、私はなんて幸せなんでしょう!
予想通り、雄阿寒岳の登山口駐車場は満車状態でした。少し引き返し、滝見橋の駐車帯に車を停めて登山口に向かいます。
滝見橋から見る紅葉は、「まだちょっと足りないかな?」状態でした。
「でもきっと、高度を上げて行けばドコかで見頃になっているはずだよ!」
水門を過ぎると、間もなく太郎湖に差し掛かります。
太郎湖も紅葉の名所の一つです。
「う〜ん、ピークは来週かなぁ?」
綺麗なことは綺麗なのですが、発色は今一歩。
と言うか、今年は大雪山系の赤が鮮やか過ぎて私自身がハードルを上げ過ぎているのかもしれません。
次いで、次郎湖に差し掛かります。
「一條君!30mほど下りるけど、次郎湖に寄ってみようか?」
「いえ、今の私には30mの余裕はありません。山頂に向かいます!」
雄阿寒岳の登山道は、序盤は苔むした林間を歩くことになります。
倒木が増えていて、ところどころ歩き難い部分がありましたが、全体的によく整備されていると思います。ピンクテープも過不足ない感じ。
ただ、この「序盤の林間」が長いこと。
ところどころに点在する急傾斜はいずれも短く、距離はそこそこ歩きますが高度はあまり稼ぐことが出来ません。
一條君は1合目を過ぎる辺りまでは快調な出だしでしたが、急にペースダウンします。
「大丈夫かい?」
「なんだか暑さでボォ〜ッとしてしまって」
どこかで聞いたセリフです。
と言うか、白雲山での小林大輔君(仮名)とかぶります。
「一條君、それ、低血糖じゃないの?」
すかさずパウチのエナジードリンクを飲み干す一條君。
一條君はその後少し歩いてから「ダメだ!ちゃんと食べます!」と言って、いきなりリュックサックを下ろします。
「心当たり」があったのかもしれません。
私はまだ空腹ではなかったので、そのまま立って一條君を見守っていましたが、一條君はリュックサックの中からチョコクリームパンを取り出して食べ始めます。5個入りです。
「私に、5個のうち1つくらい勧められるかな?要らないけど。」と思っていると、一條君はそのまま一気に5つ全部食べ尽くして見せます。
やっぱり一條君は一條君だったか。(笑
一條君の足色は少し回復したようでした。
やがて4合目に差し掛かります。
標識にもあるように、この「4合目」から次の5合目までがこのコース一番の難所です。特に5合目直前の100mほどは斜面がザレ気味で足元が滑ります。
一條君が大休止の連発を始めます。
と言うか、私は「5合目で軽く昼食を摂って待っていよう」と思い、用意した昼食の半分ほどを食べて待っていたのですが、一條君はなかなか登ってきません。
「今日の折り返しタイム」は14時リミットと考えていたので、その14時を待って私は下山を開始します。
すると、5合目から40mほど手前で一條君が大休止していました。(笑
「なんだ、一條君!ココまで来ていたんだ!今日はこの後どうする?私は撤退した方が良いと思っているけど、一條君が根性を見せたいと言うなら山頂まで付き合うよ!日没必至だけどね。」
「いえ、断念します!」
「じゃぁさ、せっかくココまで登ったんだから、せめて5合目標識までは行こうか。」
今日の山頂は「雄阿寒岳5合目」でした。
しかし実は一條君は2合目辺りで絶望感に満ちた顔つきを見せてはいたのです。
「撤退する気満々だな」と思いましたが、簡単に撤退を許しては一條君の今後の登山生活に悪影響しかありません。
「それでも、よくやったね」
下山する一條君は、更にペースダウンします。
登頂をあきらめたことで心が折れたのかもしれません。
ザレた斜面でズルッと滑って8度ほど転倒します。
腰も引けているし、足もあまり残っていないようでした。
2合目で日没を迎えます。
夕日に紅葉が一層映えます。
1合目手前で真っ暗になりました。
「まだ約2劼曚瓢弔靴討い襪諭4萃イ蹐Α」
暗闇の中をとぼとぼと歩く一條君。
最後は本当、長い長い2劼任靴拭(笑
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