黒部川下の廊下 - 黒部湖から欅平への30kmを1日で-

2013年10月18日(金) ~ 2013年10月19日(土)

• GPS: 13:18
• 距離: 32.4km
• 登り: 4,724m
• 下り: 5,952m

コースタイム

18日: 黒部平14:52-15:22ロッジくろよん(テン泊)

19日: ロッジくろよん2:56-3:17黒部ダム(トロリー駅入り口)-3:48ダム下の橋-4:34内蔵助谷出合-6:48黒部別山谷-7:42白竜峡7:50-8:19十字峡8:42-9:30半月峡-10:02東谷吊り橋-10:17仙人ダム-10:25関電人見平宿舎10:30-11:19阿曽原小屋11:26-12:48折尾谷-13:50志合谷トンネル-15:11欅平坂上(861m)-15:30欅平

天候

18日: 晴れ後曇り　19日: 曇り

アクセス

利用交通機関：

電車 ケーブルカー（ロープウェイ／リフト）

コース状況／危険箇所等

下の廊下の整備状況は良好で先日の台風の影響もなし

写真

10/20 8:10

高原バスから臨む、新雪の立山

10/20 8:10

天狗平からの剱岳

10/20 8:10

大観峰から黒部湖と針の木岳周辺

10/20 8:10

ロッジくろよんのテント場

10/20 8:11

黒部湖周遊道の紅葉

10/20 8:11

下の廊下の断崖道が始まった、新越沢の辺り

10/20 8:11

残雪出現

10/20 8:11

新越の滝を振り返る。

10/20 8:11

残雪下の空洞を覗く。

10/20 8:11

断崖道が本格的になって来た、黒部別山谷の手前

10/20 8:11

この奥が黒部別山谷

10/20 8:11

水平道崩落危険の為付けられた、�盍�き道

10/20 8:12

黒部別山谷を渡って断崖道に戻る取り付き

10/20 8:12

黒部別山谷を過ぎて見上げる山稜

10/20 8:12

対岸の紅葉が迫る

10/20 8:12

谷が益々狭まる、白竜峡の手前

10/20 8:12

白竜峡の川床

10/20 8:12

真上からの白竜峡の流れ

10/20 8:12

タル沢の滝

10/20 8:12

神秘的な水色と対岸の黒ブチ岩

10/20 8:12

十字峡の手前、すれ違う登山者がちらほらと

10/20 8:12

十字峡手前のシャワーポイント。ダッシュで通過する

10/20 8:12

展望所からの十字峡

10/20 8:12

十字峡の吊り橋

10/20 8:12

吊り橋真下の剱沢滝壺

10/20 8:12

吊り橋からの十字峡

10/20 8:12

作郎谷付近

10/20 8:12

断崖道は続く

10/20 8:12

高度感たっぷり

10/20 8:12

喰われる

10/20 8:12

半月峡の釜

10/20 8:12

釜のアップ

10/20 8:12

S字峡に近づく

10/20 8:12

黒四発電所の送電線取り出し口

10/20 8:12

東谷の吊り橋

10/20 8:12

もうすぐ仙人ダム、対岸は雲切新道最下部の梯子列。

10/20 8:12

仙人ダムに到着

10/20 8:12

ダム施設内通路への入口

10/20 8:13

高熱隧道の湯気で天井が曇っている。

10/20 8:13

「位のはず」が可笑しい。

10/20 8:13

原温泉小屋のテント場

10/20 8:13

阿曽原谷の上を見上げる

10/20 8:13

オリオの大滝

10/20 8:13

紅葉越しの奥鐘山

10/20 8:13

大太鼓の断崖道が見えて来た。

10/20 8:13

志合谷のトンネル入り口

10/20 8:13

志合谷過ぎてからの対岸

10/20 8:13

送電線がうるさいが、冠雪の鹿島槍岳。欅平上部から。

10/20 8:11

欅平駅に到着。

撮影機器：

NIKON D80 NIKON CORPORATION

感想

Nishiden

　2週間前内蔵助谷では見ごろの紅葉を楽しめた。その時下の廊下に向かう人たちに大勢会って行きたくなっていた。この週末いよいよ紅葉見ごろだろうと狙ったが、日曜日は用が出来た。金曜午後は都合をつけたのでロッジくろよんまで入り、土曜日一日で下の廊下を欅平まで歩き通してしまうことにした。
　
　10月18日　アルペンルートを黒部平で下り、黒部湖畔へ下降してロッジくろよんに到着。テント場には6張りほどだが小屋はかなり込み合っている様だった。


　19日　午前3時に出発して先ずは黒部ダムへ。黒部川下流への下降はトロリー駅の中を通ること、昼間(営業時間内)と夜で通路が違うことは承知していたが、改札口までえっちら階段を登って行ったら締め切られており、また下りて「一般者通行禁止」とあるトンネルから駅の中へ。下から登ってくるときは親切に案内してあったが、こちらからは知らないともっと困ったと思う。

　内蔵助出合までは2週間前に通った道を逆進するだけ、暗い中を淡々と進む。内蔵助谷への道と分かれてもしばらくは普通に歩ける山道が続き、新越沢出合辺りで午前6時、いよいよ断崖を削った道が始まり、丁度ヘッドランプも消灯となった。

　新越の滝を眺め、残雪の造形を見下ろし、しばらくではしご連続の大高巻きが出現、その後間も無く黒部別山谷。谷越えからまた断崖道へロープと人口足場で攀じ登り、断崖道も一段と本格的になる。両岸が合わさるかのように狭まり、下には小滝が落ちる釜の青色が美しい。ここが白竜峡か、タル沢の滝を過ぎると少し谷は広がって行く。

　8時を過ぎると阿曽原小屋から遡ってくる人たちと出会うようになる。シャワーポイントを過ぎて間もなく十字峡に到達。案内に従って展望ポイントを往復する。一休みして吊り橋を渡って先へ進む。「展望所」と吊り橋の上がそれぞれ角度の異なる、十字峡の展望ポイントだった。

　断崖削り道が延々と続き、もう慣れっこになって坦々と進む感じである。これで気を抜きすぎてつまづき、スリップ、ザックの引っ掛け等あると危ないんだなと時々気を引き締める。人とすれ違う時もどこで止まるか、止まってもらうのかは気を使う。そんな感じで半月峡、S字峡と進んで黒四発電所の設備が見え、それを過ぎるとほどなく東谷の吊り橋となり下の廊下の核心部は終わった。橋を渡ると車道歩きとなってあっという間に仙人ダムに着いた。
　
　後は先月仙人池から下りて来た道と同じ、ダム施設の中を通って関電人見宿舎に抜ける。但し高熱隧道は前回平熱隧道だったが、今回本当に高熱隧道で湯気満々、眼鏡を曇らせて通り抜けた。山道は標高差100mの一登り、水平になって、今度は150m下りて阿曽原温泉小屋。ここからまた200m登り返したら後は欅平上部まで延々と文字通り水平道だ。オリオの滝、オリオ谷の堰堤内通路を抜け、また断崖絶壁の大太鼓を通る。もう下の廊下以上に恐いことはない。志合谷の真暗なトンネル通過も慣れたもの、奥鐘山を眺めて歩く内に欅平の駅を臨むようになり、送電線鉄塔を何本かくぐり、遂に尾根道突端の欅平上部、最後は標高差270mの蜆坂急下りだ。阿曽原小屋からの時間は前回より30分短かった。距離は長かったが大登りも大下りもないので案外疲れなく、荷物も5kg位前回より軽かったからだろう。

　期待した紅葉だが、下の廊下ではそれなりに見られたがまだ少し早く、次の週当たりが良さそうだ。もっと高い所で見ごろの所があったかと言うと、タンボ平はすっかり色あせていて最盛期の所は見つからなかった。水曜日頃の降雪で、それまで見頃だった1800mの黒部平より上の紅葉が一気に終わってしまった様子だ。

コメント

yamaoka727

さすがです
欅平駅手前の下り坂が難儀しました。たぶん、一日で縦走していたら、足がもつれて転倒してたかも。二日目が短い行程だったので、なんとか縦走できました。やはり一日で縦走するなら、身体能力が高くないとだめですね。