前掛山〜鋸山〜仙人岳〜蛇骨岳〜黒斑山
- GPS
- 07:39
- 距離
- 14.0km
- 登り
- 1,299m
- 下り
- 1,297m
コースタイム
- 山行
- 6:32
- 休憩
- 1:06
- 合計
- 7:38
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
その他周辺情報 | 高峰温泉が営業時間外だったため、布施温泉(500円)を利用。食事も美味しい。 |
写真
感想
浅間山のカラマツの黄葉が見てみたくて、先月から企画しました。ところが、急に冷え込んで早くも冬のような季節になって、黄葉が終わってしまうんじゃないかと不安になりました。先週の水曜日には、例年より11日も早い冠雪もあって、もう冬景色なのかなと思いながら出かけました。
5時過ぎに家を出発。空は、見渡す限り雲がありません。群青の空に、東のほうだけ帯状の茜色になって、かなりの好天が期待できました。今年は、夏から天候に恵まれず、山の予定はことごとく変更ないし不本意なものでした。前日もものすごい強風だったのに、こんな穏やかな天気になるとは、ずいぶんついています。
電車で合流の2人を拾って、一路浅間山へ。道路は順調で、9時前には高峰高原の駐車場に着きました。しかし、駐車場はいっぱい。人出の多さにびっくりです。みなさん、この好天で出かけてきたのでしょうか。辛うじて停めて、登山開始。
アスファルトの道路から登山口を入ると、早速雪道です。10月にして雪山登山。10月にこんな雪化粧を見るのは初めてです。安心のためにチェーンスパイクを装着しました。前日はやはりすごい風だったのか、木々の枝にはエビのしっぽのような霧氷がついています。暖かい日差しでどんどんとけはじめ、きらきらと輝いています。高度が上がって、北アルプスの山々が見えると、稜線は真っ白でした。
高速道路からは見えていた浅間山の姿が、登山口からしばらくは見えません。まずは、手前で壁のように立ちはだかる外輪山を乗り越える必要があります。そして、外輪山のへりである槍ヶ鞘まで来ると、目の前にどーんと浅間山が現れ、感動します。活火山らしい黒々とした山肌にうっすら雪が積もって、ガトーショコラと形容されるのも納得がいきます。さらに、裾に広がるカラマツ林は黄金色に輝いていました。黄葉に間に合い、よかったです。バックもきれいな青空で、まさに絶景。こんな光景はなかなか出会えないでしょう。
外輪山のへりから急な岩場を上がると、トーミの頭。トーミというのは遠見が由来なのでしょうか?ここまで来ると、何ものにも遮られることなく浅間山を拝められます。そこから草すべりと呼ばれる急坂を一気に下り、カルデラの底に至ります。そして、今度は浅間山へ登り返し。なかなかハードなコースですが、火山の地形を身をもって知ることができます。
樹林帯を抜けていよいよ浅間山の本丸に向かいます。噴火の影響なのか、風の影響なのか、草木が全く生えていません。溶岩由来の砂地が続き、まるで富士山の山頂のようです。現在、浅間山はレベル1の活火山なので、本当の山頂までは行けませんが、手前の前掛山までは行けます。時間が経つに連れて雪が少なくなって、赤黒い溶岩の岩肌がむきだしになっています。山頂付近は、ガトーショコラと言うよりチョコブラウニーと言ったほうが適当でしょうか。
さて、再びカルデラの底まで下り、今度は鋸岳を目指します。鋸の名の通り、岩がちでギザギザした尾根を目指して、また壁のような外輪山を登ります。鋸岳のあたりは鉄分がより多い溶岩なのか、だいぶ赤い砂になっていました。行ったことはないですが、火星のような光景です。
その後、岩がちな稜線を歩いて、仙人岳、蛇骨岳のピークを踏んで、再び樹林帯に戻って、外輪山の最高峰・黒斑山に至ります。以上、ものすごく充実した縦走になりました。一日中快晴で、風もなく、穏やかな天気に恵まれたのは、本当についています。ただ、充実し過ぎて、写真も撮り過ぎて、だいぶ時間が押してしまいました。釣瓶落としの秋の夕暮れが迫る中、急いで下山。何とか明るいうちに駐車場まで戻ることができました。
下山後は、近くの高峰温泉で汗を流そうと思っていたのですが、営業時間外でした。店員の若いお兄さんが、布施温泉を薦めてくれたので、50分くらい走って、入浴しました。いいお湯でしたし、食堂のご飯もどれも美味しそうでした。今回はチャーシュー?をいただきました。帰りが非常に遅くなってしまいましたが、とても充実した一日でした。
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