御池岳【雪山登山ルート事前踏査】


コースタイム
山旅ロガーでのログがありますが飛んでいるのと一般登山道からかなり外れたところを歩いているので今回のルートの掲載を自粛します。
天候 | 快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2013年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
出発時2台の駐車でしたが下山時は12〜13台が駐車 |
コース状況/ 危険箇所等 |
R306号鞍掛橋より御池谷へは大規模崩落の為進入できません。重機による土砂の除去作業中で復旧までにはまだ相当な時間がかかるのではないでしょうか。 |
写真
感想
雪山シーズン間近!!
11月13日〜14日 伊吹山、比良に初冠雪の情報が彦根気象台より発表されました。
幸運にも紅葉と初冠雪の両方の登山になった羨ましいレコも目にします。
鈴鹿山系でも霊仙山、御池岳などの山頂付近が白くなっていたとの情報があり いよいよ雪山のシーズンがすぐそこまで来ているようです。絶好の行楽日和が予想される11月16日、御池岳の滋賀県側積雪期登山道を踏査しようと出掛けました。何事も現場重視です。
R306の滋賀県側は鞍掛トンネルまでは通行できますが毎年12月〜翌年3月いっぱいは鞍掛橋ゲートが閉じられ無雪期に自動車で稼いでいた高低差を自らの足で稼がなくてはなりません。御池岳には破線や縦走路も含めると10種類以上のルートがありますが積雪期に現実的に利用できるのは極限られたルートだけです。滋賀県からのアプローチになると御池谷を詰めて上流部から取付き県境尾根に上り鈴北岳を目指すルートが最もポピュラーだと思います。
そのポピュラーなルートを歩こうと計画しましたが鞍掛橋を少し進んだところで大崩落しており谷全体を土砂が埋め尽していました。まだ夜明け前の薄暗い中 崩落箇所を越えて谷奥へ進むのは危険と判断し県境尾根から下降することにしました。
鞍掛西登山口までは車で登り駐車地より7:00スタートしました。自動車は私ともう一組だけでした。杉の植林帯を抜け出して鞍掛峠より県境尾根を歩きます。スタートから小一時間ほど歩くと右手に御池岳から登ってくるルートとの出合いがありそこから御池谷まで下降します。これまで7〜8回ほど利用しましたが雪の無い季節に歩くのは初めてです。二次林から杉の植林帯に変わり御池谷との取付きが確認できるところまで下降し折り返しまた登り適当なところで御池谷右岸から谷へ降立ちます。
ここで勘違い?左岸へ這い上がるとその稜線のすぐ先には鈴北か鈴ヶ岳に出るものと思って急で滑りやすい(前日の雨でかなり滑りやすくなっていた)斜面を両手両足で必死に這い上がると間にもう一本谷がありました、そこを一旦降りて登り返した先にようやく鈴北の稜線が見えますがこれ以上「降りて登り返し」はもう勘弁して欲しかったので谷へは降りず、這い上がった尾根を登りました。(注!この辺りのレコの内容で歩いているのは登山道でも破線ルートでもありません、踏み跡すら無いので むやみに立ち入らないように願います。)
しかし予想以上に面白い尾根で巨大岩のカレンフェルト群や洞窟?立木の片面にはびっしりと「なめこ」生えていたり(多分なめこだと思うのですが素人判断で自生のキノコ類を食すのは非常に危険なので採取は自重しました。)となかなかのアドベンチャー尾根です。またひとつ御池岳の秘密の場所をモノにしました。
晩秋の季節は木々の葉がすべて落ちて山全体が見通しの良い状態です。このような時季だと私のような初心者でも歩き慣れた山であれば登山道から逸れて今まで足を踏み入れなかった場所への進入が容易くなりますが慎重に歩いてください。決してBRを推奨しているわけではありません
尾根と谷の高低差は高度を上げると減少し下げると増幅する傾向があります(全てには当てはまりませんが)。
谷を挟んで反対側の尾根に移動するなら危険な急斜面を下降して登り返すより尾根を登り続けて谷との高低差が安全な高さになったところで降りて登り返す方がリスクも体力の消耗も少なくて済みます。(御池岳のように伏流の谷が殆どの山では顕著で概ね当てはまりますが全ての山に言えることではないのであしからず)ここでもやはり迷ったら下降せず上昇の鉄則が当てはまります。
さて、かなり高度を上げてから登り返した尾根の中心へ進むと狙い通り「ヒルコバ(鈴北岳と鈴ヶ岳の鞍部)」付近にひょっこりと出ました。時刻は11:30過ぎ気持ちのよい青空の下、昼食休憩を摂りました。
もうひとつ「御池谷〜ヒルコバ」のルートもあるそうですが、それは次回への宿題にするとして鈴ヶ岳Pから折り返し鈴北Pを経て県境尾根、鞍掛峠へと下山してトンネル西駐車場へ戻ると出発時2台しかなかった車が12〜13台程に増えており駐車場は満杯でした。
今日は久振りに賑やかな御池岳だったようで少しうれしい光景でした。
さあ! あとは雪が降り積もるのを待つばかりです。
追記
《非常に勝手なお願いですが御池谷崩土除去作業の早期完了を期待すると同時に できればこれ以上御池岳を痛めつけるような工事はやめて欲しいです。それと山に持ち込んだものは用が済めばどんなにコストがかかろうとひとつ残らず持帰って欲しいです!》
お疲れ様です。鈴鹿も白の季節目前ですね。
今年は,鈴鹿北部の雪山にも興味を持っています。
機会があれば,行ってみようかな?
totokさん ありがとうございます。
そろそろという時季にまた お声掛け致します。条件が合えばとっておきの光景を目にすることができます・・・が成功率は60%ぐらいです。私も時間切れタイムアップで何度となく途中下山しました。腰まで雪に埋もれながらの孤独なラッセルは進んでいるのか、もがいているだけなのか、疲労と焦りで段々と判らなくなります。一面真っ白な景色も頭を狂わせる要因です。なので雪の無い状態で地形や距離感を叩き込んで雪道に慣れるまでは単独での入山はお奨めできません。なので雪が降って山の状態が落ち着いたらご連絡差し上げますので お楽しみに〜
yuconさん、こんにちは!
積雪期山行に備えて下見とは
雪が降れば、私は稜線歩きばかりかな?
(雪庇には要注意ですが
積雪の谷に踏み込む勇気はなかなか持てなくて・・・
yuconさんの感性がかなり鋭くなっているのが感じられて羨ましいです。
テーマを絞って動いているからでしょうか?
自分の山歩きが、くらげが海を漂っているようなものに見えてきますよ
monsieurさん ありがとうございます。
わたしもクラゲのようなはぐれ雲のような・・・。
今日一日山でしようと思っていたこと行こうと思っていた場所、ふらふらし過ぎて完全にこなすことができなくていつも消化不良です。
積雪期の登山道を確認に行ったのは過去に何度も「敗退」しているからです。体力、技術が劣る私がみなさんと同レベルのパフォーマンスを発揮するにはみなさんより多くの回数をこなしたり、もっと深く研究、追求するなどして知識、経験で武装するしかありません。能力の無い者が生き残る術です
それほどまでに「雪の御池岳」は厳しく、準備と気合いと幸運を持ち合せていないと、容赦なく跳ね返されます。そして命までも・・・・
テーマは「御池岳」を全方向から登頂できるようになること・・・。どこにどんな花が咲いているかまでを知りつくすこと・・・。とりあえず頑張ります
yuconさん、本当にお疲れさまでした。
山は厳しくも優しさも持ち合わせていますね。
天候によっては天国と地獄があるからこそ
その狭間で山頂を目指すことに「生きている」
実感が湧いてくるものです。
過酷であればあるほど自分の人生の様々な経験が試される時でもあります。それは自分の「存在意義」を自らで体現できる場所でもあるからだと思います。
yuconさんが何を考え何を思い何を伝えたかったのか、yuconさん自身が自問自答しながら山の頂を目指していたと思います。そして、その軌跡を私達に教えてくれました。
これからもyuconさんなりに大いに山行に励んでくれたら嬉しいです。今までそのレコを見るたびに感動し考えさせられました。
これからも続くyuconさんのレコを心より楽しみにしております…。
本当にお疲れさまでした。ありがとう!
yuconさん、ロングコースで遭難、救助後11月28日朝 逝去されたそうです。
御池岳が大好きだったyuconさんのご冥福をお祈りいたします。
http://www.yamareco.com/modules/jqm/detail.php?did=375968
yuconさんご逝去の情報はどのように知られたのですか?
私もこの方の遭難記録を読んで御池岳に登ったものです
まさかすでにご逝去されているとは信じられません
亡くなられたのですね…
大変ショックでなりません…
ご冥福をお祈り致します。
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