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Yamareco

記録ID: 3782468
全員に公開
山滑走
八幡平・岩手山・秋田駒

秋田駒ケ岳−県境越え滑走

2016年03月12日(土) [日帰り]
情報量の目安: S
都道府県 岩手県 秋田県
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
06:08
距離
14.3km
登り
1,044m
下り
1,249m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
4:52
休憩
1:14
合計
6:06
距離 14.3km 登り 1,044m 下り 1,269m
9:22
9:33
49
10:22
10:37
7
10:44
5
10:49
11:16
1
11:17
0
11:17
11:19
15
11:54
12:05
74
13:27
ゴール地点
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2016年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
車一台を岩手県側の下山予定地(国道46号沿い)へデポする。
昔この場所に「ドライブインくにみ」というドライブインが存在した。
約30分で出発地の「アルパこまくさ」へ到着。
朝7時、既に駐車場は賑わっていた。
ここで準備をしている大半の方はキャットツアーの利用者だろう。この後、7時半にキャット第1便が出発するとのことである。

準備も整いキャットより10分ほど早くアルパの駐車場を出発した。
朝7時、既に駐車場は賑わっていた。
ここで準備をしている大半の方はキャットツアーの利用者だろう。この後、7時半にキャット第1便が出発するとのことである。

準備も整いキャットより10分ほど早くアルパの駐車場を出発した。
ヨーデル!
ゲレンデを登っていると後ろからキャットのエンジン音が近づいてきた。
キャットより10分早く出発したのだが、ゲレンデ上であっさりと追い抜かれる。
1
ゲレンデを登っていると後ろからキャットのエンジン音が近づいてきた。
キャットより10分早く出発したのだが、ゲレンデ上であっさりと追い抜かれる。
出発時は降雪で視界もイマイチだったが、
旧ゲレンデの最上部へ到達する頃には青空が見られるようになっていた。
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出発時は降雪で視界もイマイチだったが、
旧ゲレンデの最上部へ到達する頃には青空が見られるようになっていた。
1時間弱でゲレンデの最上部へ到着する。
ここから樹林内へと入り込む。
樹林内の積雪は上質パウダーだった。

もしパウダーを滑る目的ならば、この先の樹林帯がお勧め。
今日のこの雪質なら樹林内はとても楽しいだろう。
2
1時間弱でゲレンデの最上部へ到着する。
ここから樹林内へと入り込む。
樹林内の積雪は上質パウダーだった。

もしパウダーを滑る目的ならば、この先の樹林帯がお勧め。
今日のこの雪質なら樹林内はとても楽しいだろう。
車道はなるべく樹林を通過してショートカットしながら進もう。
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車道はなるべく樹林を通過してショートカットしながら進もう。
天候は回復気味。
徐々に青空も広がっていく。
こうなれば歩いているだけでもとても気持ちが良い。
2
天候は回復気味。
徐々に青空も広がっていく。
こうなれば歩いているだけでもとても気持ちが良い。
斜面のズーム。
中腹のあの樹林帯がパウダーゾーン。
滑り目的ならあの辺り。
今日のツリーランは楽しいだろうな。
2
斜面のズーム。
中腹のあの樹林帯がパウダーゾーン。
滑り目的ならあの辺り。
今日のツリーランは楽しいだろうな。
何度か訪れている中でも、登りでこんなに景色が良いのは初めてだ。
(いつも視界が悪く風当たりが強い印象...)
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何度か訪れている中でも、登りでこんなに景色が良いのは初めてだ。
(いつも視界が悪く風当たりが強い印象...)
その8合目小屋まで順調に到着した。
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その8合目小屋まで順調に到着した。
8合目小屋
小屋前にはアスファルトが露出していた。
正面の入り口は閉ざされたままだ。
一方、2階へ通ずる冬季用の入口側には雪が多し。
今日は小屋内を利用する必要もない。
小屋の横に座っておやつのどら焼きを食べておく。
8合目小屋
小屋前にはアスファルトが露出していた。
正面の入り口は閉ざされたままだ。
一方、2階へ通ずる冬季用の入口側には雪が多し。
今日は小屋内を利用する必要もない。
小屋の横に座っておやつのどら焼きを食べておく。
8合目小屋出発
どら焼きタイムなど20分程の休憩をとった。
その後は次の目的地である阿弥陀池小屋を目指して出発する。
先行者のトレースを追う。
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8合目小屋出発
どら焼きタイムなど20分程の休憩をとった。
その後は次の目的地である阿弥陀池小屋を目指して出発する。
先行者のトレースを追う。
北方向には乳頭山までが良く見えていた。
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北方向には乳頭山までが良く見えていた。
阿弥陀池小屋へ向かうに尾根上から一度谷の中へと滑り降りる。
今日の様に視界が良い日は谷の中も安心だ。
2
阿弥陀池小屋へ向かうに尾根上から一度谷の中へと滑り降りる。
今日の様に視界が良い日は谷の中も安心だ。
右手に男女岳の山頂斜面を眺める。

山頂には滑走前の何名かが見えていた。
既にシュプールも数本できている。
あそこは普段から滑りやすい雪質なのだが今日の状態はどうだろう?
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右手に男女岳の山頂斜面を眺める。

山頂には滑走前の何名かが見えていた。
既にシュプールも数本できている。
あそこは普段から滑りやすい雪質なのだが今日の状態はどうだろう?
阿弥陀池避難小屋 出発
その際に大きなザックを背負った方に出会う。
大きなザックの中身はパラグライダーだという。
そういえば網張周辺エリアでスキー滑走から上空へ飛び立つ方に会ったことがある。
話を聞けば「それは私だ。」とのこと。
パラグライダーの方は男岳斜面を下見してきたようだ。

相方が男岳からムーミン谷へ滑れるかどうかを聞いていた。
あの斜度を一度滑ってみたいとのこと...
今日、岩手側(国見方面)へ下山することを考えればルート的には支障なし。

百聞は一見に如かず、男岳分岐まで行ってみることにした。
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阿弥陀池避難小屋 出発
その際に大きなザックを背負った方に出会う。
大きなザックの中身はパラグライダーだという。
そういえば網張周辺エリアでスキー滑走から上空へ飛び立つ方に会ったことがある。
話を聞けば「それは私だ。」とのこと。
パラグライダーの方は男岳斜面を下見してきたようだ。

相方が男岳からムーミン谷へ滑れるかどうかを聞いていた。
あの斜度を一度滑ってみたいとのこと...
今日、岩手側(国見方面)へ下山することを考えればルート的には支障なし。

百聞は一見に如かず、男岳分岐まで行ってみることにした。
男岳分岐へと丘を登り、そこから正面に女岳を眺めた。
男岳分岐へと丘を登り、そこから正面に女岳を眺めた。
そして男岳の急斜面を覗き込む。

ここを滑ったら雪崩が起きるだろう。
相方が滑走地点で弱層を確認するも、15-20cmのところで簡単に層がズレる。
ここは滑れない。
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そして男岳の急斜面を覗き込む。

ここを滑ったら雪崩が起きるだろう。
相方が滑走地点で弱層を確認するも、15-20cmのところで簡単に層がズレる。
ここは滑れない。
相方曰く、残雪期のザラメになったらこの斜面を滑ろうと。
男岳登頂に備えて、アイゼン、ピッケルは装備して来る必要があるな...

男岳分岐からは阿弥陀池へとシール滑走し、次に男女岳へ登ることにした。
2
相方曰く、残雪期のザラメになったらこの斜面を滑ろうと。
男岳登頂に備えて、アイゼン、ピッケルは装備して来る必要があるな...

男岳分岐からは阿弥陀池へとシール滑走し、次に男女岳へ登ることにした。
男女岳の斜面は予想通りの状態だった。
アイスバーンの斜面の上に15-20cmほどの積雪である。
この積雪のおかげで滑走は可能だが、登りでは雪がズレて少々登り難い。

男女岳は斜度があるのでシール登高は疲れるが、思ったほど時間はかからない。
斜面上部から阿弥陀池小屋を見下ろす。
ここの景色は特に雄大である。
夏山でも雪山でも、私のお気に入りの景色だ。
2
男女岳の斜面は予想通りの状態だった。
アイスバーンの斜面の上に15-20cmほどの積雪である。
この積雪のおかげで滑走は可能だが、登りでは雪がズレて少々登り難い。

男女岳は斜度があるのでシール登高は疲れるが、思ったほど時間はかからない。
斜面上部から阿弥陀池小屋を見下ろす。
ここの景色は特に雄大である。
夏山でも雪山でも、私のお気に入りの景色だ。
男女岳
秋田駒ケ岳山頂、男女岳へ登頂するも運悪し。
登頂と同時に一気に視界が悪くなってしまった...
阿弥陀小屋前で休憩していた2名の方とも、この残念な気持ちを共有する。
男女岳
秋田駒ケ岳山頂、男女岳へ登頂するも運悪し。
登頂と同時に一気に視界が悪くなってしまった...
阿弥陀小屋前で休憩していた2名の方とも、この残念な気持ちを共有する。
一瞬明るくなったか?
それを見て「滑り派」の相方は飛び出していったが大丈夫か?
視界の悪さは差ほど変わらない...
相方が行ってしまったので私も回復を待たずに出発する。
まあ、ここは慎重に降りることにした。
やはりアイスバーンの上に積もった雪。
板をズラすと、ガリッとエッジが音をたてる。
2
一瞬明るくなったか?
それを見て「滑り派」の相方は飛び出していったが大丈夫か?
視界の悪さは差ほど変わらない...
相方が行ってしまったので私も回復を待たずに出発する。
まあ、ここは慎重に降りることにした。
やはりアイスバーンの上に積もった雪。
板をズラすと、ガリッとエッジが音をたてる。
今度は阿弥陀池小屋を挟んで反対側の横岳へ向かう。
しかし、この横岳方面の斜面がカチカチで非常に厄介だった。
シールは全く効かなかった。
相方は早々に板を担いでツボ足で登りにかかった。
私はこの強風の中、板を背負いたくなかったのでクトー(スキーアイゼン)を装着した。
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今度は阿弥陀池小屋を挟んで反対側の横岳へ向かう。
しかし、この横岳方面の斜面がカチカチで非常に厄介だった。
シールは全く効かなかった。
相方は早々に板を担いでツボ足で登りにかかった。
私はこの強風の中、板を背負いたくなかったのでクトー(スキーアイゼン)を装着した。
横岳
岩手県と秋田県の県境である横岳へ無事登頂。
残るルートは車のデポ地点まで「滑走のみ」と判断。
シールとクトーを板から外してザックへ収納する。
横岳
岩手県と秋田県の県境である横岳へ無事登頂。
残るルートは車のデポ地点まで「滑走のみ」と判断。
シールとクトーを板から外してザックへ収納する。
横岳登頂時は視界が利かず滑走方向もままならない状態だった。
しかし今度は(男女岳とは反面)横岳登頂と同時に視界が良くなってきた。
2
横岳登頂時は視界が利かず滑走方向もままならない状態だった。
しかし今度は(男女岳とは反面)横岳登頂と同時に視界が良くなってきた。
横岳滑走
さて、足元の状態はガリガリのアイスバーンである。
ここはエッジでガーッっという音を立てて滑り降りた。
2
横岳滑走
さて、足元の状態はガリガリのアイスバーンである。
ここはエッジでガーッっという音を立てて滑り降りた。
大焼砂の登山道から左手に反れ、樹林を目指して下っていく。
所々に白く雪が吹き溜まっている。
そこを選択して滑り降りた。
1
大焼砂の登山道から左手に反れ、樹林を目指して下っていく。
所々に白く雪が吹き溜まっている。
そこを選択して滑り降りた。
アイスバーンから脱出して快適な滑走が始まる!
下るに連れて若干サンクラスト気味ではあったが、今日の板はうまく滑ってくれた!
2
アイスバーンから脱出して快適な滑走が始まる!
下るに連れて若干サンクラスト気味ではあったが、今日の板はうまく滑ってくれた!
この斜面は最高だった!
2
この斜面は最高だった!
ある程度下ってくると爽快な樹林限界地帯も終わりとなる。
ダケカンバか?
一気に木々の密度が濃くなってくる。
ここはちょっと厄介だった...
ある程度下ってくると爽快な樹林限界地帯も終わりとなる。
ダケカンバか?
一気に木々の密度が濃くなってくる。
ここはちょっと厄介だった...
今年の積雪が少ないせいもあるのか?
地形図上では分からない沢が幾つか現れてくる。
登り返しは面倒なので、地図とGPSを照らし合わせながら慎重に沢越えを判断。
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今年の積雪が少ないせいもあるのか?
地形図上では分からない沢が幾つか現れてくる。
登り返しは面倒なので、地図とGPSを照らし合わせながら慎重に沢越えを判断。
痩せ尾根
なかなか樹林帯の滑走は楽しめた。
そして見覚えのある痩せた尾根まで下りてきた。
さて、ここは左手の斜面を滑り降りる。
1
痩せ尾根
なかなか樹林帯の滑走は楽しめた。
そして見覚えのある痩せた尾根まで下りてきた。
さて、ここは左手の斜面を滑り降りる。
実際に凹凸があって滑るにも面白い斜面もあった。

そして最後は国見温泉へと向かう旧国道(車道)へ下りることになる。
目的地の「荒沢橋」が見えて一安心。
実際に凹凸があって滑るにも面白い斜面もあった。

そして最後は国見温泉へと向かう旧国道(車道)へ下りることになる。
目的地の「荒沢橋」が見えて一安心。
荒沢橋
横岳から1時間ほど。
順調に「荒沢橋」まで下りて来ることが出来た。
荒沢橋
横岳から1時間ほど。
順調に「荒沢橋」まで下りて来ることが出来た。
緩やかな車道はスケーティングで滑るしかない...
緩やかな車道はスケーティングで滑るしかない...
冬季閉鎖のゲートまで、車道には雪がたっぷりと残っていた。
お蔭で、最後の最後まで板を外すことなく無事ゴールすることが出来た。
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冬季閉鎖のゲートまで、車道には雪がたっぷりと残っていた。
お蔭で、最後の最後まで板を外すことなく無事ゴールすることが出来た。
ドライブインくにみ跡
国道46号の脇にてスキーを外し、車の通りを確認しながら国道をササっと横断。

ポケットにしっかりと車のキーが入っていて一安心。
これから30分かけて秋田側のアルパこまくさまで車を回収しに行く。

念願の秋田駒ケ岳県境越え、無事完了!
ドライブインくにみ跡
国道46号の脇にてスキーを外し、車の通りを確認しながら国道をササっと横断。

ポケットにしっかりと車のキーが入っていて一安心。
これから30分かけて秋田側のアルパこまくさまで車を回収しに行く。

念願の秋田駒ケ岳県境越え、無事完了!

感想

以前からやってみたかった秋田駒ケ岳の山スキー縦走。
昨年は天候不良につき山頂で引き返したわけだが...
今回、無事達成できた!
今回の記事タイトルにもある「県境越え」。
これを冬季に山スキーで行うことに以前から魅力を感じていた。
秋田県側の登りルートについてはメジャーな冬季ルート。
アルパこまくさの駐車場から8合目小屋を経由して秋田駒ケ岳の山頂を目指す。
一方、岩手県側への滑走ルートに関しては情報があまりない、といったところだ。

https://palomon.naturum.ne.jp/e2677752.html

縦走スキーはイイね。
しかしピストンと異なり、下りの状況が分からないまま滑っていくことはリスクが高いか...
今後も天候が良い時などを狙って慎重に山行きを楽しみたい。

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