前衛岩・かんざし岩を経て桶居山周回


- GPS
- 03:42
- 距離
- 6.2km
- 登り
- 414m
- 下り
- 409m
コースタイム
天候 | 晴のち俄雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2021年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
前衛岩から主稜線までマーキングなどなし。岩場連続。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
非常食
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
カメラ
シュリンゲ
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感想
左膝の故障で、ここのところショートコース限定の山歩きに徹してきた。播州小富士山、有馬富士、羽束山と徐々に距離を伸ばしてきて、今日はさらに長いコースを、ということで桶居山に白羽の矢が立った。どうせなら少々アクセントをつけてみよう。そんな欲張りな思いで調べてみると、前衛岩、かんざし岩を経由するルートが浮かんできた。姫路の裏山のこの辺りには、岩がむき出しになった山々が連なっている。一番有名なのは高御位山で、鹿島神社裏の百隆笋らぐるりと周回して登ったことがある。しかし、それ以外の山とはこれまで縁がなかった。二つの大岩を擁する稜線から桶居山を巡る山歩きは、この未知の領域に踏み込む導火線というわけだ。
山陽道から播但道に入り、すぐの花田インターで高速を降りたら、別所中池へと向かう。この溜池の東側に広々した駐車場があり、今日の周回にはもってこいの立地である。駐車場からは、今日巡るルートの最高峰、桶居山(おけすけやま)東隣のピークが、独特のとんがり帽子の姿で手招きしている。桶居山は200m台の小さな山でありながら、その独特の風貌で登高意欲をかきたてる。その姿は、高さの上では10倍の差がある朝日連峰の祝瓶山に似たところがあり、親近感が湧いてくる。
溜池の堤防から別所集落に入り、山神社の前から広めの自動車道路を西に向かう。道が左にカーブするところから右に小道を登る。すぐに岩が現れる。ここからずっと岩を踏んでの登山となる。
やがて前衛岩の基部に達する。踏み跡は何方かに散逸する。asakinuは前衛岩の正面フェースに取り付く。kinuasaは岩の右側(東)の巻き道を辿る。asakinuは正面フェースを左へ斜上する。数メートル登ったところで錆びた残置ハーケンが目に入る。足元には古い切れそうなロープがとめてあり、このロープは今登ってきた岩の左端のV字のくびれにまっすぐに垂らされている。しかし、このコンタクトライン、ちょっと登る気がしないよな。上を見上げると、もう一本、やはり切れそうなロープが右に向かってに正面フェースへと導いている。また、岩の上には白ペンキの矢印もついている。しかし、このフェースは上部で傾斜が立ってきており、スタンスも乏しい。それに、より上の様子も見えない。asakinuは左に回り込むようにして登り、前衛岩の丸っこい頂部に立った。全方位の見事な眺望が青空に映える。
ここから再び道型が明確となり、それをしばし辿ると、正面にかんざし岩の尖塔が見えてくる。その聳え立つ雄姿に感動を禁じ得ない。あっという間にその基部に達する。かんざし岩は左側を安定した岩盤を踏んで登る。登るにつれ傾斜が増してくる。最後は、かんざし岩本体のせり出すコンタクトラインを、岩に挟まれたように生える篠竹や小灌木をつかんでぐいぐい登る。すると、全方向に展望が広がるかんざし岩のてっぺんに飛び出す。素晴らしい眺望。輝く瀬戸内海。ピュンと天を衝く桶居山。
贅沢な眺めを堪能したのち、傾斜のなくなった尾根をわずかに進めば主稜線の縦走路に出る。ここからは多くの人々が行きかうメインルートとなる。露岩に囲まれた痩せ尾根は須磨アルプスにちょっと似た雰囲気だが、こちらの山稜のほうが距離もあり、むしろ好ましい。また、ツツジやキク科の花がところどころに咲いていて、心が和む。
桶居山の急登をこなして山頂に立つが、そこには三角点がぽつんと埋設されているだけであった。人気もなく、ちょっと拍子抜けした。自然と先を急ぐことになる。この先も岩場を次々に越えて進む。たかだか300メートル弱の山々であるが、なかなか高度感があり、細かなアップダウンが続いて意外に登りがいのある山行である。高御位山への縦走路から右に分岐する巡視路に入って南に派生する尾根をひたすら進む。次回はここから高御位山へとつなぐ山歩きもしてみたいと思う。
この支尾根に入った辺りで、暗雲が立ち込め、ざっと一降り見舞われたが、さしたることもなくほっとした。とはいえ、いったん濡れた岩の表面は途端に滑るようになる。せっかく大事にかばってきた左膝にグイっと力がかかってヒヤッとする。それでも尾根を淡々と下り続け、最後の鞍部近くで左斜面につけられたトラバース道(巡視路)へと進み。無事、別所中池池畔に下山した。
山歩きの後は、坊勢の港のまえどれ市場で海鮮丼を頬張るというプラン。海が眼前に広がる席をゲットしてめでたく海鮮丼昼食とする。そして、いけすの魚と野菜を買い込み、今夜の酒盛りに備えるのであった。
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