童仙房:三ケ岳と国見岳
- GPS
- 03:58
- 距離
- 19.9km
- 登り
- 726m
- 下り
- 637m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
童仙房三番→六番は車 六番→三国塚駐車地点は車 従って、距離と時間は複合データなので参考にはなりません |
写真
感想
今回のハイクに関しては移動に車を利用したので、距離と時間の関係は通常とは異なる。
童仙房三番→六番及び六番→三国塚登山口が車移動である。
童仙房という地名にかなり以前から興味を持っていたが、今回初めて行って来た。私の住む大津からは朝宮、和束集落を通過して、木津川の大河原から童仙房に上がった。木津川からの急斜面のクネクネ道は離合が困難な上に急カーブの連続であった。やっと平坦地に出てホッとしたものだ。そこは道も広く別天地のような感覚になって、普通の集落のある地域であるが、標高400〜500mの高地なのだ。道の途中にハングル文字で記された表示が多いのに驚いた。高麗寺と言うのがあるらしくて、矢印などでそのありかを示しているようだ。高麗なので朝鮮半島からの渡来寺院かも知れない。普通の場所にハングル文字は珍しい。
ここ童仙房は明治時代に開拓された場所らしいが、その後廃れたようである。そして、太平洋戦争後に入植者を再度受け入れて現在に至ったようだが、限界集落に近い閑散として産業が乏しいのは否めないので賑わいは困難と思われる。ビニルハウスや畑は彼方此方にあるが、車や人もみえるもののお年寄りが多そうだ。
童仙房の四番には童仙房公民館や童仙房山荘(民宿)があるなど人の集まりそうな場所があった。そこを越えて、三番に進むと、和束に続く三国越え林道があり、山道風の舗装された道で民家の最後のような場所を越えると、標識があって『←童仙房・原山→』と書いてある。我々が目指す、三ケ岳の入り口である。原山は和束からの三ケ岳への登山口なのだ。
この林道の道路脇の広場に駐車して、三ケ岳に登りだした。林道状の幅広道は急で歩き始めには堪えるなと言いながら、ゼイゼイ行っていると平坦になって稜線のようで、此処が原山からのコースとの合流点だ。すぐ右脇に踏み跡があるので、斜面を登ると掘割状の道だが、枝が多数倒れていて歩きにい上に左は茶の木が茫々と伸びている。右は雑木林で藪だ。これではこの枝の多数を避けながら登るしかないないなと不平を言いながら進むと、平坦となって、左に広がっている。どうやら、左からが正規のコースのようだ。帰りにでも行ってみることにして、そのまま直進する。冬枯れの雑木林風の樹林は枝の間から遠方が見え隠れするが、この付近の地理に疎いので、何も判らない。ただ、緩い斜面の稜線を歩くだけだ。下りになって前方は沢に向かって下降だ。これは変だと思って左右を見ると、左に尾根状の稜線がみえるではないか?斜面をトラバースして行くと稜線に出て踏み跡があった。その稜線は比較的傾斜も強く、まばらな落葉樹林帯である。しばらく登ると三ケ岳山頂だ。もう、山頂かと歩き始めて30分弱での到着に余りの早さに驚いた。こんなに近いのか?と。原山からであれば、1.5〜2時間はかかるだろうに。と思ったが、童仙房からでも最も近い林道迄車で来てしまっているので、当然と言えば当然だが。
帰路に稜線の登り始めの広場の北側に進む踏み跡に行くとそこは茶畑で、南西の斜面にびっしりと綺麗に整髪されたかのような茶の木があった。夏の陽ざし除け用なのか、黒いラシャ風のプラシートの束がうず高く積まれていた。
駐車地に戻った時に、林道標識の童仙房の下に『ないおん寺1.6Km』と書いてあった。珍しい名前の寺なので、寄ってみようと国見岳登山口の六番に行きがてら、車を走らせると童仙房公民館手前に寺らしき建物があった。『泥洹寺』と書いて『ないおんじ』と読ませるらしい。とても読める文字ではないので、ひらがなで表示されていたものなのだろう。質素な寺で本堂もないが本堂と兼ねた庫裏なのだろうか?裏には大きな墓地があるようだ。
童仙房六番付近の国見岳への登山口をGPSの軌跡から特定し道脇の広場に車を止めた。奥に家か何かがあるような広い道を進むと茶畑が広がっていて、そのための大きな小屋があった。霜よけの換気扇がカラカラと空回りをしている。茶畑の脇に刈られていない茶木があって、管理された茶畑と無造作な茶木の対比から放置畑に、この童仙房の現在を垣間見る思いであった。
作られたままの林道で時間が経過しただけの道は、歩くには支障はないが車の通行は普通車では当然出来そうもない。でもこれがあれば簡単に歩けるので、いいことはいいのだが、使用をしない林道の費用はどうなっているのかと思うと何故か心が重くなってくる。
長い林道歩きのあとにやっと尾根道になり針葉樹林帯を進むと国見岳山頂であった。ここも駐車地から1時間未満とごく近くだ。国見岳という名称は国を見晴るかす場所であるはずだが、ここは樹林の中で何も見えない。これでは名前負けしてしまう。少なくとも1方向は見えるように伐採しては如何だろうか?帰路、地図に神社マークがある場所に行った。もう壊れて無いのかもしれないが、池だけは静寂の中にあった。結局神社のあった位置は特定できなかったのが残念であった。
駐車地から野殿に移動し、三国越え林道を東に進み、三国塚という滋賀・京都・三重の三国境へ行った。林道から10分も掛からない近さであった。すぐそばに、展望台があって南方向が良く見えて、伊賀上野、名張、島ケ原などの展望絵図があった。ゴルフ場が大きな敷地を占有しているのが見えたが、今や稼働率は如何なものなのか?疑問である。
この三国越え林道から滋賀県に戻る方法は多羅尾の町を抜ければいいのだが、その昔、酷い道だったので躊躇しながら走行した。結果は時代の経過で、安心して走れるいい道になっていた。折角ここまで来たのだからと、徳川家康が織田信長の暗殺された折に、堺から三河の国に逃げ帰った時通過したという『御斉(おとき)峠』へ寄った。峠近くには徳川家康が通過したした旨の看板などがあった。すぐそばには多羅尾ゴルフ場あるが、ここの桜が見事であったことを思い出したのだった。
多羅尾から大津に戻るのに、R422の神山を経由しようと流れに沿って進むと、大戸川の源流になる渓谷沿いのクネクネ道を離合が難しいのにヒヤヒヤものであった。すると鶏鳴の滝入り口の林道分岐に出た。これでもうすぐR422だと一安心だ。
R422からR307に出て、朝宮の分岐を右折すると富川を通る何時もの道だ。大石のすぐ近くでは新名神の工事中であるが、その橋脚は30m以上の高さなので、上を見ると壮観である。これからも長い期間の工事であろう。
今年ももう年末なので、本日のハイクは今年のハイク納めでもある。本日は3つの山頂に立ったが、その間の移動が車なので距離は長いが、時間はほんの少しだ。これからはこのようなハイクが増える予感がする今日のハイクであった。
”八”、”永”
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