北岳 敗退(山岳会山行)

- GPS
- 19:39
- 距離
- 30.6km
- 登り
- 3,349m
- 下り
- 3,335m
コースタイム
- 山行
- 6:01
- 休憩
- 0:28
- 合計
- 6:29
- 山行
- 7:35
- 休憩
- 0:09
- 合計
- 7:44
| 天候 | ・12/29 晴れ→曇りのち雪 ・12/30 雪(日の出の時間は一瞬晴れ)→ガス&雪(樹林帯を抜けてからは風が強くなり強い風が吹く時間帯もありました。) ・12/31 曇り |
|---|---|
| 過去天気図(気象庁) | 2021年12月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
| コース状況/ 危険箇所等 |
・2021年12/29〜31の積雪状況は下記の通りでした。 【12/29、夜叉神峠〜池山御池小屋】 県道37号線から地面が白くなっているところもあり、あるき沢橋BSの登山口から登り始めてしばらくすると登山道には雪がありました。(雪が出始めてからしばらくしてヤマパン以外はアイゼン又はチェーンスパイクを装着して登りました。) 【12/30、池山御池小屋〜八本歯の頭の少し手前の敗退地点】 池山御池小屋から薄いトレースがありましたが全員が始めからワカンを装着して登りました。(下山時はアイゼンで下りましたが踏み抜くことも無かったのでワカン無しでも問題なく登れたかもしれません。) 砂払を過ぎ樹林帯を抜けてからは雪が風で飛ばされているだろうと思い全員にワカンからアイゼンに履き替えるよう指示して登りましたがボーコン沢の頭から先も雪が多く風でトレースも無くなっていて場所によっては膝上ラッセルで大幅に時間がかかり結局時間切れ敗退となりました。(八本歯の頭まではワカンで行くべきだったと思いました。) 【12/31、池山御池小屋〜夜叉神峠】 新雪が少し乗ったトレースをあるき沢橋BSまで下り、県道37号線も真っ白になってました。鷲ノ住山への登り返しは雪があって逆に歩きやすかったです。鷲ノ住山の下降点から夜叉神峠ゲートまでの車道も雪で白かったです。 ・その他の詳細については「ヤマレコのおすすめルート」を参照するのがおすすめだと思います。 https://www.yamareco.com/modules/yamainfo/guide_detail.php?route_id=1128 ・雪山は天気、風、雪の質や量などで難易度は変わると思います。無理のない登山で事故のないよう登りましょう。 |
写真
装備
| 個人装備 |
雪山テント泊装備1式
ハーネス・確保器・ロックカラビナ等の懸垂下降ができる装備1式
|
|---|---|
| 共同装備 |
4〜5人用テント
竹ペグ
予備のガス
雪入れ袋
ジョウゴ
フィルター
たわし
ファーストエイドキット
ツエルト
30mダブルロープ
土のう袋×2
ナイフ
ロープスリング×適宜
ダイニーマソウンスリング×適宜
カラビナ×適宜
スノーバー
目印用ピンクテープ
|
感想
今年の年末年始の山岳会山行は槍ヶ岳へ雪山登山に行く計画を立てました。しかし12/29〜31の北アルプスの天気予報が良くなかったので転進先を南アルプスの北岳にして山行を決行することにしました!
風が強い予報でしたが、さてどんなものか・・・Climbing
ヾ響
・風はたいしたことなかった(風速はそれなりにあると思いますが雪山登山でアタックするのには問題ない程度の風。)のですが積雪量がネックとなり、今回は残念ながら時間切れ敗退となりましたが、久しぶりに大きな山で雪山を楽しめました。
・昔、ソロで登っていたころに「雪山は登頂できたら儲けもの。途中撤退は当たり前」という考えで登ってましたが、今回はそれを思い出しました。
・休憩をこまめに取ったのは良かったと思います。
・砂払を過ぎ樹林帯を抜けてから目印をこまめに付けて登ったのは良かったと思います。(目印用に付けたピンクテープは下山時に全て回収してます。)
・ボーコン沢の頭へ登るときにトレースは無く方向が分かりづらかったのですが、地図とコンパスでしっかりと登る方向を確認したのでロス無く登れて良かったです。(携帯電話のGPSは気温が低く携帯電話の電源落ちが早く役に立ちませんでした。)
・Kさんは12/30のアタック当日は出発して20分ぐらいで左足に違和感があり1人早々に下山してテントで待機してました。Hさんは池山御池小屋まで下山後に高度障害で頭痛と吐き気がありしばらく安静にしたら良くなりました。
反省
・12/30のアタック当日は出発時間を遅らせ過ぎてしまったのかなと反省です。夜明け前の風は予想通り強かったのですがそこまで気にはなりませんでした。テントに当たる雪の音が予想外に激しく最初っから雪に振られてアウターが濡れるのが早くなるのは嫌だなーと思い雪が止むまで出発予定時刻を2時間遅らせましたが結局雪は止まなかったです。(新潟の重い水っぽい雪を想像してしまっていました。)意を決して当初の出発予定時刻から2時間半遅れで登山開始しましたが、降る雪は重い雪ではなくそこまで濡れることは無く問題なく登れました。当初の予定通り樹林帯を抜けるところで夜明けぐらいだったら時間切れにならなかったかもしれません。(逆に早く樹林帯を抜けると風の影響があったかもしれませんが・・)
・12/30のアタック時ですがワカン&ストックからアイゼン&ピッケルに換装するタイミングが早すぎたのかなと反省です。砂払を過ぎ樹林帯を抜けてからは雪が風で飛ばされているだろうと思ってましたが、ボーコン沢の頭から先も雪が多く風でトレースも無くなっていて場所によっては膝上ラッセルで大幅に時間がかかりました。八本歯の頭まではワカンで行った方が良かったと思います。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する













同じ日程で歩かれてただなんて、私どもは城峰手前で幕営したのdすが撤収してる時にアタックされてたようで。
予報では青空覗く瞬間もあるとのことでしたがボーコン沢の頭からの真っ白な世界、広い稜線、方向感覚失いそうです。
「雪山は登頂できたら儲けもの。途中撤退は当たり前」
まさにこれですね、悪あがきせずに撤収してきました。
それにしてもアプローチの林道、森林限界越えまでの登山道歩きと長大なルートですよね。
アタックした日にすれ違ってましたね!!
登山は自然が相手なので登れるかどうかは気象条件に大きく左右されますが、週末クライマーなので微妙な天気予報ならとりあえず行ってみます。結局ダメだったことが多いですがねー(笑)でも微妙な時は現地へ行かないと登れるギリギリのラインかどうか分からないですしそのギリギリのラインを経験できるので次に繋がると思ってます。
いつかやりたいと考えている冬のバットレスのときは今回のようにアルコール等の嗜好品をたくさん歩荷してたら辛いのでストイックに軽量化しないといけないと感じました(笑)
また何処かでお会いした時はよろしくお願いします。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する