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Yamareco

記録ID: 3894328
全員に公開
アイスクライミング
甲斐駒・北岳

甲斐駒ヶ岳 黄蓮谷左俣

2022年01月06日(木) ~ 2022年01月07日(金)
 - 拍手
tanukigo その他1人
体力度
8
2~3泊以上が適当
GPS
18:04
距離
22.6km
登り
3,380m
下り
3,410m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
4:21
休憩
0:08
合計
4:29
距離 8.6km 登り 1,843m 下り 253m
10:56
68
12:04
24
12:28
33
13:01
13:03
2
13:05
13:11
50
14:01
2日目
山行
12:50
休憩
0:46
合計
13:36
距離 14.0km 登り 1,575m 下り 3,163m
3:02
578
12:40
13:21
46
14:07
1
14:08
22
14:30
14:32
14
14:46
42
15:28
62
16:30
16:33
5
天候 6日 雪
7日 快晴(風速25mオバー)
過去天気図(気象庁) 2022年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
予約できる山小屋
七丈小屋
1日目
竹宇神社に安全祈願しアプローチ開始
2022年01月06日 09:31撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
1/6 9:31
1日目
竹宇神社に安全祈願しアプローチ開始
刃渡り
2022年01月06日 12:08撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
1/6 12:08
刃渡り
5合目
幕営適地
2022年01月06日 13:03撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
1/6 13:03
5合目
幕営適地
明日下降する6丈沢
2022年01月06日 13:24撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
1/6 13:24
明日下降する6丈沢
篠沢七丈瀑入口
2022年01月06日 13:36撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
1/6 13:36
篠沢七丈瀑入口
2日目
いきなりだが黄連谷二俣から
6丈沢の下降から二俣までは股下のラッセルだった
2日目
いきなりだが黄連谷二俣から
6丈沢の下降から二俣までは股下のラッセルだった
雪煙と共に爆風が吹き降りてくる
雪煙と共に爆風が吹き降りてくる
核心大滝まではフリーで抜ける
核心大滝まではフリーで抜ける
チムニー滝を抜けた辺り
2022年01月07日 06:37撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
1/7 6:37
チムニー滝を抜けた辺り
核心大滝直下の卦蛬
2022年01月07日 06:49撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
1
1/7 6:49
核心大滝直下の卦蛬
核心大滝
スッキリ露出し上部のナメも出ていた
2022年01月07日 06:51撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
2
1/7 6:51
核心大滝
スッキリ露出し上部のナメも出ていた
大滝登攀開始
2022年01月07日 07:43撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
2
1/7 7:43
大滝登攀開始
塵雪崩が頻繁に襲う
2022年01月07日 07:47撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
1/7 7:47
塵雪崩が頻繁に襲う
慎重に高度を上げ上部はナメへ
2022年01月07日 07:54撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
3
1/7 7:54
慎重に高度を上げ上部はナメへ
最後の滝までロープを引きずり高度を上げる
3
最後の滝までロープを引きずり高度を上げる
最後の滝取り付き
塵雪崩の通過をを待つ
2022年01月07日 09:52撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
1
1/7 9:52
最後の滝取り付き
塵雪崩の通過をを待つ
登攀開始
登攀中も雪煙混じり爆風が襲う
2022年01月07日 09:57撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
4
1/7 9:57
登攀開始
登攀中も雪煙混じり爆風が襲う
奮闘中のパートナー
2022年01月07日 10:14撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
1
1/7 10:14
奮闘中のパートナー
最後の滝を抜け振り返ればトレースが美しい
2022年01月07日 10:17撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
1/7 10:17
最後の滝を抜け振り返ればトレースが美しい
上部雪面は締まっていて歩きやすかった
2022年01月07日 11:03撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
1/7 11:03
上部雪面は締まっていて歩きやすかった
上部は左の尾根に逃げた
2022年01月07日 11:32撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
1/7 11:32
上部は左の尾根に逃げた
尾根に乗ればハイ松を漕ぎスカイライン目指す
2
尾根に乗ればハイ松を漕ぎスカイライン目指す
一般道に突き上げ登攀終了
2022年01月07日 12:14撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
2
1/7 12:14
一般道に突き上げ登攀終了
お世話になった七丈小屋
2022年01月07日 13:16撮影 by  COOLPIX AW130, NIKON
1/7 13:16
お世話になった七丈小屋
撮影機器:

装備

個人装備
60m7.1ダブル2本 21スクリュー1本 17スクリュー8本 13スクリュー3本 リンクス ノミック ジェットボイル ツエルト 防寒着 長袖シャツ 長袖インナー ハードシェル タイツ ズボン 靴下 グローブ アウター手袋 予備手袋 ネックウォーマー バラクラバ 毛帽子 ザック アイゼン ピッケル 行動食 水筒(保温性) 地図(地形図) トポ 計画書 ヘッドランプ 予備電池 ファーストエイドキット 保険証 携帯 時計 サングラス ナイフ カメラ ハーネス ヘルメット 確保機 ロックカラビナ カラビナ クイックドロー スリング ロープスリング セルフビレイランヤード フィフィ ギアスリング プーリー タイブロック アイスアックス アイススクリュー

感想

計画してから何年だろう。シーズンの短い黄蓮谷。
ようやく天候、日程、パートナーの条件が揃い甲斐駒ヶ岳 黄蓮谷左俣へ氷を楽しみに行ってきました。  今回の日程は1泊2日の小屋泊にての山行。1日目はアプローチのみ、2日目アタックした後下山の行程で組みました。

1日目。七丈小屋までのアプローチな為、遅出の出発。竹宇神社にて安全祈願をした後アプローチ開始。幾度となく通った黒戸尾根だが毎回出だしは憂鬱が心に宿る。ネガティブになってもしょうがないので無心にて高度を上げます。
天気予報では曇り予報だったが予報に反し雪。笹平分岐よりチラつき出した雪は高度を上げるにつれ本降りになり翌日の登攀への不安を抱きながら七丈小屋へ到着。冬季登攀にて小屋泊での山行は快適そのもので翌日の降雪の心配も有るも早めの就寝。
2日目。前日の降雪によりラッセルを想定し午前3時より行動開始。冷え込みが酷いうえに暴風が吹き荒れる。出だしとしては前日の降雪も有り、気を緩めば心が折れそうな条件だった。  気を引き締め6丈沢下降地点へ。トレースは無く沢を下降するにつれ積雪は増す。下降ではあったが積雪は股下まで有り今後の行程に不安を抱く。唯一の救いは本日の天気予報が快晴である事が足を進ませた。暗闇の中と有って6丈沢トラバース地点を間違え坊主の滝下へ出てしまった。着雪が酷く快適そうでないので再び6丈沢へ戻り登り返し軌道修正し黄蓮谷へ降り立つも、坊主の滝よりさらに上の15m滝上に降り降り立った。
この時点で積雪は股下。トレースは無く敗退の文字が濃厚に浮かび上がるも、山屋の意地か目標を目前にして引き下がる事は出来なかった。
幸い行動開始時間が早かった為、途中アプローチに迷いタイムロスしたが時間はまだ早い。
状況判断をしながら撤退時刻を核心大滝基部到達9時とし左俣に進路を取る。
左俣出だしの簡単な氷を登るとラッセルに苦しむ。高度を上げるとともに撤退、突っ込むと心理の葛藤が忙しい。
3段50mの滝は完全に埋没しラッセルにて抜け、直ぐにチムニー滝。ヘッデンの明かりでは上部の状況が確認できなかったがトポでは⁺の為フリーで抜ける。
結果論だが初見で上部状況が分からない状況ではロープを出すべきであった。
徐々に高度を上げるにつれ雪は締まってくる。
当初、高度を上げるにつれ積雪が増す予想だったが明転。ラッセルから解放され核心大滝基部へ7時到達。この時点で敗退の文字は完全に消え一気に高揚する。
登攀準備を整え登攀開始。
この時点でようやく日の出を迎える。取り付きより望む核心滝は寝ている様に見えるが取り付いてみると意外に立っている。弱点を突くもランぺ状に発達し冷え込みからか氷が非常に硬くアックスが弾かれる。更に頻繁に塵雪崩が襲う度に圧に耐えながらの登攀となり厳しかった。
雪面を詰め上部大滝へ。左からも巻ける様だが中央のラインへ進路を取る。此処も塵雪崩が襲う中慎重に抜け事実上の登攀終了。
ロープをたたみ上部スカイラインを目指し雪面に高度を上げる。心配していたラッセルは無いものの爆風から雪煙混じりのダウンウオッシュをうけながら牛歩にて高度を上げ途中左に現れるハイ松交じりの尾根に逃げ8合目下の一般道に突き上げる。
日の当たらない谷の遡行から一転、一気に日差しを浴び緊張から解放され瞬間は何度経験しても薄れない感動を得る。
登攀できた喜びの余韻に浸りながら下山開始。 喜びの余韻は有るもやはり黒戸尾根は長い。
しかし、これが黄蓮谷なんだよな。

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利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
5/5
体力レベル
5/5

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