阿弥陀岳南稜 雪山バリエーション入門
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- GPS
- 56:00
- 距離
- 10.1km
- 登り
- 1,209m
- 下り
- 1,196m
コースタイム
1/12(日)起床5:30→7:40出発→8:15P1手前→9:20P3ルンゼ取り付き→12:00阿弥陀岳頂上12:20→16:10舟山十字路
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
P3ルンゼは60mロープを使用。 P4はアンザイレンで通過。 |
写真
感想
【1/10(金)】予定より少し遅れて三宮を出発。同じ日にメラピークKOBEも入っているということで、Hさんが無線機を持っていくことになった。(今回のために新しい無線機を購入!以前のものと比べるとずいぶん軽い)途中、メラピークKOBEのメンバーと電話連絡をしたりした。
【1/11(土)】舟山十字路で幕営の予定だったが、トイレがある美濃戸山荘に変更した。星空が美しかった。美濃戸山荘は仮眠室もあり、費用は2000円だそうだ。舟山十字路に移動し、ゲート前に駐車する。いよいよ出発。南稜に取り付くには二通りある。旭小屋経由で尾根に取り付く予定だったが、トレースがあったのでゲートをそのまま進んだ。すぐに違うことに気がつき適当な場所から右手に入り、急登をひたすら登る。先頭を行くHさんはこういう登りが大好きなようで嬉々として登っていく。その後をN君が飄々とついていっている。私はというと、休みやすみしか進むことができない。
10:30やっとの思いで稜線にでた。それからも二人に遅れながら歩いていく。途中1パーティが追い抜いていく。13:00立場岳2370mを通過し、見晴らしのいい青ナギに着いた。適当な樹林の中でテントを張った。整地がいい加減だったため、テントの中はデコボコだった。テントに入り、持ってきたお湯と水を沸かして明日の行動中のお湯を各自テルモスに入れた。その後雪で水を作った。一段落して温かい紅茶にウイスキーを入れて乾杯! ほっとした。この日の夕食は軽量化を図りα米にジフィーズの野菜カレーだけの予定だったが、Hさんの会社謹製のロースハムが1本ドーンと出てきた。これでたんぱく質をたっぷり補給。元気をつけて明日、核心部を登りきらなくては!!
寒いので早々にシュラフにもぐりこむ。時間がたっぷりあるから目覚ましなしで起きられるよね、と18:00に就寝。
【1/12(日)】夜中に目が覚め時計をみると12時過ぎだった。ウトウトしていると次は私の時計のアラームが2:00を告げた。それから更にウトウトして次に時計をみると5:30を回っていた! 12時間近く寝ていたことになる。慌てて起きて朝食の用意をしようとしたら、プラティパスの水が凍っていた。お湯で溶かして餅入り雑炊と、クラムチャウダーを食べ、コーヒーを飲んでテントを撤収した。その間に3パーティが通り過ぎて行った。
7:40登攀具とアイゼンを着け、気合を入れて出発する。今日は核心部のP3のルンゼから頂上まで岩と雪のミックスだ。風もなく、寒さを除けば絶好の天気だ。9:20にP3の取り付きに到着、いよいよルンゼを登る。登り始めは雪もしっかり付き、登りやすそうだ。リードH、セカンドK、最後Nの順番で登る。この日のために「清水の舞台」から飛び降りるつもりで、コージツでアッセンダーなるものを調達した。取り付きはリングボルトとワイヤーがあった。少し上の方のピンでセルフをとり、トップの確保をした。Hさんがトップで登り始めた。出だしは「堂満ルンゼ並み!」とHさん。すぐに姿が見えなくなった。
ロープの残りが少なくなったので、笛を吹き、「ロープいっぱい!」と叫んだ。わかったようでしばらくしてビレー解除の笛が聞こえてきた。いよいよ私の番だ。後のグループも待っているし早く登らなくてはと思う。アッセンダーがよく効く。途中2箇所ランニングビレーを外して中間支点に着いた。リングボルトで確保支点をとっていた。次にN君がダブルアックスで軽快に登ってくる。2ピッチ目もHさんがリードで行く。2ピッチ目のコースは途中で曲がっていた。セカンドの私はランニングビレーを残したまま登った。Hさんは岩にスリングを巻いて支点を取っていた。サードのN君がランニングビレーを回収しながら登ってきた。私たちは正月に行った人の情報を得ていたのでルンゼのために60メートルロープを持ってきた。正解だった。アッセンダーのおかげか二番手だったので思ったより楽に登ることができた。
ここからは慎重に行かなくてはならないのでアンザイレンして進んだ。P4の手前になるのかな。狭いトラバースがあり、大きなザックがあたらないよう慎重に一歩一歩歩いた。下を見ると高度感抜群の場所だった。そこを通過してから振り返ってみた、赤岳から権現岳にかけての稜線の向こうに見える富士山は素晴らしかった。岩稜帯を楽しく登りきると阿弥陀岳の頂上にひょっこり出た。(12:00)
頂上からは澄んだ冬山の360度のパノラマを楽しんだ。休憩と記念撮影をして20分ほどで下山にかかった。御小屋尾根は森林限界までは急な下りだが一般登山道なのでロープが張ってあった。途中何度もコース確認をしながら、16:10無事舟山十字路に下山した。出発のときは2台しか止まっていなかったが、いっぱい車が止めてあり、大勢の人が入っているようだ。舟山十字路でテントを張り、反省会をして、翌朝早く出発し14:00過ぎに家に着いた。(KA)
天候に恵まれ最高でした。
メンバーの協力のお陰です。
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