8歳児と雪を避けてちょい岩登りを楽しむ兜山【山梨百名山】
- GPS
- 03:16
- 距離
- 4.5km
- 登り
- 491m
- 下り
- 483m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
※兜山登山口駐車場への経路はGoogleマップや一部のカーナビでは正しく表示されません。今回我々が行った「兜山流しそうめん」さんを経て「山内煙火店春日居工場」に至る道では車で駐車場にたどり着けないので注意(歩けば行けますが)。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
雪はほとんどなし、山頂北側の道がややぬかるんでいた程度。 ※ヤマレコの地図では登山口駐車場から岩場コース分岐(山内煙火店)方面の道が「橋で川をわたって舗装道を行く」ようにピンクで引かれていますが、これは誤り(無理な渡渉をすることに)。駐車場から橋をわたらず、道しるべに従って川を右に見ながら進むのが正しいルートです。 |
写真
感想
2022年初頭はいつもに増して雪が多い。東京に降ることはそれほどなかったけれど、雪遊びがしたい息子を連れて山に行くこと数度。あるいは山のぼりに行っても途中で断念したり、そもそも行かなかったり。
2月5日に長者ヶ岳に登ったあと、山梨にはかなりの雪が降った。冬山装備をもたない我々は山のぼりをあきらめて息子と雪合戦するなどしていた。
しかし、2週間も山にのぼっていないと、体がそわそわする。少なくとも僕と妻はそうなるようになってしまった、数年前まで山のぼりなんぞ変人のすることだくらいに思っていたというのに。
2月19日、富士吉田に行ったものの雪がどっさりあるのを見て野鳥と遊んで帰ってきた。23日も無理だろうと思っていた、が。
甲府盆地には雪がない、という情報がネットに! これは! 行くしかないね!
山梨市にある、兜山。山梨百名山のなかでは低めの子、登っておりて3時間といったところか。朝ごはん食べてのんびり行こう、ってやってたら山梨市に11:30に着いた。
おトイレのためにベイシアに入る、お買い得なお米を見つけて買う。すると向かい側にとってもおいしそうなうどん屋が!
たけ川うどん山梨店、思わず入る。肉うどん500円、大なら700円。息子と妻はふつう(中)、僕は大にしよう。
と思ったらうどん大、でかぁぁぁぁぁあ! あぁぁ!! これから山のぼるのにこんな大量の荷物ハラのなかに入れるなんて! 最高にウマいうどんだけど、噛みごたえマックスの手打ちウドンが食べても食べても減らない。家族3人、腹をパンパンにして兜山に臨む!
さて兜山登山口駐車場を目指そう。岩下温泉の横を通ってフルーツラインに出る、「兜山流しそうめん」さんのほうに入る、、、ってこの道ひっどいね!!ガッタガタだよ!!
ボロボロの簡易舗装の道を進むと、山内煙火店春日居工場と小さな駐車スペースがあった。ここをさらに奥に、って明らかに道がおかしい! 倒木でふさがってるし!
こいつは無理、ってことでバックで戻り駐車スペースに車をとめる。駐車場方面は道がこわれて通行止めなのかな? 想定ルートとは違うけど、少し先に登山口がある。「兜山→」という道しるべもある、よしココからスタートしよう。
あとから考えたら「ここを車で進むつもりだったのか?」と思える道を進んでいくと、「岩場を経て山頂」「兜山」という道しるべが登場。よし、ここが登山口だ。岩場という文字を見て妻が猛抗議の体勢をとる。大した岩場じゃないらしいよ、ととぼけておく。ちなみに「駐車場」という表示がもっと先をさしている。このあたりで、駐車場には車は別の道からしかいけないんだと気づいた。
登山口から少しのぼったところで道がふたてに分かれた。というか、正規のルートと、ショートカットのような超急登。息子は「ママ競争しよう」といって急登のほうにとりついた。しかしこれは踏み跡こそあるものの異様な急坂、ものすごいすべる。木の根や岩を活用して登りきった息子(と僕)はかなり後悔した。こっちはキツい道なんだから少し手加減してよねとキレ気味の息子、いや勝負を選んだのは君だよね。
どうやらこの急登も妻の登った道も、以前からのルートが崩れてできたものらしい。本来の登山道はかなりしっかり作られていた。とても歩きやすい道、すぐに稜線に出てこれを上がってゆく。さほど急ではない、けれど息子さんのペースが上がらない。重いのだ、腹の中のうどんが。そしてそれは誤って大盛りを食べてしまった僕もそう。吉田のうどんを食べて山を登るのは愚挙だということがわかった。炭焼き窯の跡のような平らなくぼみのところに出て、引き続き稜線をゆく。
足の動かない息子を必死で励まして、駐車場からの道との合流点に到着。「新岩場コース」というらしい。するとこちらは旧岩場コースか。ここまで岩場というべきところはなかったのでここからかな、と見ると、ロッククライミングの方々が練習中。登山道はその脇にあるようだ。
岩登りとなるといきなり元気になる息子さん。現金である。クサリを使わずにすたすたと登っていく。
ロッククライミングの足場が取り付けられた大きな岩場はほぼ垂直、そして登山道のほうは急だけれども危険度ではない程度の斜度。クサリを使えば苦労することはない。
岩場の途中が開けていて、そこから甲府盆地、そしてそのむこうに富士山が見える。なかなかいい。ちょっとひと休みしよう。
岩場の上のほうに来ると、息子が妻に「そこに足を置いてね」などと指導している。さっきまでうどんで腹パンだったのにえらそうである。
この岩場を抜けると、道は平らに。息子は枝を3本集めてきて「帰り好きなの使ってね」とごきげんである。ここで視界が開けて、甲府盆地と富士山に再会。
そして最後、少しだけ登って頂上に到着。兜山に登ったよ!
山頂は林の中、眺望なし。ベンチがあるのでひと休みする。でもいつもの山登りと違い、われわれはすでにウドンでお腹がパンパンである。時間も遅い。少ししたら出発しよう。
ちなみに後で知ったが、岩場コースから山頂の左手後ろ、山腹コースから山頂を通り過ぎたところに展望台があったみたい。スルーしてしまった、、、
来た方向と逆に進み、山腹コースに向かう。少しのあいだまっ平な尾根を進んでいく。雪がほんの少し残っていて、それがとけて少しぬかるんでいた。こんな感じだったら降りる道怖いね、と妻が言う。まあ大丈夫だよきっと。
尾根からおりて山腹コースへ。最初は家を建てられそうな原っぱのようなところ、そしてわりと急だけれど階段のつけてある道に。整備が行き届いている感じの登山道。途中にベンチがあり、そこからはまた富士山が見えた。そのあとしばらくは富士山が林のむこうから見守ってくれた。
階段でのやや急なくだりのあと、コースが向きを変えて等高線と平行になった。富士山の見える最後のポイントを過ぎて森の中に入り、またくだり方向にコースが変わって林道が見えてきた。ゆっくり着陸していくように林道と平行になりながら林道到着。息子は平行なことを利用してズザーと先におりていた。
道と平行する川が凍っている。息子は乗りたそうだけど、危ないから止める。そのかわり石で割って遊ぶ。
ほどなく駐車場に到着。ここだったのね。つながってる道はきちんとした舗装道路、だけどまだ雪ががっちり残っている。ノーマルタイヤのレンタカーだから、結果的にはこっちに来なくてよかった。立派なトイレがあるので寄っていく。凍った舗装道路でつるつるして遊ぶ、そして何度も転ぶ息子さん。
さて、車に向かおう。ヤマレコの地図を見ると、橋で川を越えて舗装道路を進むように書いてある。いっぽう、道しるべによると川を越えずに進むと岩場コース入口に出るという。ヤマレコ地図をよく見ると、紫の線が車道から不自然に分岐して川を斜めに再度越えている。これはあやしいな、道しるべのさす方にいこう。
川むこうの舗装道路はしだいに高度をあげる一方、こちらの山道は川にそって進む。柵があったりして、けっこうよく整備されている。
駐車場から少し歩くと新岩場コースの入口、そこからほぼ平坦な道を進むと今回登った岩場コースの入口。そこからは人にとっては歩きやすいけど車には絶対無理というくらいの道。勘違いしたままいちどは車で進もうとしたけど、気づいてよかった。そして山内煙火店さんが見えてきて、車に到着。おつかれさまでした。
駐車場への道に雪が相当残っていたことを考えると、間違ってこちらに来て本当によかった。意図せず歩行距離も伸びた。このあと温泉に行く時間がなくなってしまったけど、シャトレーゼでお菓子を爆買いして食べながら帰った。
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