笠取山
- GPS
- 04:04
- 距離
- 9.9km
- 登り
- 762m
- 下り
- 758m
コースタイム
- 山行
- 3:30
- 休憩
- 0:34
- 合計
- 4:04
天候 | 晴れのち曇りのち雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
山頂も積雪が多く、無雪期より狭くなっているので、滑落に注意。 |
その他周辺情報 | 下山後、丹波山温泉のめこい湯(15時以降600円)を利用。 |
写真
感想
地理の先生から、多摩川の源流に行きませんかと誘われ、訪ねてみました。
立川駅で待ち合わせ、奥多摩街道や青梅街道をひた走り、笠取山の登山口までまいりました。高速を使わず、下道だけで行くのが新鮮でした。高速代もかからず、ガソリン代だけで済みますし、何より、街道沿いのひなびた雰囲気を味わいながらのドライブは、想像以上に楽しかったです。奥多摩湖畔を過ぎ、都県境を越え、山梨の山間部を縫って行くと、意外と奥秩父や大菩薩連嶺の山々が近いんだと実感します。
おいらん淵からの林道が通行止めなので、落合から林道に入ります。国道から林道へ入った途端、雪があって、スタッドレスタイヤでないと走れません。長い林道を縫うように、そして慎重に走っていくと、作場平口の駐車場です。
駐車場からすぐ、整備された登山道になっていました。山梨県とは言え、東京都の水源の山林になっているので、東京の水道局がかなり手を入れているんだと思われます。標識や案内板もまめにありました。
歩き始めてしばらくすると積雪があり、さらに凍結した道が続くようになったので、チェーンスパイクを使用しました。地理の先生にも貸してあげました。山の中腹までの、日当たりのいい場所以外は雪がたっぷりありました。完全に雪山登山です。
晴れ予報だったのに、天気は下り坂で、小雪が舞うほどでした。笠取小屋から先は展望が開けるはずなのに、真っ白け。ほとんど展望はありませんでしたが、東京からほど近いところでこれだけの雪景色なるのは驚きです。
山頂手前の小高いピークに分水嶺がありました。この分水嶺から、多摩川と荒川と富士川が始まるなんて、壮大です。今積もる雪も、やがては東京湾や駿河湾に注ぐのだと思うと、なんだかロマンみたいなものを感じます。
ふだん山を登らない地理の先生は、分水嶺を過ぎたあたりで離脱。目の前に、短いとは言え、かなりの急登がそびえて挫けそうになりますが、ひとりで山頂を目指します。雪も多いし、12本アイゼンがあってもいいくらいでした。
山頂まで上がってみると、意外に狭く、周囲が切れ落ちた崖になっていて、積雪時は特に危ないと感じました。トレースも一気に心もとなくなり、ヤセ尾根を恐る恐る進んで、水干(みずひ)のほうへまわりこみました。
水干まで来ると、沢の始まりを示すかのような巨石があり、神々しい雰囲気さえあります。「多摩川の源頭 東京湾まで138km」と碑に書いてあるのを見ると、なんだか感動してしまいました。ぼくが流した汗水も、めぐりめぐって多摩川になり、調布あたりでまた飲み水になるんだろうかと考えたら、おかしかったです。
踏むべき場所は踏み、見るべき場所も見たので、あとはさっさと下山しました。駐車場で地理の先生と合流し、帰路に就きました。途中、丹波山村の道の駅に併設されている、丹波山温泉のめこい湯に入りました。のめこいとは、このあたりの方言で、つるつるとかすべすべという意味だそうですが、まさに文字通り美肌の湯でした。通常900円が、15時以降は600円で入れるのもありがたかったです。道の駅の食堂TABAテラスでは鹿肉のハンバーガーもいただきました。笠取山でも何頭か鹿を見かけましたが、丹波山村では鹿ジビエを名産品にする取り組みがあるようです。鹿だけど、ウマかった!
雪崩の危険はないと思います。
ただ、雪の量が多く、3月下旬でもかなり残っていると思われるので、注意してください。
雪がなければ、そんな難しい山ではないでしょうが、山頂直下は急登ですし、山頂付近はヤセ尾根で、滑落する恐れがありますので、くれぐれも気をつけてください。
ありがとうございました
お疲れさまでした。
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