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Yamareco

記録ID: 406745
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

西穂高岳

2014年02月11日(火) ~ 2014年02月12日(水)
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コースタイム

11日 14:30ロープウェイ頂上駅-15:50西穂山荘(泊)
12日 7:20西穂山荘-8:57独標9:05-9:35ピラミッドピーク9:45-11:00西穂高岳頂上11:30-14:20西穂山荘14:45-15:45ロープウェイ山頂駅
天候 11日 快晴・無風
12日 晴れ・微風・午後からガスに
過去天気図(気象庁) 2014年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
独標からの下り、ピラミッドピークの次のピークからの下り、西穂頂上までの各ピークの飛騨側のトラバースなど。岩と雪のミック地帯では、雪の付きが悪く、岩稜登攀・クライムダウンを強いられる。気温が高かったせいか、ホールドにしやすい岩角にしばしば浮き石があるので要注意。特に頂上下の浅いルンゼ30メートルほどはピッケルのブレードとアイゼンの前爪での不安定な登攀となる。滑落すればまず止まらない。
丸山をめざして出発
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丸山をめざして出発
白い三角がピラミッドピーク
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白い三角がピラミッドピーク
左のピークがピラミッドピーク。右手前の黒い岩稜のピークが独標。
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左のピークがピラミッドピーク。右手前の黒い岩稜のピークが独標。
独標に到着。
ピラミッドピークむかう。
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ピラミッドピークむかう。
独標から往路を振り返る。
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独標から往路を振り返る。
独標をクライムダウンしたところから。
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独標をクライムダウンしたところから。
いよいよピラミッドピークへ
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いよいよピラミッドピークへ
飛騨側、どちらも切れ落ちている
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飛騨側、どちらも切れ落ちている
前穂が全貌をあらわす
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前穂が全貌をあらわす
ピラミッドピーク到着。西穂高岳が全容を見せる。手に届きそうだが、実はここからが長い。
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ピラミッドピーク到着。西穂高岳が全容を見せる。手に届きそうだが、実はここからが長い。
往路を振り返って。
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往路を振り返って。
飛騨側を巻くことが多い。雪がうすくて神経がすり減る岩稜のトラバースが続く。
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飛騨側を巻くことが多い。雪がうすくて神経がすり減る岩稜のトラバースが続く。
信州側に近づきすぎると雪庇がある。
信州側に近づきすぎると雪庇がある。
滑り台、すべればそのまま谷底へ。
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滑り台、すべればそのまま谷底へ。
西穂頂上への最後の登りがはじまる
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西穂頂上への最後の登りがはじまる
超えてきたピークの数々
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超えてきたピークの数々
前穂が迫ってくる
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前穂が迫ってくる
頂上下のルンゼ。今回の核心部。手探りでピッケルとアイゼンの効くクラック、岩角を手探りで進む。先行の二人組がアンザイレンして降りてきた。
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頂上下のルンゼ。今回の核心部。手探りでピッケルとアイゼンの効くクラック、岩角を手探りで進む。先行の二人組がアンザイレンして降りてきた。
頂上にでると、奥穂のお出迎え。
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頂上にでると、奥穂のお出迎え。
西穂頂上より
おなじく西穂頂上より
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おなじく西穂頂上より
再び往路を振り返って。
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再び往路を振り返って。
帰路も緊張した時間が続く。ピラミッドピークに人影を発見して、なぜかほっとする。
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帰路も緊張した時間が続く。ピラミッドピークに人影を発見して、なぜかほっとする。
西穂頂上はガスにおおわれてきた。
また来るぜ。
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西穂頂上はガスにおおわれてきた。
また来るぜ。

感想

関東の大雪のおかげで出発が一日おくれたが、幸い両日とも晴天にめぐまれ、念願の厳冬期西穂高岳の登頂を果たした。手元の温度計で朝方こそマイナス10度だったが、太陽が昇るにつれどんどん気温は上昇。風も丸山付近で一時吹いたが、ここでは「そよかぜ」程度。絶好のコンディションだった。ただ、全体に雪の付着がすくなく、岩稜の登攀・下降とも、しっかりピッケルやアイゼンの刺さる雪が少なく、ピッケルのブレードを岩のクラックにくさびとして打ち込むか、アイゼンの前爪でしっかり岩角をとらえる以外に安心できるホールドやステップが得られないところが多かった。とくに頂上のすぐ下のルンゼでは、ピッケルのブレードを差し込めるクラックを手探りで探しながら、アイゼンの前爪を数ミリの岩のスタンスをひろっていく不安定な登下降を強いられた。先行パーティはザイルを出していたようだ。結局西穂頂上までいったのは、自分を除けばこの一組だけだった。頂上で待っていたのは、奥穂から前穂につづく大パノラマだった。昨日のものか、西穂から伸びるトレースがいざなうようにはっきりのこっていた。
冬山登山を再開して、体力は戻ることはないが、道具と知恵で、昔やり残した「宿題」を一つ一つかたづけていければとおもう。

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