焼肉竹の親父の山歩記 姫越山(三重県) 山と海の詩
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- GPS
- 06:02
- 距離
- 8.9km
- 登り
- 774m
- 下り
- 651m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年03月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
よく整備され、テープもしっかりと着いてます。 |
写真
感想
洪水に備えた設備、ジロハゲ避難所への石段を越えるとすぐに割と急でしんどい山道が山頂へと続きます。
しかし、登り始めてすぐと、展望所をはじめ時折開ける景観の美しく輝く海がそんな疲れなど吹き飛ばしてくれました。
ようやく辿り着いてちょうど良い塩梅の岩に腰を下ろし、汗を拭き取りながら休憩する姫越山からは、これから周回して降りて行く芦浜に打ち寄せる白い波が確認でき、微かな波音に心身が癒されます。
芦浜への下山ルートは長く緩やかな葛折りの道を気持ちよく降りて行けます。
しかも麓から波の音がずっと聴こえていて、心地よい生命の源のBGMを聴くようでした。
遥か昔の記憶、故郷たる海をDNA、細胞、潜在意識がきっと覚えているのですね。
山から降りて暗めの森の中を歩き、砂浜へ踏み入れ視界が広い海へと切り替わった時は、まさに解き放たれた気分になりました。
そしてこの海と砂浜は、山を越えてたどり着き、帰るにはまた反対側の山を越える秘境の地。
潮風に吹かれながら砂浜を歩き、打ち上げられた貝殻や正体の知れないものを観察し、時折立ち止まっては深呼吸し、気持ちを一新したら日の入り時刻が迫っていることに気付きました。
ゆっくり過ごせる時間もなく、疲れた足取りで帰路の再び山への登り返し。
これがまた嫌というほど道のりが長い、長い。
その上、あと少しで麓だというのに(よくあること)漆黒の中ヘッデン頼りに道迷いもし、帰りの方が疲れました。
あらためて山登りは人生に通じると痛感。
それでも慌ただしいだけの日常ではとても味わえない、なんとも穏やかで貴重な時間が流れていた山行でした。
感謝。
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