菅並から残雪の横山岳を周回、稜線からの絶景とブナ回廊を満喫。


- GPS
- 07:01
- 距離
- 10.5km
- 登り
- 994m
- 下り
- 975m
コースタイム
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
■菅並白谷右岸尾根:取付きから林道まで灌木に掴まりながら、更に林道法面は右から巻く。マーキングは疎らにしかない。桑樹谷山からは雪庇が残っている。バリルートです。 ■横山岳北尾根:藪は残雪により完全に覆われている。江越美国境稜線の山々の絶景を見ながら歩ける。ブナ回廊は必見の価値あり。 ■横山岳東尾根:稜線は残雪に覆われている。近江側、越前・美濃側の絶景が楽しめる。雪庇に乗らないように注意 ■西尾根(白谷左岸尾根):マーキングあり。天狗の森直下の岩稜帯に雪あり、更に下の雪稜も慎重に。アイゼンがあると良い。 |
写真
感想
前日は行きつけの居酒屋にも寄らず万全の態勢で臨む。横山岳北尾根のブナ林の霧氷を見たいと考え計画したのだが…。菅並に到着すると快晴の様相で上流の妙理山が鮮明に見えている。しかし、横山岳の北尾根を仰いで見ると雪はあるようだが霧氷は着いていない。気温は-5℃に下がったはずだが風が全くなかったのか。
積雪期には初めてなので気を取り直して、白谷川右岸の斜面を木々に掴まりながら登って行く。標高差80mを一気に詰め林道に出る。更に法面を攀じ登って堀割れた古道を辿る。
40分間、急登凌ぐとやがて緩やかになり快適な自然林の尾根となる。コナラが主体の自然林で明るく美しい。ca.550mの広い平坦地ではシデやコナラの疎林で雰囲気が良く休憩適地だ。ひと息ついてから急登を凌ぐと尾根は東に向きを変える。ここで唐突に1mほどの雪庇が現れる。雪は固く締まっているので乗り越えるのに苦労する。ここは小原からの登山道と合流する所でもある。
林相はブナ林に変わり始め雪庇が続く。桑樹谷山から先も雪庇が南側に残っているが雪のない所を歩いて行く。ca.900mからはブナの純林となって急登でも苦痛を感じない。横山岳北尾根に乗る頃、山肌一面を雪が覆うようになってきた。迷わずチェーンスパイクを履く。
稜線では最近の一人分のトレースが現れる。広い尾根は何処でも歩けるので展望の良い処を自由に選べる。北側の上谷山や三国岳、東側の蕎麦粒山や能郷白山、奥美濃の雪の着いた山々を望むことが出来る。ブナ林に霧氷がなくても充分ブナ回廊を堪能できるというものだ。自然と足は軽くなる。
北尾根のブナ回廊には素晴らしいものがある。横山岳西尾根では決して味わえない。山頂に到着すると誰もいないが東尾根に2名の登山者が小さく見えている。引き返しては来られないようだ。東峰までの稜線は雪が締まっており何処でも歩ける。南側の大雪庇は崩落して融けてしまったのだろうか。再び奥美濃の山々と江越美国境の鮮明に見える稜線歩きを楽しむ。金糞岳は意外にも白さが劣っている。融雪が早いのかも知れない。
東峰でカップ麺をすすって食事したら往路を戻る。横山岳では120cmぐらいの積雪だ。西尾根分岐の西峰まで戻って西尾根を下って行く。天狗の森直下の雪の岩稜帯には難儀した。誤って北の支尾根に入り込んで登り直す。更に続く雪稜では、滑ると20mほど滑落してしまうので緊張の連続だ。
以降は雪はなく何度か歩いた尾根筋である。正面に見える七七頭ヶ岳に向かって下りて行く。以前は難儀した林道に着地するところにはロープが付けられており有難い。その先の藪の分かりにくい急降下もマーキングに助けられ下山する。菅並の大ケヤキに感謝。稜線のブナの雪稜歩きが楽しめて大満足の山旅でした。
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