北横岳
- GPS
- 04:50
- 距離
- 3.8km
- 登り
- 254m
- 下り
- 251m
天候 | 曇り時々雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
3ヶ月近く山へ行っていません。
それなのに、今年最初の山が、人生初の、雪山です。
体鈍ってます、雪山なんて行ったことありません、見たこともありません、スキーもしたことありません。
なぜ僕は行ってしまったのだろう。
土曜の夕方いつもの様にいつもの場所へ集合です。
皆ちゃんとした格好をしていますが、僕だけ秋の装い。
大丈夫かこれで?
高速道路に入りしばらくすると路肩に雪が目立ち始めます。
高尾山の辺りはまだかなりの雪、先が思いやられます。
進むにつれて路肩の雪が高くなっていきます、先月は大変だったんだろうなあ。
高速を下りた頃にはもう真っ暗です。
山の方へ進むにつれて霧が濃くなってきました。
ほとんど前が見えません、ゆっくり進みます。
しかし、その脇を地元の軽トラがすごい速さで追い抜いていきます。
さすがです、付いていけません。
どこでカーブしているか、路肩がどこなのかセンターラインすらよくわからない状況です。
そんな時、目の前に突然鹿出現!
道路脇の斜面を見ると光る目が、辺り一面鹿鹿鹿。
こんばんわ、お邪魔します、飛び出さないでね。
道路は全て除雪されており、凍結もしていなかったのですが、もう少しで駐車場というところで雪が降ってきました。
頑張れ先生。
運転している先生は雪国育ち、ノーマルタイヤにチェーン無しで駐車場までたどり着きました、さすがです。
とはいえ、車の運転をしない僕はどのくらいすごい事なのか判っていません。
しかし、他の二人がすごいすごいと言っていたので一緒になってすごいすごいと言っておきました。
駐車場には意外にもかなりの車が止まっています。
ほとんどはすでに登って山小屋泊りのようですが、何台かは人が乗っている様子、朝一のロープウェイ組ですね。
到着すると休憩室に荷物を運び入れます、さあ、宴会だ。
幸い?他の人達は車中泊をするようで、休憩室は僕達の貸し切り状態です。
まあ、さすがにオッサン達が宴会しているところへ入ってきて寝る勇気は僕にもありませんから、わかります。
先生が用意したおでんを温め、先生が用意いた酒で乾杯します。
この休憩室は暖房が効いて暖かく、今日はこのまま寝るだけという状況が酒を進ませ酔わせます。
しかも、ロープウェイの始発は9時、もうノンビリできます。
そして、泥酔しました。
朝です、起きました、二日酔いです。
他の人達が来る前にとっとと朝食を済ませて後片付けをします。
山支度をして不要な荷物を車に載せてロープウェイ駅へ。
以前はピラタス蓼科ロープウェイと言っていたそうですが今は北八ヶ岳ロープウェイに名称変更したそうですね、帰ってきてから調べて知りました。
ピラタスの名はもはや皆の記憶の中にしか存在しません、なぜ変えてしまったのでしょうか?残念です。
ピラタスピラタスルルルルル。
ここはスキー場があるので客の大半はスキー・スノボーですが、山の人も結構いたりします。
ロープウェイを降りるとそこは雪山。
辺り一面真っ白、空も真っ白、あまりにも白すぎて距離感がわかりません、これが雪山か。
途中でアイゼン装着、初アイゼンです。
よく見ると足元には植物らしきものが、これはもしやハイマツか?
一体どのくらい雪が積もっているのでしょう?
場所によっては膝ぐらいまで余裕で埋まります、うむむむむ。
ツボ足にならないように前の人の足跡をそのまま歩いて行きます。
しかし、それでも埋まる時があります、なぜ前の人は埋まらず僕は埋まるのでしょうか?
滑る、バランスが取りづらい、足の置き場がわからない、こりゃあ大変だ、歩きづらいったらありゃしない。
とにかく前の人に何とかついていこう、足元だけ見て歩き続けます、周りを見る余裕なんてありません。
天気が悪いにもかかわらず人が多いです、しかも山小屋泊りの人達が降りてくるので時々立ち止まります。
歩いては止まり、歩いては止まり、足元だけ見てついていきます。
必死についていきなんとか北横岳ヒュッテ到着、昼食です。
もっとたくさん写真を撮りたいところですが、そんな余裕がありません。
小屋の近くの七ツ池まで散歩してから頂上へ出発です。
今度こそ皆と同じペースで遅れずについていこうと思っていたのですが、相変わらず遅れます。
なぜ皆そんなにスタスタ歩けるのだ?何が違うのだ?こりゃあ大変だ、歩きづらいったらありゃしない。
とにかく前の人に何とかついて行くしかありません、足元だけ見て歩き続けます、周りを見る余裕なんてもちろんありません。
頂上から降りてくる人がいたり、ペースの遅い人がいたりして時々立ち止まります。
歩いては止まり、歩いては止まり、足元だけ見てついていきます。
歩いては止まり、歩いては止まり、ふと顔を上げると、前にいるのは知らない人。
あれ?皆は?よく見るとずーっと先にいます、ナンテコッタイ。
もう、必死に登ります。
ですが、足を動かせば動かすほど空回りします、そして、コケます。
見上げると辺りは真っ白で誰も見えません、もはやトレースを辿るしかありません。
雪山で一人ぼっちの気分、貴重な体験です。
頂上が近くなると風で雪が飛ばされたからでしょうか、足元が硬くなってきます、歩きやすい。
やっとペースアップして頂上まで辿りつけました。
ここは北横岳南峰、あちらこちらにエビのしっぽができています。
少し休んで北峰へ。
ですが、ここで重大な問題が発生します。
なんと、メガネが曇ってきてそれが凍るのです。
吐いた息や、汗が体温で蒸発してそれがメガネを曇らせます、その水分が氷点下の中で風にさらされると凍るのです。
メガネに息を吹きかけ氷を溶かして拭いてみても完全に拭き取れるはずもなく、瞬く間に曇って凍ります。
仕方なくオーバーグラスタイプのサングラスを着けます。
とても具合が良い、視界良好。
それもつかの間、今度はサングラスが曇り始めます。
メガネに戻します、こっちのほうがまだマシか。
でもまた曇ります、サングラスします、曇ります、外します、曇ります。
もう、何やっても曇って凍って目の前真っ白です。
メガネの人、雪山ではどうしてるんでしょうか?
とにかく戻ります。
南峰に戻ってしばらくすると超ハイテンションの元気人が登ってきました、おかげで元気を分けてもらいました。
どこのどなたか存じませんがありがとうございます。
メガネの問題は相変わらずですが下ります。
下りは半ば滑るように下ります、なかなか楽しいです。
ですが、下りはコケまくります。
ツボ足でコケ、足がもつれてコケ、何だかわからずコケます。
しかし、雪というものは大したものでコケても痛くありません、当たり前ですが、こんなフカフカの雪初めてなので喜んでコケてます。
そんなこんなでロープウェイ駅まで到着しました。
隊長はもうちょっと先まで歩きたかったみたいですが、僕のメガネは限界です、ゴメンナサイ。
なんとか対策を考えましょう。
ロープウェイで下まで降りて、帰り支度。
帰りは車にチェーンを着けなきゃダメかも?と言っていましたが、さすがここはスキー場、スタッフがしっかり除雪してくれてました。
途中で温泉によって高速乗って東京へ。
渋滞がないのは不思議でしたが、東京に入ったら雨、それもかなりの大雨。
車についた雪もあっと言う間に溶けてなくなりました。
はたしてこれからも僕は雪山へ登るのでしょうか?
ともかく、今回は怪我もなく無事に帰ってこれて良かったです、お疲れ様でした。
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