四国遍路 88+別20 : Day 6
- GPS
- 09:00
- 距離
- 19.5km
- 登り
- 633m
- 下り
- 669m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2022年04月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
四国遍路88&別20通し打ち、6日目。
神山町行者野橋〜建治寺〜13番〜一宮城跡〜14番・15番〜史跡公園〜気延山・茶臼山〜16番〜府中駅
For English version, check out Mountain Penguin
ルート地図や詳細などはYAMAPで:https://yamap.com/activities/16944456
夜が明けて、早々に昨夜の宿を飛び出る。
「逃げ出すように」という言葉はまさにこのような状況のためにあるのだなと実感しながら。
むしろチェックアウト手続きも見送りも何もないのがありがたい。
昨夜は私達一組だけで、これからGW期間徐々に宿泊客は増え、5月3日にはなんと満室らしい。
何も知らずにこれからやってくるお客さん達のために、せめて建物中の窓という窓、部屋のドアすべてを開けて換気してこの悪臭を吹き飛ばして置いてほしいとだけ祈る。
自販機で温かいコーヒーを飲み、気合を入れ直して新しい朝の始まり。
行者野橋まで戻って、建治寺への遍路道を登る。途中までは、神山森林公園・イルローザの森への車道と遊歩道のコンビネーションで、1kmほど行ったところで建治寺への遍路道の石標が脇の藪方向を指している。
最初の部分だけ果樹園を一瞬通り抜け、後はすべて森の木陰の中を進む山道が1.5km。朝の静かな森の爽やかな空気と鳥のさえずりに癒やされながら、建治寺手前の舗装林道へ出た。
建治寺の副住職さんには昨年一昨年といろいろお世話になったので、できれば直にお会いしてご挨拶したいなぁと思いながら舗装林道に歩みを進めた直後、背後から車が勢いよく登ってくる音。この細いくねくね林道をこの勢いならさぞや来慣れた人だろうと思えば、まさに運転していたのは副住職。私達が駐車場に到着したと同時に、車を停めて下りてきた副住職さんはとても急いでいるご様子で、どうやら朝一の滝行希望の方たちが来ているらしい。
「また後で〜」と手を振り、まずは駐車場からの絶好の眺望を堪能した。前日の雨で空気がスッキリと洗われて、淡路島がくっきり。昨日歩いていたやまなみウォークのある山脈や、今日これから向かう気延山や眉山もとても綺麗だった。
本堂や大師堂の付近を今一度眺めていると、本堂の中からいつもの様に朗々とした副住職の読経の声が響いてきた。窓越しに見ると、やはり滝行前のお勤めのようで若い女性が二人一緒に読経していた。滝行とともに始める爽やかなGW。
いよいよ建治寺の滝行場経由で下山の準備をしていると、ちょうど滝行グループが出てきて副住職さんともきっちりしっかりご挨拶ができた。先に滝行場へ下っていった一行と少し時間をあけるために(行前の準備中に突っ込むのもアレなので)少しうだうだしてから私達も下った。
鎖場を過ぎ滝に来ると、さすが常連さん、あの道を歩いて下りるのも準備もすばやくもう滝っている真っ最中。お邪魔しないようにそっと脇の石段の方を抜けて少し離れた場所から滝付近の写真などを撮る。
そうしているうちに滝行は終わり、件の女性たちは勝手知ったるという感じで上に戻っていき、再び副住職さんにこれまでのお礼としばしのお別れのご挨拶ができた。
建治寺の山を下りればすぐに13番大日寺だけれども、私たちが一目散に向かったのはまずはその手前のセブンイレブン。なにせ今日は早朝に起きてもう一つ山を登っておりたというのに朝ご飯も何もまだ食べていなかった。
お久しぶりの13番さんでのお目当ては、もちろん昨年夏に就任したばかりの新住職くん。前回直に会って話をしたのはまだ大学在学中のコロナ前。時が経つのはとにかく早いものです。
事前に連絡はしてあったので、お寺に到着するとすぐに出てきてくれました。とにかく英語ネイティブの彼なので、巨神兵にいちいち通訳しなくていいのがありがたい。ずっと以前から狙っていた、彼のブランド「Esoteric Kou」のTシャツをようやく購入。全色出してきてもらってモスグリーンかアッシュブルーかで迷いましたが、やはり青を選んだ。
最近では駐車場にある舞踊学校を改装して、なんとパーソナルトレーニングジムまで始めたということ。自分が大好きで得意なことを活かしてどんどん新しいことに挑戦していく姿勢はとてもすごいなと心から思う。Esoteric Kouのプロモビデオやモデル写真のクオリティーが素晴らしいので、てっきりプロの映像の方に頼んだと思っていたら、なんと実は御本人がカメラ撮影も、アドビでの映像編集も全部自分でやった、と。さすがこのデジタルネイティブ世代、強い!と巨神兵と二人で大拍手だった。
大日寺を後にして向かいの一宮神社を通り抜け、一宮城跡の山をぐるりとひと回り。いきなり延々と続く階段の見た目に心が少し折れかけたが、幅や高さが私のサイズにとっては絶妙でそれほど苦しさは感じず登ることができる。
登りに反して、下りに使った城の西側の道はなぜいきなり山道のガチ度が跳ね上がるのだろう?鎖とか出てくるんですが?
ただ単に山歩きを少しでも増やすという理由だけだった一宮城跡歩き終えると、いよいよお遍路は14番〜17番の徳島市街地寺方向へ。
14番さんへの途上の池では、スッポンが普通に水面で日向ぼっこをしていて、あれ?こんな普通にいるものだっけ?と一瞬混乱。この生物は普通のカメとどこが違うのかといぶかる巨神兵には「あれはコラーゲンたっぷりのプルプルで、お鍋にすると美味しくて、日本料理屋さんに売るとけっこう良いお値段になるらしい」と説明しておく。
14番さんの境内が水流を表したような岩がいくつも突き出す上に建っているのが、巨神兵的には他のお寺と違ってすごくいい感じらしい。ただ、この岩、2015年に初めて訪れた時から比べると、見るたびになんとなく水流っぽいギザギザがどんどん丸くスムーズになっていってる気がするのは、気のせいだろうか。。。50年後ぐらいには、どれもすっかりつるつるのすべすべ岩になって「水流のように見えます」と言われてもまったくピンとこなくなってしまうんでないかと心配している。
15番国分寺さんは本堂修復が終わり、堂々とした姿。300円で本堂の背後三方を囲む石の日本庭園も鑑賞。以前にも入って鑑賞している巨神兵は、ここの石庭の雰囲気がとても好きらしい。
15番さんから16番さんへの道、住宅街を大きな車道沿いを北上して住宅街の中を抜けていく道を、無理やり山を通っていく道にしよう!と、私たちが進んでいったのは阿波史跡公園。15番さんからほぼ西へ真横に進むとすぐにある。
昨日別格2番さんへの道として歩いたやまなみウォークラリーの山道は、あのままひたすら東に進むとこの公園に出て、一旦山を下りて鮎喰川沿いの平地を横切ったあと、眉山の西端から登って行くコースのようです。私たちは、逆に史跡公園を通り抜けて身延山に登り、鉄塔整備道で茶臼山に下って国分尼寺跡地の西に出るルート。徳島市周辺のローカルハイカーには定番の軽ハイクコースなので、道もはっきりしていて迷うことはない。国分尼寺跡地の前の道を東にまっすぐ進めばすぐに16番さんに到着。ほら、街中や大きな車道を通るのをこんなに少なくできてしまった。
ここまでくれば、もう周囲はすっかり都会の賑やかさ(徳島県内比)。
汽車を使えば府中駅から10分ちょいで徳島駅前に着いてしまうので、お宿は徳島駅前のホテルをこの夜から連泊した方が簡単便利だ。元々、四国4県の県庁所在地では「休養日」を取ろうと計画していたので、明日はホテルに重い荷物は置いて汽車で府中駅に戻り、17番〜地蔵越だけ歩くことになる。
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