唐竹久保から大神宮山〜八溝山 往復
- GPS
- 10:20
- 距離
- 25.3km
- 登り
- 1,458m
- 下り
- 1,460m
コースタイム
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
集落内に駐車適当場所はなく、住民の方に奥の林道に止めても大丈夫と教えていただいた。 大神宮山まではダートの林道が通じており普通のマイカーで走行可能。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
ヤマレコでの掲載件数わずか7件でポピュラーなコースではないが、踏跡ははっきりしている。 高笹山から池ノ平は笹が深く不明瞭な部分もあるが白テープをたどれば問題ない。 高笹山と池ノ平の中間点では植林の間伐作業中で、伐採した樹木が登山道をふさぐ形で散乱している。 |
写真
感想
3月は雪を避けて房総に出向き、先週は茨城の2座登山、せっかくだからこの流れを大事にして今回はさらに北の山へということで、八溝山に足を延ばすことにした。
八溝山は福島、茨城、栃木の三県県境にあり、日本300名山にも採用され一等三角点が設置される名峰で、茨城県最高峰でもある。
ただ山頂直下まで車道が通じ登山の対象としてはいかにも物足りないというか、これはもうもはや登山ではない。
日輪寺駐車場から歩くコースもあるがこれとて都合1時間ちょっともあれば回遊できるお散歩コース。
せっかく茨城まで足を延ばすんだから、何とか下から登る手立てはないかといろいろ当たってみると山と渓谷社の分県登山ガイド「茨城県の山」で大子町の唐竹久保集落から茨城福島県境をたどって八溝山に至るルートを発見。
「これだ!!」
ヤマレコでこのルートを検索するとわずか7件だがアップされている。
大神宮山までは林道が通じているが、あくまでも『下から登る』ことにこだわり、今回は唐竹久保から片道10キロ超を歩き往復することにした。
登山口までは遠いため先週よりもさらに1時間早く午前1時に起床2時に自宅をでて、首都高〜常磐道で登山口へ向かう。
ところが常磐道でトラブル発生。
日立南太田IC手前で追い越し車線に転がっていたペンキ缶のような落下物を避けることができずタイヤで跳ねてしまった。この直後から車におかしなバイブレーションが発生。
パンクしたのかも??と空気圧センサーをチェックしたが異常なし。
速度を落とすとバイブレーションが消えたので日立中央PAまで走ってパーキングで下回りをチェック。
目視で調べても異常がないので、そのまま登山口に向かうことに。
100キロ以下で走る分には問題ない。
空が白んできた午前5時過ぎに登山口の唐竹久保に到着。
ヤマレコとは別の2010年にこのルートから登った方の記録ではバス停脇のスペースに車を止めたとあったが、バス停横の住宅が工事中でここに止めると邪魔になりそう。
どこか止めるところはないかとウロウロしていると、たまたま早起きされた住民の方に、集落の最奥の登山道につながる林道の脇に止めれば大丈夫と教えていただきそうすることに。
林道と東電の鉄塔巡視路が分岐する脇に何とか止められるスペースがありここに止めることにした。
しかしこんな山の中に四駆や軽トラならともかくBMWのクーペが一台、人が見たらいぶかしむというかむしろ犯罪のにおいを感じてしまうような違和感。笑
ちゃちゃっと準備をして6時前に出発。
晴天予報に反して空は高曇りである。
沢沿いの林道跡を上がり、きれいに整備された杉林を一登りで林道に出る。
普段植林の登りというとあまりいいイメージはないが、ここは枝打ちから間伐、下草刈りと見事に手入れがされた素晴らしい植林である。杉やヒノキは植えたけどあとはそのままという奥多摩辺りでよく見かける植林とは全く別物だ。
大神宮山へ続く林は道ダートだけど路面はしっかりしていて、ローダウンしたうちのBMWでも走れそう。
林道を歩くこと40分ほどで大神宮山。林道途中で見晴らしのいい場所がありはるか遠くに見える八溝山に『あそこまで歩くの??』
大神宮山には『野生生物観察施設』なる意味不明な展望台があり、先週登った男体山はじめ周辺の山々が一望できるが、土地勘がないため大半の山の同定はできないが霞たなびく山のつらなりはなかなかの眺め。
大神宮山はその名の通り伊勢神宮遥拝所だった山で三角点の横には眼鏡石と呼ばれる丸い穴の開いた石がある。
この穴の169里先に伊勢神宮があるといわれているらしい。
大神宮山からテープに沿って踏跡を下ると県境を示す土堤が現れ、この土堤は万里の長城のようにに池ノ平まで延々と続いてゆく。
江戸時代の藩の境界を示すものなのか?それとも福島茨城の水争いを防ぐものなのか??
当初登山道は土堤に沿って進むがやがて茨城県側を巻くことが多くなる。
バイク進入禁止の柵を過ぎると茨城側は植林、福島側は明るい自然林となりだらだらした登りを登り切ると高笹山に到着。
地形図の山頂と標識の山頂は位置がずれており実際の山頂付近で三角点を探すが見当たらなかった。
高笹山からはその名の通り笹が繁茂するが、ガイドにある背丈を超えるような笹はなくせいぜい膝から腰あたりまでである。笹とヒメシャラの明るい森を下り、間伐した樹木が散乱する中の踏跡をたどり、軽く登り返すと池ノ平。
ここも実際の山頂と標識の場所はずれている。
池ノ平あたりから陽射しが戻り始め気温が上がってきたのでシャツ1枚になる。
再び笹とヒメシャラの中を下り林道への分岐を分けるといよいよ八溝山への登り返し。
ブナをはじめとした見事な照葉樹林の中を登り返すと茗荷分岐。
ここからは笹をかき分けながらのの緩やかな登りだが、中途半端に雪が残り歩きにくい。
陽射しが強まり結構な汗をかかされながら到着した八溝山には車組の登山者??が数組。水を汲みに来ていた地元のおばさんと話をして唐竹久保から歩いてきたといったらびっくりしていた。
春霞のためあまり視界は利かないがそれでもシンボルの城型の展望台からは那須連山がはっきりと見える。
空気が澄んでいれば福島の安達太良山や日光、赤城あたりまで見えるようだ。
陽射しは強まりもはや初夏の陽気、山頂でゆっくり昼食と思ったけど、小バエのような小さな虫がすごくのんびり食事をできる様子ではない。
車組の登山者??も増え、騒がしくなってきたので山頂での昼食はあきらめ往路を引き返す。
池ノ平まで戻ってここで昼食。
この日は最高気温25度という予報だったので、コンビニで冷やし中華と冷やしうどんを買ってきたがこれが正解。
山中でも20度を超えてるのでは?という陽気でもはやおでんやラーメンといってる場合ではない。
テルモスに熱湯を入れてきたが氷水を持ってくればよかったと後悔。
高笹山への登り返しでさらに汗をかかされ、ところどころに残る残雪で頭を冷やすと心地よかった。
気温の上昇とともにピッチは落ち池ノ平から高笹山、高笹山から大神宮山は朝の登りとほぼ同じ時間がかかってしまった。
結局八溝山までの登りに都合5時間かかり、帰路は食事休憩も含めてだが、八溝山から唐竹久保まで4時間40分と往路とあまり変わらない時間がかかってしまった。
コースを通してあまり歩かれてはいないが、踏跡は明瞭でルートファインディングに悩むことはない。
前半は植林だが、中盤以降自然林が現れ特に高笹山から池ノ平までのヒメシャラと八溝山手前の照葉樹林は素晴らしい。さらに車でちょちょいというイメージが強い八溝山をしっかり歩いて登ることができたという充足感は大きい。
帰りは高速の渋滞がひどく千代田パーキングで睡眠。
渋滞が切れはじめた頃合いを計って車をスタートさせ午後10時過ぎに無事帰宅。
BS放送で「ごちそうさん」の最終話を無事見ることができた。
ただ車の不具合は帰りも改善せず、日曜日にディーラーに運んでM3はしばらく入院。
次の週末も天気が良ければ山に行こうと思うが、しばらくはM6を使うことになりそうだ。
奥多摩辺りの雪もずいぶん解けてきたようだが、もうしばらくこっち方面の低山歩きを楽しんでもいいかな?と思っている。
コメント
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match1128さん, cafemikitaさん
こんにちは
「BMWのクーペが一台、人が見たらいぶかしむというかむしろ犯罪のにおいを感じてしまうような違和感」・・いいフレームですね。
東野圭吾、堂場瞬一、今野敏、真保裕一、大沢在昌、誉田哲也、新堂冬樹、安東能明、笹本稜平、楡周平、桐野夏生、柴田よしき、中嶋博行・・も真っ青ですよ
(私の好きな小説家を列挙しちゃいました)
match1128さんなら小説かけますよ。
どうですか?
hamburg
お見舞いありがとうございます。
M3の入院はちょっと長引きそうです。
山を舞台にしたトリックやアリバイ使った推理小説なら、むしろ昔の森村誠一の作品が参考になりそうですね。
わたしは今でも新田次郎の山岳小説を繰り返し読んでいます。
やっぱり登山のバイブルは「孤高の人」です。
あとは横山秀夫が好きでとくにクライマーズハイは小説も堤真一主演の映画も好きです。
自分で書くのは文才がないので無理です。
むしろ渋描き隊長の方が小説書けるんじゃないでしょうか??
東京近郊の山の雪もずいぶん融けてきたようですが、いまの流れを守って4月も常磐道周辺の山でお茶を濁したいと思っています。
確かに山頂に着くも、すぐ横に駐車場があるとなんだか、「アララッ?」って気持ちしますよねぇ〜
下からの登りにこだわるあたり、さすがです
城型展望台、だめですか ?
以前のレコで山中に突然ネパールの仏閣のようなのもありましたが、笑えるのでバイクと違って意外と許せちゃうのですが ・・
しかし高速での落下物回避、大事故にならなくてよかったですね〜
マコトさんこんばんは。
観光なら別に車で上がるも良しですが、登山ですからやはり歩いて登りたいと思いました。
ネパールのような寺院は奥多摩の大寺山だと思いますが、あれも正直品性下劣ですが、あそこはあれを建てた宗教法人の私有地ですので仕方ないと思いますが、八溝山は国有地です。
展望台を建てるにしても日本武尊にかかわる由緒ある八溝嶺神社の裏手に『お菓子の城』みたいな展望台はないでしょう??
「地図を拡大」機能を見ると、距離は25キロ超、標高差13百米超もありますね。
新EK度数は45程度ですから、「新EK40〜50未満 日帰りとしては非常にきつい」ですよ。
拙者が土曜に行った鍋割山からの下りで、バスに乗らずに新松田駅まで歩けば、同程度になったかもしれません。
北関東の山でも、群馬県内はあれこれ巡っていますが、栃木・茨城となると手薄です。
八溝山には竪破山、古賀志山には石裂山、加波山には吾国山のセット山行でしょうか?
こうしてみると、大滝根山はまだまだ北・・・遠いですね。セットは・・・鎌倉岳かな?
今年は、三春の滝桜を見に行きたいなぁ
隊長
隊長コメントありがとうございます。
距離標高差だけじゃなく、気温が高かったのでかなり汗をかかされました。
実際の疲労度は今年一番でした。
4月はしばらく阿武隈方面でやってみようと思います。
先ほどのコメントで書き忘れてました
腕まくり隊長 から半袖隊長に変身されましたね
隊長
歩き始めから腕まくり。
高笹山から笹が深いとの情報でしたので、池ノ平まで上着着ていましたが笹が大過なかったので池ノ平から半袖になりました。
今シーズン初のシャツ1枚の純半袖です。
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