ジュピアランドひらたから蓬田岳
- GPS
- 02:50
- 距離
- 4.4km
- 登り
- 404m
- 下り
- 392m
コースタイム
天候 | 晴れ 頂上は強風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
100台止められる大きな駐車場だが、4月20日以降のシバザクラのシーズン中は有料となる。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
特に危険な場所はない。 分県ガイドには紹介されていないが、頂上からジュピアランドまで探検コースというルートができており、周回で歩くことができる。 但し、探検コースは急傾斜の階段が続くため下りに使うのが賢明。 |
写真
感想
12日三つめの山は蓬田岳。
昔から磐越道を使うといつも見える端正な三角錐の山がずっと気になっていたが、いつも眺めるばかりでなかなか登る機会はなかった。
いくら気になる山とは言え、わざわざ1000メートルに足らない山のために福島まで足を延ばすこともないという気持ちもあったけど、今回阿武隈の山を梯子することに決めた際には、真っ先に登る候補に考えたのはこの山だった。
どこから見ても三角形に見えるハンサムな山は、分県ガイドでは『阿武隈の玉三郎』とまで書かれているし、東北100名山や日本の山1000に採用され一等三角点が設置されており、標高を除けば山としての勲章の多さはかなりの名山である。
矢大臣山下山後、小野ICからあぶくま高原道路に入り、平田ICで下車。
道の駅ひらたでドリンクを調達して登山口のジュビアランドひらたへ。
ここはシバザクラで有名らしく関東で言えば秩父の羊山公園みたいなところか?
シバザクラのピークはGWから5月下旬ということで人はまばらで、100台止められる駐車場は1割も埋まっていない。
我が家が到着するのとほぼ同時にいわきナンバーの車からジーンズにスニーカーという軽装のお兄ちゃんが出発していった。
矢大臣山の下りから腰痛が出てる上に今日三つ目ということで、私は普段は使わないストックを持ち出し、ここはダブルストックで登ることにする。
駐車場の手前に注連縄が宙ぶらりんの鳥居があり、ここが登山口となり、伐採地を一登りで二つ目の鳥居が現れる。
最初の注連縄を見て雪の影響で垂れ下がったのかと思ったが、二つ目の鳥居も宙ぶらりんなので、ここの注連縄はこういうものなんだと納得する。
この日は寒気の影響で気温は12度くらいだが、昼過ぎの日差しで暑くなってきたので、ここで上着を脱ぎTシャツ1枚に、腕まくり隊員から半袖隊員となる。
小さな沢を渡ると杉林の中の岩がごろつく急登となる。
普段ストックなしで歩いていると、ダブルストックで登るとこんなに体が軽いんだと思えるくらいのピッチで足が進む。
尾根手前で下りてこられた郡山から来たお姉さま3人+お嬢ちゃん1人とついつい立ち話。
話ではジーンズのお兄ちゃんはすでに山頂で到達していたらしい。
尾根に出るとそこは下蓬田への分岐点。
ここからは花崗岩の巨岩が露出する照葉樹林を進む。
やがて社が現れるが、これが菅布禰神社でこのお山の神様。
なんとここは日本武尊にかかわる山らしい。
社の裏手に山頂の標識があるが、実際の山頂は少し先。
テレビ中継基地の手前にも山頂標識があるが一等三角点は中継基地の先。
三角点そばにも三つめの山頂標識があり、これが正解。
いちいち写真撮ると無駄に2枚撮ることになる。笑
低いながらも独立峰ということで、展望は抜群。
写真には写らないが微かに安達太良が見え、遠くに今日登った大滝根も確認できる。
登山道と違い稜線は風が強く温かい飲み物を啜っていると、件のジーンズにスニーカーのお兄ちゃんが再び登場。
忘れ物でもして戻って来たのかと思ったら、なんと2週目らしい。笑
ここには休みの日ごとにトレーニングできているそうで、空気が澄んだ日には東は太平洋、西は飯豊連峰あたりまで見えるとのこと。
15分ほど話をしたが、話し終わると探検コースをあっという間に駆け下りていった。
少し遅れて我が家も探検コースで下山。
ここは新しく開設されたルートで登山ガイドには載っていないがジュピアランドから登る登山者の大半はここを下るようだ。
いきなりありえない傾斜角度の木製階段で始まり、その後も延々と階段が続き最後は奥多摩の愛宕神社の階段もびっくりするような階段を下ってようやく平らな道になる。
沢を渡り尾根を回り込むとジュピアランドの遊歩道に戻る。
ゆっくり歩いても3時間もかからず周遊できるショートコースながら登り、稜線、下りとそれぞれ違った顔を見せてくれる楽しいルートだ。
探検コースはやや強引にルートを作ったきらいはあるが、木製階段も含めて土の上に木のチップが敷き詰められているので下りでの腰やひざへの負担は小さく歩きやすい。
ただ、こちらを登りに使うのはお勧めできない。
ジュピアランドのシバザクラとともに、同じ時期に稜線のツツジも咲くようでこの山のお薦めは5月ということになるんだろう。
下山後はあぶくま高原道路から東北道で白河に出て、予約していたルートインにチェックインした。
白河のルートインは少し古いタイプのホテルで、オートロックじゃなかったり、空調が中央制御で部屋ごとの調整ができなかったりと少し使い勝手が悪い。
おまけにトイレットペーパーがほとんど残っておらずフロントに取りに行かされ、寝入りばなにフロントからの間違い電話で起こされと、もう2度と使わないだろう。
翌日も予報は晴れで、予定通り古殿の鎌倉岳に登ってからいわき経由で帰宅する予定。
4月累計
合計距離:30.63km
累積標高(上り): 2318m
累積標高(下り): 2288m
コメント
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2日間すごい勢いで登ってきましたねぇ〜
特に初日の蓬田岳はきれいな山の形ですね
矢大臣山から見る蓮田岳を「阿武隈の玉三郎」とは良く名付けたと納得
蓬田岳のレコではまた矢大臣山のレコに戻って見直したり、何度も見入ってしまいました。
登った山の姿が見られるのって嬉しいですよね
木道階段は登りだけでなく下りでもいくら木製チップとはいえ膝への負担と膝を庇えば腰にも負担が相当だったと思いますが。
私だったらあの階段を知っていたら躊躇しちゃうかも
どのレコもどれも知らない山ばかりだったので、楽しくじっくり拝見させていただきました。
すごい勢いといってもそれぞれ2時間から3時間で歩けるショートコースです。
レコも一本にまとめてもよかったのですが、別々にした方が山ごとの中身がわかりやすいと思いました。
関東の人間からすれば300名山の大滝根山を除けば阿武隈の山々はほとんど関心がないと思いますが、実際に歩いてみればその山にはその山の良さがあると改めて痛感しました。
東北といっても福島の浜通りは雪がほとんど降りませんから、冬場に訪問するのもいいかと思いますよ。
一日で登られた三山の合計値を出してみました。
一つ一つは簡単でも、三つ合わさるとさすがに。。。
ミューレンさんの新EK度指数だと「新EK32〜40未満 日帰りとしてはきつい」になりますよ
山名 距離 標高差(上) 標高差(下) 新EK指数
大滝根山 6.84 441 463 13.565
矢大臣山 6.83 454 448 13.610
蓬岳 4.43 371 367 9.975
合計 37.150
隊長
隊長、代わりに計算ありがとうございます。
気がつきませんでしたが累積標高差1200メートル以上登降してたんですね??
車の中が汚れるのは嫌なので、下山したら必ず一度着替えました。
だいたい次の山まで移動も含めて1時間から1時間半くらいの間隔が開きますので、一つの登山で同じような行程を歩くよりも、肉体的にも精神的にもリフレッシュできたんじゃないかと思います。
たださすがに腰痛には勝てず、最後はダブルストックとなってしまいました。
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