日光白根山 北面ダイレクト 色々遊べそうな好ルート
- GPS
- --:--
- 距離
- 6.3km
- 登り
- 890m
- 下り
- 873m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2014年04月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
駐車場は有料(1000円)ですが、この日は料金徴収を行っていませんでした。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
樹林帯の積雪は多く残っています。早朝時や日陰では締まっているものの、日当たりの良い部分は腐っていて踏み抜く事も有ります。山頂が近くなるに従い積雪は減り、山頂は岩と地面が露出しています。菅沼から弥陀ヶ池への冬道はピンクテープと踏み跡が有りますがバックカントリーのトレースも有る為、安易に辿らず方向を確認すると良いでしょう。一般ルートではない為、道迷い、落石、ルートミスの可能性が有りますが、積雪期登山として極端に危険は箇所はありません。 |
写真
感想
金精峠の冬季通行止めが解除された最初の週末、毎年恒例の菅沼登山口からの
日光白根山へ。
積雪期は菅沼から沢沿いに弥陀ヶ池へ登る冬道が使えますが、弥陀ヶ池からも
山頂へ直登する事で登山口から山頂までまっすぐ繋げるルートとしてみました。
菅沼駐車場は除雪されていますが、駐車場からの登山道はたっぷり雪が残っています。
日光国立公園の看板から右へ進み、適当な所でアイゼンを装着します。1800m付近で
本来は沢状の地形から右へ夏道が続いていますが夏道には入らず沢を直進します。
1900m付近で右に岩壁を見るようになりますが、岩場に陽光が当たり岩が緩むと頻繁に
落石が起こるので落石の様子を見つつ素早く通過します。またヘルメットの着用も
有効です。
2010m付近で沢が3股に別れていますが、ここはピンクテープの目印も有る通り
一番右側に入ります。2080m付近まで沢状を登りますがここでルートは左へ小尾根を
トラバースし左の沢へ入ります。ピンクテープの目印が有るので見落とさないように
注意しましょう。ちなみに見落としてそのまま沢を登った場合、夏道に合流します。
急な沢をひたすら登ると2250m付近で弥陀ヶ池に飛び出します。目の前に日光白根が
素晴らしい眺めです。念の為に弥陀ヶ池でストックからアックスへ持ち替え、
ハーネスを装着しロープを準備します。
ここから白根山北面の登山道は座禅山のコル経由で北側ピークへ向かいますが、
ダイレクトルートと言うことで弥陀ヶ池から北側のピークへと直線的に急斜面を
登って行きます。特徴に乏しい斜面なので取り付く前に目標物を定めておくと
方向を維持しやすくなります。
今日は天気が良い上に風が殆どなく暑い。汗をかきながら暫く登ると2360m付近で
傾斜が緩くなり小リッジに乗ります。リッジ左側には北東から突き上げるルンゼが
見えます。リッジが曖昧になるまで小リッジを登り2490m付近で左側へトラバースし
ルンゼ内に入ります。
ルンゼの登りが好きな方は、小リッジに出て北東からのルンゼが目に入って直ぐに
左へ降り、ルンゼを登って来ても楽しいと思います。
急なルンゼ内を登って行きますが、ちょっとしたギャップが有り、ここの乗り越しが
怖いとの事でロープを出して片方のアックスにセルフを取り、もう片方を使い
スタンディングアックス+肩絡みでセカンド確保しました。
2540m付近でルンゼが曖昧になると傾斜も緩んで、左上ぎみに少し登ると北側の
ピークに到着します。一旦下って登り返すと白根山山頂です。
何度登っても気持ちの良い山頂、暫くの間景色を楽しみコーヒーで休憩します。
下山は一般ルートで弥陀ヶ池に降ります。途中、先月登った西面3ルンゼを見下ろし
ますが、雪が溶けてザレの地面が露出しています。凍っていないと落石のリスクが
大きくなるので今シーズンの3ルンゼは終了かと思います。
残り少ない雪山シーズン、今日は天気も良く絶好の山日和で弥陀ヶ池までに多くの
登山者とすれ違います。弥陀ヶ池でアイゼン、ハーネスを外し、アックスは
シングルに変えて冬道を下ります。
日も高くなり気温が上がったため腐れ雪を踏み抜いたりグリセードしたりと楽しみ
ながら菅沼登山口へ。
早めに帰路に付いたために帰りも渋滞に巻き込まれずに済みました。
今回のルートは積雪期登山を経験し、次のステップを試してみたい時にお勧めの
ルートだと思います。直ぐ傍に一般ルートが有る為エスケープが容易で、
それなりの斜度があるのでロープワークや確保の練習にも使えます。
ラインの取り方によってはより難しい登り方も出来そうなので、シーズン毎に
通っても良いかもしれません。
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